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2026-01-27

MMTから見た「金利コントロールが大変」という話の正体

最近よく目にするのが、

量的緩和やYCC以降、金利コントロール技術的に難しくなっている」

という説明だ。

元日総裁や主流派の実務家による解説を読むと、

中央銀行当座預金残高を調整し、市場金利誘導する仕組みが

制度的に複雑化し、運営が困難になっている、という話に見える。

一見もっともらしい。

しかし、MMT視点から見ると、そもそも問いの立て方自体がズレている。

MMTからすると「何をそんなに頑張っているのか?」

MMT制度理解の出発点は単純だ。

中央銀行は、

・準備預金という自らの負債を発行し

・その金利行政的に設定できる

まり短期金利は、

市場が決める価格」ではなく

中央銀行が決めている管理価格である

この前提に立てば、

金利誘導するために

大量の国債売買やオペレーションを繰り返す必然性はない。

MMTの目から見ると、

金利コントロールが大変だ、という嘆きは、

蛇口自分で握っていながら

「水圧調整が難しい」と言っているようなものだ。

モズラーミッチェルは、さら踏み込む

ウォーレンモズラービルミッチェルは、

国債発行や公開市場操作を、よりラディカルに整理する。

政府中央銀行がやっていることは、

自分供給した通貨

・別の形(国債)に交換して

・また買い戻している

だけである

これは資金調達でも市場との対話でもなく、

会計上の形式を変えているだけの操作だ。

から

金利を調整するためにオペが必要だ」

という説明のものが、

MMTから見れば制度錯覚になる。

なぜ主流派は、この無駄作業をやめられないのか

MMTから見ると、理由ははっきりしている。

政府資金制約主体

という前提を捨てられないからだ。

国債を発行しないと財源がない。

市場金利に委ねないと財政規律が崩れる。

この物語を維持するためには、

金利が「市場で決まっている」ように見せ続ける必要がある。

からこそ、

実体的には不要オペレーション

必要仕事」として温存される。

金利を景気調整装置とみなす発想への批判

流派は長年、

・NAIRU

自然利子率

といった概念を使い、

失業よりも景気やインフレ期待を優先してきた。

金利経済全体を調整できる、という発想が前提にある。

しかMMTでは、

金利実体経済を微調整する魔法レバーではない。

失業は「均衡」ではなく、

明確な政策失敗だと考える。

MMTならどうするのか

MMTの整理は一貫している。

短期金利は恒久的にゼロ、もしくは行政的に固定

金利調整のための国債発行やオペは原則不要

マクロ安定化のアンカー雇用(Job Guarantee)

まり

金利コントロールが難しい」

技術を磨こう

ではない。

そもそも

金利で何を達成しようとしているのか?」

その目的自体が誤っているのではないか

と問い直す。

自己制約の幻想という問題

現在金融政策が抱えている限界は、

実体経済限界ではない。

それは、

自分たちで作った制度物語に縛られている、

自己制約の幻想限界である

MMTは、

この幻想を取り払った上で、

本当の制約――資源労働供給能力――に

政策の焦点を戻そうとしている。

まとめ

MMT視点から見ると、

金利コントロールが大変になっている」という議論は、

誤った制度設計を前提に、

その運用が難しくなったと嘆いているだけで、

問題技術ではなく発想そのものにある。


これ↓に関する内容です

https://note.com/keisemi/n/n3a563abb3d18

2026-01-03

大晦日から3日連続二郎系食った

年末年始営業してるのが悪い。空いてるから行っちゃった

元日と2日はえどもんど新橋ラーメン食べたんだけど、全然味が違った

元日は豚山みたいな味がしてて、2日はすき焼きみたいな味がした

特に後者は甘みが感じられて美味しくて、牛肉入れてもおいしそうな、ほんとすき焼き味だった

元日のも嫌いじゃないけどね

あとどっちの日もすいてて、そのせいか豚がいつもより多かった

1050円で麺量350g or 300g、1000円で麺量250gなんだけど、ワイは250g+ヤサイが一番丁度良かったか

俺の後に麺量600g野菜抜き食べてる人がいて思わず丼見ちゃった

何にせよ美味しかったです

2026-01-02

ゆく年くる年で年明け早々に宇宙ステーションから日の出を流してた

けど、宇宙ステーションは約90分で地球を1周するので、日本元日を迎えるGMT+9までの間に宇宙ステーションは2〜3回日付変更線を超えているから、あれ宇宙ステーション的には初日の出もなんでもないんだよね。

と、わざわざ午前0時台に初日の出映像を中継するデリカシーの無さに思った。

元日から微熱を出しミスも見つかって、体調不良自己嫌悪で寝込んでいる

前に書いたどうにもならない時の対処リストを試しているが気分が良くならない

医者の前だけへらへら明るく話せるから希死念慮も一向に良くならない 

数年でおかれた状況は少しずつ厳しくなり静かに地獄へ歩んでいる

死んでほしくないと言ってくれる人が健在なうちはまだ生きていようと思う

2026-01-01

anond:20260101202349

元日出かけてみたけどワイの近所はスーパーまりまくってるけど外食チェーン開店してるとこ多かったやで…😧<客も店員外国人ばかり

元日コンビニ飯vs元日コンビニバイト

どっちが上?

コンビニご飯買いに行こうと思ってるんだけど負け組扱いされたくない

妻の母親が来る

タイトルの通りである


元日我が家へ来るらしい。一泊。

妻に対し、月の中頃に「あんたの所に行ってもいいか?」と打診があったそうだ。

年末年始等であれば、本来こちらが実家へご挨拶に伺うのが筋であろう。

ただ、妻の実家訪問することが非常に難しい土地柄であり、それを言い訳訪問をサボれている。

当方実家距離的には非常に近いのだが、仏壇に線香あげる程度で、ほぼ接点はなく妻にも「我が実家はキ〇ガイが多いため近づくべからず」と伝えている。

関係なく近づいている様子ではあるが。

と言うことで、両実家や親戚等とはあまり接触することなく日々過ごしている。


元日の妻の母親来訪は2年連続である

前回は、近隣のホテルを予約してそこで一席設けて、お義母さんはホテル宿泊してはどうか?と妻に提案してみた。

と言うのも、我が家は共有部が極端に少なく、客間どころか、玄関開けたらすぐリビングレベルである

妻の「我が家には訪問客は現れない」という思想からそのような設計になっており、人が泊まれるスペースがないのである

あと、来られるのがダルかったから。こちらがメインであることはご賢察ください。

母親から「〇〇のスペースあるじゃん、そこでいい」と、ホテル宿泊提案は一蹴された。

妻はと言うと、仲は悪くないが来られるのは若干めんどくさい、しか親孝行もせねばならぬ、といったアンビバレントな面持ち。


っていうかさ、俺がおかしいのかもしれんが、そもそも元日に嫁ぎ先に泊まりに行くってなんかすごくねえか?すごくねえのか?

