2023.02.05
20230204 土
6時半起床。昨晩は早めに寝たのに、今朝も朝までぐっすり眠れていて、睡眠は「十分」というよりも「過多」になっている。朝の段階では外気は冷えていて積雪は減っていないが、新雪はない。
朝のうちは、長めのカキモノと録画予約設定作業。
この日は天童で昼食をとることにして、10時20分に外出。つれあいの車検証を受け取りに市内のディーラーに寄ってから天童へ。食後には、近くのブックオフで注文古書9冊を受け取り、酒類量販店とスーパーマーケットで買い物をして、13時半近くに帰宅となる。

(「アリスの海」のハンバーグカレー)
その昼食では、天童駅ターミナルビル「パルテ」の2階にある「アリスの海」を8年4か月ぶりに再訪してみた。時は経っても店の佇まいは変わらず、店前のショーケースにはかつてのデパート屋上レストランのように、パスタ、ピザ、グラタン、ドリアなどの洋食系のほかにラーメン、うどん、丼物まで並び、何でもどんとこい!の態となっている。初訪時に食べた豪華スパゲティセットが980円から1,100円になっていたのは時の流れで致し方ないところだろうか。
ごはんものが食べたかったので、ハンバーグカレー950円をセレクト。大きなワンプレートでどーんと登場となる。見た目が華やかで、様々なものがバランスよく配列されている。味わいはどれもそこそこだが、いずれも偏差値55は行っていて、国立大学も滑り込みセーフといったアッパーミドルのレベルだろうか。これにスープかドリンクが付けば、その中の難関学部でもクリアできるかもしれない。(なんのこっちゃ)
そこそこボリュームもあり、満足のいく食事となった。
(映画「網走番外地 大雪原の対決」 1966)
飲酒時の録画視聴は、映画「網走番外地 大雪原の対決」を観る。シリーズの第7作目で、1966年度の興行収入第1位になった作品だ。橘(高倉健)がロケ地となった士別の町で対抗勢力をライフルと日本刀で派手にやっつけている。こんなことをやれば一発で死刑になっていいのだが、また網走刑務所から出てくるというのがお定まりなのが不思議というか、おかしい。
刑務所で嬲り殺された服役囚の遺骨を持って訪ねた家には妹の千恵(大原麗子)がいた。橘は、石油の発掘に夢をかけてばかりいる父親を非難する千恵に語る。「男ってのはねぇ、夢がねえと生きていけねえ動物なんですよ。許してやっておくんなせえ」
現実離れした筋書きの映画だが、こういうところにじんときて、つい見続けてしまうところがあるのだった。
飲酒のつまみの一つに厚揚げ煮が入っていたので、これに福島の三春町の「TO-FU Cafeおおはたや」から買ってきた「三春ぴーまん味噌」を付けて食べたらうまいのではないかと考えて、そうしてみたところ、想像したとおりうまいのなんの。
ひと瓶税込み380円で買ったもので、これを炊き立てのご飯にのっけて海苔で巻いて食べたならなおおいしく、ほかにおかずはいらないのではないか。いいものを買ってきた。道の駅で売っている800円もするジャム類よりもずっとリーズナブルだと思う。

(「To-Fu Cafeおおはたや」の「三春ぴーまん味噌」)
この日の読書は、昨日と同じ2冊で、「短篇ベストコレクション 現代の小説2007」を110ページと、「ときどき意味もなくずんずん歩く」を30ページ。
23時過ぎに就寝。福島から戻ってからのこの2日間はあまり気分も成果も上がらない日が続いたので、今夜はゆっくり休み、明日からは多少立て直したいと思っている。
朝のうちは、長めのカキモノと録画予約設定作業。
この日は天童で昼食をとることにして、10時20分に外出。つれあいの車検証を受け取りに市内のディーラーに寄ってから天童へ。食後には、近くのブックオフで注文古書9冊を受け取り、酒類量販店とスーパーマーケットで買い物をして、13時半近くに帰宅となる。

(「アリスの海」のハンバーグカレー)
その昼食では、天童駅ターミナルビル「パルテ」の2階にある「アリスの海」を8年4か月ぶりに再訪してみた。時は経っても店の佇まいは変わらず、店前のショーケースにはかつてのデパート屋上レストランのように、パスタ、ピザ、グラタン、ドリアなどの洋食系のほかにラーメン、うどん、丼物まで並び、何でもどんとこい!の態となっている。初訪時に食べた豪華スパゲティセットが980円から1,100円になっていたのは時の流れで致し方ないところだろうか。
ごはんものが食べたかったので、ハンバーグカレー950円をセレクト。大きなワンプレートでどーんと登場となる。見た目が華やかで、様々なものがバランスよく配列されている。味わいはどれもそこそこだが、いずれも偏差値55は行っていて、国立大学も滑り込みセーフといったアッパーミドルのレベルだろうか。これにスープかドリンクが付けば、その中の難関学部でもクリアできるかもしれない。(なんのこっちゃ)
そこそこボリュームもあり、満足のいく食事となった。

飲酒時の録画視聴は、映画「網走番外地 大雪原の対決」を観る。シリーズの第7作目で、1966年度の興行収入第1位になった作品だ。橘(高倉健)がロケ地となった士別の町で対抗勢力をライフルと日本刀で派手にやっつけている。こんなことをやれば一発で死刑になっていいのだが、また網走刑務所から出てくるというのがお定まりなのが不思議というか、おかしい。
刑務所で嬲り殺された服役囚の遺骨を持って訪ねた家には妹の千恵(大原麗子)がいた。橘は、石油の発掘に夢をかけてばかりいる父親を非難する千恵に語る。「男ってのはねぇ、夢がねえと生きていけねえ動物なんですよ。許してやっておくんなせえ」
現実離れした筋書きの映画だが、こういうところにじんときて、つい見続けてしまうところがあるのだった。
飲酒のつまみの一つに厚揚げ煮が入っていたので、これに福島の三春町の「TO-FU Cafeおおはたや」から買ってきた「三春ぴーまん味噌」を付けて食べたらうまいのではないかと考えて、そうしてみたところ、想像したとおりうまいのなんの。
ひと瓶税込み380円で買ったもので、これを炊き立てのご飯にのっけて海苔で巻いて食べたならなおおいしく、ほかにおかずはいらないのではないか。いいものを買ってきた。道の駅で売っている800円もするジャム類よりもずっとリーズナブルだと思う。

