fc2ブログ
2024.02.06 20240205 月
 周辺が静かなのをいいことに、6時40分まで眠る。曇り空だが、冬至の時期よりも少しは明るさが増している。
 午前のうちは、この日も好況を呈している株式市況を眺め、前場のうちに4銘柄を売って少ないながらも利益を出しておく。後場になっても、ジリ上げする銘柄があり2銘柄が売れる。
 このところ一方的な売り過多が続いており、総投資額のうちの65%強が買付余裕資金になっている。資金がダブついているとも言えるのだろうか。いや、そうではなく、株価が急激に低下したときにも柔軟に対処することができる構えが十分にとれていると思いたい。

amami-img 1350
(amami-image)

 酸辣湯麺か担々麺が食べたいと思い、この日の昼は2年7か月ぶりに飯田西の「中国料理桃華楼」に行く。ここでは一度、冷やしの担々麺を食べたことがあるので、お初となるサンラータンメン990円にしてみた。
 おお、うまそう。適度な酸味とあと掛け辣油の辛みが食欲を刺激してくる。麺は、茹で時間を考慮してか、やや細めのものを使用。サンラータンらしく、鳥のささみ肉、椎茸、筍、豆腐、溶き卵のほか青菜、もやし、白菜、ニンジンなども入って、他店よりも具材の質が一枚上のようだ。その具材たっぷりスープがおいしく、最後まで飲み切ることになるので、100円増しの麺大盛りにしなくてもけっこうなボリュームとなる。
 うまかったな、ここの酸辣湯麺。タンタンめん950円もよさそうだし、みそらーめん860円にもそそられる。またいずれ。

toukaro ymgt 20240205
(「中国料理桃華楼」のサンラータンメン)

 その足で、昨年12月にグランドオープンした「道の駅やまがた蔵王」に初めて行ってみる。
 多目的ホールでは、「全国うまいもの博in道の駅やまがた蔵王」が今日までの3日間開催されていた。道の駅の飲食の大規模イベントとして初開催するもので、会場には北海道から宮崎県まで28の飲食店が集まったらしい。
 おもしろそうなイベントではあるけれども、行ってみると、山形にもこんなに多くの有閑人種がふだんはどこに隠れていたのかと呆れてしまうほどの大混雑。年寄りばかりが目立つけれども、数だけを見れば東京あたりの雑踏のように見えなくもない。でも、東京のヒトビトよりも動きが緩慢だし、他人への配慮なんてほとんど感じられないのだけれども。

 こういうところに来ると人は、何か買って帰らなければ来た甲斐がないと考える人種と、恐れをなしてすぐにでも引き揚げたがる人種に大別されるように思われる。我々夫婦の場合は、つれあいが前者で、当方が後者。いざ出陣の構えをとっているつれあいの後ろから、当方はねぇ早く帰ろうよと小声ながらも決然として催促する。つれあいの理解があって、何も買わないまま売り場を一周だけして早々に切り上げることができてヨカッタ。彼女は不満だっただろうが。

umaimonohaku 20240205
(「第1回全国うまいもの博in道の駅やまがた蔵王」に行ってみたが……)

 夕刻からは雪。山形ではこの程度かというレベルのものだが、首都圏でもかなりの積雪があり、公共交通にも影響が出ているようだ。
 今日も株ウォッチにかまけてカキモノは少なく、旅のインプレ整理をしなかったことが反省材料となる。

 読書は、「いつも食べたい!」を100ページ。
 なかなか読ませる本でおもしろい。その例を挙げれば、たとえばこんなところ。
 吉田健一の文章を例にとって、食べ物の旨さを知るにはまず食いしん坊でなければならず、食いしん坊とは情人に数倍して食べ物への執念が強いとしている。当方にもそういうところがあり、少し前に読んだ「アガワ家の危ない食卓」で描かれていた阿川弘之は紛れもなくその一人だったろう。
 かつて各家庭の食卓でみんなが分け合って食べた寿司は、ハレの場で一家眷族が等しく神と食を分かち合う気持ちで食べられたもので、母や祖母が炊き立ての飯に酢を切り、うきうきしたような感じでこれを巻いたり詰めたりしていた懐かしい光景を思い出させる。
 意外なものをちょっと加えて思いもよらない味を作り出すこと著者が試みていて、フレッシュな苺に挽き立ての黒胡椒をかける、余った味噌汁にプレーンヨーグルトを適量加えて軽く煮立てる、赤身マグロの擂り身に少量のサラダ油を加えると中落ちのトロそっくりのものに変身する――などが紹介されている。

