■ 監督交代によって激変降格1年目のヴァンフォーレ甲府は大宮や千葉や徳島や松本山雅や新潟といった「その他の多くの昇格候補」と同じでスタートダッシュに失敗した。11節を終えた時点で2勝5敗4分けで勝ち点「10」のみ。16位と下位に低迷していた。11節は同じように調子の上がらない千葉とのホーム戦になったが後半50分にCBのDF近藤直に同点ゴールを許して1対1のドロー。目前まで迫っていた勝ち点「3」を逃した。
このタイミングでフロントは監督交代を決断。山口をJ3ならびにJ2に引き上げた上野監督を招聘して立て直しを図った。初陣となった12節の山口戦(H)こそドローに終わったが、13節の熊本戦(A)から怒涛の4連勝。順位も16節を終えた時点で8位まで浮上してきた。17節はルヴァン杯の影響で延期となったので(最新の)17節を終えた時点では9位となるが6位の松本山雅との差は「4」のみ。射程圏内に捉えた。
監督交代後はリーグ戦は5試合で4勝1分けとなる。上野監督は優秀な監督なので「このタイミングで上野監督を招聘できた甲府はラッキー」、「甲府は良くなっていくだろう。」と思ったが、まさかここまで激変するとは思わなかった。11節を終えた時点ではわずか9得点だったが、上野監督になってからの5試合で16得点。ものすごい変化である。攻撃的なサッカーを志向する上野監督によって甲府は蘇ったと言える。
→ 2017/05/27 面白いチームを作った上野展裕監督(レノファ山口)の退任について