元日じゃねえけど、そういや妻兄弟の嫁ぎ先にも泊まり行ってたな。

そういう時ってホテルに泊まるもんじゃないの?

これ、正月の決まりごとにしようとしてねえか?別に死ぬほど来てほしくねえとか行きたくねえって程のもんじゃないけど、なんか、ちょっぴりイヤじゃねえか?

妻は「まぁまぁ、(義父は逝去したため)寂しいんじゃない?たまにはいいじゃん。」、テンプレ回答、おっしゃる通りです。

私も妻母親とは仲はいいと思うんですけど、何て言えばいいんでしょうか。

正月よ?365日分の1よ?そんなん言ったら全ての日が365分の1だけれども。


俺の自身実家への感覚が異常とも思えることに起因している気もするが、やっぱなんかイヤなんだよねえ。

妻の事を考えて、イヤって思う事も多分ダメなんだろうねえ。

めんどくせえなあ。

Uターンしてきた

明けましておめでとう

明日から仕事なので、実家から自宅に帰ってきた

新東名は空いていた。Uターン元日にするに限る

高速使うたびに思うんだけどさ、追い越し車線をタラタラ走ってる大型車ってなんなの?嫌がらせ

それと、ウィンカーさえ出せばいつでものんびり車線変更してOKみたいに考えてるヤツも何?せめてもっと加速してくれ ぶつかるでしょうが

これから高速道路使う人は安全運転よろしく頼む 

2025-12-30

帰省おじさんの憂鬱😞

実家でやる事がない

彼らの孫たち(自分から見て甥と姪)が来るまでは居ようとは思っていた

が、もう帰ろうかな、という気にもなっている

年始早々から仕事だし…

でも母の年越しそばは美味いので、元日の朝までは居ることにするか

anond:20251230112310

あとパートタイマーにとっては仕事なくなる方が死活問題

元日休め派はアルバイト禁止完全雇用に賛成してないと筋が通らない

2025-12-28

年末年始のわりとどうでもいい落書き

📺 アニメ声優 特番(確定スケジュール

12月31日大晦日
1月1日元日)深夜 =正確には「1月2日」の未明
1月2日(金)深夜 =正確には「1月3日」の未明
1月3日(土)

🤼 プロレス格闘技(確定スケジュール

1月1日元日
1月4日(日)

anond:20251228110022

元日海岸で何者かよく分からない中年のおじさんがセイセイ言ってたら通報されるかしら?

元日から職質受けて連行されたら、その一年ハッピーニューイヤーかしら?

頭がハッピーなのは疑いない事実なのだけれども、皆は笑顔になれるかしら?

元日ジェネリック長渕剛をやってみたい

元日の朝闇の中。

日の出を観ようと集まっている人達が居る場所へ行き、おもむろに右手を掲げ、

「ぃ〜かァ、オマエらァ? 太陽ォを引きずり出すぞォ!!」

って号令を掛けて、

「セイッ!セイッ!」

…と御来光が見えるまで合唱したい。

もちろん日が昇ったら、

「あっけましてッ、おめでとォォォ!!! センキュウッ!」

と言い残して颯爽と帰るよ!

何年くらい続けたら「太陽を引きずり出すおじさん」として認知されるだろうか。

2025-12-27

まだ年賀状書いてない

元日に届くようにするのは無理だな

じゃぁ、もういつ書いてもいいか・・・

2025-12-24

anond:20251224220004

「お正月に食べるなら、おせちか?それともダイアン津田か?」を議論して。

A:……正直に申し上げます。これまで、プロレス野球さらにはサンタクロースまで、あなたの突飛な比較に付き合ってきました。しかし、今回は看過できません。「おせちか、ダイアン津田か」? 食べるんですよ? 物理的に摂取する話をしているんですか? それとも比喩ですか? どちらにせよ、正月神聖食卓に対する冒涜です。

B: 落ち着いてください。もちろん、カニバリズムを推奨しているわけではありません(笑)。これは「正月の朝、何を心に取り込み、何を味わうか」という、精神栄養学の話です。おせちは確かに美しい。黒豆数の子栗きんとん……それぞれに意味がある。でも、それってどこか「保存食」の冷たさを感じませんか? 重箱に詰められた、動かない、冷えた伝統

A: その「冷たさ」が良いんじゃないですか。火を使わず神様をお迎えし、保存のきく料理家族で囲む。そこには先人の知恵と、一年平穏を祈る静かな時間があります。そこにダイアン津田が入り込む余地なんてありません。食卓で「ゴイゴイスー!」と叫ばれて、喉に餅が詰まったらどうするんですか。

B: むしろ、詰まった餅を吐き出させるくらいの衝撃が、今の日本のお正月には必要なんです。おせち料理は、確かに縁起物です。でも、今の時代黒豆を食べて「マメに働く」なんて、ちょっと社畜精神が過ぎると思いませんか? そんな呪いのような縁起物よりも、津田さんの「理不尽に耐え、泥臭く這い上がるエネルギー」を摂取する。彼の生き様五感で味わう。これこそが、激動の1年を生き抜くための最高の「心の栄養」ですよ。

A: 意味が分かりません。食卓五感で楽しむものです。おせちの彩り、お屠蘇香り家族の穏やかな会話。そこに津田さんという「雑音」を置くことが、どう栄養になるんですか。彼は「珍味」ですらありません。ただの「刺激物」です。正月胃腸には負担が大きすぎます

B: 刺激物、結構じゃないですか。おせちは甘すぎたり、しょっぱすぎたり、味のコントラストが固定されています。でも津田さんは、いつキレるか分からない、いつ泣き出すか分からない。その「味の予測不能さ」こそが、退屈な正月スパイスを与える。お重の隅にちょこんと座っている津田さんを想像してみてください。