 この日、昼寝をしていないこともあり、22時過ぎに横になり、その数十分後には眠りへ。

2024.02.07 20240206 火
 6時40分起床。昨晩からの雪は、今年2度目となる多めの積雪になっている。多いと言っても10センチ程度で、除雪車も来ず、雪かきの必要がない程度のもので、まったくたいしたことではない。日中の弱い太陽光でもだいぶ融けるだろう。

 午前中は株式市況のウォッチ中心。銘柄ごと微妙に上げ下げしている中で、2つの銘柄について、この2月1日に高値で売ったものを2日に安値で買い戻し、それをまた今日少し上がったところを売って小利益を得るという、高校野球のバント作戦のような、よく言えば機動的、悪く言えばセコいやり方で小遣い銭を稼いでいる。作戦が図に当たっているうちはいいが、はずれ始めると馬鹿といわれるような戦法だ。

okuribant 20240206
(今日の株取引はバント作戦がたまたま的中?!)

 前日、中華料理店の酸辣湯麺をおいしく食べて気をよくし、中華料理はいいものだと再認識したので、今日のランチも再度中華料理店へ。桜田東の「五十番飯店上海厨房」。
 今日はごはんものだな。この日の日替わりランチ990円は、豚肉の黒胡椒炒め。それも悪くはないが、フィーリングがバッチリ符合したのはニラレバセット1,045円。おぉ、コレダコレダと勇んで注文。
 タレがスグレモノで強火の炒めと油のまとわり具合がよい、とてもデキのいいニラレバ。飯量もたっぷり。本格中華らしく漬物ではなく搾菜が添えられるところもステキだ。うんうん、こりゃうまいわ。少しだけアッパーグレードの店のように思うが、日替わりランチの値上げ幅がこの数年で50円と、他店の値上げ幅よりもだいぶうちわにとどまっている分、質感があるわりにはコスパがいいように感じる。
 お行儀の点でどうかとは思ったものの、ごはんを6割ほど食べ進んだ時点で、レバニラの炒め汁をごはんに全部ぶっかけてハクハクといく。くーっ、タマラン。人目なんて気にしていられないほどのおいしさだった。

50ban shanghaichubo 20240206
(「五十番飯店上海厨房」のニラレバセット)

 今日午前、総務省の家計調査が発表され、2023年の1世帯あたりの外食での中華そばの年間支出額は、山形市が1万7,593円で2年連続の全国1位となった。おめでとさん。なお、2位は新潟市(1万5,224円)、3位は仙台市(1万3,074円)。

 夕方からは、保育園帰りの孫がやってくる。彼と会うのは1月14日の安産祈願のとき以来で、しばらくぶりだ。会った瞬間のにっこり顔には特に癒されるものがあり、無邪気に体ごと甘えてくることにもシビレル。
 昼食後にはスーパーで食料品の買い物をしたのだが、つれあいは彼の好物をたんまりと買い込み、今夜は何を食べさせようかと考えているその表情はとても幸福そうに見える。孫という存在が我々に与えてくれる安らぎはすこぶる大きいものがある。
 彼もこの3月には満3歳となり、その数か月後には新たにこの世に生を受けることとなる双子の兄貴分となる見込みだ。

yamagata ramen 20240206
(総務省の家計調査で、山形市が中華そばの年間支出額2年連続で1位に)

 食についての想い入れがたっぷり詰まった「いつも食べたい!」を80ページ。最後まで読み切るつもりだったが、眠気に負けて40ページほど残った。

oishiimonowainaka.jpg

   中公文庫  700円+税
   1988年9月10日 初版第1刷発行
   2017年1月25日 改版第1刷発行

 220円で買った古書。発行年から判断して比較的新しいものかと思って買ったのですが、そうではありませんでした。
 食の先覚者・薩摩鹿児島から、馬肉・昆虫食の木曽信濃、山鍋と海鍋が併存する秋田へ。風土と歴史が生み出す郷土食はどう形成され、どう変貌したのか。日本全国、見て飲んで食べ尽くして考える旅のエッセイ。「日本ふーど記」を改題し、〈改版にあたって〉を収録。(カバー裏表紙から)

 著者の玉村は、1945年生まれの78歳。1991年から長野県で暮らし、2003年にはワイナリーを開設しているといいます。
 このところ読んでいた民族学の学術書や司馬の宗教関係の書物のよりもずっと楽に読めていいです。(笑)

