科学的思考/オカルト的思考
思考の仕方には、科学的な方法(分析的で反省的な思考)とオカルト的な方法(盲信的で慣習的な思考)の2つがあるように思います。
ただ、ややこしいのは、思考の対象=内容にも科学的なものとオカルト的なものがあるということです。
それゆえ、「思考の仕方=方法」と、「思考の対象=内容」の組み合わせで以下の4つができます。
1.科学的な対象を科学的な方法で語る
2.オカルト的な対象をオカルト的な方法で語る3.科学的な対象をオカルト的な方法で語る4.オカルト的な対象を科学的な方法で語る
このなかで厄介だなと思うのは、3.のパターンです。
他のパターンはいずれも語り手が自分がどんな方法で何を語っているかが自覚できているケースが多いと思うのですが、3.のケースだけはどうもそういう自覚が欠けがちになるのではないかと思うからです。
つまり、3.のパターンで語っているとき、人は語っている内容が科学的であるというだけで語り方や語るための自分の思考自体も科学的であると勘違いしがちだと思うのです。
そう。科学的な方法で語ることとオカルト的な方法で語ることのどっちがよいというのではなく、自身か用いる方法に無自覚であることが問題だと思うのです。
3.のパターンでは、実際は科学的な語彙やテーマを素材に、無反省に民間療法的に自分の単なる思い込みを口にしているだけの場合でも、内容が科学的なものを扱っているだけで方法自体も科学的であるかのように感じてしまうことが多いのではないでしょうか?
繰り返し…