■ 「大本命」と言える川崎フロンターレ2019年のJ1は3連覇を目指す川崎Fが「大本命」と言える。続くのは浦和で、その次が鹿島となる。順位予想バトル(J1編)に寄せられた80名の順位予想を集計したところ、川崎Fの平均予想順位は1.49位なので断トツの評価を受けている。浦和は3.46位、鹿島は4.31位となる。浦和はFW杉本健(C大阪)とDF鈴木大(柏)とDF山中(横浜FM)を獲得しているが鹿島はDF昌子(→トゥールーズ)とDF西大伍(→神戸)が抜けている。
「今シーズンも川崎Fと浦和と鹿島の3チームが上位争いに絡んでくる可能性は高い。」と考えられるが続く4番手評価を受けているのは神戸で平均予想順位は5.76位になる。FWダビド・ビジャ(ニューヨーク・シティFC)とMF山口蛍(C大阪)とDF西大伍(鹿島)とDF初瀬(G大阪)を獲得するなど今オフも大型補強を敢行。中盤から前目のポジションの顔ぶれの豪華さに関しては「Jリーグ史上でも屈指」と言える。
「Jリーグの銀河系軍団」と言われているので神戸が上位争いをするようだとJリーグは盛り上がると思うが不安要素を挙げると近年のJリーグで超・スーパースターを獲得したチームは高確率で低迷している点になる。2014年のC大阪はFWフォルランを獲得したが17位でJ2降格となった。2017年の神戸はFWポドルスキを獲得したが成績は上がらず。2018年の名古屋もFWジョーを獲得したが最終的には15位だった。
昨シーズンの神戸も夏にMFイニエスタを獲得したがなかなか勝ち点にはつながらず。吉田孝行監督は退任することになった。2014年のC大阪も、2017年の神戸も、2018年の神戸もシーズン途中で監督が交代しており、昨シーズンの名古屋も4節から8連敗を喫するなど14試合勝ちなしと苦しんだ。名古屋のフロントは風間監督を信じて「監督交代」という道は選択しなかったが解任されていても不思議はない成績だった。
■ スーパースターの3人に注目が集まるヴィッセル神戸Jリーグ元年の1993年は一度は現役を引退していたMFジーコ(鹿島)が活躍。ピークの時期を過ぎていたMFリトバルスキー(市原)も切れ味鋭いドリブルを披露して強烈なインパクトを残したが「年金リーグと揶揄されたJリーグの草創期」と比べるとJリーグのレベルははるかに向上しているので世界的なスーパースターを獲得したとしても簡単には結果が出ない。むしろ、マイナス面が露呈するケースが多くなっている。
今シーズンの神戸にはFWポドルスキがいて、MFイニエスタがいて、FWダビド・ビジャもいるので、3人の世界的なスーパースターを擁することになったが、30代中盤から後半になったトリオをどのように生かすのか?は興味深い。GK前川やDF宮大樹やDF藤谷やDF小林友やMF郷家など活きのいい若手もたくさんいるので若手とスーパースターが噛み合ったら面白くなるが噛み合わないことも十分に考えられる。
続く5番手はG大阪で6.75位となる。ストーブリーグの早い段階でMF田中達(熊本)を獲得するなど好スタートを切ったがその後は静かである。主力の流出はほぼなかったがCBの補強はDF青山直(ムアントンU)のみ。DFファビオ(→未定)が契約満了で抜けたことを考えると差し引きはゼロもしくはややマイナスである。CBの枚数が絶対的に足りていないので近いうちにCBの補強があると考えられる。
韓国代表の中心選手であるDFキム・ヨングォン(広州恒大)の名前も候補として挙がっているがこのクラスの選手を獲得できたら浦和や鹿島に対抗できる可能性が高まる。宮本監督になって9連勝を果たすなど秋以降は連勝街道を突っ走ったので高い評価を受けているが「DF三浦弦とDF青山直とDF菅沼とDF野田裕の4人で乗り切るのは不可能に近い。」と言える。どのクラスのCBを獲得できるか?に注目が集まる。
■ 大型補強に成功した名古屋グランパスペトロヴィッチ監督になって2年目の札幌は6.83位。5番手評価のG大阪との差はごくわずかである。2018年は4位だったので昨シーズンの成績と比較すると「少し下の順位になる。」と予想する人が多くなっているがそれでも「上位候補の1つ」と認識されている。FW都倉(→C大阪)とMF三好(→横浜FM)が抜けた穴は当然のことながら小さくはないのでFW鈴木武蔵(長崎)やMF岩崎(京都)の頑張りが絶対に必要である。
7番手評価を受けているのは清水で7.13位。2018年は8位だったが「さらに順位を上げる。」と予想する人が多くなっている。泣き所だった右SBにJ1屈指のDFエウシーニョ(川崎F)を獲得できたのは大きい。FW北川航やMF金子翔やDF立田やDF松原后などにはさらなる成長が期待できるので上位争いに絡んでも何ら不思議はない。2010年に6位になった後は上位争いに参加できていないが今シーズンはチャンスである。
続く8番手は名古屋で8.68位。2018年は残留圏ギリギリの15位だったことを考えると「ジャンプアップする。」と考えている人が多いことがよく分かる。今オフの選手の入れ替えはそこまで激しくなかったがMFマテウス(大宮)、MF米本(FC東京)、DF吉田豊(鳥栖)、MF伊藤洋(磐田)を獲得。守備力の高さに特徴があって繋ぎの部分はあまり得意ではないMF米本とDF吉田豊をどのように生かすのか?は興味深い。
J2で1位だった松本山雅を17位、J2で2位だった大分を18位と仮定。「平均予想順位と昨シーズンの順位の差」を計算したところ、数値が最も大きくなったのは名古屋で+6.32となる。続くのは神戸で+4.24、3番目は大分で+2.69、4番目はG大阪で+2.25となる。2013年以来のJ1復帰を果たした大分も今オフは大型補強に成功して充実した布陣に変貌したので大分も「躍進候補の1つ」に挙げられるだろう。
