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2025-12-09

チンパンジー配属」で騒ぐのはまだ素人永田町広告代理店に学ぶ猛獣多頭飼育」の極意と、教育現場の野生個体 Re: チンパンジーが配属されてきたら、あなたはどうマネジメントする?

削除されてしまいましたが、​先日、スタートアップ界隈で話題になったQiitaアドベントカレンダー記事はお読みになられましたか

チンパンジーが配属されてきたら、あなたはどうマネジメントする?』という、パンクタイトル記事でした。

​内容は、とあるスタートアップの開発チームに、社長鶴の一声(と投資家への忖度)で、文字通りの「チンパンジーパンジくん)」が配属されるというお話

記事では、マネージャーが奔走してパンジくんを隔離し、誰も傷つかずにハッピーエンドを迎える「成功ルート」が本線として描かれ、一方で、対応を間違えた場合の「失敗ルート(IF)」では、パンジくんが暴れて社員の指を食いちぎるというショッキングなバッドエンドも提示されました。

​「不適切で消されちゃったけど、チンパンジーが配属されてきたらどうマネジメントするか?の話、勉強になった。ただの匿名記事だと思ったら企業Blogだったのかww」

マネジメントしようなんて思わずにそっと転職準備を始めるよ…」

「消すと増える」(魚拓リンク

その不条理さに頭を抱え、あるいは共感した人々が見られました。

結論:檻に入れられ、燃やされるのは「パンピー」の方だ

しかし、かつて大学動物行動学を専攻し、チンパンジー社会構造研究してからこの人間社会というジャングルへ足を踏み入れた身として、あえて言わせてください。

「たった一頭のチンパンジーで大騒ぎするなんて、スタートアップ世界はなんと平和で、牧歌的なんだろう」

​この記事結論を、すべての前提として最初に書きます

猛獣チンパンジー)が檻に入るのではありません。

私たちパンピー(一般人)こそが檻に押し込められ、燃料としてくべられる。

それが、生物学的に見たこ社会におけるマネジメントの「正解」なのです。

​世の中には、元記事で「最悪のIF」として描かれた地獄絵図が、「日常デフォルト)」として機能している業界存在します。そう、永田町国会議員秘書)、大手広告代理店、そして学校世界です。

私たち「多頭飼育」のプロフェッショナルたちが導き出した、残酷な最適解。それは、猛獣隔離することではありません。

猛獣(カネと権力の源泉)を守り、その価値を最大化するために、人間一般社員や生徒)を燃料として燃やし続けること」

​なぜ、そんな理不尽がまかり通るのか?

それを理解するには、少しだけ「チンパンジーという生き物の仕様」について、講義をする必要があります

画像

​生態講義チンパンジーは「権力」を食べる生き物である

​皆さんはチンパンジーを「バナナを食べる動物」だと思っていませんか?

動物行動学の視点では、それは間違いです。チンパンジーとは、餌よりも先に「序列」と「権力」をめぐる動物だと定義したほうが、その本質理解やすくなります

​1. 身体が「序列闘争」に最適化されている

​野生の群れに関するフィールド研究では、オス同士が同盟を組み、毛づくろいや餌の分配をテコにして「誰が誰の味方か」を積み上げ、厳しい序列を作ることが報告されています(Goodall 1986, de Waal 2007)。

​恐ろしいのは、彼らの生理機能のものが、このゲーム最適化されている点です。

優位なオスほどテストステロン値が高く、地位争いが激しい時期には、群れ全体でコルチゾールストレスホルモン)が上昇します。彼らはリラックスしているのではなく、筋肉維持と闘争準備のために、常時エンジンを吹かしてアイドリングしている状態なのです(Muehlenbein 2010, Wrangham 2004)。

​2. 「出たり入ったり自由」な階級社会

​彼らの社会一枚岩ではありません。日中は小さなサブグループに分かれ、餌場やメンバーの顔ぶれに応じて離合集散を繰り返す「フィッション・フュージョン離合集散社会」です(Arcadi 2018)。

この流動的な派閥構造の上に、オス中心の強固な序列が重なる。これ、何かに似ていませんか?そう、人間の「派閥」や「部署」そのものです。

​3. 「戦争」をする隣人

​そして、彼らは他群れの個体に対して容赦のない暴力を振るいます

オスたちがパトロール隊を組んで隣接群を襲撃し、時に相手殺害して縄張りを拡大する「小規模な戦争」が、自然状態で起きていることが確認されています(Goodall 2019, Gilby 2014)。

それが、私たち職場対峙している「彼ら」の正体なのです。

​この「生物学的な仕様」を頭に入れた上で、私たちの住むジャングル日本社会)を見渡してみましょう。

そこには、驚くほど忠実にチンパンジーの生態を再現した「多頭飼育現場」が広がっています

画像

永田町テストステロン血縁同盟サファリパーク

​まず、国内最大級かつ最も危険飼育現場が、永田町周辺の「国会議員秘書」という聖域です。

ここでは、高いテストステロンと強固な血縁同盟を持った猛獣たちが、「公設秘書」という名の檻の中で放し飼いにされています

​「エサのピンハネ」というマウンティング

公設秘書給与は、最大で月給百数十万円ほどが税金から支払われます。そして、その席に座っているのは「妻」「息子」「兄弟」、あるいは「愛人」です。

これは生物学的に言えば、血縁個体への資源分配(Kin Selection)」と「配偶者防衛」です。

さらに​最近話題になった、「秘書給与ピンハネ疑惑」のように、群れのボス議員)が構成員のエサ(秘書給与)を強制的寄付させ、自分の懐に還流させる行為。これは、霊長類特有序列確認行動(マウンティング)に他なりません。

パンジくんはバナナを食べるだけでしたが、彼らは国民税金を二重にも三重にも貪り食うシステムを構築しているのです。

​「パンピー」にのしかかる生理コスト

​ここで燃料としてくべられるのは、コネのない「一般秘書」たちです。

彼らは政策立案という実務をこなしながら、猛獣たちの汚物処理(不祥事の揉み消し、愛人対応)をさせられます

チンパンジー生態学的に見れば、彼らは「劣位個体ストレス生理」を強いられています

野生でも、いつ殴られるか分からない劣位個体慢性的コルチゾールストレスパラメーターが高くなります(Preis 2019)。一般秘書たちが心身を壊していくのは、精神的な弱さではなく、長期間の捕食恐怖にさらされた生物としての正常な反応なのです。

画像

広告代理店SDO社会支配志向)の高い聖獣たち

​もう一つの巨大な飼育現場が、大手広告代理店です。

ここには、社会心理学でいう社会支配志向SDO)」の高い個体が集まりやすい傾向があります

階級を好む脳、不平等を愛する心

SDOとは、社会序列や不平等肯定し、それを維持しようとする心理傾向のことです(Sidanius & Pratto 1999)。

広告業界ヒエラルキー構造は、高いSDOを持つ個体にとって居心地の良いジャングルです。

​そこに、「大口クライアント社長令嬢」「政治家の息子」といった、生まれながらにして最強の「体格(資本)」を持った個体が投入されます

彼女たちは、一般社員過労死ラインで働いている横で、経費を使って優雅に飲み歩きます。なぜなら、チンパンジー社会において「高順位個体リソースを独占するのは自然の摂理」だからです。

猛獣が人を殺めても、檻には入れられない

過去には、有力者の息子である社員が同僚に危害を加え、死に至らしめた事件さえありました。

しかし、そうした事案は見えないことにされます

なぜなら、群れの論理において「高順位オス(太客)の機嫌を損ねること」は、群れ全体の生存(売上)に関わる最大のリスクからです。

パンピー一匹の命より、群れの序列維持。これが代理店というジャングルの掟です。

画像

学校:一校に一頭、必ず紛れ込む野生

永田町代理店という「群れ」のお話をしてきましたが、学校では「フィッション・フュージョン社会の末端」として、全国津々浦々に野生のチンパンジーが配置されています

コネ採用モンスターティーチャー

私立校なら「母校愛(同盟)」で採用された卒業生が、公立校なら「教育委員会親族血縁)」枠の教員が、授業をサボっても誰にも注意されず、腫れ物として扱われています

生徒や保護者暴言を吐くモンスターティーチャーがいても、せいぜい異動で済まされ、数年後には別の学校で何食わぬ顔で教壇に立っています

​完成された「隠蔽の仕組み」

​そして最も恐ろしいのが、「性犯罪(野生の発露)」に対する隠蔽システムの完成度です。

​かつて学校現場では、教員が生徒にわいせつ行為をしても、懲戒免職ではなく「依願退職」させることが通例でした。

懲戒なら記録に残りますが、依願退職なら残りません。それどころか退職金まで支給され、ほとぼりが冷めれば免許を再取得し、再び他校で子供たちという獲物を物色することが可能だったのです。

最近になってようやく「わいせつ教員対策法」や「日本版DBS」といった法整備が進みましたが、現場の「事なかれ主義」や「校長による口止め」といった文化までは消えていません。

​これは、群れが「不都合個体」を一時的に視界から外すことで、群れ全体の体面(なわばり)を守ろうとする防衛本能の発露と言えます

その過程で、子供たちという最も弱い個体が燃料にされているのです。

画像

​「隔離」できたのは、たった一頭だったか

​さて、これら生物学的知見を持って、Qiitaの元記事を振り返ってみましょう。

記事の本線である成功シナリオ」で、あのマネージャーパンジくんを隔離し、リモートワークで接触を断ち、見事にハッピーエンドを勝ち取りました。

しかし、なぜそれが可能だったのか?

相手がたった一頭で、たかだか月額5000万円の案件だったから」

​一頭なら、専用の部屋を用意して閉じ込めることができます

しかし、永田町代理店のように猛獣が群れをなし、学校のように全国規模で配置され、動くものが「国家予算」や「数十、数百億円規模」になった時、隔離などという選択肢はハナからありません。

​檻に入りきらないほどの猛獣が溢れかえった時、誰が檻に押し込まれるのか?