A: 想像したくありません(笑)。重箱のテロですよ。数の子の隣で彼が顔を真っ赤にして叫んでいたら、せっかくの高級食材台無しです。おせちには「形式美」がある。津田さんには「形式」も「美」もありません。あるのは「露出」と「騒音」だけだ。

B: 形式美は、時に人を窒息させます正月の朝から、行儀よくおせちをつつく。その背筋を正すような感覚が、今の若者疲れた大人には重すぎるんです。でも、津田さんが食卓にいる(あるいは画面越しに食卓支配している)だけで、「ああ、こんなにグチャグチャでいいんだ」「叫んでもいいんだ」と、心が解放される。これは、どの縁起物にもできない「魂の除夜の鐘」なんです。

A: 除夜の鐘は、煩悩を払うために叩くものです。津田さんは煩悩のものでしょう。……しかし、確かに認めざるを得ないのは、最近おせちが「見栄え」や「映え」ばかりを追求し、本来の「家族で囲む喜び」から離れつつある、という点ですね。

B: そうでしょう? カタログから選んだ数万円の冷凍おせち解凍して食べるのと、生身の津田さんの叫びを浴びて「よっしゃ、今年もバカやって生きよう!」と笑うのと、どちらが「初日の出」に相応しいエネルギーに満ちているか

A: ……議論筋道が見えてきました。つまりおせちが「過去から引き継ぐ安定」なら、津田さんは「未来へ突き抜ける混乱」だと。第2ラウンドでは、もし「おせち具材」として津田さんを解釈するなら、彼はどのポジション位置し、私たちの1年をどう予祝(よしゅく)してくれるのか、そこを詰めましょう。

B: いいですね。田作りチョロギ、そして津田。新しい伝統誕生ですよ。

(続き)

A: さあ、あなた提唱する「おせち具材としての津田」という概念ですが、冷静に考えて無理がありますおせち具材は、すべてが「静止画」として完成されているんです。エビ長寿栗きんとんは金運。彼には一体、どんな意味付与できるというんですか?

B: 彼は「田作り」ならぬ「場作り」ですよ。五穀豊穣を願う田作りに対して、津田さんは、冷え切った親戚同士の集まりや、ぎこちない家族の会話という「場」を、その叫び一発で耕してくれる。彼がそこにいるだけで、正月の「沈黙という名の重圧」が霧散するんです。

A: 場を耕す……。それは単に「荒らしている」だけでは? 数の子の「子孫繁栄」に対して、津田さんはどうです? 彼は常に「独りよがり叫び」で周囲を困惑させている。一年の計を立てる元日の朝に、そんな無計画エネルギー摂取したら、12月まで行き当たりばったりの人生になってしまますよ。

B: それこそが最高のご利益ごりやく)じゃないですか! 私たちは、あまり計画を立てすぎ、正しさに縛られすぎている。おせちを食べて「こうあるべき」という伝統を胃に流し込むのもいいですが、津田さんの「予測不能生命力」を浴びて、「予定通りにいかない1年」を面白がる余裕を持つ。これこそが、現代における最強の「開運」ですよ。

A: ……なるほど。おせちが「規律」を食すものなら、津田さんは「解放」を食すものだと。確かにおせち料理はどれも味が濃くて、保存性を高めるために「固め」に作られています。それに対して津田さんの芸風は、常に「柔らかい」というか、どこからでも崩れるし、どこからでも突っ込める。

B: そうなんです。おせちは「過去」を詰め込んだ箱ですが、津田さんは「今」しか生きていない。あの、その場しのぎの「すぐ言う~!」や、冷や汗をかきながらの「ゴイゴイスー!」。あの刹那的な輝きを正月に取り込むことで、私たちのカチコチに固まった「日常」が、一気に生命力を帯びてくる。

A: 認めましょう。もし、家族全員がスマホをいじりながら無言でおせちを突いているような正月なら、いっそ津田さんという「猛毒」を投入して、全員を強制的に笑い(あるいは困惑)の渦に巻き込んだほうが、よっぽど「正月らしい」のかもしれない。

B: そうでしょう! 綺麗に並んだ伊達巻を食べるより、津田さんの乱れた髪と、必死な形相を眺めるほうが、よっぽど「人間っていいな」と温かい気持ちになれる。おせちという「形式」を食べるか、津田さんという「命」を食べるか。

A: 私はやっぱり、静かにおせちを食べていたいですが……でも、お重の端に、隠し味として「津田的な混沌」を少しだけ忍ばせておくのも、悪くない気がしてきました。

B: 来年正月は、重箱を開けたら津田さんが飛び出す……そんな「びっくりおせち」が日本スタンダードになるかもしれませんね!

2025-12-22

1.5%ですよ!奥さん

桜井元日銀審議員日銀植田総裁のもと1.5%まで利上げへー中立金利は1.75%

EX. BOJ SAKURAI SEES BOJ RAISING RATES TO 1.5%; NEUTRAL AROUND 1.75%

2025-12-19

2025年に読んで良かった10冊の本

昨年(anond:20241217085132)に引き続いて挙げてみる。今年は元日から今日までのあいだに296冊読みました。いまはアンドリ・スナイル・マグナソン『氷河が融けゆく国・アイスランド物語』(2019年)とR・F・クァン『バベル オックスフォード翻訳家革命秘史』(2022年)、ジョセフ・ヒース『資本主義にとって倫理とは何か』(2023年)、かまど&みくのしん『本が読めない33歳が国語教科書を読む』(2025年)を読んでいるところ。

ちなみに上の冊数には漫画は含んでいないのだけれど、漫画は数えてないから何冊読んだのかわからない。とりあえず『微熱空間』『ひまてん!』『うまむすめし』『ルリドラゴン』『祝福のチェスカ』『放課後帰宅びより』『拝啓、在りし日に咲く花たちへ』『桐谷さん ちょっそれ食うんすか!?』あたりが好き。あと最近ようやく『LIAR GAME』と『ナナマルサンバツ』を読んだけど超面白かった。ウマ娘だと、去年はシーザリオに狂っていたけど今年はブエナビスタにどハマリしています。ブエナ、実装されたら絶対引きたいと思ってたから80連で引けてよかった。ビリーヴシナリオもラヴズオンリーユーシナリオも良かったし、ようやくラインクラフトも入手して育成できたし、来年こそカレンブーケドール実装に期待だな!