 目次を見れば、記載内容やそのおいしそうな感じがよくわかりますので、以下に引用しておきます。
 薩摩鹿児島――幸あり南方より来たる/群馬下仁田――コンニャク・エネルギー不変の法則/瀬戸内讃岐――パスタ文化食べ歩きリサーチ/若狭近江――頽廃の美味は古きワインで/北海道――国境演歌味覚変幻/土佐高知――初鰹たたく気分は“いごっそう”/岩手三陸――日本ホヤスピタリティー考/木曾信濃――何でも食べてやろう/秋田金沢日本海――山と里なべもの裏オモテ/博多長崎――ちゃんぽんと唐様で書く三代目/松阪熊野――ふだらく赴粥飯法/エピローグ/東京――二〇〇年前のファースト・フード

 あとがきに記されていましたが、これらは雑誌「るるぶ」などに1980~84年にかけて掲載されたもので、それぞれカメラマンも編集者も同行しない1回当たり3、4泊の旅程での取材によって書いたものであるとのこと。84年に単行化され、88年に文庫化、それを2017年に改版発行したのがこれのよう。
 内容については、田舎の暮らしそのものは東京の人が思うほど変わっていないとし、文庫化、改版にあたっては執筆当時の文にほとんど手を入れていないとのことです。
 食べ物に関するエッセーは気楽に読め、罪がなくていいものです。

(2023.12.3 読)

2024.02.08 20240207 水
 6時45分起床。
 この日の東京市場は上値の重い展開が予想されていたが、自動車・輸送関連機器が思いのほか好調で、それらの4銘柄が売れた。一方で、情報関連が弱くなっていたところを1銘柄2ユニット、ほかに空運1銘柄を買い足しておく。投資額が減り、預り金がさらに増えてきている。引くべき時は引くということで、まあまあ順調と思いたい。

yui rail 20230810
(okinawa-image 去年8月から3両編成が設けられた「ゆいレール」)

 ランチタイムには、去年春に蕎麦も出すようになってリニューアルした松見町の「鳥縁」を、3年1か月ぶりに訪問して、もりそば(大)880円を。画像は、つれあいの注文した下足天もりそば880円のゲソ天皿を拝借し、それを添えて撮ったもの。
 蕎麦を食べる場合、量が少ないことが最もあってはならないことなので、200円増しの「大」にしたが、立派な量があって申し分なく、普通サイズでもよかったかもしれない。その蕎麦は、機械打ちと思われるものの、なかなかにおいしい。
 そばつゆもふくよかな甘みが奥に感じられてよろしい。彩りがよく鮮度のある漬物も高評価のひとつ。200円増しで添えられるゲソ天は3個で、1個もらって食べたが、揚げ立てだけれども、まあ標準レベルかも。〆の蕎麦湯はとろりとした濃いもので、これはグッド。また、この店でブレンドしたと思われる七味唐辛子もよかった。
 ということで、総合評価としては、蕎麦を選ぶなら「もり大」がベストチョイスだろうか。この蕎麦、かなりイケルのだが、たまたまなのか、我々以外の客は全員が唐揚げ定食など従来からあったご飯ものを注文していた。「麺道自然や」や「そばのまるごまるご」などの人気蕎麦店がひしめいているこの立地にあっては、定食を主にしてもいいような気もするのだが、どうだろう。

torien 20240207
(「鳥縁」のもりそば)

 午後には、「いつも食べたい!」を40ページ読んで読了。
 次は、大沢にするか司馬にするか迷って、「心では重すぎる 上」(大沢在昌著、文春文庫、2020)を手にする。
 私立探偵・佐久間公のもとに、失踪した人気マンガ家を探す依頼が舞い込んだ。調査を進める一方で佐久間は、薬物依存者の更生施設「セイル・オフ」にいる少年、雅宗のため、ある女子高生に接触しようと試みる。雅宗はその彼女に飼い慣らされ、支配されている様子だった。しかも、誰もがその美少女を魔女と呼び恐れていて……。(カバー裏表紙から)
 初出は1998~2000年の「週刊文春」。2000年に単行化、2004年に文庫化という経過を経て、これは文庫の新装版として2020年に刷られたものだ。「感傷の街角」「標的走路」「漂泊の街角」「追跡者の血統」「雪蛍」と続いてきた佐久間公シリーズの最終編で2分冊。これが当方にとって大沢作品の10、11冊目となる。
 かつて虎ノ門の法律事務所で失踪人調査の仕事をしていた公は、若い頃にプールバーで知り合いしのぎを削った沢辺が運営する財団の、静岡県の三保にある薬物依存者のための相互構成補助施設でカウンセラーのような仕事をしている。かつては一人称が「俺」の文体だったが、40代になった彼は自分のことを「私」というようになった。
 寝入るまでにこれを120ページ。