それは、「人間一般社員教員・生徒)」の方です。

飼育とは、価値最大化のための「燃料の選別」である

研究室にいた頃、私たち猛獣管理するために、何重もの鍵がかかった檻と、緊急用の麻酔銃を用意していました。対象危険であればあるほど、隔離を徹底するのが「飼育」の鉄則だったからです。

しかし、人間社会という多頭飼育現場における「飼育」の実態は、全く異なります

猛獣の持つ価値(票、カネ、権力)を最大限に搾り取るために、周囲の餌と燃料(パンピー)をどう配分するか」という選別に変質しています

永田町公設秘書椅子無能親族を座らせるとき、そこに「税金無駄遣い」という倫理的な悩みは考慮されません。それは「血縁同盟の強化」という生物学合理性に基づいているからです。

広告代理店一般社員を使い潰すとき、そこに躊躇はありません。「劣位個体ストレス」など、高順位個体繁栄の前では些末な問題からです。

そして、授業・部活事務保護者対応に追われる「一般教員」と、理不尽指導を受ける「生徒」は、まとめて燃料にされます。「学校の評判」を守るために。

画像

​おわりに:あなたはどちら側に立つか

畜産学徒の目で見ると、あの牧歌的スタートアップに限らず、人間職場の多くは「チンパンジーの群れの変種」として読むことができます

集団支配する少数の高順位個体が、票や広告費といった餌場を押さえ、血縁コネ自分の周囲を固める。

その外側に、慢性的コルチゾール過多とストレス生理を抱えた多数のパンピー個体が、燃料として並べられている。

​この社会システムは、最初からパンピーが何人か死んでも、猛獣が生きている限りは問題ない」という、野生の論理で組まれています

マネージャー仕事とは、「部下を守ること」だけではないのかもしれません。

システムの冷酷な設計図生物学仕様)を理解したうえで、自分の体と部下の体をどこまでその燃料として差し出すかを、自分で決めること」。

​知恵を絞って隔離施設を作れるのは、まだ規模が小さく、守るべきものが明確な「幸せな時期」だけかもしれません。

群れをなした猛獣が押し寄せ、数十億円利益という組織論理とテストステロンで迫られた時、あなたは部下を守れますか?

それとも、システム歯車として燃料をくべ続けますか?

​「たった一頭で大騒ぎできるうちは、まだ幸せだ」

その言葉を噛み締めながら、今日もどこかで誰かが、私も、そしてあなたもやがて、静かに燃え尽きていくのです。

https://note.com/sexaddict/n/n3e223c787d90

チンパンジー配属」で騒ぐのはまだ素人永田町広告代理店に学ぶ猛獣多頭飼育」の極意と、教育現場の野生個体 Re: チンパンジーが配属されてきたら、あなたはどうマネジメントする?

削除されてしまいましたが、​先日、スタートアップ界隈で話題になったQiitaアドベントカレンダー記事はお読みになられましたか

チンパンジーが配属されてきたら、あなたはどうマネジメントする?』という、パンクタイトル記事でした。

​内容は、とあるスタートアップの開発チームに、社長鶴の一声(と投資家への忖度)で、文字通りの「チンパンジーパンジくん)」が配属されるというお話

記事では、マネージャーが奔走してパンジくんを隔離し、誰も傷つかずにハッピーエンドを迎える「成功ルート」が本線として描かれ、一方で、対応を間違えた場合の「失敗ルート(IF)」では、パンジくんが暴れて社員の指を食いちぎるというショッキングなバッドエンドも提示されました。

​「不適切で消されちゃったけど、チンパンジーが配属されてきたらどうマネジメントするか?の話、勉強になった。ただの匿名記事だと思ったら企業Blogだったのかww」

マネジメントしようなんて思わずにそっと転職準備を始めるよ…」

「消すと増える」(魚拓リンク

その不条理さに頭を抱え、あるいは共感した人々が見られました。

結論:檻に入れられ、燃やされるのは「パンピー」の方だ

しかし、かつて大学動物行動学を専攻し、チンパンジー社会構造研究してからこの人間社会というジャングルへ足を踏み入れた身として、あえて言わせてください。

「たった一頭のチンパンジーで大騒ぎするなんて、スタートアップ世界はなんと平和で、牧歌的なんだろう」

​この記事結論を、すべての前提として最初に書きます

猛獣チンパンジー)が檻に入るのではありません。

私たちパンピー(一般人)こそが檻に押し込められ、燃料としてくべられる。

それが、生物学的に見たこ社会におけるマネジメントの「正解」なのです。

​世の中には、元記事で「最悪のIF」として描かれた地獄絵図が、「日常デフォルト)」として機能している業界存在します。そう、永田町国会議員秘書)、大手広告代理店、そして学校世界です。

私たち「多頭飼育」のプロフェッショナルたちが導き出した、残酷な最適解。それは、猛獣隔離することではありません。

猛獣(カネと権力の源泉)を守り、その価値を最大化するために、人間一般社員や生徒)を燃料として燃やし続けること」

​なぜ、そんな理不尽がまかり通るのか?

それを理解するには、少しだけ「チンパンジーという生き物の仕様」について、講義をする必要があります

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​生態講義チンパンジーは「権力」を食べる生き物である

​皆さんはチンパンジーを「バナナを食べる動物」だと思っていませんか?

動物行動学の視点では、それは間違いです。チンパンジーとは、餌よりも先に「序列」と「権力」をめぐる動物だと定義したほうが、その本質理解やすくなります

​1. 身体が「序列闘争」に最適化されている

​野生の群れに関するフィールド研究では、オス同士が同盟を組み、毛づくろいや餌の分配をテコにして「誰が誰の味方か」を積み上げ、厳しい序列を作ることが報告されています(Goodall 1986, de Waal 2007)。

​恐ろしいのは、彼らの生理機能のものが、このゲーム最適化されている点です。

優位なオスほどテストステロン値が高く、地位争いが激しい時期には、群れ全体でコルチゾールストレスホルモン)が上昇します。彼らはリラックスしているのではなく、筋肉維持と闘争準備のために、常時エンジンを吹かしてアイドリングしている状態なのです(Muehlenbein 2010, Wrangham 2004)。

​2. 「出たり入ったり自由」な階級社会

​彼らの社会一枚岩ではありません。日中は小さなサブグループに分かれ、餌場やメンバーの顔ぶれに応じて離合集散を繰り返す「フィッション・フュージョン離合集散社会」です(Arcadi 2018)。

この流動的な派閥構造の上に、オス中心の強固な序列が重なる。これ、何かに似ていませんか?そう、人間の「派閥」や「部署」そのものです。

​3. 「戦争」をする隣人

​そして、彼らは他群れの個体に対して容赦のない暴力を振るいます

オスたちがパトロール隊を組んで隣接群を襲撃し、時に相手殺害して縄張りを拡大する「小規模な戦争」が、自然状態で起きていることが確認されています(Goodall 2019, Gilby 2014)。

それが、私たち職場対峙している「彼ら」の正体なのです。

​この「生物学的な仕様」を頭に入れた上で、私たちの住むジャングル日本社会)を見渡してみましょう。

そこには、驚くほど忠実にチンパンジーの生態を再現した「多頭飼育現場」が広がっています

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永田町テストステロン血縁同盟サファリパーク

​まず、国内最大級かつ最も危険飼育現場が、永田町周辺の「国会議員秘書」という聖域です。

ここでは、高いテストステロンと強固な血縁同盟を持った猛獣たちが、「公設秘書」という名の檻の中で放し飼いにされています

​「エサのピンハネ」というマウンティング

公設秘書給与は、最大で月給百数十万円ほどが税金から支払われます。そして、その席に座っているのは「妻」「息子」「兄弟」、あるいは「愛人」です。

これは生物学的に言えば、血縁個体への資源分配(Kin Selection)」と「配偶者防衛」です。

さらに​最近話題になった、「秘書給与ピンハネ疑惑」のように、群れのボス議員)が構成員のエサ(秘書給与)を強制的寄付させ、自分の懐に還流させる行為。これは、霊長類特有序列確認行動(マウンティング)に他なりません。

パンジくんはバナナを食べるだけでしたが、彼らは国民税金を二重にも三重にも貪り食うシステムを構築しているのです。

​「パンピー」にのしかかる生理コスト

​ここで燃料としてくべられるのは、コネのない「一般秘書」たちです。

彼らは政策立案という実務をこなしながら、猛獣たちの汚物処理(不祥事の揉み消し、愛人対応)をさせられます

チンパンジー生態学的に見れば、彼らは「劣位個体ストレス生理」を強いられています

野生でも、いつ殴られるか分からない劣位個体慢性的コルチゾールストレスパラメーターが高くなります(Preis 2019)。一般秘書たちが心身を壊していくのは、精神的な弱さではなく、長期間の捕食恐怖にさらされた生物としての正常な反応なのです。

画像

広告代理店SDO社会支配志向)の高い聖獣たち

​もう一つの巨大な飼育現場が、大手広告代理店です。

ここには、社会心理学でいう社会支配志向SDO)」の高い個体が集まりやすい傾向があります

階級を好む脳、不平等を愛する心

SDOとは、社会序列や不平等肯定し、それを維持しようとする心理傾向のことです(Sidanius & Pratto 1999)。

広告業界ヒエラルキー構造は、高いSDOを持つ個体にとって居心地の良いジャングルです。

​そこに、「大口クライアント社長令嬢」「政治家の息子」といった、生まれながらにして最強の「体格(資本)」を持った個体が投入されます

彼女たちは、一般社員過労死ラインで働いている横で、経費を使って優雅に飲み歩きます。なぜなら、チンパンジー社会において「高順位個体リソースを独占するのは自然の摂理」だからです。

