シックスシグマとインターフェイス
最近、あらためてシックスシグマのフレームワークには、しくみ=システムを設計する上で役に立つことがたくさんあると考えるようになりました。インターフェイスを組み立てたり、インタラクションを最適化するという点では基本になる考えが満載だと感じます。
特に、デザイン思考を経営戦略として取り入れるということがいわれますが、こと日本という九人の現状においては、「デザイン思考」云々の前に「設計思考」とでもいうべき、人としくみ=システムのインターフェイスを実際に動き、利用可能にする技術を身につける必要があると思うからです。
デザイン思考というのは、主にユーザー体験を中心に、人と利用対象となる商品なりサービスなりの関係をインターフェイスの視点で定義しつくりあげるアプローチです。ですが、それが有効なのは、そのインターフェイスを実際に動くものにするシステム=しくみの設計力があってこそです。まさに足りないのはそこです。
その意味に置いて、設計力という計りごとを現実に設定する力が、画(絵、ヴィジョン)を企てる企画力以上に大事だろうと感じます。
そこではインターフェイスの絵を描くことではなく、実際に動くインターフェイスを実現する力が問われます。単に、ユーザー中心で企画するということではなく、インタラクション重視のインターフェイス設計を実現する力が必要で、その観点において、シックスシグマのフレームワークには利用可能なツールがたくさんあると思うのです。