(「To-Fu Cafeおおはたや」の「三春ぴーまん味噌」)
この日の読書は、昨日と同じ2冊で、「短篇ベストコレクション 現代の小説2007」を110ページと、「ときどき意味もなくずんずん歩く」を30ページ。
23時過ぎに就寝。福島から戻ってからのこの2日間はあまり気分も成果も上がらない日が続いたので、今夜はゆっくり休み、明日からは多少立て直したいと思っている。
2023.02.06
20230205 日
6時頃に目覚めたものの、ベッド内の心地よさにやられてしまい、7時15分までぬくぬくとして時間を浪費する。
8時過ぎから、少しのカキモノとブログ記事公開手続。その後は、昨夜意識した「生活の立て直し」を実行に移すべく、購入古書10冊の表紙スキャンから入って、その関係のブログ記事を1本ものにする。

(昼メシは白ご飯であっさりと)
昨夜の「三春ぴーまん味噌」がよかったので、昼食はご飯を炊き、白ご飯にピーマン味噌と納豆をかけて海苔で巻いて食べたいと所望する。供されたものは脳内に描いたとおりのもので、わがつれあいは当方の好みをよくわかっているものだと敬服したところ。(笑) 油が使われていないものばかり。とろろ昆布と豆腐の吸い物も格別で、とろろ昆布という食材の優秀さを再認識したところ。今の腹具合に合ういい昼メシを食べた。
午後は、別府大分毎日マラソンを数十分の録画ディレイで観ながら、1月27日以来となるデビッド・ボウイーの楽曲収集を行う。
第14作から19作までの6アルバム、「スケアリー・モンスターズ」(1980)、「レッツ・ダンス」(1983)、「トゥナイト」(1984)、「ネヴァー・レット・ミー・ダウン」(1987)、「ティン・マシーン」(1989)、「ティン・マシーン2」(1991)をゲットする。相変わらずコンバーターソフトにはあちこち別のウィンドウに飛ばされそうになり苦労させられるのだが、だいぶ使い慣れてこの面倒さもさほど苦にならなくなってきた。あと数作残っているが夕刻になったので、今日はここまででいいだろう。


(今日ゲットしたデビッド・ボウイーの6アルバム)
夜の飲酒の際にたまたま点けたテレビでは、スキージャンプ女子W杯第17戦のビリンゲン大会をライブ中継していた。それを観ていたところ、なんと日本の3選手が表彰台を独占! 伊藤有希が6シーズンぶりの優勝、2位に丸山希が入り初めての表彰台、3位は高梨沙羅が2大会連続の表彰台となった。日本の表彰台独占はW杯史上初とのこと。とてもいいものを見せてもらった。

(W杯ジャンプ女子個人第17戦で日本女子史上初の表彰台独占! 2023.2.5)
読書は、午前から午後にかけてほぼ一週間ぶりに「民族の世界史10 スラヴ民族と東欧ロシア」を30ページ。
夜には「短篇ベストコレクション 現代の小説2007」を70ページ。他作と比較しながら読めるので、各作品の優劣がはっきりとわかってしまうところが、ある意味オムニバスものの欠点かもしれない。今日読んだところでは、「おと」(新井素子)や「天使」(佐藤哲也)には自分にとっては駄作の範疇で、強い物足りなさを感じた。
睡眠導入剤となる寝床での読書は、昼寝をしなかったことも手伝ってかほとんど読めず、23時半就寝。
8時過ぎから、少しのカキモノとブログ記事公開手続。その後は、昨夜意識した「生活の立て直し」を実行に移すべく、購入古書10冊の表紙スキャンから入って、その関係のブログ記事を1本ものにする。

(昼メシは白ご飯であっさりと)
昨夜の「三春ぴーまん味噌」がよかったので、昼食はご飯を炊き、白ご飯にピーマン味噌と納豆をかけて海苔で巻いて食べたいと所望する。供されたものは脳内に描いたとおりのもので、わがつれあいは当方の好みをよくわかっているものだと敬服したところ。(笑) 油が使われていないものばかり。とろろ昆布と豆腐の吸い物も格別で、とろろ昆布という食材の優秀さを再認識したところ。今の腹具合に合ういい昼メシを食べた。
午後は、別府大分毎日マラソンを数十分の録画ディレイで観ながら、1月27日以来となるデビッド・ボウイーの楽曲収集を行う。
第14作から19作までの6アルバム、「スケアリー・モンスターズ」(1980)、「レッツ・ダンス」(1983)、「トゥナイト」(1984)、「ネヴァー・レット・ミー・ダウン」(1987)、「ティン・マシーン」(1989)、「ティン・マシーン2」(1991)をゲットする。相変わらずコンバーターソフトにはあちこち別のウィンドウに飛ばされそうになり苦労させられるのだが、だいぶ使い慣れてこの面倒さもさほど苦にならなくなってきた。あと数作残っているが夕刻になったので、今日はここまででいいだろう。