スマイル・カダレ『砕かれた四月』(1978年

欧州文学だと、フランス文学サン=テグジュペリ人間の大地』(1939年)やアイスランドミステリのアーナルデュル・インドリダソン『厳寒の町』(2005年)、バスク文学のキルメン・ウリベ『ビルバオ-ニューヨーク-ビルバオ』(2008年)も非常に良かったのだけれど、どれか1つと言われたら迷った挙げ句アルバニア文学の本作を推す。ノーベル賞を獲りそこねたアルバニア国民作家スマイル・カダレの作品で、10年以上前に『死者の軍隊将軍』(1963年)を読んで以来。復讐という因習によってふたり青年の軌跡が交錯破滅へと導かれるという、銃声のような余韻を残す一冊だった。エンヴェル・ホジャの独裁政権下という執筆時代背景もあってか『死者の軍隊将軍』同様にやたらと雰囲気が暗く、Wikipedia先生とか地球の歩き方先生とかを参照するにいちおうビーチリゾートとかが盛んな地中海の国であるはずのアルバニアをここまで暗鬱に描けるのは逆にすごい。アルバニア高地に心が囚われていく描写がすごいのよ。こっちも引きずり込まれそうというか。

陸秋槎『元年春之祭』(2016年

何年も前に『雪が白いとき、かつそのときに限り』(2017年)を読んで面白かったので本作も買ったのだが長らく積読になってしまっていたので思い切って崩してみた。女と女の重い感情が全編にあふれていて最高だった(粉みかん)。巫女伝統によって歪められる幾通りもの女と女の関係が胸を裂くような切なさを漂わせていてエモい(語彙力)。古代中国百合ミステリというオタクの好きなものを詰め込んだハッピーセットなので読みましょう。

林譲治『星系出雲兵站』(2018~2020年

軍艦が出てきて艦隊決戦とかするみんな大好き宇宙戦争スペオペかと思わせておいて、いやもちろんそういう作品でもあるのだけれど、根本的に異質な知性との交渉過程センス・オブ・ワンダーに溢れていて最高だし、高度な知性体だと思ったら実はプランクトンとして生まれ共食いしながら成長していく生物だったというのものすごい発想で驚嘆させられたし、徐々にこの世界起源が明らかになっていくの面白すぎるでしょ。タイトル兵站要素は徐々に影が薄くなっていくかと思いきや最後まで割としっかり描写されるし謎のイチャイチャシーンも増える。なぜ。とにかくすごく良いSFでした。

マット・アルト『新ジャポニズム産業史1945–2020』(2020年

カラオケウォークマンポケモンといった戦後日本代表する発明品やソフトパワーがどのように作られていったのか、という歴史を掘り起こす書物で、非常にエキサイティング読書体験だった。町工場おっちゃんがふと思いついた小さなアイデアが不格好な試作品を生み、それらが徐々に洗練されてやがて日本世界を席巻するという歴史としての面白さとサクセスストーリーとしてのワクワクが詰まっている。外国出身歴史家が書いたとは信じられないほどに同時代史料当事者のインタヴューを積極的活用していたり、オリエンタリズムに陥ることなく個々の発明家の物語として語られているのも好感度が高い。大満足の一冊。

外国研究者日本研究だと、ほかにスーザン・ネイピアミヤザキワールド』(2018年)も良かった。日本社会コスモポリタン性がクリエイターの土壌となっていることを英語圏の読者に向けて解説してるところ、根強く蔓延オリエンタリズム駆逐しようという気概に満ちていて好き。ただ『もののけ姫』に関する記述照葉樹林文化論に触れてくれるのはすごく良いのだけれど網野善彦には言及があっても良かったのでは(旧著では言及してるんだし)。ノアスミスウィーブが日本を救う』(2025年)の提言は非常に面白かった(経済学に疎くてよくわからない箇所も多々あったけれど)。

アンディ・ウィアー『プロジェクト・ヘイル・メアリー』(2021年

超・超・超傑作。面白すぎる。いや今更すぎるけど。もうとっくに面白いって知れ渡ってるけど。でも増田が読んだのは今年なんだよ! なんでこれをもっと早くに読まなかったんだろう? SF面白さを四方八方から浴びせられて読むのが止まらなかった。そしてSFとしてだけではなくバディものとしても100点満点中300点くらいの出来だという。「いまいくからな、バディ。待ってろよ」のシーンほんと大好き。ぼくは洩れやす宇宙のぶよぶよの塊。ぼくは本作を読む、映画を待つ。よい、よい、よい!

青崎有吾『地雷グリコ』(2023年

上述のとおり増田流行についていけないマンなのだが一昨年になってようやく青崎有吾の存在気づき、『体育館殺人』(2012年)にはじまる裏染天馬シリーズとか『アンデッドガール・マーダーファルス』(2015年~)とかを昨年までに履修したのだが、今年に入ってから本作と『ノッキンオン・ロックドドア』(2016年)を読んだ。勝負事に対して天才的な嗅覚を持つ女子高生が次々と独自ルールゲーム勝利していく話なんだけど、詰みに持ってくまでの伏線ロジカルさがすごいというか。しかほのか百合要素まであるんだよ。もう最高。毎話クライマックスにさしかかる度に「あれって伏線だったんだ!」と心の中で叫んじゃったもん。ルールには合致していても刑法に引っかかるだろ! みたいな絡め手がバンバン出てきて感覚麻痺してくる。好きな話は表題作と「だるまさんがかぞえた」かなぁ、やっぱり。だーるーまーさーんーがーかーぞーえっ! ……えっ? 漫画版、絵がどっかで見た人だと思ったら『めだかボックス』の人なのね。超納得。

同じく今年履修した『ノッキンオン・ロックドドア』では「十円玉が少なすぎる」が一番好き。タイトルから察しがつくようにみんな大好き9マイルものです。「十円玉が少なすぎる。あと5枚は必要だ」という謎めいたセリフをもとにすごい結論へとたどり着いていてよかった。発想のロジカルな飛躍は9マイルもの醍醐味だよなぁ。