猛獣が人を殺めても、檻には入れられない

過去には、有力者の息子である社員が同僚に危害を加え、死に至らしめた事件さえありました。

しかし、そうした事案は見えないことにされます

なぜなら、群れの論理において「高順位オス(太客)の機嫌を損ねること」は、群れ全体の生存(売上)に関わる最大のリスクからです。

パンピー一匹の命より、群れの序列維持。これが代理店というジャングルの掟です。

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学校:一校に一頭、必ず紛れ込む野生

永田町代理店という「群れ」のお話をしてきましたが、学校では「フィッション・フュージョン社会の末端」として、全国津々浦々に野生のチンパンジーが配置されています

コネ採用モンスターティーチャー

私立校なら「母校愛(同盟)」で採用された卒業生が、公立校なら「教育委員会親族血縁)」枠の教員が、授業をサボっても誰にも注意されず、腫れ物として扱われています

生徒や保護者暴言を吐くモンスターティーチャーがいても、せいぜい異動で済まされ、数年後には別の学校で何食わぬ顔で教壇に立っています

​完成された「隠蔽の仕組み」

​そして最も恐ろしいのが、「性犯罪(野生の発露)」に対する隠蔽システムの完成度です。

​かつて学校現場では、教員が生徒にわいせつ行為をしても、懲戒免職ではなく「依願退職」させることが通例でした。

懲戒なら記録に残りますが、依願退職なら残りません。それどころか退職金まで支給され、ほとぼりが冷めれば免許を再取得し、再び他校で子供たちという獲物を物色することが可能だったのです。

最近になってようやく「わいせつ教員対策法」や「日本版DBS」といった法整備が進みましたが、現場の「事なかれ主義」や「校長による口止め」といった文化までは消えていません。

​これは、群れが「不都合個体」を一時的に視界から外すことで、群れ全体の体面(なわばり)を守ろうとする防衛本能の発露と言えます

その過程で、子供たちという最も弱い個体が燃料にされているのです。

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​「隔離」できたのは、たった一頭だったか

​さて、これら生物学的知見を持って、Qiitaの元記事を振り返ってみましょう。

記事の本線である成功シナリオ」で、あのマネージャーパンジくんを隔離し、リモートワークで接触を断ち、見事にハッピーエンドを勝ち取りました。

しかし、なぜそれが可能だったのか?

相手がたった一頭で、たかだか月額5000万円の案件だったから」

​一頭なら、専用の部屋を用意して閉じ込めることができます

しかし、永田町代理店のように猛獣が群れをなし、学校のように全国規模で配置され、動くものが「国家予算」や「数十、数百億円規模」になった時、隔離などという選択肢はハナからありません。

​檻に入りきらないほどの猛獣が溢れかえった時、誰が檻に押し込まれるのか?

それは、「人間一般社員教員・生徒)」の方です。

飼育とは、価値最大化のための「燃料の選別」である

研究室にいた頃、私たち猛獣管理するために、何重もの鍵がかかった檻と、緊急用の麻酔銃を用意していました。対象危険であればあるほど、隔離を徹底するのが「飼育」の鉄則だったからです。

しかし、人間社会という多頭飼育現場における「飼育」の実態は、全く異なります

猛獣の持つ価値(票、カネ、権力)を最大限に搾り取るために、周囲の餌と燃料(パンピー)をどう配分するか」という選別に変質しています

永田町公設秘書椅子無能親族を座らせるとき、そこに「税金無駄遣い」という倫理的な悩みは考慮されません。それは「血縁同盟の強化」という生物学合理性に基づいているからです。

広告代理店一般社員を使い潰すとき、そこに躊躇はありません。「劣位個体ストレス」など、高順位個体繁栄の前では些末な問題からです。

そして、授業・部活事務保護者対応に追われる「一般教員」と、理不尽指導を受ける「生徒」は、まとめて燃料にされます。「学校の評判」を守るために。

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​おわりに:あなたはどちら側に立つか

畜産学徒の目で見ると、あの牧歌的スタートアップに限らず、人間職場の多くは「チンパンジーの群れの変種」として読むことができます

集団支配する少数の高順位個体が、票や広告費といった餌場を押さえ、血縁コネ自分の周囲を固める。

その外側に、慢性的コルチゾール過多とストレス生理を抱えた多数のパンピー個体が、燃料として並べられている。

​この社会システムは、最初からパンピーが何人か死んでも、猛獣が生きている限りは問題ない」という、野生の論理で組まれています

マネージャー仕事とは、「部下を守ること」だけではないのかもしれません。

システムの冷酷な設計図生物学仕様)を理解したうえで、自分の体と部下の体をどこまでその燃料として差し出すかを、自分で決めること」。

​知恵を絞って隔離施設を作れるのは、まだ規模が小さく、守るべきものが明確な「幸せな時期」だけかもしれません。

群れをなした猛獣が押し寄せ、数十億円利益という組織論理とテストステロンで迫られた時、あなたは部下を守れますか?

それとも、システム歯車として燃料をくべ続けますか?

​「たった一頭で大騒ぎできるうちは、まだ幸せだ」

その言葉を噛み締めながら、今日もどこかで誰かが、私も、そしてあなたもやがて、静かに燃え尽きていくのです。

https://note.com/sexaddict/n/n3e223c787d90

チンパンジー配属」で騒ぐのはまだ素人永田町広告代理店に学ぶ猛獣多頭飼育」の極意と、教育現場の野生個体 Re: チンパンジーが配属されてきたら、あなたはどうマネジメントする?

削除されてしまいましたが、​先日、スタートアップ界隈で話題になったQiitaアドベントカレンダー記事はお読みになられましたか

チンパンジーが配属されてきたら、あなたはどうマネジメントする?』という、パンクタイトル記事でした。

​内容は、とあるスタートアップの開発チームに、社長鶴の一声(と投資家への忖度)で、文字通りの「チンパンジーパンジくん)」が配属されるというお話

記事では、マネージャーが奔走してパンジくんを隔離し、誰も傷つかずにハッピーエンドを迎える「成功ルート」が本線として描かれ、一方で、対応を間違えた場合の「失敗ルート(IF)」では、パンジくんが暴れて社員の指を食いちぎるというショッキングなバッドエンドも提示されました。

​「不適切で消されちゃったけど、チンパンジーが配属されてきたらどうマネジメントするか?の話、勉強になった。ただの匿名記事だと思ったら企業Blogだったのかww」

マネジメントしようなんて思わずにそっと転職準備を始めるよ…」

「消すと増える」(魚拓リンク

その不条理さに頭を抱え、あるいは共感した人々が見られました。

結論:檻に入れられ、燃やされるのは「パンピー」の方だ

しかし、かつて大学動物行動学を専攻し、チンパンジー社会構造研究してからこの人間社会というジャングルへ足を踏み入れた身として、あえて言わせてください。

「たった一頭のチンパンジーで大騒ぎするなんて、スタートアップ世界はなんと平和で、牧歌的なんだろう」

​この記事結論を、すべての前提として最初に書きます

猛獣チンパンジー)が檻に入るのではありません。

私たちパンピー(一般人)こそが檻に押し込められ、燃料としてくべられる。

それが、生物学的に見たこ社会におけるマネジメントの「正解」なのです。

​世の中には、元記事で「最悪のIF」として描かれた地獄絵図が、「日常デフォルト)」として機能している業界存在します。そう、永田町国会議員秘書)、大手広告代理店、そして学校世界です。

私たち「多頭飼育」のプロフェッショナルたちが導き出した、残酷な最適解。それは、猛獣隔離することではありません。

猛獣(カネと権力の源泉)を守り、その価値を最大化するために、人間一般社員や生徒)を燃料として燃やし続けること」

​なぜ、そんな理不尽がまかり通るのか?

それを理解するには、少しだけ「チンパンジーという生き物の仕様」について、講義をする必要があります

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​生態講義チンパンジーは「権力」を食べる生き物である

​皆さんはチンパンジーを「バナナを食べる動物」だと思っていませんか?

動物行動学の視点では、それは間違いです。チンパンジーとは、餌よりも先に「序列」と「権力」をめぐる動物だと定義したほうが、その本質理解やすくなります

​1. 身体が「序列闘争」に最適化されている

​野生の群れに関するフィールド研究では、オス同士が同盟を組み、毛づくろいや餌の分配をテコにして「誰が誰の味方か」を積み上げ、厳しい序列を作ることが報告されています(Goodall 1986, de Waal 2007)。

​恐ろしいのは、彼らの生理機能のものが、このゲーム最適化されている点です。

優位なオスほどテストステロン値が高く、地位争いが激しい時期には、群れ全体でコルチゾールストレスホルモン)が上昇します。彼らはリラックスしているのではなく、筋肉維持と闘争準備のために、常時エンジンを吹かしてアイドリングしている状態なのです(Muehlenbein 2010, Wrangham 2004)。

​2. 「出たり入ったり自由」な階級社会

​彼らの社会一枚岩ではありません。日中は小さなサブグループに分かれ、餌場やメンバーの顔ぶれに応じて離合集散を繰り返す「フィッション・フュージョン離合集散社会」です(Arcadi 2018)。

この流動的な派閥構造の上に、オス中心の強固な序列が重なる。これ、何かに似ていませんか?そう、人間の「派閥」や「部署」そのものです。

​3. 「戦争」をする隣人

​そして、彼らは他群れの個体に対して容赦のない暴力を振るいます

オスたちがパトロール隊を組んで隣接群を襲撃し、時に相手殺害して縄張りを拡大する「小規模な戦争」が、自然状態で起きていることが確認されています(Goodall 2019, Gilby 2014)。

