ヴァンフォーレ甲府→ 伊藤彰監督を招聘した甲府は開幕から8試合負けなし。好スタートを切った。9節の水戸戦(H)で敗れて初黒星を喫したが16節を終えた時点では8勝3敗5分けで勝ち点「29」。3位と好位置に付けている。首位の山形との差は「3」のみ、2位の水戸との差は「1」のみ。2017年以来のJ1復帰に向けて視界は良好と言える。12節と13節は敗れて初の連敗を喫したが14節から3連勝。しっかりと立て直した。
今シーズンの甲府の大きな特徴は「ベテラン中心」のメンバー構成になっている点になる。レギュラー格の選手の中で「若手」と言える年代の選手はほぼいない。中堅世代の選手も少なくてベテランが主力の半数以上を占めているがFWピーター・ウタカ、MF小椋、DF武岡などが主力として活躍中。安定した戦いを見せている。若手の台頭が少ない点は誤算の1つになるがチームとして十分な結果は出ている。
武器となるのは攻撃陣になる。FWピーター・ウタカは15試合で8ゴールと活躍中。シュートスランプに陥った時期もあったが何とか立ち直ってここ最近はコンスタントにゴールを決めている。一方のMFドゥドゥは尻あがりに調子を上げてきた。ここ3試合で3ゴール。合計すると16試合で3ゴールを挙げている。MFジュニオール・バホスが活躍出来ていないのも誤算と言えるが強力助っ人が攻撃陣を牽引している。
1トップ+2シャドーを採用しているので「この2人に続く選手が誰になるのか?」も注目点になる。先のとおり、最有力候補だったMFジュニオール・バホスは6試合でノーゴールにとどまっているが大卒3年目のMF曽根田が11試合で3ゴール3アシスト。ハイペースでゴールに絡んでいる。運動量が多くて献身性もあって技術レベルも高い選手なので「現時点ではMF曽根田がキーパーソンになっている。」と言える。