(今日ゲットしたデビッド・ボウイーの6アルバム)
夜の飲酒の際にたまたま点けたテレビでは、スキージャンプ女子W杯第17戦のビリンゲン大会をライブ中継していた。それを観ていたところ、なんと日本の3選手が表彰台を独占! 伊藤有希が6シーズンぶりの優勝、2位に丸山希が入り初めての表彰台、3位は高梨沙羅が2大会連続の表彰台となった。日本の表彰台独占はW杯史上初とのこと。とてもいいものを見せてもらった。

(W杯ジャンプ女子個人第17戦で日本女子史上初の表彰台独占! 2023.2.5)
読書は、午前から午後にかけてほぼ一週間ぶりに「民族の世界史10 スラヴ民族と東欧ロシア」を30ページ。
夜には「短篇ベストコレクション 現代の小説2007」を70ページ。他作と比較しながら読めるので、各作品の優劣がはっきりとわかってしまうところが、ある意味オムニバスものの欠点かもしれない。今日読んだところでは、「おと」(新井素子)や「天使」(佐藤哲也)には自分にとっては駄作の範疇で、強い物足りなさを感じた。
睡眠導入剤となる寝床での読書は、昼寝をしなかったことも手伝ってかほとんど読めず、23時半就寝。
2023.02.06
2023年1月末までに買った本
2023年1月20日から同月末までに買った本は、次の10冊です。
1 オキナワ海人日和 吉村喜彦 創英社 200807 古338
2 丼大好き 今柊二 竹書房 201207 古220
3 ひとり酒の時間イイネ! 東海林さだお だいわ文庫 202007 古330
4 最後の証人 柚月裕子 角川文庫 201806 古330
5 あしたの君へ 柚月裕子 文春文庫 201911 古330
6 いきたくないのに出かけていく 角田光代 角川文庫 202203 古330
7 琉球建国記 矢野隆 集英社文庫 202204 古330
8 下町やぶさか診療所 沖縄から来た娘 池永陽 集英社文庫 202204 古330
9 日本全国津々うりゃうりゃ 仕事逃亡編 宮田珠己 幻冬舎文庫 202108 古220
10 アメリカ素描 司馬遼太郎 新潮文庫 198904 古110




すべて古書。1は単行本で、それ以外は文庫本です。
1、7、8は沖縄関連本。今回は価格の安さよりもほしいものを優先させて、自分にしては高めのものを買いましたが、それでも10冊合計で2,868円でした。
1は、サントリー宣伝部にいた吉村喜彦が沖縄にホレて書いたいくつかの著作のひとつで、これを手に入れたことで概ねそれらをコンプリートした形です。
7は、この著者の初物で、ヤマトンチュが琉球史をどう捉えて書いているのか興味のあるところ。
8は、「でいごの花の下に」以来17年ぶりに読む池永陽の著作。「でいごの……」はとてもいい作品だったと記憶しています。
2、3は以前からマークしていたFOODもので、欠品となっていた2の在庫が発生し、3の価格が少しだけ安くなったのを機に購入したもの。
自分にとって、4、5は柚月裕子の9、10冊目、6は角田光代の4冊目、9は宮田珠己の13冊目の購入本となります。
10は、「街道をゆく」シリーズを読破したのちに読み始めた司馬遼太郎の紀行モノの一作です。
いい感じで買い揃えることができています。
本棚には未読本が充満し始めていますが、活字中毒者にとってこれはむしろ嬉しいこと。50冊以上が平積みになっていますが、仕事を持っていた時代と比べると今は軽く倍以上の読書スピードが得られているので、この量でも順調にいけば半年もしないうちになくなってしまいます。
1 オキナワ海人日和 吉村喜彦 創英社 200807 古338
2 丼大好き 今柊二 竹書房 201207 古220
3 ひとり酒の時間イイネ! 東海林さだお だいわ文庫 202007 古330
4 最後の証人 柚月裕子 角川文庫 201806 古330
5 あしたの君へ 柚月裕子 文春文庫 201911 古330
6 いきたくないのに出かけていく 角田光代 角川文庫 202203 古330
7 琉球建国記 矢野隆 集英社文庫 202204 古330
8 下町やぶさか診療所 沖縄から来た娘 池永陽 集英社文庫 202204 古330
9 日本全国津々うりゃうりゃ 仕事逃亡編 宮田珠己 幻冬舎文庫 202108 古220
10 アメリカ素描 司馬遼太郎 新潮文庫 198904 古110










すべて古書。1は単行本で、それ以外は文庫本です。
1、7、8は沖縄関連本。今回は価格の安さよりもほしいものを優先させて、自分にしては高めのものを買いましたが、それでも10冊合計で2,868円でした。
1は、サントリー宣伝部にいた吉村喜彦が沖縄にホレて書いたいくつかの著作のひとつで、これを手に入れたことで概ねそれらをコンプリートした形です。
7は、この著者の初物で、ヤマトンチュが琉球史をどう捉えて書いているのか興味のあるところ。
8は、「でいごの花の下に」以来17年ぶりに読む池永陽の著作。「でいごの……」はとてもいい作品だったと記憶しています。
2、3は以前からマークしていたFOODもので、欠品となっていた2の在庫が発生し、3の価格が少しだけ安くなったのを機に購入したもの。
自分にとって、4、5は柚月裕子の9、10冊目、6は角田光代の4冊目、9は宮田珠己の13冊目の購入本となります。
10は、「街道をゆく」シリーズを読破したのちに読み始めた司馬遼太郎の紀行モノの一作です。
いい感じで買い揃えることができています。
本棚には未読本が充満し始めていますが、活字中毒者にとってこれはむしろ嬉しいこと。50冊以上が平積みになっていますが、仕事を持っていた時代と比べると今は軽く倍以上の読書スピードが得られているので、この量でも順調にいけば半年もしないうちになくなってしまいます。
2023.02.07
20230206 月
6時半起床。今朝はそれほど冷えていない。日中の気温は7℃ぐらいまで上がるとの予報だ。
午前のうちに手堅く「民族の世界史10 スラヴ民族と東欧ロシア」を30ページ読んで、やっかいな学術分野?を早めに済ませてしまう。