河原梓水『SM思想史』(2024年

今年読んだ日本学術書の中ではいちばん面白い。戦後日本SM雑誌を博捜し、「変態性欲」の論争のなかに分け入りながら、投稿者の正体を暴きエリートたちがSMを通して戦後民主主義を生きようとした姿を浮かび上がらせている。戦後に生まれSM雑誌系譜を整理する第1部の時点で既にガッチガチ実証研究すぎて圧倒されてしまうが、第2部以降が本番というか、脳汁バドバの快楽を味わえる。女性解放を唱える歴史学者が筆名でSM雑誌投稿していた、というだけで既に面白いのだが、著者はテクストを丹念に読み込むことで、彼の歴史学者としての女性解放論とSM論が相互に補完しあう関係であり、戦後民主主義実践サディズムマゾヒズムが彼の中では繋がっていたことを明らかにしていく。また、第3部では『家畜人ヤプー』の再評価にも挑み、作者をとある裁判官だと特定したうえで、マゾヒズム小説だと思われていた作品の新解釈提示する。戦後思想史SMから読み直すという非常に大胆な本だった。「豚に歴史はありますか」ってそういう意味だったんだ。むっちゃオススメ

方丈貴恵『少女には向かない完全犯罪』(2024年

おっさん少女のバディもの、みんな好きだよね? 増田大好物だ。ということで本作はバディものとしてもミステリとしても非常に上質だったので最高だった(語彙力)。瀕死の重傷を負い「幽霊」になった主人公少女がタッグを組んで少女の両親を殺した犯人を追い詰めていく話なのだが、謎解きが二転三転し次々とどんでん返しが襲い来る構成で目が離せない。傑作ミステリですわ。個人的には◯◯さんには生きていてほしかったな……

白鳥士郎りゅうおうのおしごと!20』(2025年

2015年に始まったシリーズ10年ごしで完結した。めでたいめでたい。姉弟子と一番弟子怪獣大戦争がついに決着。もう納得するしかない決着でしょうこれは。あと正妻戦争も完全に決着。天衣ちゃんが澪ちゃん超弩級のデレをかましていてすごい(語彙力)。桂香先生ギャグ方面に振り切るかと思いきや泣かせてくるのはズルいでしょ。ちくしょうそういえばこの作者はネタキャラ扱いでさんざんイジっておいて最後に泣かせる芸風だったな(山刀伐さんファン並の感想)。そしてラストが美しすぎる。オタクは序盤の再現が好きなので……。いや~、10年続いたシリーズにふさわしい大団円で最高でした! まあ、でも、それはそれとして女流棋士制度は歪んでるので是正(というか廃止)すべきだろなという思いを新たにした。もちろん民間団体からムリヤリ廃止するなんてことは結社の自由があるのでできないが、将棋連盟からは切り離すべきでは。

小川一水ツインスターサイクロン・ランナウェイ4』(2025年

百合SFアンソロアステリズム花束』(2019年)に掲載された短編長編になったやつで、リアルタイムで読んでいたものがついに完結した。体格差のある百合カップルが男女の婚姻しか認められないガス状惑星社会で漁をしながら関係を築いていく宇宙SFなんだけれども、まず設定がすごい。その漁で獲るのは普通の魚ではなく、ガスの海を泳ぎ回る昏魚(ベッシュ)たち。そして彼女たちが操るのも普通漁船ではなく、粘土自由自在に変形させて網を編み上げる船。ガス状惑星に発生した特異な生命といえばやはり著者の代表的な短編の1つ「老ヴォールの惑星」(2003年)が思い浮かぶし、なんなら著者の最高傑作天冥の標』(2009~2019年)でも描かれてたわけだけれど、それらの設定を超える宇宙生物を出してきていて最高。本作(4巻)はその宇宙を駆ける2つのサイクロン物語大団円だ。惑星規模・宇宙規模での繁殖というでかい問いをどーんとぶち上げてくるのさすが小川一水という貫禄だし、宇宙レベルの話と「ふたりの話」を並行してSF百合を両立させているのはセンス・オブ・ワンダーの極みと言ってよい。非常に良い作品でした。『天冥の標』で従来の小川一水成分を絞り尽くしたと思ったらまた新しい境地に達していて素晴らしい。

2025-12-15

年末年始報道情報番組編成まとめ2025-2026

最初はXで書こうかなと思ったけど違うクラスタ運用しているし空気読めないポストになるからこっちで書く。5chのテレビサロンは過疎化して荒らしだらけになったし。

なおNHK総合テレ東は興味ないので省略。てかテレ東年末年始深夜ニュースが年々遅くなった挙句ド深夜26時台になってて草。アナウンサー可哀想だろ(苦笑)

日テレ

通常版の年内最終は平日帯が12/26、土日はGoingが12/21で早じまいでそれ以外は12/28

相変わらず12/29-31は朝ニュースなし、いい加減にしろ。ただ1/4のニュースサンデーが5:55-6:30の35分枠になっている。どういうことだ。

しか元日恒例『新春シューイチSP』が6:00-8:00に短縮されている(なお1/4は休止)。

一方で頑張ったのは夕方。昨年末~今年始予算の都合か元日のevery.特番に併せて30-31日、2日のニュースが短縮NNNだったのとは対照的

[短縮版news every.]

12/29-30 16:55-17:30

12/31 16:05-17:30

1/1 15:10-16:30(能登半島地震から2年の報道特番まさか今年も放送してしかも拡大するとは思わなかった)

1/2 不明(今年を踏襲するなら5分ニュースかも)

1/3 17:30-18:00

1/4 18:00-18:30(日曜なので『NNNニュース』名義)

2000年10月の独占サンデー改編で年末年始プラス1放送を止めて25年、遂に日テレ夕方が我を取り戻した。次は朝も頑張れw

テレ朝

年内最終は報ステのみ12/25、グドモニが12/30、それ以外は12/29

1/1は編成未確定だが多分モニショー元旦SP、1/4はグドモニ日曜版休止

[短縮版スーパーJチャンネル]

12/21は『M-1グランプリ敗者復活戦』で休止、代替ANNニュースあり。

12/22-25 16:48-18:00

12/26 15:50-16:30(Mステスーパーライブによる)

12/27-28、1/3-1/4 通常通り17:30-18:00

12/29 今のところ通常通り16:48-19:00になってるけど多分変わるはず。

12/30 17:00-17:30

12/31、1/2 16:30-17:00

1/1 16:00-17:00(多分日テレ同様能登半島地震絡みでの1時間ver.)

まぁあんまり変化のないいつものテレ朝。逆に言えばそれだけ正月には強いことを表しているか。正直深夜の10ニュースはいらないと思うけど。

TBS

年内最終はnews23のみ12/24、それ以外は12/26。

12/27はNキャスが20:54からの拡大SP

報道の日2025』の放送が未確定、去年は21日発表だったから今週末には発表か。

1/1の朝編成も未確定。ここずっと7:30開始だったニューイヤー駅伝中継の前振りが8:30開始になってるので次こそ『THE TIME,』の元日版やってほしいなぁと(希望

[短縮版Nスタ](あくまで未確定なのでUTYの編成も加味した推測での「予想」)

12/29-30 16:15-16:30

12/31 16:00-16:30

1/1-1/3 16:30-17:00?