それが、私たち職場対峙している「彼ら」の正体なのです。

​この「生物学的な仕様」を頭に入れた上で、私たちの住むジャングル日本社会)を見渡してみましょう。

そこには、驚くほど忠実にチンパンジーの生態を再現した「多頭飼育現場」が広がっています

画像

永田町テストステロン血縁同盟サファリパーク

​まず、国内最大級かつ最も危険飼育現場が、永田町周辺の「国会議員秘書」という聖域です。

ここでは、高いテストステロンと強固な血縁同盟を持った猛獣たちが、「公設秘書」という名の檻の中で放し飼いにされています

​「エサのピンハネ」というマウンティング

公設秘書給与は、最大で月給百数十万円ほどが税金から支払われます。そして、その席に座っているのは「妻」「息子」「兄弟」、あるいは「愛人」です。

これは生物学的に言えば、血縁個体への資源分配(Kin Selection)」と「配偶者防衛」です。

さらに​最近話題になった、「秘書給与ピンハネ疑惑」のように、群れのボス議員)が構成員のエサ(秘書給与)を強制的寄付させ、自分の懐に還流させる行為。これは、霊長類特有序列確認行動(マウンティング)に他なりません。

パンジくんはバナナを食べるだけでしたが、彼らは国民税金を二重にも三重にも貪り食うシステムを構築しているのです。

​「パンピー」にのしかかる生理コスト

​ここで燃料としてくべられるのは、コネのない「一般秘書」たちです。

彼らは政策立案という実務をこなしながら、猛獣たちの汚物処理(不祥事の揉み消し、愛人対応)をさせられます

チンパンジー生態学的に見れば、彼らは「劣位個体ストレス生理」を強いられています

野生でも、いつ殴られるか分からない劣位個体慢性的コルチゾールストレスパラメーターが高くなります(Preis 2019)。一般秘書たちが心身を壊していくのは、精神的な弱さではなく、長期間の捕食恐怖にさらされた生物としての正常な反応なのです。

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広告代理店SDO社会支配志向)の高い聖獣たち

​もう一つの巨大な飼育現場が、大手広告代理店です。

ここには、社会心理学でいう社会支配志向SDO)」の高い個体が集まりやすい傾向があります

階級を好む脳、不平等を愛する心

SDOとは、社会序列や不平等肯定し、それを維持しようとする心理傾向のことです(Sidanius & Pratto 1999)。

広告業界ヒエラルキー構造は、高いSDOを持つ個体にとって居心地の良いジャングルです。

​そこに、「大口クライアント社長令嬢」「政治家の息子」といった、生まれながらにして最強の「体格(資本)」を持った個体が投入されます

彼女たちは、一般社員過労死ラインで働いている横で、経費を使って優雅に飲み歩きます。なぜなら、チンパンジー社会において「高順位個体リソースを独占するのは自然の摂理」だからです。

猛獣が人を殺めても、檻には入れられない

過去には、有力者の息子である社員が同僚に危害を加え、死に至らしめた事件さえありました。

しかし、そうした事案は見えないことにされます

なぜなら、群れの論理において「高順位オス(太客)の機嫌を損ねること」は、群れ全体の生存(売上)に関わる最大のリスクからです。

パンピー一匹の命より、群れの序列維持。これが代理店というジャングルの掟です。

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学校:一校に一頭、必ず紛れ込む野生

永田町代理店という「群れ」のお話をしてきましたが、学校では「フィッション・フュージョン社会の末端」として、全国津々浦々に野生のチンパンジーが配置されています

コネ採用モンスターティーチャー

私立校なら「母校愛(同盟)」で採用された卒業生が、公立校なら「教育委員会親族血縁)」枠の教員が、授業をサボっても誰にも注意されず、腫れ物として扱われています

生徒や保護者暴言を吐くモンスターティーチャーがいても、せいぜい異動で済まされ、数年後には別の学校で何食わぬ顔で教壇に立っています

​完成された「隠蔽の仕組み」

​そして最も恐ろしいのが、「性犯罪(野生の発露)」に対する隠蔽システムの完成度です。

​かつて学校現場では、教員が生徒にわいせつ行為をしても、懲戒免職ではなく「依願退職」させることが通例でした。

懲戒なら記録に残りますが、依願退職なら残りません。それどころか退職金まで支給され、ほとぼりが冷めれば免許を再取得し、再び他校で子供たちという獲物を物色することが可能だったのです。

最近になってようやく「わいせつ教員対策法」や「日本版DBS」といった法整備が進みましたが、現場の「事なかれ主義」や「校長による口止め」といった文化までは消えていません。

​これは、群れが「不都合個体」を一時的に視界から外すことで、群れ全体の体面(なわばり)を守ろうとする防衛本能の発露と言えます

その過程で、子供たちという最も弱い個体が燃料にされているのです。

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​「隔離」できたのは、たった一頭だったか

​さて、これら生物学的知見を持って、Qiitaの元記事を振り返ってみましょう。

記事の本線である成功シナリオ」で、あのマネージャーパンジくんを隔離し、リモートワークで接触を断ち、見事にハッピーエンドを勝ち取りました。

しかし、なぜそれが可能だったのか?

相手がたった一頭で、たかだか月額5000万円の案件だったから」

​一頭なら、専用の部屋を用意して閉じ込めることができます

しかし、永田町代理店のように猛獣が群れをなし、学校のように全国規模で配置され、動くものが「国家予算」や「数十、数百億円規模」になった時、隔離などという選択肢はハナからありません。

​檻に入りきらないほどの猛獣が溢れかえった時、誰が檻に押し込まれるのか?

それは、「人間一般社員教員・生徒)」の方です。

飼育とは、価値最大化のための「燃料の選別」である

研究室にいた頃、私たち猛獣管理するために、何重もの鍵がかかった檻と、緊急用の麻酔銃を用意していました。対象危険であればあるほど、隔離を徹底するのが「飼育」の鉄則だったからです。

しかし、人間社会という多頭飼育現場における「飼育」の実態は、全く異なります

猛獣の持つ価値(票、カネ、権力)を最大限に搾り取るために、周囲の餌と燃料(パンピー)をどう配分するか」という選別に変質しています

永田町公設秘書椅子無能親族を座らせるとき、そこに「税金無駄遣い」という倫理的な悩みは考慮されません。それは「血縁同盟の強化」という生物学合理性に基づいているからです。

広告代理店一般社員を使い潰すとき、そこに躊躇はありません。「劣位個体ストレス」など、高順位個体繁栄の前では些末な問題からです。

そして、授業・部活事務保護者対応に追われる「一般教員」と、理不尽指導を受ける「生徒」は、まとめて燃料にされます。「学校の評判」を守るために。

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​おわりに:あなたはどちら側に立つか

畜産学徒の目で見ると、あの牧歌的スタートアップに限らず、人間職場の多くは「チンパンジーの群れの変種」として読むことができます

集団支配する少数の高順位個体が、票や広告費といった餌場を押さえ、血縁コネ自分の周囲を固める。

その外側に、慢性的コルチゾール過多とストレス生理を抱えた多数のパンピー個体が、燃料として並べられている。

​この社会システムは、最初からパンピーが何人か死んでも、猛獣が生きている限りは問題ない」という、野生の論理で組まれています

マネージャー仕事とは、「部下を守ること」だけではないのかもしれません。

システムの冷酷な設計図生物学仕様)を理解したうえで、自分の体と部下の体をどこまでその燃料として差し出すかを、自分で決めること」。

​知恵を絞って隔離施設を作れるのは、まだ規模が小さく、守るべきものが明確な「幸せな時期」だけかもしれません。

群れをなした猛獣が押し寄せ、数十億円利益という組織論理とテストステロンで迫られた時、あなたは部下を守れますか?

それとも、システム歯車として燃料をくべ続けますか?

​「たった一頭で大騒ぎできるうちは、まだ幸せだ」

その言葉を噛み締めながら、今日もどこかで誰かが、私も、そしてあなたもやがて、静かに燃え尽きていくのです。

https://note.com/sexaddict/n/n3e223c787d90

2025-12-03

中受の思い出

受ける?と聞かれて準備のため遊び時間がなくなるのが嫌さに受けないと言った中受。受けてたら今頃医者にでもなってたに違いない。

中学は幾分荒れた公立で、進学校公立高校に入って一息つけた。公立中で良かったのは、この世の中にはいろんな価値観が併存できると知ったことおよびその共存の実行経験私立一貫卒が多い官僚政治家は、大多数の国民の実感を理解あるいは想像できているのだろうか。また、笑いは正義平和潤滑油だと知ったのもこの頃。確かにうかうかしていると対人関係で沈む恐れのある環境で、安楽ではなかったかもしれないが、(勉強はつまらなかったが)始終アラートが立って刺激的で楽しかった。この時の経験もあって、今でも幅広い層の人とコミュニケーションを取ることができる(必要があれば)。

高校は似たものが増え、人生楽勝(笑)と思ったものの、入院して大人世界看護師医者)を知ってつまらなくなった。しかし、なにより共学なのが良かった。フツメンだがモテたし尊敬されたので楽しかった(オジサン的な地位キープして誰とも仲良くやっていた)。

大学最初意識高い人が多くて楽しく思ったのだが、じきに価値観平板な人が鼻についてつまらなくなった。統計をとったわけではないが、私立校卒の人が過半数いたのだと思う。

社会人になってもこの感覚は変わっていない。私立校卒の人は、育ちが良くいい人が多いのだが、人生に対して考えが少し甘すぎると感じる時がある。もちろん私も砂糖漬けの認識なのだが、それでも気になるということだ。それは、多様な価値観に揉まれてこなかったための本人に帰責すべきでないことは承知しているが、大人になれば誰でも自分言動には責任が伴うことは確かだ。