(いわき旅。塩屋埼には「美空ひばり「みだれ髪」記念歌碑」があった 2023.1.31)
この日の昼食は、赤ねぎラーメンが食べたくて、上山市弁天の「ラーメン処おいわけ」を丸11年ぶりに再訪。11月中旬からの冬季間限定で提供していて、内陸山形界隈で赤ねぎのラーメンが食べられるのはこの店のほかにはないのではないか。
赤ねぎラーメンの大盛り800+100円に、赤いかげそ天200円を添えて。
赤ねぎの彩りがそそり、焦げの入った焼きねぎにもホレボレ。スープの色は濃いものの塩辛さは抑えられ、ダシが強すぎないのでかぐわしい醤油香がぐっと引き立つ。麺はやや茹でが強いものの、全体として素朴ないい味わいだと思う。げそ天は大きなものが3本で、柔らかいが脚が細くて衣が厚く、格別美味だとは思わなかった。
水・木・金の週3日定休とハードルが高く、ここ何度か振られていた店だったが、ようやくにして赤ねぎラーメンを食べることができてよかった。

(「ラーメン処おいわけ」の赤ねぎラーメン)
午後の読書は、「短篇ベストコレクション 現代の小説2007」を60ページ余り読んで読了。
巻末の解説には2006年はどのような年だったかが簡潔に記されている。それによれば、トリノ五輪で荒川静香がイナバウアーを決めて金メダルを獲得し、秋篠宮夫妻に長男悠仁親王が誕生。一方では、いじめを苦にした子供たちの自殺が相継ぎ、我が子や他人の子を殺す親も。ライブドア社長の堀江貴文が「おカネで買えないものはない」と豪語し、「もの言う株主」で知られた村上ファンドの代表が逮捕されたのもこの年だったようだ。そんな中で「美しい国へ」などという奇天烈なスローガンで安倍晋三内閣が発足しているのだった。こうした事象を眺めると、わずか十数年前のことであるのに、ずいぶん昔のことのように思える。
後半のホラー、SF、ファンタジーのジャンルの作品ではかなりの中だるみを感じたのは、読み手である自分の好みの問題も大きく作用しているかもしれないが、いくら短編だからといって、思い付きでパパッとまとめたようなものを読まされてはかなわないと思わせるものもある。売文稼業でとにかく原稿用紙を埋めなければならない事情があることはわからないではないが、プロであるならば、そのことを読み手に軽々と見透かされてしまうようなもので金を取ってはいけない。その点、田口ランディ、あさのあつこ、石田衣良による最後の3編はしっかりした内容で、これぞプロの書き手であると納得できるのであった。
夕刻から夜にかけては、去年7月に録画していた映画「レッツ・スペンド・ザ・ナイト・トゥゲザー」を観る。
ローリング・ストーンズが1981年に行ったアメリカ・ツアーの様子を収録した音楽ドキュメンタリーで、1983年公開のアメリカ映画。「アンダー・マイ・サム」に始まって、「夜をぶっとばせ(Let's Spend the Night Together)」「タイム・イズ・オン・マイ・サイド」「ダイスをころがせ」「ミス・ユー」「レット・イット・ブリード」「ホンキー・トンク・ウィメン」「ブラウン・シュガー」「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」「サティスファクション」など、懐かしい曲が目白押し。
ミック・ジャガーはアメフトのユニフォームスタイルのパンツをはいてくねくねとステージを歩き回り、セクシーだ。ギタリストのキース・リチャーズ、ビル・ワイマン、ロン・ウッドはくわえタバコでの演奏だ。
かなり楽しめたが、これってもう、40年以上も前の映像なのだな。

(「Let's Spend the Night Together」(1983)のワンシーン)
飲んだあとの夜の時間は娯楽本の時間。寝るまでに「ときどき意味もなくずんずん歩く」を40ページ読む。
23時前には眠りに落ちている。
午前のうちに手堅く「民族の世界史10 スラヴ民族と東欧ロシア」を30ページ読んで、やっかいな学術分野?を早めに済ませてしまう。

(いわき旅。塩屋埼には「美空ひばり「みだれ髪」記念歌碑」があった 2023.1.31)
この日の昼食は、赤ねぎラーメンが食べたくて、上山市弁天の「ラーメン処おいわけ」を丸11年ぶりに再訪。11月中旬からの冬季間限定で提供していて、内陸山形界隈で赤ねぎのラーメンが食べられるのはこの店のほかにはないのではないか。
赤ねぎラーメンの大盛り800+100円に、赤いかげそ天200円を添えて。
赤ねぎの彩りがそそり、焦げの入った焼きねぎにもホレボレ。スープの色は濃いものの塩辛さは抑えられ、ダシが強すぎないのでかぐわしい醤油香がぐっと引き立つ。麺はやや茹でが強いものの、全体として素朴ないい味わいだと思う。げそ天は大きなものが3本で、柔らかいが脚が細くて衣が厚く、格別美味だとは思わなかった。
水・木・金の週3日定休とハードルが高く、ここ何度か振られていた店だったが、ようやくにして赤ねぎラーメンを食べることができてよかった。

