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美しい生活を探しに

ここ数日、美について考えている。 何が美なのかではなく、美は人間にとって、どんな価値なのだろうか、と。 美に関することが苦手な人は少なくない。自分には美的センスがないと頑なに信じている人がいる。 どうして、そんなに美を忌避するのだろうか?と思う。 美を感じるセンスは個性だから、教育などを通じて学ぶことはむずかしいともいう。 だが、それは答えになっていない。 美を感じるセンスは僕も個性だと思うが、では、ほかの知力や価値観や行動力はどうなのだと思うからだ。それらも個性以外のなにものでもないが、それらが美に対するような頑なな忌避の態度が示されたり、教育に対する絶望的な見解が示されたのをみたことがないからだ。 明らかに、美に対しては、他のものとは異なる何かが働いている。 そうした否定的な側の態度も含めて、美とは人間にとって、どんなものなのだろうか、と考えているのだ。 さて、当然ながら、こんな問題に最終回答はない。 答えがないと不安になる方には酷だが、そういうものだ。 だが、最終回答はないにしても、答えらしき仮説を紡ぎ出すことはできる。 そのいくつかをここで書いてみたい。

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観じる民藝/尾久彰三

素敵な本だ。 本というよりも、むしろ、モノという雰囲気がある。 著者が集めた素敵な古民藝300点余りがカラー写真で収められた一冊は、美しい玉手箱を手にしているようなのだ(本物の玉手箱を観たことなんてないけど)。 「感じる」ではなく、「観じる」とはよく言ったもので、観ることの心地良さを再認識させてくれる。 本書の著者は、長く日本民藝館の学芸員をされた方である。 柳宗悦に私淑して富山で日本民藝運動を推進していた叔父の影響もあり、10代の頃からモノ集めに開眼したという。 高校生になってからは、月に2回ほど、叔父の飛騨高山での古民藝品収集に同行して、モノを観る眼を養った。はじめは何がいいのかわからなかったものも、そのうち、自分で気になるモノを手に入れるようになった。 長じてから日本民藝館の学芸員になったのは自然なことだったのかもしれない。 そんな著者が昨年、日本民藝館の学芸員の職を辞した。 この本には、永年かけて著者が日本国内だけでなく、海外からも集めた1000点あまりの古民藝のコレクションから厳選された300点あまりが掲載されている。 珠玉のコレクションといっていい。 僕自身は、この本を読んで(観て、といったほうがいいのかもしれない)、これまで民藝に対してもっていたイメージを大きく変えられた。

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