このように考えると、少なくとも私にとっては中受をしなくてよかったと思える。ただ、世の中には公立校でいじめられて登校拒否から社会疎外に至る人もいるので、一概には言えない。むしろ子供本人の素質によるものが大きいのだろう。また、横のつながりが卒業後も強いのも私立校の良い点かもしれないが、私にはそのような志向はない。

anond:20251203083009

いろんな保護者見てると、金持ってて教育経験投資しまくってる子持ちと何も考えてない子持ちに分かれてる。間にそこそこ層はあるけど、上と下はかなり格差ある印象

ちな公立校

2025-11-29

受験ママになった話

タイトルの通りの話なんだけど。

増田、親は特別勉強がんばれタイプでなく、当然小中は家から最寄りの公立校通い。兄がいるけど、兄は自分の興味分野の都合で高校出てそのまま就職した。あんたも女の子なんか学校行っても無駄就職しなさいと言われたわけじゃないけど、増田は親に頼んで大学行かせてもらった。でもそのくらいの感じ。

そんなんなんで、小学校受験中学校受験なんてもう全然身近じゃない話だったんだけど、割と急に「受けてみようよ」みたいな話になった。年長の春くらいかなぁ。

感覚的に「いや今からやっても遅いやろ」と思っていた。ああいうのってそれこそ3歳くらいから準備するもの、みたいに思ってたから。

ましてうちの子やんちゃっ子で、発達的な指摘を受けたことはないけど、ぴょんぴょん飛び回って元気いっぱい、すぐ変顔するようなタイプ

とはいえまあ、公立校によっては学級崩壊とかもきくし、しっかりしたところがいいのはそうだし、まあやるだけやってみようかって始めたんだけど、結果この感覚は大体合っていて。過去問解いてみたものの、「こんなのこれ用の練習してこなかったら無理よ」ってのばっかり。普通に幼稚園保育園行ってるだけだと多分やんないもん。ところどころ親でも結構難しいなって思うのもあった。

それを、もっと早くから準備してきた他の子より短い時間で詰め込まないといけないわけさ。自分子供の頃なんか、幼稚園帰ってきたら友達と遊ぶかなんかしてたのを、もう試験近いんだから勉強しなさい!って言わなきゃいけなくて。

うちは結果的に、地域公立校に通うことになりそう。個人的感想は「残当」てやつかな。

過去問買ったりなんだり色々出費もあったけど、無駄だったとは思わない。大人試験予定日の2ヶ月くらい前に対策始めてもなんとかなるかもしんないけど、せいぜい5歳6歳だもん。もう子供にあれこれ言わなくていいんだーって正直ホッとしてる。

結果どうあれ君はとても頑張ったよ、と子供には伝えた。頑張ってないわけないよ。自分が同じ年の頃にやらなかったような試験勉強を、この数ヶ月やってきたんだもん。気が抜けた今インフル貰わないように気をつけなきゃ。クソ流行ってるもんね。

もし、たまたまでもこの記事に辿り着いた、いい小学校通わせたいなって思ってる親御さんいたら、どうか早めに長期の準備をしてあげてほしい。親御さんがいくら優秀でも、あなたの子供はあなたとは違う生き物で、同じようにできるとは限らない。あなたが得意なことを、お子さんは苦手かもしれない。逆だって当然ある。

短期間で詰め込んだり、ガミガミ言いながら試験準備しないで済むようにしてあげてほしい。増田は正直、毎日のようになんでこれできないのって言ってる自分が嫌だった。多分向いてないからやめよう、と言えなかった。親が見ている向きが違うっつーのも、さすがに問題なんでね。ごめん子供。そんで、今ここでごめんっつっめんなら「止めりゃよかったじゃんクソ親」って言われても仕方ないわと思ってるよ。

とにかく我が家受験は一旦終わり。お疲れ。

我が子にも、すべての子どもたちにも幸あれ。

2025-11-22

いい歳こいて公立校部活蔑視してるやつは正直哀れだなと思う

2025-11-21

anond:20251121205132

小田原のあたりは公立校強いと思うぞ。ただ小田原新幹線止まるから新幹線通学する猛者いるけどな。

anond:20251121205132

小田原のあたりは公立校強いと思うぞ。ただ小田原新幹線止まるから新幹線通学する猛者いるけどな。

関大に行くために小中学生の内から勉強というのに違和感がある

私は東大卒である。現役で東大合格し、その後大学院まで出てから就職した。

東大と言うと、難関中高一貫校出身とか、ずっと塾や予備校通いで凄く先取りして勉強してたとかイメージされることも多いと思うが、私は全く違った。

私は地方一般的な家庭出身(両親はどちらも大学に行ってない)で、中学普通に地元公立だった。というより先輩にも同級生にも中学受験をするなんていう人は一人もいなかったので、小学生当時の自分中学受験というもの存在すら知らなかった。

高校普通公立高校だった。実家から自転車で通える距離進学校というだけの理由だった。別に県内トップでもなくいわゆる「自称進学校」で、文武両道を掲げるけどどっちも中途半端みたいな地方によくある公立校だ。

から有名な進学校のように高3までの内容が高2のうちに終わるみたいなのは全く無くて、むしろ科目によってはセンター試験が終わってもまだ全範囲が終わってないというレベルだった。

高校時代も1年生の間は勉強なんてせず部活ばかりやってた。別にレベルが高い部活じゃなくて(むしろ地区予選1回戦を勝てたらラッキーレベル)ただ友達と単に楽しくてやってただけで、テスト前の部活禁止期間でも隠れて練習してたり部室で駄弁ってたりしてた。

高2の夏になって急に勉強したくなってやり始めたが、それでも家ではやる気が出なかったので平日は放課後学校に残って下校時刻まで1日2,3時間程度、土曜は学校自習室半日程度勉強してただけだった。日曜はリフレッシュ日として受験期までずっと勉強しない日に設定していた(なんだかんだ最後の方は模試とかで潰れたけど)。

予備校には模試を受けに行った以外は一度も通っていない。通信教育家庭教師も無し。自分情報を得て自分市販の教材を買って勉強してた。

それでも現役で東大に受かった。点数も合格者の平均点を超えていたので結果的には余裕だったと言えるのだろう。

自慢とかマウントとか取られても別に良いけど、これが私から見た事実だし、私にとって「普通」の人生だった。

中学校の勉強なんて授業さえ聞いていればテストで満点取れるのが当たり前、高校だって授業聞いて教科書読めば理解できないことなんて一つもないし、ネット上に転がっている勉強法や受験指南情報を参考に勉強すれば誰に教わる必要もなかった。

から小学生のころから毎日塾に通って寝る間も惜しんで勉強して中高一貫に進み、そこから予備校に通ってずっと勉強・・・なんて本当に必要か?と思う。

とりあえず授業だけ真面目に聞いて普通について行けてさえいれば高校から自分意思勉強したって難関大ぐらい入れるし、むしろ子供の頃なんて沢山遊んで経験を積んだり体力を付けたりする方が受験の面でも得なんじゃないかな。

・・・いやまぁ実際は分かってるんだよ。世の中の人たちって別にみんな私と同じぐらい勉強ができるわけじゃないということは。

授業だけ聞いていればテストで満点を取れるというのが当たり前じゃないことも分かってる。真面目に勉強してても中々成績が伸びない子がいるもの分かってる。

それでも私は私の人生しか経験していないので、そうでない人の気持ち本質的にはどうしてもわからない。分からいから、子供のうちから勉強勉強受験戦争に巻き込まれる子たちが可哀想だなぁと素朴に思う。ただそれだけの話。

2025-11-07

はてなー公立動物園!」キャッキャッ←じゃあ維新叩きのネタにするのやめなって恥ずかしいか

日頃女子供に甘い顔するのがノルマみたいに考えてるくせによ

維新小池みたいな連中がパフォーマンス学費無償化をぶち上げた途端、急に手のひら返し

しかもそこで持ってきた理屈が「みんな私立に行っちゃう!」とかさぁ

マジでいい加減にしろよお前ら

ああやって九州みたく雑にバカにするぐらいには、公立ことなんか死ぬほどどうでもよかったろお前ら

維新憎しでインスタントな優しさ持ち出されたって、そんなんコンビニ弁当より底が知れてんじゃん

だいたいお前らの言うことを真に受けるなら、公立校が避けられているのは、要するに「客層が悪いから」なんでしょ?

名の知れた私立で具体的にどんな学びをやってるか、みたいなのすら本当のところは割とどうでもよくて、マジで生徒の質だけが問題なんでしょ?

だったらお上いくらゼニばらまこうが人員を充実させようが、そこに猛獣がいる限りどうしようもないじゃん?

それこそ大昔の2chぬまっきコピペみたいに、まともな奴を拝み倒して連れてきて、完全隔離でもするしかない

じゃあ最初からそう言えよって話でさ

嫌いな奴叩きたいだけにしたって、もう少し棍棒を選べないのか、お前らは

2025-10-15

dorawii@執筆依頼募集中

ベッドタウン以下の田舎ならそんなもんだが?公立校舐めんな

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2025-09-28

anond:20250928143028

東京育ちだけど子どもだけで外食は許されてなかったし

地域とか校風とか公立校なら地元PTA方針等によるんじゃないか

2025-09-24

人生はじまったかと思ったら、もう終わってた

男。

虐待を受けてきた。

子どもの頃からずっと心が限界だった。

大学の頃、ついに力尽きて部屋から出られなくなりそのまま中退した。

自分奨学金を借りて学費を払っていたため、その分の借金けが残った。

穀潰し」や「失敗作」等の罵倒や、包丁を握らされて「殺せ。その後お前も死ね」なんて泣かれたりして(なんで生まれてきたんだろう)と思いながら、かといって死にきれずに2020年