(「ラーメン処おいわけ」の赤ねぎラーメン)
午後の読書は、「短篇ベストコレクション 現代の小説2007」を60ページ余り読んで読了。
巻末の解説には2006年はどのような年だったかが簡潔に記されている。それによれば、トリノ五輪で荒川静香がイナバウアーを決めて金メダルを獲得し、秋篠宮夫妻に長男悠仁親王が誕生。一方では、いじめを苦にした子供たちの自殺が相継ぎ、我が子や他人の子を殺す親も。ライブドア社長の堀江貴文が「おカネで買えないものはない」と豪語し、「もの言う株主」で知られた村上ファンドの代表が逮捕されたのもこの年だったようだ。そんな中で「美しい国へ」などという奇天烈なスローガンで安倍晋三内閣が発足しているのだった。こうした事象を眺めると、わずか十数年前のことであるのに、ずいぶん昔のことのように思える。
後半のホラー、SF、ファンタジーのジャンルの作品ではかなりの中だるみを感じたのは、読み手である自分の好みの問題も大きく作用しているかもしれないが、いくら短編だからといって、思い付きでパパッとまとめたようなものを読まされてはかなわないと思わせるものもある。売文稼業でとにかく原稿用紙を埋めなければならない事情があることはわからないではないが、プロであるならば、そのことを読み手に軽々と見透かされてしまうようなもので金を取ってはいけない。その点、田口ランディ、あさのあつこ、石田衣良による最後の3編はしっかりした内容で、これぞプロの書き手であると納得できるのであった。
夕刻から夜にかけては、去年7月に録画していた映画「レッツ・スペンド・ザ・ナイト・トゥゲザー」を観る。
ローリング・ストーンズが1981年に行ったアメリカ・ツアーの様子を収録した音楽ドキュメンタリーで、1983年公開のアメリカ映画。「アンダー・マイ・サム」に始まって、「夜をぶっとばせ(Let's Spend the Night Together)」「タイム・イズ・オン・マイ・サイド」「ダイスをころがせ」「ミス・ユー」「レット・イット・ブリード」「ホンキー・トンク・ウィメン」「ブラウン・シュガー」「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」「サティスファクション」など、懐かしい曲が目白押し。
ミック・ジャガーはアメフトのユニフォームスタイルのパンツをはいてくねくねとステージを歩き回り、セクシーだ。ギタリストのキース・リチャーズ、ビル・ワイマン、ロン・ウッドはくわえタバコでの演奏だ。
かなり楽しめたが、これってもう、40年以上も前の映像なのだな。

(「Let's Spend the Night Together」(1983)のワンシーン)
飲んだあとの夜の時間は娯楽本の時間。寝るまでに「ときどき意味もなくずんずん歩く」を40ページ読む。
23時前には眠りに落ちている。
2023.02.07
ジェットコースターにもほどがある 宮田珠己

集英社文庫 619円+税
2011年3月25日 第1刷発行
タマキングの5冊目。彼は自分の大好きなことを書いていて、それは東南アジアの仏像だったりウミウシだったりするのですが、今作はジェットコースターです。
東に凄いコースターがあれば行って乗り、西に珍しいマシンがあればそれも乗り、南に怖がっている人があれば行って乗せ、北につまらないマシンがあればそれも乗り……。ジェットコースターに深い愛情を捧げる著者が世界の100機種以上に乗って乗って乗りまくった、最高に爽快な暴走エッセイ! 濃すぎるマニア仲間との座談会「好きなマシン、乗りたいコースター、言いたい放題」も収録。(カバー背表紙から)
一人で乗ってはつまらないので、ウェブで見つけたジェットコースターマニアの西島君という高校3年生を同行者にして、コースター大国のアメリカまで出向いて乗りまくっています。ホントに好きなのでしょう、何かのついでというならまだしも、ジェットコースターに乗るだけのためにわざわざアメリカまで出かける酔狂さは自分にはありません。
人はなぜジェットコースターに乗るのかを著者なりに考察しているところがあり、それによれば大きく3つの動機というか段階があり、それは1 下心、2 うりゃうりゃ、3 個性を味わう――だと語っています。うりゃうりゃ?! これだけではすんなりと理解することは不可能で、後に続くそれぞれの解説部分を読まなけばならないのですが、その内容がまた面白いのなんの。
知識として身につけたとしてもそれほど価値がないと思われるジェットコースター話が続いていきますが、中にはタマキングらしい論調に思わず無邪気に笑えてしまう場面が何度かやってきます。まったく何言ってんだよ、馬鹿だなあコイツは――なんて思いながら読めるので、精神衛生上大変にヨロシイ。
著者は「アメリカ2001」の章で、この2年間で109のコースターにのべ200回以上乗り、途中から人生におけるジェットコースター含有率が限界値を超えてついにアレルギーになったと述べています。いくらフリークといっても限度があり、ジェットコースターはそれに乗るのが非日常的な体験だからいいのだと感じていたようです。
とはいっても好きは好き。ジェットコースターの世界が新しい段階に突入しつつあることを知り、2007年にはまたもや北米に飛び、新機種に乗って異次元体験をしているのでした。
巻末の、著者と4人の愛好者が語る座談会「好きなマシン、乗りたいコースター、言いたい放題」は、かなりマニアック。どんなジャンルにもその道の熱狂者とはいるものなのだなと感心する次第です。(笑)
(2023.1.11 読)
2023.02.08
20230207 火
一度3時台にすっかり覚醒したものの横になった姿勢を崩さず、起き上がったのは7時前だった。最低気温でもわずかにマイナスに振れた程度のいつもよりも暖かい朝で、常時運転の蓄熱暖房が暑いぐらいだ。
午前中は、ブログの記事公開3本と今日の株式取引の仕込みなど。株式は、開場後の寄り付き時に自動車関連2銘柄が注文価格よりも高く売れて満足だったが、その後は徐々に下げてパッとせず。
昼食は、今年1月にオープンしたばかりの中野の「伊藤商店山形中野店」を初訪問。仙台朝ラーの先駆的な店で、多加水麺とゆっくりと炊き上げたスープが特徴であるとのこと。
ラーメンには金・白・黒があり、背脂入りのこってりスープだという白の中華そばの大盛り、800+100円をチョイスしてみた。プリッとした感じの麺がおいしく、白醤油仕立てなのか色が薄く塩の味わいも感じるスープ。ほんのりと胡麻油の香りがする。背脂がいい仕事をしていて、つれあいが注文したあっさりタイプの「金」と比較すると大きく異なる深いコクが加わっている。それを、刻んだ生タマネギが濃厚さをうまくやわらげているといったつくりだ。
おいしいが、トッピングの具材の量にコストカットの形跡が感じられるのと、大盛りにしてもさほど量が増えないことあたりがウィークポイントになるかもしれない。いずれ自慢の朝ラー500円も食べてみたい。

