ヴァンフォーレ甲府→ 「1年でのJ1復帰」を目指した甲府だったが、35節を終えた時点で12勝13敗9分けで勝ち点「45」。14位に位置する。消化試合数は1つ少ないが、プレーオフ出場は難しくなった。2019年もJ2で戦う可能性が高まったが、激動のシーズンになった。否定的な意見もある中、吉田達磨監督を続投させたが、11節を終えた時点で2勝4敗5分けで勝ち点「11」。16位とスタートダッシュに失敗して4月末に退任となった。
後任には超・攻撃的なサッカーで鳴らした山口で評価を高めた上野監督を招へい。初陣の山口戦(H)こそ1対1のドローだったが、翌節以降は4連勝。4試合で計15得点を奪った。吉田達磨監督のときは11試合でわずか10得点だったチームを短期間で大きく変えることに成功したがこの時期が今シーズンの甲府のピークだった。4連勝でストップした後は勝ったり負けたりを繰り返してプレーオフ争いにも絡めなかった。
就任直後は大いなる期待感を抱かせる戦いを見せたが持続力はなかった。上野監督は山口時代も「下り坂に入ったときに立て直すことが出来ない点」をマイナス要素として指摘されることが多かったが、今シーズンも同様だった。修正力という点は不足していた。ただ、ルヴァン杯はJ2ながらベスト8進出。天皇杯はラウンド16で前回王者のC大阪を下してベスト8入り。準々決勝で鹿島と対戦する予定になっている。