給付金10万が配られるとニュースでやっていた。

俺はこれが最後のチャンスなんだと思って、その金でスーツを買い就活をはじめた。

仕事はあっさり決まった。

親は「やっと私の気持ちが伝わった」と涙を流していたけど、俺が(この家から離れるため)県外の会社就職したのを知ると怒り狂っていた。

その日、深夜そっと実家を出て、駅で寝た。

それから家には帰っていない。

就職先は建設系。

金の無い人間でも親元から離れられる寮付きの、しか大学中退した人間でも働ける場所なんてそんなもんだ。

巷の噂通り、建設は激務だ。

定時で帰れたのは初日だけで、そこから毎日から深夜まで。年休は100日。

平日は目の前の労働でいっぱいいっぱい。他になにもできない。

それはそれでよかった。

問題休日

ぼーっとしていると、親から受けた虐待フラッシュバックしてやるせなさや怒りで泣いているとそれだけで1日が終わる。

平日は労働に、休日フラッシュバックに苦しめられて1年はすぐ過ぎた。

「お前、病院行ってみたら」

そう同僚に言われて診察を受けたら、複雑性PTSDだと診断された。

「焦らずゆっくり治していきましょう」

医師はとても優しい口調だった。

帰ってすぐ調べた。

要約すると現代社会を生きるのにとてもとてもとても不利なトラウマを俺は"後天的に"与えられたらしい。

ただ生まれた先の育て方が間違ってただけ。

俺に瑕疵はないのに、この人生で以て俺がその責任を取らないといけないらしい。

なんだそれ。

病院からの帰り道、信号待ちの先頭車両だったのに何度も青信号になっても発進しなかったらしく、後ろの車の運転手に怒鳴られたのは今でも覚えてる。

カウンセリングを受けはじめて、いつも頭が重いような(鉛のようなものが脳を覆っている)感覚があることや大勢人間がいる場所にいると身体が過度に緊張することはおかしいのだと知った。

夜中何度も人生がこうなってしまった悔しさが湧き上がって起きて泣いたり、みんなに馬鹿にされる夢を見たりするのも。

治療には時間がかかった。

そもそも複雑性PTSDが治りにくいというのもあるけど、俺が男性カウンセラーを望んだからだ。

俺により酷く虐待をしていたのは母親だったので、俺は異性の前で極端に身体が強張って声も出せなくなってしまうし、やっぱり女性にはどこか俺のような弱者男性を嫌うような本能的ななにかがあるように思われる。(初回は女性カウンセラーだったけど、偏見を抜きにしても当たりが強かった)

その男心理士専属ではなく派遣で様々な病院へ行ってるらしく、俺の仕事休みが少ないのもあいまってなかなか予定が合わない。

結局、治療には数年かかった。

長年の治療の結果、俺はまともになった。

フラッシュバックに苦しむこともほぼほぼ無くなり、少し自分に自信がついたし、頭の重さ(ブレインフォグ)も無くなって回転が上がった。

やっとスタートラインに立てた。

そして、冴えた頭で理解した。

もう終わってる。

治療に費やしてほとんど貯金のない30代の男

いざとなって助けてくれる親戚のいない孤独人間

今まで異性との関わりの無かった本当に本当の弱者男性

周りを見渡せば、俺がマイナスゼロにするために費やした時間ゼロプラス方向に成長させた人間ばかり。

こいつらにどう勝つんだ?

まれの時点で負けは決まっていたのか?

トラウマ治療中は目の前の苦しみだけに注視していた。

"現在"だけしか見る余裕がなかった。

それが治って、ちょっと未来のことを見据えるようになると考えれば考えるほど詰んでる。救いが無い。

俺はこれからどうするんだ?

どうしたらいい? 教えてくれ。

追記

まずコメントありがとうございます

励ましや諫言、どれも助かります

「勝つ」というのはニュアンスおかしかったかもしれない。

「報われたい」が近い。

費やしたものに値するものが欲しい。

その値するものが今は「人より長じること(いやもっと前段階の"人並み"になる)」しかかばない。

別にいつもこの思考に囚われてるわけではないし、生き抜いた自分肯定感も持てている。

わかる。

今の幸せ噛み締めなよって意見

わかる。

まだマシで下を見たらもっと苦しい人いるってのも。

わかる。

でも、たまに納得できなくなるんだよ人生に。

あれだけ苦しんだ(情けないけど2度と味わいたくないくらい苦しかった)時間を過ごした意味をまだ見つけられてない。

納得がしたいんだ。

.

ACEについて言及している方もおられましたね。

俺もまず自分のことを知ろうと逆境体験について入門書から専門書まで一通り読み漁った。(事実ですが、酷い自画自賛の要素も含んでおります

でも、将来の疾患リスクが高いだとか経済的に困窮しやすいだとか『人生の長期に関わるものすごい不利がありますよ』というのがわかるばかりで、

じゃあどうすれば逆境体験をしてない人とのギャップが埋まるのかはまったく書いてない。

萎縮した前頭前野に依る衝動性や、海馬の縮小によるワーキングメモリの衰え、実行機能の低下等々、なんか脳がとんでもないことになってるのだけ伝わってきて知れば知るほどどうしようもないということだけわかりました。

この事実に折り合いをつけるのも長い時間必要でした。本当に数年単位で。

から、なんというか、虐待経験ならびにACEについて世間から偏見無知に晒されているのを知っています

わかります

-

嘘、創作という声もありますね。

そういえば(少しニュアンスは違いますけど)虐待体験を打ち明けたとき「嘘だ」と意固地になられる方が一定数いらっしゃいました。

掘り下げていくと『どんな親も子を無条件に愛しているはずだ』という信念を持っておられるようで、目の前にその反証存在していることが許せないようでした。

あなたにも悪いところがあったんじゃない?」という言葉は何人から浴びせられたかわかりません。

話は少し変わります中退した大学私立でした。

これは「お前のような(母の思い通りにならず母を苦しめている)存在幸せになるなんて許せない」とヒステリックを起こし、公立校の願書を破いてしまたことに起因します。

大学なんて行かずに働け。そして今までお前にかけた金額をすべて返せ」と。

(今考えたらどうとでも手段はあったのですけど)

そのあと落ちついて冷静になった母は、おそらく『1人の人生を壊してなおかつその責任を取れない』ことが怖くなったのか、

突き放すようで、でも媚びるような口調で

「お前もも大人なんだから全部お前の責任

「私はもう知らない。でもかわいそうだから慈悲はやる」と、奨学金を借りて学費を払うなら私立に出願させてくれることを許してくれたのです。

上記のことを"信念のある方"に伝え、どこに愛があるのか問うと「そんな重い話しないでくれる?」と眉をひそめるばかりで答えをくれないのです。

また「いつまで親のせいにしてるんだ」もよく聞いた言葉でした。

私にそう吐いた大学同級生は、300万円ほど親にお金を出してもらって語学留学しておりました。

併せて「甘えんな」や「その程度でツラいのか」も聞く頻度の高い言葉です。

これは似た境遇の方から言われることが多いです。

おそらく当事者の方からコメントで『ほんとに治るんだ。希望が持てた』というものがありました。

サバイバーって無理解言葉を投げつけられることが多いと思いますが、上述したような人々、"あるある"ですよ。気にしなくていいですよ。というのをお伝えできたらなと思い書きました。

-

多くのコメントありがとうございます。びっくりしました。

また様々なアドバイスも嬉しく思っております

うおお(略)のコメントされた方、とてもとても元気が出ました。ありがとう

面接、どうか上手くいきますように。

2025-09-23

20年ぶりに中学同窓会に行ったら、地獄天国がそこにあった

先日、約20年ぶりに中学同窓会に行ってきた。

正直、めちゃくちゃ迷った。だって私にとって中学時代は、思い出したくもない黒歴史のものだったから。

私の通ってた中学は、いわゆる田舎公立校クラスヒエラルキーは、ヤンキーギャルが頂点に君臨し、私みたいな陰キャは最底辺スクールカーストって言葉流行るずっと前から、そこには明確な階級社会存在した。

当時の私のいじめられ方は、主に外見いじり。今思えば些細なことかもしれないけど、多感な時期の女子には一番きつい。

通りすがりに「ブス」、すれ違いざまに「うわ、ばい菌」。そんな毎日が、私の自己肯定感ゴリゴリに削っていった。鏡を見るたびに自分の顔が嫌いになり、人の視線が怖くなった。

すれ違うたびに「うわ、空気汚れた」と聞こえよがしに言われ、体育でペアを組む相手もいなくて、いつも先生と組まされてた。

リスカもしたし、毎日鏡を見ては本気で明日が来ませんようにと願いながら眠りにつく日々だった。

そのコンプレックスが、ある意味私を動かす原動力になった。

高校デビューなんて生易しいものじゃない。高校デビューなんかしていないしむしろ進学校に入ってから陰キャだった。

大学に入ってバイト代を貯めて、少し顔をいじった。そのあとも必死仕事した。怒りを燃やして、仕事して、年収上げて、また顔をいじって仕事した。

その結果、奇跡的に誰もが知ってる大手企業入社し、女性にしてはかなり頑張って稼いでるじゃんといわれるくらいになった。

夫も同じくらい稼いでいて、今の生活に不満はない。

それでも、心のどこかに中学時代トラウマが澱のように溜まっていた。今回の同窓会は、そんな過去と決着をつけるための、私なりの儀式だった。

会場に着くと、そこにいたのは「あの頃のあいつら」ではなく、「ただのおじさんおばさん」だった。

あれだけ怖かったヤンキー男子たちは、当時を回顧しながらあの時の俺自慢をしている。しかし意外なほど、みんなまともな社会人になっていた。

当時なかなか話せなかったヤンキー男子とも普通に話せるようになっていて感動した。

女子たちは、まるで授業参観日のお母さんのようだった。当時イケてたギャルは、面影を残したままのギャルか、見る影もなく恰幅のいいお母さんかの二択。不思議なことに、あれだけみんな必死に伸ばしていたロングヘアの女性が一人もいなかった。なぜだ。何か申し合わせでもあったのか。