(「伊藤商店山形中野店」の白の中華そば)
2022年のラーメン消費額に関する民間調査が今日まとまり、山形市が前年トップの新潟市を上回って日本一を奪還したことを、昼のニュースで知る。
おめでたいことではあるが、それを山形市長をはじめとした市行政の幹部がこぞって喜んでいる映像が流れたのを見て、妙な薄気味悪さを感じた。ラーメンで地域振興を図るのは悪いことではないが、日本一奪還をさも行政が先陣を切ってやっているかのような印象を市民に与えてしまうのはどうも本末転倒のような気がしてならない。山間の小さな基礎自治体であるならいざ知らず、大山形市がそんなことにまで出しゃばってはいけない。もっと行政の本道の部分でニュースに出るようなことをせよと言いたい。
もうひとつ思うのは、山形はラーメンというよりも、多くの麺類をこぞって食べる地域だという印象を持っている。とすれば、ラーメンだけではなく、蕎麦、うどんなどを含めた麺類全体の消費額はどこが日本一なのだろうか。もしそれで山形市をアピールできるのであれば、山形市役所はラーメン業界だけに光を当てるのではなく、山形の麺類業界全体をアピールし、牽引していくべきなのではないか。

(役所はもっと本業でマスコミに登場するべきだ)
午後は、1時間ほどの昼寝と、録画の映画鑑賞に充てる。
高倉健主演「網走番外地」シリーズの8作目「決斗零下30度」。“ドスを片手に殴り込み 切った張ったのこの渡世 どうせおいらの行く先は その名も網走番外地”(主題歌)。
雪の北海道で馬にまたがりライフルを撃ち、ドスを振り回している。なぜかうら寂しい集落の一角には豪勢なクラブがあり、その中だけは作業服ではなく薄いドレスを着た女性がたくさんいて、みんなでゴーゴーを踊っていたりするのがおかしい。
筋書きやキャストは他のシリーズとは大きく変わるところはなく、マドンナ役は大原麗子、悪党の娘役を国景子(現在82歳!)、ホステス役を三原葉子(1933~2013)。嵐寛寿郎や丹波哲郎も登場するが、田中邦衛が演じた囚人仲間の大槻はこの作品で命を落としていた。
(映画「網走番外地 決斗零下30度」 1967)
夜は、飲酒時に観た録画番組に出ていた福島の岳温泉に興味が湧き、少し調べてみる。白濁したお湯がよさそうただ。そう遠くもないこういう温泉で夫婦して寛いでくるのもいいのかなと思う。
本日の読書は、「民族の世界史10 スラヴ民族と東欧ロシア」を30ページと、「ときどき意味もなくずんずん歩く」を80ページで、なんとか3桁をキープした形。
23時半、就寝。
午前中は、ブログの記事公開3本と今日の株式取引の仕込みなど。株式は、開場後の寄り付き時に自動車関連2銘柄が注文価格よりも高く売れて満足だったが、その後は徐々に下げてパッとせず。
昼食は、今年1月にオープンしたばかりの中野の「伊藤商店山形中野店」を初訪問。仙台朝ラーの先駆的な店で、多加水麺とゆっくりと炊き上げたスープが特徴であるとのこと。
ラーメンには金・白・黒があり、背脂入りのこってりスープだという白の中華そばの大盛り、800+100円をチョイスしてみた。プリッとした感じの麺がおいしく、白醤油仕立てなのか色が薄く塩の味わいも感じるスープ。ほんのりと胡麻油の香りがする。背脂がいい仕事をしていて、つれあいが注文したあっさりタイプの「金」と比較すると大きく異なる深いコクが加わっている。それを、刻んだ生タマネギが濃厚さをうまくやわらげているといったつくりだ。
おいしいが、トッピングの具材の量にコストカットの形跡が感じられるのと、大盛りにしてもさほど量が増えないことあたりがウィークポイントになるかもしれない。いずれ自慢の朝ラー500円も食べてみたい。

(「伊藤商店山形中野店」の白の中華そば)
2022年のラーメン消費額に関する民間調査が今日まとまり、山形市が前年トップの新潟市を上回って日本一を奪還したことを、昼のニュースで知る。
おめでたいことではあるが、それを山形市長をはじめとした市行政の幹部がこぞって喜んでいる映像が流れたのを見て、妙な薄気味悪さを感じた。ラーメンで地域振興を図るのは悪いことではないが、日本一奪還をさも行政が先陣を切ってやっているかのような印象を市民に与えてしまうのはどうも本末転倒のような気がしてならない。山間の小さな基礎自治体であるならいざ知らず、大山形市がそんなことにまで出しゃばってはいけない。もっと行政の本道の部分でニュースに出るようなことをせよと言いたい。
もうひとつ思うのは、山形はラーメンというよりも、多くの麺類をこぞって食べる地域だという印象を持っている。とすれば、ラーメンだけではなく、蕎麦、うどんなどを含めた麺類全体の消費額はどこが日本一なのだろうか。もしそれで山形市をアピールできるのであれば、山形市役所はラーメン業界だけに光を当てるのではなく、山形の麺類業界全体をアピールし、牽引していくべきなのではないか。

