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笑いの創造力

笑い。その創造的な力。 前々回の記事で紹介したヤン・コットの『シェイクスピア・カーニヴァル』を読んで以来、中世からルネサンスへと続くカーニヴァル的な笑いの文化に興味をもっている。 笑うということのもつ創造的な力に惹かれたからだ。 笑いは、日常のありふれた枠組みを切り裂く力をもっている。 なので、すぐあとにポール・バロルスキーの『とめどなく笑う―イタリア・ルネサンス美術における機知と滑稽』を読み、それが読み終わると、これらの研究のきっかけを作ったともいえるミハイル・バフチンの『フランソワ・ラブレーの作品と中世・ルネサンスの民衆文化』を読みはじめた。 思った通り、中世・ルネサンス期の「笑い」には、いま学ぶべきことがある。 特に、既存の枠組みを超えて、新たなものを考えだすという観点では大いに。 今回は、そのあたりについて触れてみたい。

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