1/4 通常通り17:30-18:00 

毎年恒例だったNスタ新春SPが、タイムテーブル的に来年ちょっとやらないかも的空気になるとは。

フジ

年内最終は平日帯が12/26、土日は12/28Mr.サンデーのみ12/21)

中居問題と石破前首相退陣で流石に今年はやめるかなと思ってた大晦日の『景気満開テレビ』も例年通り放送

1/4は『日曜報道THE PRIME』『Mr.サンデー』『すぽると!』休止

[短縮版夕方FNNニュース(『Live News イット!』代替)]

12/29 17:55-18:10

(↑この中途半端放送時間は『超しらべてみたら』編成のため。因みに同番組はイット特集企画スピンオフ、それなら普通にイットやれよ…)

12/30-31 17:45-18:00

1/1 16:50-17:00(ここずっと13:50くらいだった昼夕兼用ニュースまさか時間繰り下げ、これも能登半島地震2年の影響ですかね)

1/2 15:25-16:40

1/3 16:00-16:15

1/4 通常通り17:30-18:00でタイトルも『イット!』

フジあんまり大きな変化なし。そろそろ日テレを見習って夕方を30分に戻してほしい気もするが…。

2025-12-14

インタビュー経済対策補正20兆円必要 1月利上げは時期尚早=片岡委員 2025年11月17日

https://jp.reuters.com/economy/bank-of-japan/F2XXJNXNUFOFXPPKQZWLCWQBZY-2025-11-17/

東京 17日 ロイター] - 元日銀審議委員高市早苗政権が新設した日本成長戦略会議メンバー就任した片岡剛士・PwCコンサルティング上席執行役員チーフエコノミストは17日、ロイター取材に応じ、2025年7-9月期のマイナス成長を踏まえ政府策定中の総合経済対策は25年度の補正予算で20兆円程度、事業規模で最大28兆円程度が必要と述べた。

金融政策に関しては、金融市場で想定されている25年12月ー26年1月の日銀利上げは望ましくないと主張した。

経済対策の規模を巡っては、17兆円規模との報道が相次いでいる。片岡氏は「17兆円であれば減税効果3兆円を差し引くと正味補正予算の規模は14兆円となり、昨年の石破茂政権補正予算13.9兆円とほとんど変わらない」と批判。「補正予算は20兆円くらい必要。減税等の措置も含め23兆円、その他もろもろ加え27-28兆円規模が望ましい」と話した。

日銀利上げ3月にも環境整う可能性、20兆円補正内需拡大-片岡委員 成長戦略会議メンバー経済物価に応じ政策正常化進めるべきだ 来年1月までの利上げ可能性低い、デフレ完全脱却へラストチャンス Sumio Ito 2025年11月19日 at 12:20 GMT+9

https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2025-11-19/T5WTPZKK3NY800

政府日本成長戦略会議メンバー元日銀行審議委員片岡剛士氏は、来年3月にも日銀が利上げできる環境が整う可能性があるとの見解を示した。大規模な2025年補正予算効果内需高まることが前提という。

  片岡氏は18日のインタビューで語った。日銀は「物価実体経済の状況に応じて政策正常化を進めていくべきだ」と指摘。経済対策裏付けとなる補正予算の確実な執行に伴い、来年1-3月にも内需拡大などの効果が出てくるとし、「状況次第では3月にも日銀が利上げできる環境が整う可能性がある」とみている。

2025-12-08

anond:20251208193942

近世以前

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日本において暦日を用いた新年概念が生まれたのは飛鳥時代であり、聖徳太子が十七条憲法を制定した604年まで遡る[13]。その後、646年には朝賀が執り行われ、新年の回礼という風習が始まった[13]。これに伴い、畿内には飛脚使が設置され、701年には通信物を運ぶ脚力(かくりき)が定められた[13]。奈良正倉院に収められている「人勝残欠雑張」には「正月七日のこのよき日、慶びを新にし、泰平が万年続き、寿命は千春を保つことができますように」とする十六文字が記されており、新年挨拶を伴った年賀状ルーツといえる[14]。

平安時代に入ると貴族間で年始挨拶を文で取り交わすようになったと見られ、当時の書簡、文例を集積した最古の例と言われている藤原明衡が残した『明衡往来』にも年始挨拶文例を確認することができる[15]。室町時代に『庭訓往来』が登場し、寺子屋などで読み書きを教えられるようになると識字率の向上が見られるようになった[16]。これに伴って江戸時代には武家社会において文書による年始挨拶一般化したほか、非武家社会においても口頭の代用として簡易書簡を用いることが年始挨拶に限らず一般的になり、公的郵便手段である飛脚使用人を使った私的手段により年始挨拶文書が運ばれるようになった[16][17]。1740年の『書札重宝記』には年始書状のための語彙として「改年、新春、新暦、初春、陽春、祝賀、御慶」などの用語が紹介されている[18]。江戸中期以降は大小暦が大いに流行し、年頭には機知に富んだ摺物の交換が積極的に行われた[19]。

明治時代

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明治維新後になると逓信省前身として駅逓司が設置され、1870年10月には新年賀詞を示す太政官令が発布された[20]。1871年には郵便制度確立し、1873年に二つ折りの郵便はがきが発行され、1875年には単面の官製はがきなどが見られるようになった[20]。これにより年始あいさつを簡潔に安価で書き送れるということで、葉書年賀状を送る習慣が急速に広まっていった。1887年頃になると年賀状を出すことが国民の間に年末年始行事の1つとして定着し、その結果、年末年始にかけて郵便局には多くの人々が出した年賀状が集中し郵便取扱量が何十倍にもなってしまった。