(役所はもっと本業でマスコミに登場するべきだ)
午後は、1時間ほどの昼寝と、録画の映画鑑賞に充てる。
高倉健主演「網走番外地」シリーズの8作目「決斗零下30度」。“ドスを片手に殴り込み 切った張ったのこの渡世 どうせおいらの行く先は その名も網走番外地”(主題歌)。
雪の北海道で馬にまたがりライフルを撃ち、ドスを振り回している。なぜかうら寂しい集落の一角には豪勢なクラブがあり、その中だけは作業服ではなく薄いドレスを着た女性がたくさんいて、みんなでゴーゴーを踊っていたりするのがおかしい。
筋書きやキャストは他のシリーズとは大きく変わるところはなく、マドンナ役は大原麗子、悪党の娘役を国景子(現在82歳!)、ホステス役を三原葉子(1933~2013)。嵐寛寿郎や丹波哲郎も登場するが、田中邦衛が演じた囚人仲間の大槻はこの作品で命を落としていた。

夜は、飲酒時に観た録画番組に出ていた福島の岳温泉に興味が湧き、少し調べてみる。白濁したお湯がよさそうただ。そう遠くもないこういう温泉で夫婦して寛いでくるのもいいのかなと思う。
本日の読書は、「民族の世界史10 スラヴ民族と東欧ロシア」を30ページと、「ときどき意味もなくずんずん歩く」を80ページで、なんとか3桁をキープした形。
23時半、就寝。
2023.02.09
20230208 水
少し早めの6時半起床。この時間は今の季節だとようやく明るくなってくる頃合いだ。ちょっぴりでも早く起きると朝の時間が長く感じられて、とてもいい。

(okinawa-image)
朝はまず、「ときどき意味もなくずんずん歩く」の最後の部分を30ページほど読んで読了する。
巻末の解説で高野秀行(辺境作家)は、タマキングの本には重大な欠陥があり、それは何がどう面白いのか、なかなか言葉で説明できないことだと書いている。この本についても、どんな本かと訊かれれば「旅のエッセイ」と言うしかないが、仕事で原子炉に入ったとか、ジェットコースター評論家にされてしまったとか、旅と何の関係もない話もあったりするし、ならば「すごく笑えるエッセイ」と言うと、書店に死ぬほど置かれている「爆笑エッセイ」「抱腹絶倒エッセイ集」などとタマキングとどうちがうのかと問われることになってしまう。だが全然ちがうことは一度でもタマキングを読んだ人ならわかると言い、彼の面白さはチャンドラーが寝言を言っているような特異な文体とレトリックにあり、それがうねるような有機結合体というか、時間がたってくっついたざるうどんのようになっているため、そこだけピッと引き剥がすことができないために、説明が難しいのだと分析しているのだった。言い得て妙かもしれない。
続いては、スタディタイムとして「民族の世界史10 スラヴ民族と東欧ロシア」を読む。スラヴ民族の神話と民間信仰に関する部分。スラヴ諸民族に共通する吸血鬼と人狼に関する民間信仰など興味深い点もあるが、事実に即さないことに人々が惑わされるような内容は退屈で、読み続けるのがけっこう厄介だったりして、午前から読み続けてわずか30ページを読みおおせたのは夜になってからだった。

(「寿司割烹さがえ紀の代」のランチ大盛)
昼食は、方言CMでかつてこの地域を風靡した、寒河江市落衣前の「寿司割烹さがえ紀の代」にて。ここは、寒河江勤務時代の2017年に市の有力者との懇親会と、市内のドリンクテーリングのイベントで2度入店した記憶があり、今回はそれ以来となる3回目、ランチタイムの利用は初めてだ。
今年1月、誕生日を迎えたつれあいに好物の寿司を食べさせてあげようと訪れたところ、なぜか臨時休業していて空振りだったので、今日はそのときの借りを返しに行ったというわけだ。平日なのにすごく繁盛していて、テーブル席、カウンター、奥座席の全てが埋まり、待合をする客も何組か。すげえな、こんなに人気だとは思わなかった。
各種ランチメニューから、ランチ大盛1,320円を選び、つれあいは上ランチ1,595円に。おままごとのような小粒な回転寿司とは違い、親方の握りたてのノーマルサイズの寿司をおいしくいただく。寿司屋のカウンターに座ってこの価格で食べられるのであればシアワセだとしか言えず、回転寿司とはまた別の寿司ランチとなった。
午後は、昨日発表された総務省家計調査のデータを入手して、山形市がラーメン消費支出日本一になったことを数字で確認してみた。ラーメンだけでなく麺類全体で勝負したらどうなるのかと思い、「日本そば・うどん」「中華そば」「他の麺類外食」の欄を合計したところ、第1位は高松市(香川県)だった。ここは「日本そば・うどん」がぶっちぎりで、うどんの消費支出が全体を決定づけた形となっていた。2位の仙台市は、「他の麺類外食」が前橋市、甲府市、川崎市に次いで4番目に多いのだが、これは焼きそば?それともパスタ? 「他の麺類外食」が弱かった山形市は第3位。その部分が少ないのは体感でわかる気がする。
この調査によってほかにも見えてくることがありそうなので、いずれ暇な時にでもじっくりと数字を見つめてみたい。
夜は、飲みながらドラマ「夕暮れに、手をつなぐ」の第3話や麻雀対戦番組のMリーグなどを観て寛ぐ。
昨夜調べた福島の岳温泉に、だんだん行きたくなっている。白濁した湯の大浴場に何度か浸かって、夜はお膳をつつきながら飲む。今のところ全国旅行支援が3月末まで継続されるので、母の病状も比較的落ち着いているし、ぜひそれまでの間に行くべきではないか。つれあいをそそのかせばうんと言ってくれるのではないだろうか。

