大分トリニータ→ J1経験のあるクラブとしては史上初めてとなるJ3降格を味わった大分はどん底まで落ちた経験を持っている。J1とJ2とJ3の3つのカテゴリーすべてを経験している唯一のクラブとなるが、2013年以来のJ1復帰が見えてきた。35節を終えた時点で19勝10敗6分けで勝ち点「63」。2位と自動昇格圏に位置する。首位の松本山雅との差は「2」のみ。J2優勝も十分に狙えるという絶好の位置で残り7試合を戦うことになる。
ただし、下との差はわずかである。特に気になるのはすぐ下の3位に位置する町田の動向になる。「2差」で大分を追っているが、町田は台風の影響で2試合も消化試合数が少ない。未消化分の試合で町田が1勝でもすると逆転されるのでシビアな状況と言えるが、J1復帰の大きなチャンスを迎えているのは間違いないところである。かつてはJ1の常連チームだった大分のJ1復帰を待ち望んでいるサポーターは多い。
2019年のカテゴリーがJ1になるのか?J2になるのか?でオフの動き方は大きく変わってくるが、J1昇格に失敗したとしても片野坂監督が続投となる可能性が高い。もちろん、大分での3年間の仕事ぶりが高く評価されている監督なので古巣である柏やG大阪などが新監督候補としてリストアップする可能性は十分に考えられるが、J1のクラブの引き抜き以外で、今、このタイミングで大分を離れる理由は特にない。