私はというと、この日のためにルミネで奮発した小綺麗なワンピースを着ていった。それが悪目立ちしたのか、若干浮いていた気がする。当時の陰湿いじめっ子は「あら~増田ってば、セクシーじゃぁん」とか言ってきたがノースリーブワンピースなだけでどこがセクシーなのかわからなかった。ただただ嫌味なんだろうなとは思った。

一番会いたくなかった、私をいじめていた主犯格女子も来ていた。彼女舐めるように上から下まで私を見るなり、「えー!久しぶりー!全然変わらないね!」と馴れ馴れしく話しかけてきた。いや、変わっただろ。思わず「え、本当?!」と言ってしまった。お前が一番いじってた部分を、私は金と努力で変えたんだよ。その笑顔の下にある本心を思うと、背筋が寒くなった。

でも、嬉しい再会もあった。当時、唯一の心の支えだった親友は、昔と全く変わらず超絶優しかった。「会いたかったよ」と言ってくれた時、本当に涙が出そうになった。

当時ほとんど話さなかった男子とも、大人になった今なら普通に仕事家族の話ができた。これは新しい発見だった。

そして、一番印象的だったのが、いじめっ子グループにいた根暗な奴だ。

そいつは、私が整形したことに気づいたんだろう。でも、直接は何も言えない。チラチラと私を見ながら、隣の友人に「ねぇ、顔変わったよね?ちょっと聞いてきてよ」とコソコソ話しているのが聞こえてきた。他にも「お前、年収いくら子供は?どこで働いてんの、ベンチャーとか?」とニヤニヤ言ってきた男もいたが、正直にお伝えしてやった。マウントとりたいらしく、自分の周りには優秀な大学卒のやつがたくさんいるとか宣ってて、かなりどうでもよかった。

その瞬間、すべてを察した。

あぁ、こういう奴は一生このままなんだな、と。

人の容姿を笑いものにし、自分では何も言えないくせに、他者を焚きつけて安全場所から見物する。他人ふんどし相撲を取ろうとするし、自分を保つために他者を貶めようと必死になる。その陰湿根性は、20年経っても全く変わっていなかった。

同窓会に行って、過去との決着がついたかと言われれば、正直わからない。

でも、一つだけ確信したことがある。

人は変わる部分もあれば、絶対に変わらない部分もある。そして、私を苦しめたあの過去は、今の私を形成するための、必要不可欠なピースだったのかもしれない。

もう、あいつらのために心をすり減らすのはやめよう。

私は私の人生を、これからも胸を張って生きていくだけだ。

もし今、昔の私みたいにいじめられて苦しんでいるやつがこれを読んでいたら、言いたい。

世界学校だけじゃない。そこが地獄なら、逃げろ。死ぬな。

そして、勉強でもスポーツでも何でもいい、狂ったように努力しろ。力をつけろ。

20年後、最後に笑うのは絶対に君だ。

というわけで、明日からまた、資本主義の馬車馬としてバリバリ稼ぐ日常に戻るわ。

じゃあな。

2025-09-19

「やっほー!元気?自分で使えるお金がない?

そりゃそうだね、旦那に養って貰ってるだもん(笑)

何してんの?専業主婦

正社員しないの?

就職すりゃいいじゃん、資格勿体無くね?

高校の時さー、漫研部長だったよね?

覚えてる?

あの時公立校コンプレックスあるって言われてさー。なんか常に冷たい言い種だったじゃん?

あと、遠方から訪ねて来た知人に何?モスバーガー?買わせたじゃん。母乳に良くないから食いたくないって言われたけどさ。

しょーじきアンタとは、他にいる人居なかったから組んでただけ。頭良いかも知れないけどさ、くそ不細工イラストも土下手。

その淡々とした感じ、無関心さ、全部嫌いだった。

今は幸せっすか?

じゃーね。バイバイ。」

2025-09-04

8月5週LINEオープンチャットはてなブックマーカー」1週間のまとめ

これは何?

LINEオープンチャットはてなブックマーカー」の1週間分の要約を、さらAI使用し、試験的にまとめまています

要約内容

🎓 教育受験・学び

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👨‍👩‍👧‍👦 家族子ども生活

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💼 仕事経済制度

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🤖 テクノロジーAI

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🍣 食・文化旅行

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🌏 社会ニュース法律

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🎭 文化・娯楽・自己表現

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🧠 メンタル人間関係

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📌 1週間分の総括

この1週間のオープンチャットは、教育経済負担AI倫理食と文化を中心に展開し、生活感のある小話(ペット、紛失物、誕生日)と社会的な問題意識税務署法律環境格差)が交錯する内容だった。

全体としては、日常のささいな悩みや楽しみを共有しながら、未来への期待と不安子ども仕事AI社会)を語り合う、等身大生活社会交差点が浮かび上がった。

関連記事

https://anond.hatelabo.jp/20240722084249

オープンチャットの参加URL

LINEオープンチャットはてなブックマーカー」の参加はこちから

https://line.me/ti/g2/MFSXhTJoO_pLfrfds1LpyJ0OlBgcPJSqHoRbBg?utm_source=invitation&utm_medium=link_copy&utm_campaign=default

2025-08-28

anond:20250828024319

からちょっとググったりAIに聞いた程度の知識で「ヒンズー語は同じ語族」っていうのは勝手なんだけど(別に俺は言語学者じゃないし)、それが「インド人英語学べるけど日本人英語学べない」という論にまで飛躍して

それが人間限界として厳然としてあるわけで気合いでなんとかなるものじゃないわけだけど
じゃあそれだけの教育公立校で広く英語だけにやれるのかといったら相当難しい話

ここまで行くには論拠の基盤が弱すぎるでしょって話。もう一度聞くけど、

今だいたい10%弱の日本国内英語話者率を30%まで引き上げるのは語族レベルで非現実的だと思ってる?

追記自分では「韓国人英語できない」という謎の持論しか発してないことに対して俺が出したデータ批判するのはただただ笑えるからそこはもうやめとこうなw

anond:20250828000132

難易度はその通りなんだけど英語自体言語難易度としてはそこまで高くないよ。

これが甘い

言語習得において難易度を決めるのは言語間の差であって言語自体難易度の差というのは存在したとしても無視していい程度

イタリア人なら1/4というのは適当に出したわけではなくて、アメリカFISという外交官等の政府職員言語教育担当する機関が出している、英語話者対象言語外交官として仕事ができるレベルまでにかかる期間からのもの

アメリカ外交官日本に来る時には2年半少人数クラス日本ネイティブ英語ネイティブ先生から仕事として毎日5ー8時間宿題つきでやる

それで「最低限仕事ができるレベル」とされてる

ちなみに戦前日本海軍士官学校などでも近いレベル英語教育がされてる

それが人間限界として厳然としてあるわけで気合いでなんとかなるものじゃないわけだけど

じゃあそれだけの教育公立校で広く英語だけにやれるのかといったら相当難しい話

2025-08-19

高校野球で勝つことで存在が許される強豪私立校公立校に負けたら

どうやって存在価値を示したらいいんだ?

2025-08-06

毎年同じ内容を投稿しているが、甲子園が開幕したので再投稿

日本高校野球の歪さとして、酷暑の開催と過密日程はよく言われるところだが、もっとも深刻なのは私学強豪校の過剰な部員であると思う。開幕試合勝利した創成館は104人、いま悪い意味話題広陵は164人、優勝候補筆頭の健大高崎109人で、大多数が通学圏外の「野球留学」の選手である。いうまでもなく野球は9人で行うゲームであり、ベンチ入りメンバー20である。ざっくり言えば、毎年一学年で20人ほどは公式戦にほとんど出ないまま3年間を終えることになる計算である

周知のように現在は超少子化時代で、子供におけるスポーツとしての野球に対する人気も、サッカーバスケはるか後塵を拝するようになっている。にもかかわらず、甲子園に出ている私学強豪校は、現在でも100人を超える部員を通学圏外からかき集めるという、子供の数が多くてスポーツといえば野球王様だった時代にかろうじて許されたやり方を、最近にもなってもむしろ加速させている。

その結果として何が起こっているか想像の通り。地元では有名だった中学生野球選手が、通学圏外の部員100人超えの強豪校に進学して3年間公式戦に出ることもなく、補欠やスタンド応援要員のまま(最悪の場合中退である一方、その選手地元公立校部員数の不足に悩まされ、弱体化に拍車がかかって連合チームになったりしている、という風景が広がるようになっている。かつては甲子園常連だった名門公立校も、部員100人超えの新興私学に太刀打ちできなくなっている。

こういう話をすると、「選手自由だ」という反論が返ってくる。しかし、試合に出て活躍することよりも、補欠やスタンド応援でも甲子園常連校に在籍していたことのステータス選択する自由とは、一体何なのだろうか。そんな選択そもそもおかしいのではないか、と親や教師アドバイスしなければダメだろう。そして、私学強豪で3年間補欠だった選手が、卒業後に大学企業チームで活躍している例は残念ながらほぼない。選手の実力を成長させるのは、練習以上に試合経験なのである

甲子園出場経験のない地元高校活躍し、注目されて上のレベルに進む例の方がまだ多い。例えば阪神大山佐藤は、それぞれつくば秀英仁川学院という甲子園未出場の地元高校に進学し、そこで目立つことで野球の強い大学に進学することができた。部員100人超えの私学に進んでいたら、試合に出る機会すらなかなか恵まれなかった可能性が高い。

野球留学の内容にも変化が生まれている。かつては、例えば大阪など少年野球が盛んな地区中学生が、激戦地区を避けて、甲子園出場機会を求めて地方私立に進学するというパターンが多かった。現在は、激戦地区ではなく地方出身者が、激戦地区の都会の私立に進学するパターン普通に多くなっている。少年野球の強豪チームの選手とその親が、どの高校がいいのか「品定め」しながら全国の高校選択するのが普通になっている。部員100人超えの私学が減らない原因の一つである