 夜は、新車購入に向けた情報収集をする。今乗っているスバル・フォレスターは、2013年5月の登録ですでに走行12万km超を走っているのだが、この5月には11年目の車検を通す予定で、その次の車検時期が到来する2年先までには新車に乗り換えるつもりでいる。
 フォレスター自体は気に入っているのだが、地元のスバルディーラーの対応は顧客本位からはほど遠い粗雑さにまみれていて、今後さらに何年も付き合っていこうという気には到底なれない。したがって、残念ながらスバル車は次期購入車の候補からすべてカットすることとならざるを得ない。
 また、次期に乗るものとしては、これまでのパフォーマンス重視から、日常用途に耐え得るならばいいという維持しやすいものを選ぶ方向にシフトさせて考えるつもりでいる。継続してミドルクラスのSUVの日産エクストレイルや三菱アウトランダーあたりに乗ることにも魅力を感じるが、これらは性能的にはいいが、価格も高いし燃費もよくない。
 でもって、今のねらいは新型のホンダフリードだ。現行モデルが8年目になっていて、この春にでもモデルチェンジがあるのではないかと目されている。直前情報によれば、車中泊ができる5人乗りの現行の「フリード+」は「クロスター」という名称になり、フェンダー類が付いて3ナンバー化されるという。ハイブリッド車なので今よりも燃費がよくなり、タイヤもサイズが小さく扁平率もそれなりだろうから重くないし安いはず。これが200万円台でいけそうなのだ。
 発表はまもなくの2月10日か?!との噂もあり、そろそろホンダのディーラーに当たってみる時期が来たようだ。

freed CG 20240208
(次期ホンダフリード「クロスター」の予想CG)

 この日も旅日記は書けずに終わる。もうそろそろ書かないと、忘却のほうが先にやってきそうだ。

2024.02.09 20240208 木
 3時頃からあまり深い眠りに至ることができないままベッドで寝返りを打ち、6時45分起床。
 この日の株式の動きは、バブル以降の最高値を更新する大きな上げとなる。保有株の主力部分はパッとしないが、決算を発表したソフトバンクGが独歩高を示し、だいぶ前の高株価時代に買ってしばらく塩漬けになっていたものの一部を利益を出しつつ売ることができた。こういう時代って、待てば来るものなのだな。もっと高値で買っているものがまだ残っているので、もうひと上げしてくれればうれしいのだが。

oki-img 1346
(okinawa-image)

 今日の昼は寿司がいいなとつれあいと示し合わせ、そうは言っても毎日贅沢しているわけにもいかないので、回転寿司チェーンで我慢することにして、6か月ぶりに「くら寿司山形南館店」へ。
 開店後すぐの時間帯に行ったところ、厨房近くの席を指定され、まだ空いているので注文品が超特急でやってくるというグリーン車並みの特別待遇。いいですな、こういうの。(笑)
 海苔が好きなので、この日のテーマを「軍艦攻め」と設定して、さっそく注文。
 はじめに、明太とろろ、海鮮ユッケ、旨だれまぐろの3種の軍艦巻きと、天然真鯛湯引き、五島寒ぶりから。想像していたとおり、軍艦巻きのトッピングが多めになっていておいしい。
 その後はかれい昆布締めえんがわ添え、大盛り貝柱にぎりを食べ、最後は軍艦に戻って、特製海鮮、シーフードサラダ、ねぎまぐろで締めた。
 9.5皿をおいしく食べ、満足、満腹。二人で17皿、2,235円也。ラーメン店で味玉をトッピングして食べる程度の価格でお好みの寿司を満足いくまで食べられるのなら、近時の値上げで高くなったラーメン屋よりも、回転寿司のほうが数段いいや。

kura mnmdt 20240208
(「くら寿司山形南館店」のマイセレクション)

 午後は、旅行記のカキモノに進むことができず、大沢作品をしっかり読む。最後はベッドで眠くなってページ数の伸びが足りなかったが、「心では重すぎる 上」を140ページ。

hyouhakunomachik.jpg  tsuisekishanok.jpg  kokorodewao1.jpg
(近時読んでいる大沢本3冊)

 まあ、かわりばえはしないし、行動の実績もあまり伴わなかった日となった。一日にやれる量や質が低下してきているように思え、つまりは年齢とともに忍耐力そのものが落ちてきているのではないかと危惧するところだ。

hanpamon.jpg

   ハヤカワ文庫  780円+税
   2011年3月15日 第1刷
   2011年10月10日 第6刷発行

 授業にも出ないで昼間から酒を飲み、思い通りにならない現実に悩みながらも、また酒を飲む。ひょんなことから知り合った謎のフィリピン女性、フェ・マリーンと恋に落ちた大学生の〈俺〉は、行方不明となった彼女を捜して、ススキノの街をひたすら走り回る。若き日の〈俺〉、高田、そして桐原の人生が交錯し、熱く語らい、ときに本気で殴り合う。
 デビュー作「探偵はバーにいる」の、甘く切ない前日譚が文庫オリジナルで登場。(カバー裏表紙から)