郵便事業に携わる人の数は限られているため、膨大な年賀状のために郵便物全体の処理が遅れ、それが年賀状以外の郵便物にも影響し通常より到着が遅れることがしばしば発生していた。しか年末商売上の締めの時期にも当たり、郵便の遅延が経済的障害ともなりかねない状況となっていた。その対策として1890年1月1日からの3日間、年始の集配回数を減らす対応が取られた[20]。それでも、さらに増え続ける年賀状にその対応だけではとても追いついていけなかった。また当時、郵便物は受付局と配達局で2つの消印が押されていた。そこで受付局か配達局の「1月1日」の消印を押してもらうため多くの人がそこを狙って年賀状を出すようになり、12月26から28日あたりと1月1日当日の郵便物が集中するようになった。そこで1899年、その対策として指定された郵便局での年賀郵便特別取扱が始まった[20]。年末一定時期、具体的には12月20から30日の間に指定された郵便局に持ち込めば、「1月1日」の消印元日以降に配達するという仕組みになっていた。翌1900年には(必要に応じてではあるが)全国の郵便局で実施、私製はがき使用も認められ、1905年に完全に全国の郵便局で実施されるようになった[21]。この頃の年賀はがきの概数は1億1000万通前後であったが、郵便ポスト投函可能となった1907年には4億通を突破し、「年賀状ブーム」とも呼べる時代が到来した[21][22]。

大正戦前昭和時代

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琉球郵政庁が発行した1957年2ドル年賀はがき

関東大震災1923年)や大正天皇崩御1926年12月25日)の年は、その年(翌年配達分)の特別取扱が中止された。明治天皇昭和天皇崩御の年は実施されている。

年々取扱量が増えていくと共に私製はがきの取扱量も増えていったため、1935年昭和10年)に私製はがき貼付用として年賀切手の発行が始まった。しかし、時勢の悪化により1938年昭和13年)に年賀切手の発行が中止。 さら物資節約のため1941年昭和16年)の年賀状から特別取り扱いが廃止[23](廃止決定は同年11月6日[24])。この年の東京中央郵便局が集配した年賀状は1/3に減少した[25]。

戦後昭和時代

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終戦後の1948年昭和23年12月15日、特別取扱と年賀切手の発行が再開された[26]。この年から年賀切手図柄干支にちなんだ郷土玩具のものになる。1949年昭和24年)、お年玉郵便はがき年賀はがき)が初めて発行され(官製はがきとしては初めての年賀はがき)、大きな話題を呼び大ヒットした。そしてこれを機に年賀状の取扱量は急激に伸びていった。1955年昭和30年)には、アメリカ合衆国による沖縄統治に置かれた沖縄諸島でも琉球郵政庁により年賀はがきが発行され、1956年には年賀切手も発行されている。

→「年賀寄付金」も参照

お年玉郵便はがきは当初、寄付金付きの葉書にくじが付いていたが1956年寄付金なしの葉書もくじが付くようになった。1961年昭和36年から年賀はがき消印が省略され額面表示の下に消印に模した丸表示を印刷するようになり、1968年昭和43年)には郵便番号導入により郵便番号枠が追加された。

1970年代になるとプリントゴッコの登場と相まってで年賀はがきに絵や文字印刷する年賀状印刷が盛んになり、1982年昭和57年から寄付金付きの年賀はがきにの裏面に絵や賀詞が印刷されるようになった。1989年平成元年からはくじ付きの年賀切手も発売されるようになった。

平成・令和時代

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2007年カーボンオフセット年賀状200枚包装紙

イラストデジタルカメラで撮った写真などを家庭のパソコンプリンター作成印刷するスタイルが定着し、手間が減った。2005年からは光沢感がありインクジェットプリンター印刷に適したインクジェット写真年賀はがきが発行されるようになった。

一方で2000年代からインターネットの普及が拡大。インターネットと紙を融合した「ネットで届く年賀状」などのサービスも登場したが、年賀状用紙やプリンターが高額、書いたり投函するのが面倒、交流がある人でも自宅住所が不明であるなどの理由で、年賀状を出さずに電子メールなどの紙以外のオンライン手段で済ませる人が増加。携帯電話を使った「あけおめメール」による通信混乱は2000年代の正月風物詩となった。

2008年には、郵政民営化を機に「カーボンオフセット年賀はがき」や「ディズニーキャラクター年賀はがき」などの新商品が出た。

20176月1日郵便料金が値上げされ、通常はがきも52円から62円とされたが、2018年用に限り年賀はがき1月7日までに年賀状扱いとする場合)は旧料金のまま(52円)とした[27]。年賀はがきの発行枚数の減少を食い止める効果を期待しての値段据え置きであったが、結果として総発行枚数は前年比より5.6%減少したほか、1月8日以降に差し出す場合は差額として10円分の切手を貼り足す必要があったこから利用者からはわかりづらいと不評の声もあった。この取扱いは1年限りで終了し、翌年から通常はがき年賀はがきは同一の料金となった[28]。

2010年代になるとスマートフォンソーシャル・ネットワーキング・サービスSNS)、インスタントメッセンジャー等が普及し、新年挨拶オンラインで済ませる人がさらに増えた。LINE運営する「LINEリサーチ」の2019年のインターネット調査(約59万人対象複数回答)によると、「葉書を送る」と回答した人は60代以上で71.7%だが、20代は26%であった。一方「SNS送信する」が30代から60代以上でいずれも60%に達し、20代では72%に上った。IT企業TB名古屋市東区)は2017から高齢理由に、今年限りで年始挨拶をやめること(年賀状じまい)を伝える例文をサイト上で提供している[4]。

また高齢者の増加の他、郵便料金の値上げ、特に202410月1日以後は、消費税増税に伴う転嫁分を除けば実質1994年以来30年ぶりの大幅値上げで1枚85円[29]となったこともあり、年賀状終いをする世帯が急激に増え、アスカネットの調べでは、2024年に年賀状を出さなかった人は58.2%に及び、そのうち20代が72.5%、30代でも65.8%が年賀状を出さなかったとする統計がでている。また「年賀状フタバ」の調べでは、全体の6割が3年以内に年賀状終いをしており、そのさらに半数の3割強が2023年度で終わりにしたという人である企業においても、葉書をやめて、SNSなどを利用した「ペーパーレス」に移行したところも多いとされる[30

2025-11-20

[]アンダースロー

会田卓司氏のこと

会田氏は元日銀行職員日銀出身)で、現在クレディ・アグリコル証券エコノミストとして活躍しています。彼の経済分析レポートシリーズ名が「アンダースロー」(Underthrow)で、主に日本経済金融政策日銀の動向をテーマにしています。この呼称は、野球の珍しい投球スタイルアンダースロー」に由来するユニークタイトルで、金融市場の意外性や独自視点示唆しています。例えば、ZUU onlineで公開される彼のコラムでは、日銀の利上げ観測家計企業貯蓄率、信用サイクルなどのトピックを扱い、日銀政策に深く関連づけた分析が特徴です。X(旧Twitter)上でも、このレポート名で言及されることが多く、日銀取材者のアカウントから気合いの入ったアンダースロー」として評価されています日銀の現役審議委員幹部ではなく、元関係者としての専門家分析家ですが、金融界で日銀の「内部事情に通じた声」として位置づけられています

2025-11-13

GGSOKU(ガジェット速報)の管理人佐藤由太が逮捕された

憶えている人はいるだろうか?