(岳温泉でこんな湯に浸かりたい)
寝るまでの間には、新たに「歴史を紀行する」(司馬遼太郎著、文春文庫、新装版2010)を読み始める。
幕末――松陰を筆頭に過激に突っ走った長州。西郷、大久保と大人の智恵を発揮した薩摩。容保を頂点とした会津の滅びの美学。危機の時ほど、その人間の特質が明瞭に現れる時はない。
風土と人物との関わりあい、その秘密、ひいては日本人の原形質を探るため、日本史上に名を留める各地を歴訪し、司馬史観を駆使して語る歴史紀行。(カバー背表紙から)
初出は、「文藝春秋」の1968年1月号から12月号まで連載されたものだったようだ。
これを40ページ読んで、この日もどうにか3桁を確保。
23時15分に消灯、就寝。

(okinawa-image)
朝はまず、「ときどき意味もなくずんずん歩く」の最後の部分を30ページほど読んで読了する。
巻末の解説で高野秀行(辺境作家)は、タマキングの本には重大な欠陥があり、それは何がどう面白いのか、なかなか言葉で説明できないことだと書いている。この本についても、どんな本かと訊かれれば「旅のエッセイ」と言うしかないが、仕事で原子炉に入ったとか、ジェットコースター評論家にされてしまったとか、旅と何の関係もない話もあったりするし、ならば「すごく笑えるエッセイ」と言うと、書店に死ぬほど置かれている「爆笑エッセイ」「抱腹絶倒エッセイ集」などとタマキングとどうちがうのかと問われることになってしまう。だが全然ちがうことは一度でもタマキングを読んだ人ならわかると言い、彼の面白さはチャンドラーが寝言を言っているような特異な文体とレトリックにあり、それがうねるような有機結合体というか、時間がたってくっついたざるうどんのようになっているため、そこだけピッと引き剥がすことができないために、説明が難しいのだと分析しているのだった。言い得て妙かもしれない。
続いては、スタディタイムとして「民族の世界史10 スラヴ民族と東欧ロシア」を読む。スラヴ民族の神話と民間信仰に関する部分。スラヴ諸民族に共通する吸血鬼と人狼に関する民間信仰など興味深い点もあるが、事実に即さないことに人々が惑わされるような内容は退屈で、読み続けるのがけっこう厄介だったりして、午前から読み続けてわずか30ページを読みおおせたのは夜になってからだった。

(「寿司割烹さがえ紀の代」のランチ大盛)
昼食は、方言CMでかつてこの地域を風靡した、寒河江市落衣前の「寿司割烹さがえ紀の代」にて。ここは、寒河江勤務時代の2017年に市の有力者との懇親会と、市内のドリンクテーリングのイベントで2度入店した記憶があり、今回はそれ以来となる3回目、ランチタイムの利用は初めてだ。
今年1月、誕生日を迎えたつれあいに好物の寿司を食べさせてあげようと訪れたところ、なぜか臨時休業していて空振りだったので、今日はそのときの借りを返しに行ったというわけだ。平日なのにすごく繁盛していて、テーブル席、カウンター、奥座席の全てが埋まり、待合をする客も何組か。すげえな、こんなに人気だとは思わなかった。
各種ランチメニューから、ランチ大盛1,320円を選び、つれあいは上ランチ1,595円に。おままごとのような小粒な回転寿司とは違い、親方の握りたてのノーマルサイズの寿司をおいしくいただく。寿司屋のカウンターに座ってこの価格で食べられるのであればシアワセだとしか言えず、回転寿司とはまた別の寿司ランチとなった。
午後は、昨日発表された総務省家計調査のデータを入手して、山形市がラーメン消費支出日本一になったことを数字で確認してみた。ラーメンだけでなく麺類全体で勝負したらどうなるのかと思い、「日本そば・うどん」「中華そば」「他の麺類外食」の欄を合計したところ、第1位は高松市(香川県)だった。ここは「日本そば・うどん」がぶっちぎりで、うどんの消費支出が全体を決定づけた形となっていた。2位の仙台市は、「他の麺類外食」が前橋市、甲府市、川崎市に次いで4番目に多いのだが、これは焼きそば?それともパスタ? 「他の麺類外食」が弱かった山形市は第3位。その部分が少ないのは体感でわかる気がする。
この調査によってほかにも見えてくることがありそうなので、いずれ暇な時にでもじっくりと数字を見つめてみたい。
夜は、飲みながらドラマ「夕暮れに、手をつなぐ」の第3話や麻雀対戦番組のMリーグなどを観て寛ぐ。
昨夜調べた福島の岳温泉に、だんだん行きたくなっている。白濁した湯の大浴場に何度か浸かって、夜はお膳をつつきながら飲む。今のところ全国旅行支援が3月末まで継続されるので、母の病状も比較的落ち着いているし、ぜひそれまでの間に行くべきではないか。つれあいをそそのかせばうんと言ってくれるのではないだろうか。

(岳温泉でこんな湯に浸かりたい)
寝るまでの間には、新たに「歴史を紀行する」(司馬遼太郎著、文春文庫、新装版2010)を読み始める。
幕末――松陰を筆頭に過激に突っ走った長州。西郷、大久保と大人の智恵を発揮した薩摩。容保を頂点とした会津の滅びの美学。危機の時ほど、その人間の特質が明瞭に現れる時はない。
風土と人物との関わりあい、その秘密、ひいては日本人の原形質を探るため、日本史上に名を留める各地を歴訪し、司馬史観を駆使して語る歴史紀行。(カバー背表紙から)
初出は、「文藝春秋」の1968年1月号から12月号まで連載されたものだったようだ。
これを40ページ読んで、この日もどうにか3桁を確保。
23時15分に消灯、就寝。