読書体験のイノベーションの先に…
すでにこのブログにおいては、何度も紹介しているように、中世までは書物というものは音読されたといいます。
印刷革命を経た現在、視覚偏重によって黙読が当たり前になっていますが、来るべき電子書籍の時代、読む行為そのものを書籍のうえで視覚化することで、読む声を聞きながら読んだ中世人と同じように、読んでいるという体験のフィードバックを得ながら読むことを可能にできるのではないかと思ったりします。
本に書かれた文字ではなく、読んでいる自分の体験そのものを可視化するということ。それは紙の本ではできないけど、電子書籍ならその体験を可視化できる可能性があります。もちろん、それはどういう体験を可視化するのかを考えた上でそれを実現するインターフェイスをどう作るかによりますが、そこを電子書籍の売りにしない手はないのではないかと思うのです。