 著者の東直己は、1956年札幌生まれで北海道大学文学部哲学科中退。ススキノでその日暮らしの一方、家庭教師、土木作業員、ポスター貼り、カラオケ外勤、タウン誌編集者などの職業を経て、92年「探偵はバーにいる」で作家デビューしたという人物です。2001年には「残光」で日本推理作家協会賞“長編および短編集部門”賞を受賞。

 全430ページのうち3分の1以上のところまで読んでも、主人公の放蕩な生活描写が延々と続いていて、まだ事件らしきものは起こりません。このまま終わってしまうと、これのどこがハードボイルドなのだ?ということになるのですが。(苦笑)
 しかし、ようやく話に事件性が出てくると、しばらくして主人公はヤクザにぼこぼこにされます。こうなるとおもしろく、終盤の3分の1ほどを一気に読んでしまいました。

 当作は第1作の前日譚という趣向なので、登場人物や出来事は第1作よりもずっと現実のものに近いため、演出や構成、組み立てにとても苦労したと、著者はあとがきで記しています。
 そう言われると、デビュー作「探偵はバーにいる」を読んでみなければならなくなり、それも入手しなければならなくなるわけです。(笑)

(2023.12.7 読)

2024.02.10 20240209 金
 6時半前起床。
 今朝も東証は上昇して、バブル期以来30数年ぶりに3万7千円の王台に乗せる場面もあった。昨日に続いてソフトバンクGが一時10%超の値上がりをしている。昨日売ったのは早かったか。でも、ここまで上がるのであれば、塩漬けになっていた残る2ユニットも売ってしまえと、値のいいうちに手放す。久しぶりの買い値を下回る売り、つまり損切りとなったが、それはわずかの額だから気にしない。むしろ、数万円下がったならばその段階でまた買い戻して発射台を下げる形にできればそれでもいい。
 調子のいいのはこのソフトバンクGと、決算発表で乱高下した川崎重工業ぐらいで、全体としては保有株式の評価額は今日も下げている。投下資本の引き上げは、日々かなりのペースで進んでいる。

oki-img 1356
(okinawa-image)

 ランチは、山形市黒沢の「麺翔海神(わたつみ)」の初訪問を企図したものの、店の前に取材のテレビクルーがいたので、今日はパス。ではともうひと足伸ばして、6か月ぶりに上山市十日町の「らぁ麺ひでよし」を再訪する。初訪時は冷やしラーメンを食べたので、今回は中華そばと並んでツートップを張っているから味噌らぁ麺の「並」880円をチョイス。
 ビジュアルを見て、これはもう「龍上海」だなぁと。スープの仕立て、表面の脂の浮き、辛味噌のトッピングの仕方、メンマの並べ方、立ち上がる魚介香、どんぶりの模様まで、龍上海の辛味噌ラーメンととてもよく似ている。味わってみても、特に魚介ダシの具合が酷似していて、かなりおいしい。
 中華そばには米沢ラーメン風の細打ち縮れ麺を用いているのに対し、こちらは赤湯ラーメン風の太縮れ麺を使っていて味噌味に合う。麺の口当たりがつるつるとしていて独特で、この点こそこの味噌ラーメンの特徴と言っていいだろう。
 スープのインパクトや辛味噌のにんにくの含有具合あたりに、龍上海よりも多少まろやかで全体としてしっくりくる印象があり、自分も含めて、人によってはこちらのほうが食べやすくて好きということもあるように思った。

hideyoshi 20240209
(「らぁ麺ひでよし」のから味噌らぁ麺)

 午後は、1時間強の昼寝と読書。大沢作品の読み込みを続行し、「心では重すぎる 上」を読む。
 夜は、プルコギ風の野菜炒めで飲み、〆は鱈汁。汁ものはいったん飲酒を終えてから締めに啜るのが上等と見つけたり。
 この日も投資方面に目が行ってしまい、この日記などのほかにはカキモノに手を染めることはなかったが、明日から市場が3日間休みとなるので、この機を逃さずに1月の旅行記を書こうか。

 飲み終えて出来上がった夜は、大沢の続きを眠くなるまで読み、この日180ページ進めて上巻読了にリーチがかかる。23時頃には寝入っていただろうか。