2010年代以降、予選の参加校数も減少の一途をたどっている。にもかかわらず、現在でも部員100人超えの私学が減っているように見えない。私立高校エゴイスティック経営戦略のために、日本全体の野球文化が掘り崩されていると言っても過言ではない。

2025-08-05

公立中学校先生を今でも許せない


社会人として働いて年数が浅い。

ほかの増田投稿者みたいにシャープ文章は書けないが、大学生だった頃のことを振り返りたい。

その時は都内大学に通っていた。二年生の春で、家庭教師に挑戦してみた。それまでは塾で教えていて、正直下働きに近かった。教師と言うよりはアシスタント的な。裁量などもちろんなく。正規雇用塾講師ロボットと言って差し支えない。

自分教育学部をめざしていたので、是非とも自分指導力というやつで、子どもに教える経験を積んでみたかった。

家庭教師の職は、大学を通じて探すことにした。とにかく安全重視で。人生で初めて受け持つ子は、意外にもすぐ決まった。

私は文京区にある大学に通っていて、謎の信頼があったんだろうか……男の子しか受け持てないと思ったら、普通に女の子を教えることになった。

当時は、中三受験生高校の本試験はずっと先だが、この業界に遅いとかはない。

おとなしい子だった。親御さんの話によると、学校では喋らない子らしい。

実際、最初面接?の時にお家のダイニングで三者で話してみたけど、そういう雰囲気だった。自分に心を開いてくれる気配はあったので、受け持つことに決めた。

実際、すごく真面目で、いろんなことをきちんとやる子だった。ただいかんせん、要領が悪くて、先生コミュニケーションが取れなくて成績が悪かった。

自宅の近くにある都立の名門公立校をめざしていたが、偏差値でいうと50を切るくらい。絶望である

の子志望校は、かくいう私の出身校と同じだった。だから、親御さんが履歴書を読んだうえで、男である自分でも、大事な娘さんの面倒を見させることにしたんじゃないかと。



から夏にかけて、彼女は持ち前の真面目さで成績がメキメキ上がった。

中間テストだったかな。中学校三年の一学期の。やる気が漲りつつあった彼女は、自分で野心的な目標を立てた。中間テストで【数学100点】取るんだってさ。

私が思う限り、普段のその子からしたら意外なことだった。本当に自信がなさげに過ごす子だったので。まさかそんな、100点をめざすだなんて……

私は当時、その子公立校志望ということで、五教科を総合的に上げることを目標指導していた。

100点を目標にするのは非効率だと考えた。冷静に考えてみて、100点を取る努力というのは、80点を取る努力の軽く2倍以上はかかる。それなら、5教科で80点を揃えるところから始めるべきだろうって。

それに内申点もある。都内の一流公立校だと、入試では大体みんな満点近く(※業界的には平均90オーバーらしい)を取ってくる。となると、内申点で引き離されると手も足も出ない。

都立高の評価比率は7:3で、特殊事情があると±加点の裁量が加わる方式

の子に、そういう話はした。「100点を取りに行く必要はない」って。竹早高等学校に入りたいなら……と何度も説得したが、彼女意思は硬かった。どうしても大好きな数学で満点を取りたいらしい。

でも私は、この子が初めて会った頃と比べてやる気になってるのを見て、できるんじゃないかなと思った。それで見守ることにした。【数学100点】、それいいじゃん!って。

私自身の都合もあった。私の大学には進学選択という制度があって、その時期にはラストスパートをかけて希望学科に行くために学力を上げないといけなかった。数学主体の方が楽だった。いや、ほかの教科も当然がんばって教えたけどさ……。

実際あの子は、テスト前の一ヶ月間は、ものすごく勉強していた。こっちがもたないくらいに。圧倒的な質問量だったな。特に数学は。

私が出した宿題と、学校課題と、さら過去課題の解き直し。徹底していた。素晴らしい努力量だった。



そして彼女は……数学で100点を取った。他の教科の点数も伸ばしつつ。偏差値は60台前半であり、その後半も視野に入っていた。

自信が付いたその子は、期末テストでも【数学100点】を取ると言って張り切ってた。結果は確か、期末の数学テストでは1問だけ間違えたんだっけ? 答案は今でも思い出せる。たったひとつ計算ミスだった。

素晴らしい成績だった。彼女の点数もさることながら、きちんと目標を掲げて、現実的にできる最大限の努力をしていた。私も、保護者のお母さんも、そして本人すらも!? 数学では一学期通知表で「5」が付くものだと思っていた。

でも、1学期の通知表は「4」だった。

怒りに震えた。これはどういうことだって。あまり理不尽であり、「学校に抗議した方がいい」って、お母さんに訴えたほどだ。

お母さんが学校に聞いたところだと、減点の理由というのが、数学への「興味・関心・意欲」の項目だった。授業中の発言量が少なかったらしい。

の子は真面目な子で、提出物も完璧に出していた。「5」をつけることだって出来たはずだ。でも、その数学教師は……「4」を付けた。100点と98点を取ったのに。

彼女は内気だった。自分努力をひけらかすことはしない子だ。先生への意欲アピールは少なかっただろう。

でも。それは努力をしてないということじゃない。100点を取れる子が数学に関心がない、なんてことがあるか?



彼女の中の数学への自信が、努力への信仰みたいなものが崩れていく音が聞こえた。いや、本当に聞こえたんだ。その子と、お母さんと一緒にダイニングに居て、その子が残念そうに話をしている時に。

本当に無念そうだった。いつも自信がなさそうだったけど、この日の彼女特に辛そうだった。

数学での自信が、彼女の殻を破るきっかけになると踏んでいた。叶わなかった。

の子は結局、高校の進学先を決める時……自分の実力の遥か下の学校を選んで進学していった。

がいいってずっと言ってたのに。偏差値60超えても入学できるかって言ったら怪しいけどさ。でも、彼女なら可能性はあったよ。

竹早高校がいい学校かと言われたら、卒業生の一人としては礼賛できない点もあるよ。

伝統校だから制服検査とか生活指導が厳しいし、生徒同士が成績とか家柄でマウントを取り合ってることもある。ハブられたりとか、いじめられて鬱とか、登校拒否になるヤツだっていた。途中で辞めた友達だって何人もいる。

でも、いい学校だと思ってる。伝統校としての地力があるのだ。生徒の可能性を花開かせる環境シッカリ整っている。

彼女には、そういう学問教養・学びの楽しさを味わえる学校に進んでほしかった。

その思いは、ずっと悔恨として残っている。もし、あの時……まんべんなく80点を取る作戦で説得できていたらなぁ……と、学校教師じゃなくて、不動産会社に進んだ今では思う。※一応、教育学部には進みました

今の会社では、ビルマネジメントという専門職種の道を歩んでいる。

ありていに言うと、施設総合管理仕事である。その業務では、顧客を説得しないといけない場面がたくさんある。契約業務が多いし、ビル建替計画の進捗も管理しないといけない。大卒がやるとは思えないほどの雑多な業務がある。泥臭いのだ。人間関係の構築について学ぶことが多かった。特に自分とは属性全然違う人達との関係構築方法を。

大学生のうちからもっとそういう人間関係を作る力を鍛えておけばよかった。そうすれば、組織内部の力関係の把握とか、キーマンの説得とか、外部折衝とかもっとこなせたんじゃないかと。

そして、何より……あの子を、もっとスマートに説得できたんじゃないか大学卒業して五年近くは経ったけど、私は今でもあの子のことが心配だ。



あの学校先生にとっては、成績は単なる数字だったのかもしれない。「4」でも「5」でも大差ないって。

でもな、違うんだよ。ああいう子にとっては。

「頑張っても正当に評価されない」って、彼女はその「4」の数字から学んでしまった。

から勉強を頑張る学校に行こうとしなかった。はるか下のランク学校を選んだ。

あの事件があってからも、何度も竹早高校を勧めたよ。いい学校だよって。

でも、あの子はさ。進学校を勧める私に対して拒否反応が凄かった。普段は、その子は素直に何でも言うことを聞いてくれた。教科の学習はもちろんのこと、私がわかりにくい冗談を言ったり、たまに無茶振りすることがあっても聞いてくれた。

お母さんが家に居ない時は、たまに料理を作ってくれたし、時間が余ったら一緒に犬の散歩に行ったし、2回だけだけど、一緒にゲームをした。「ちょっとだけだよ」って。ちなみにグノーシアをプレイした。

案の定論理的思考が好きなあの子はドハマりしていた。好きなキャラはラキオのようだった。必然といえる。あの子しかった。

でも、あの子はさ。進学先、そこだけは絶対に譲らなかった。あの数学評価のことがトラウマになっていた。もう頑張りたくないって。深く傷ついたに違いない。私だって、あの時は傷ついた。

当時の、文京区内にある公立中学校に勤めていた、あの数学先生に言いたいんだけどさ。

この罪は、重いよ。あなたは、一人の生徒から自信を奪ったうえで、社会に対しての不信を植え付けたんだ。

その後の彼女人生には影響があったよ。絶対に。あの教師責任が取れるんだろうか。取れるはずがないよな。そもそも取らなくていいんだから

私はあの後、教育学部に進んで教員免許は一応取った。けど、このことが脳裏に何度も去来して、結局学校先生にはならなかった。なりたいとは思えなかった。あんな連中と一緒に働くのは嫌だ。

教育を志した一人の人間として、私はあの数学教師は許すことはできない。

ちょっと語りすぎたかな。嫌な記憶になったらごめんよ。

でも、これだけは忘れないでほしい。子どもって、大人にとってはちょっとしたことで傷つくんだよって、一生の傷になるんだよってさ。

じゃないと、私みたいに、嫌な記憶を引きずる大人なっちゃうので。

2025-08-03

都内公立校だったけど、部落差別どころか、部落についてすら習わなかったな

ネットに触れて初めてそういうのがあるって知ったくらい

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