選択する眼、リリースする眼
めずらしくニュース記事の引用から、エントリーを書きはじめてみる。
スタンフォード大学が2009年8月に公表した、タスク処理に関する研究結果の話から。
この研究は、スタンフォード大学が2009年8月に公表した調査結果の説明になるかもしれない。同大学の研究者たちは、日常的に複数のタスクの処理に追われるている人々は、認識能力に悪影響を受けることを発見した。「Cognitive Control in Media Multitaskers」(メディアマルチタスカーの認知制御)と題された調査報告書によると、タスク切り替え能力のテストでは、メディア上で多数のタスクを処理している人々(ヘビーメディアマルチタスカー)の能力は、少数のタスクを処理しているユーザーのグループよりも劣るという結果となった。
人間の脳はデュアルタスクが限界――仏研究者が発表 - ITmedia News
普段、マルチタスク的な状況に置かれている人ほど、タスク切替能力が低い。
この結果は、僕の感覚としてしっくり来る結果だ。
タスク切替能力を、認識的な集中を維持する力と、それをオフする力として捉えてみるとよい。
人が生きていくなかで基本的に常にすでに周りの環境は動いているのだから、人間がマルチタスク的に並行してそれらを相手にするのは自然である。
その逆に不自然で、訓練による獲得が必要になるのは、周囲が変化するなかでシングルタスク的に集中を維持するほうだろう。しかも、それを何かのきっかけで自発的にオフする選択が可能なよ…