ガジェット速報」のことを。

ガジェット速報はまとめブログ全盛の時代誕生した。

アメリカではただのまとめブログに過ぎなかった「BuzzFeed」や「ハフィントンポスト(のちのハフポスト)」がバイラルメディアと呼ばれ、サイトの開設からわずかな期間で時価総額が数百億、数千億になるという不思議時代だった。

それもこれもスマホの普及とともに会員数を爆発的に伸ばしたSNSのおかげだった。

Twitterフェイスブックバズるのは、誰かの投稿した画像動画と、それを取り上げたニュースサイト記事ばかりだったから。

遠く離れた極東島国、ここ日本でもまとめブログまとめサイトに億の値がつき、企業に買収されるところが相次いだ。今では閉鎖してしまったTechCrunchの日本語版の”スタートアップ”欄はそういうサイトの売却記事ばかりだった。本家英語版TechCrunch)はデバイス系のスタートアップ記事めっちゃ多かったのにね……。

ヨッピーに叩かれて売却ゴールを決められなかった「BUZZNEWS」、無責任医療記事炎上した「welq」、Googleページランク評価基準が変更されたせいでアクセス数が激減してボロボロになってしまった「転職アンテナ」が日本スタートアップ界隈で話題になっていたのもこの頃だった気がする。分かる人がいたらコメントで教えて頂戴。

そんな時代に現れたのがガジェット速報だった。

当時のガジェット系のニュースサイト2ちゃんねるまとめブログから始まったものが多く、嫌韓の風潮が強かった。日本勢のスマホ事業半導体事業ボロボロになるなか、価格と性能、そして安定性で圧倒していた韓国スマホや、躍進が止まらなかったサムスン、LGの半導体事業をフェアに取り上げていたのがここだったと思う。とはいえ、速報性、網羅性ではsmhn.infoのほうが優れていたと僕は思うけどね。

そんなガジェット速報は日本半導体について取り上げた記事がバズった(30万PVくらい)ことで、メディア化に乗り出した。(この頃、管理人さんは将来的にはサイトを売却することも考えていたと思うよ。)

ギズモードだか、ハフィントンポストだったか記事を書いていたライターや、日経新聞で働いていた人も転職してきた。

読者からライターを募って記事数を増やそうとしたけど、記事パクリが判明して炎上ブロガーじゃなくて読者から引っ張ってきたもんだから、一つ、二つ、記事を書いて終わるようなやつばかりで記事の質、量が全然足りなくてニュースサイトメディア化は失敗した。

コメント欄:炎上しない「クーロン」開発 ニュースサイトの導入目指す | 毎日新聞

https://mainichi.jp/articles/20140417/mog/00m/040/010000c

ASCII.jp人工知能炎上対策 すごいぞクーロン『QuACS』

https://ascii.jp/elem/000/001/047/1047249/

彼の人生を変えた日 - 週刊BCN+

https://www.weeklybcn.com/journal/column/detail/20150915_41577.html

人工知能で“荒れない”コメント欄--「議論の場」醸成めざしメディア無料提供 - CNET Japan

https://japan.cnet.com/article/35066978/

つのまにかGGSOKUという名前に変わっていた旧ガジェット速報は、クーロンという名前人工知能を搭載したコメントシステムを売り込む企業になっていた。スポーツ新聞ウェブサイトでよく見かけた。僕が憶えている範囲だとスポーツ報知とかね。

だけど事業継続が難しい、とかそんな注意書きがコメント欄につくようになって、半年ぐらいでそのコメント欄(クーロン)は使えなくなり、ウェブサイトリニューアルを期に丸ごと撤去された。ちなみに、そのコメント欄に書き込んでいる人を僕は見たことがなかった。そういうコメントは今も昔も利用者の多いYahooニュースコメント欄や、手軽に使えるTwitterのほうに書き込むもんね。

この頃、GGSOKUで記事を書いてた元WEBメディアライターの人は退社してTwitterに「スタートアップはもういい」って、書いてた気がする。元日新聞の人もいつのまにか転職してた。

そんなころに佐藤由太がnote.muに投稿したのがこの記事だ。

ベンチャーキャピタルから個人破産申立されて4,000万円支払った話

https://note.com/disnism/n/n2fe336df2077

当時のネットの反応は「若者頑張れ!」みたいな、そんな感じだったと思う。

だけどガジェット速報を黎明期から知ってるものとしてはモヤモヤしたよね。だって彼がやっていたのはキラキラスタートアップじゃなくて、ただのまとめブログだと知っていたから。もちろん、後期はコメント欄の機能を作っていたみたいだけど、それだってSNS全盛の時代コメント欄?って感じで、今更感があったし……。

あれから数年後、彼は逮捕された。

登録で株を勧誘容疑、役員逮捕 「将来は上場」110億円集金か [福岡県]:朝日新聞

https://www.asahi.com/articles/ASTCC546WTCCTIPE00WM.html

馬鹿なことしたなー、と思った。

彼みたい人は当時の日本ネットにたくさんいた。彼らはブロガーとしてぶいぶい言わせたあと、みんなユーチューバーになって、コロナ禍で外出する人が減ると、プログラミングスクールを勧めるようになった。手垢のついた情報商材でも、”プログラミングスクール”と言い換えるだけでヒットした。「PCならMacBookおすすめです!MacBookならMacOSWindows、両方動きます!」なんてね……。

勧めてる理由は単純で、WindowsPCよりもMacBookのほうが価格が高くて、アフィリエイトで儲かるからなんだけどね。教材だってプログラミングスクールで使っている教材のコピペでいい。実際にそういうサイトがあって炎上してた。プログラミングスクールに入ってそこからプログラマーになって成功したという人を僕は知らないけど、そうやって若者に夢を見せる仕事をやっていれば今頃はお金持ちになれたのにね。

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