■ ここまでは非常に静かなACL組DAZN元年と言われた2017年はJ1で好成績を残したチームに与えられる賞金の額が激増した。初優勝を果たした川崎Fは傾斜分配金ならびに均等分配金を合わせると約20億ほどのお金を手にすることができる。2位の鹿島や3位のC大阪も多額のマネーを手に入れることが出来たので今オフの移籍市場で積極的な動きを見せることが予想されていたがここまでは極めておとなしい。3チームの存在感は希薄である。
川崎Fに至ってはMF三好(→札幌?)、MF板倉(→仙台?)、MF家長(→G大阪)など期限付き移籍を含めると退団の噂が先行しているのでかなり意外な流れになっているがこれだけのマネーに手にした川崎Fがこのまま大きな補強を行うことなくキャンプインを迎えることはまずあり得ない。どこかのタイミングで反転攻勢をかけて今オフも勝ち組の1つになるのはほぼ間違いない。それだけお金の持つパワーは絶大である。
同様のことは鹿島ならびにC大阪にも言えるが川崎Fを含めた上位3チームはいずれも昨オフに充実した補強ができた。結果も残したので「頑張って補強をしなくても大丈夫な状況になっていること」がここまで極めて静かな動きに終始している大きな理由の1つに挙げられるがこのままでオフ期間が終わることはやはり考えにくい。川崎Fや鹿島やC大阪の動きが活発になったらJリーグの移籍市場は最盛期を迎えるだろう。
2017/12/16 【J1】 川崎フロンターレは今オフの移籍市場で「負け組」になるのか?
■ 充実したオフになっているコンサドーレ札幌川崎Fや鹿島やC大阪などJ1の上位チームで出場機会に恵まれていない実力者や有望な若手の獲得を画策しているJ1の下位チームやJ2の中規模以上のチームにとってはもどかしい日々が続くが仕方がない。C大阪と神戸と横浜FMと柏が勝ち上がっている天皇杯の準決勝が終わったタイミング(=12月23日)は「号令の1つ」になるだろう。現時点ではここから一気に移籍のニュースが多くなると予想できる。
過去最高レベルで盛り上がった昨オフの移籍市場と比べるとかなり静かな展開になっているが現時点で「勝ち組の1つ」に挙げられるのは札幌だろう。16年ぶりの「J1残留」を果たした勢いは継続中。四方田監督からペトロヴィッチ監督へのバトンタッチは大きな驚きだったが流出の可能性があったGKク・ソンユンやDF福森晃やFWジェイやMFチャナティップなど主力のほとんどは残留となりそうな情勢である。
その上で期限付き移籍だったDF菊地直とDF横山知を完全移籍で獲得。さらにMF駒井(浦和)やMF三好(川崎F)の加入が濃厚とされている。激戦区の2列目が主戦場となるMF三好に関しては「札幌で出場機会が得られるのか?」という疑問が湧くが「突破力のあるWB」が最大の補強ポイントだったのでMF駒井の獲得は極めて大きな補強になるだろう。今後、よほどのことがない限り、オフの勝ち組になれるだろう。
■ 若手の有望株が目白押しのガンバ大阪その他で活発な動きを見せているのはG大阪・神戸・広島の3チームである。いずれも前評判は高かったが期待を大きく裏切るシーズンになった。巻き返しが期待されるがG大阪はMF矢島慎(浦和)の加入が決定的と言われており、U-17W杯の本大会で4ゴールを挙げたFW中村敬(三菱養和SCユース)の加入も濃厚となった。DF松田陸(前橋育英高)やMF芝本(G大阪ユース)も加入するので有望株が目白押しである。
神戸は今オフも積極的な動きを見せている。MF大森(→FC東京?)ならびにDF岩波(→浦和?)が流出する可能性が高まっているがFWウェリントン(福岡)とMF三田(仙台)の加入が濃厚となった。FWハーフナー・マイクがいる中、FWウェリントンの獲得に動いたところなどは「実に神戸らしい補強」と言えるがここ数年はずっと「左利きのゲームメーカー」を探している状況だったのでMF三田を獲得できたら相当に大きい。
FWウェリントンの移籍に関しては「福岡がプレーオフの決勝で名古屋に引き分けてJ1昇格の可能性が消滅した翌日」に早くも報じられたので『早い段階から話はついていた。』と想像できるがチームの中心になって活躍するタイプの選手である。脇役の1人では力を発揮しにくい。FWポドルスキやFWハーフナー・マイクと同様で監督にとって扱いやすいタイプの選手ではない点も不安に感じるところであるが・・・。
■ 2人のストライカーを獲得したサンフレッチェ広島城福監督を招聘した広島はJ2で23ゴールを挙げたFW渡(徳島)を獲得。さらにタイ代表のFWティーラシン(ムアントンU)の期限付き移籍での加入も正式に決まった。タイ代表として91試合で42得点というのはかなりの実績である。29才なので「新しい環境に馴染めるのか?否か?」が注目点になる。彼のように母国でスーパースターとして扱われてきた選手は年齢を重ねると適応能力が下がる傾向にある。
MFチャナティップが札幌で成功しつつあるのはもともとのポテンシャルの高さに加えて24才という若さも重要なポイントだったと思う。いずれにしてもタイの選手の評価が高まってタイを含めた東南アジアの選手がJリーグでプレーすることに憧れて大きなチャレンジとして日本にやってくる状況になりつつあるのはいろいろな意味で大きい。もちろん、FWティーラシンには広告塔としても大きな貢献が期待できる。
FW渡とFWティーラシンを獲得した広島もいつになく積極的な動きを見せている。15位と低迷してサポーターの期待を大きく裏切るシーズンになったので「サポーターをワクワクさせる補強」が求められる状況だった。FW渡ならびにFWティーラシンというのはサポーターのテンションを上げる補強である。当然、その裏でFW工藤壮、FWピーター・ウタカ、FW宮吉、FW皆川を狙っているクラブは多いと想像できる。
2017/12/20 【J1】 「移籍マーケットの序盤戦の勝ち組」はどのチームだろうか? (2017年-2018年のオフ)
2017/12/20 【J1】 「移籍マーケットの序盤戦の負け組」はどのチームだろうか? (2017年-2018年のオフ)
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