→ 2019/01/10 【J1】 全18クラブのオフの補強の充実度ランキング (13位-18位)
→ 2019/01/11 【J1】 全18クラブのオフの補強の充実度ランキング (07位-12位)
→ 2019/01/12 【J1】 全18クラブのオフの補強の充実度ランキング (01位-06位)
表2. 2019年の順位予想バトル(J1編)の途中経過 (80名)
ランク | クラブ名 | 平均予想順位 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 | 7位 | 8位 | 9位 | 10位 | 11位 | 12位 | 13位 | 14位 | 15位 | 16位 | 17位 | 18位 |
1 | 川崎フロンターレ | 1.49 | 54 | 14 | 11 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2 | 浦和レッズ | 3.46 | 6 | 23 | 20 | 11 | 8 | 8 | 0 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
3 | 鹿島アントラーズ | 4.31 | 7 | 16 | 10 | 16 | 12 | 6 | 4 | 3 | 1 | 3 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
4 | ヴィッセル神戸 | 5.76 | 5 | 6 | 12 | 11 | 8 | 10 | 9 | 3 | 6 | 1 | 5 | 1 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 |
5 | ガンバ大阪 | 6.75 | 2 | 8 | 6 | 8 | 10 | 8 | 11 | 6 | 3 | 5 | 4 | 2 | 2 | 2 | 0 | 1 | 2 | 0 |
6 | コンサドーレ札幌 | 6.83 | 2 | 7 | 3 | 10 | 12 | 6 | 10 | 8 | 3 | 8 | 3 | 3 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 0 |
7 | 清水エスパルス | 7.13 | 2 | 0 | 7 | 11 | 8 | 10 | 8 | 11 | 6 | 4 | 3 | 5 | 1 | 2 | 1 | 1 | 0 | 0 |
8 | 名古屋グランパス | 8.68 | 0 | 4 | 2 | 3 | 8 | 7 | 6 | 10 | 7 | 10 | 6 | 4 | 6 | 3 | 1 | 0 | 2 | 1 |
9 | FC東京 | 9.13 | 0 | 0 | 2 | 2 | 5 | 8 | 12 | 7 | 9 | 6 | 14 | 4 | 3 | 3 | 2 | 2 | 1 | 0 |
10 | 横浜Fマリノス | 10.51 | 2 | 1 | 3 | 3 | 2 | 5 | 3 | 7 | 4 | 7 | 7 | 6 | 11 | 1 | 6 | 7 | 5 | 0 |
11 | セレッソ大阪 | 10.69 | 0 | 0 | 1 | 1 | 2 | 6 | 3 | 8 | 11 | 10 | 8 | 9 | 4 | 5 | 4 | 1 | 2 | 5 |
12 | サンフレッチェ広島 | 10.70 | 0 | 0 | 3 | 1 | 2 | 4 | 3 | 6 | 9 | 10 | 7 | 12 | 5 | 7 | 4 | 4 | 3 | 0 |
13 | 湘南ベルマーレ | 12.21 | 0 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 | 4 | 1 | 10 | 7 | 3 | 9 | 9 | 15 | 8 | 5 | 6 | 0 |
14 | サガン鳥栖 | 13.16 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 2 | 2 | 2 | 4 | 7 | 8 | 13 | 11 | 12 | 10 | 6 | 1 |
15 | ベガルタ仙台 | 13.41 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 5 | 3 | 5 | 5 | 10 | 8 | 8 | 8 | 15 | 7 | 4 |
16 | ジュビロ磐田 | 14.50 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 4 | 0 | 6 | 4 | 5 | 9 | 13 | 14 | 16 | 6 |
17 | 大分トリニータ | 15.31 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 3 | 10 | 5 | 16 | 14 | 11 | 17 |
18 | 松本山雅 | 16.95 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 6 | 4 | 4 | 18 | 45 |
2019年の順位予想バトル(J1編) ・・・ 新シーズンの受付を開始しました。 受付期間 : 2019年1月6日(日)~2019年2月21日(木)
→ 不公平が生じるので、それ以後は受け付けません。
→ 順位決定方式やポイントの計算方式等のルールはこれまでと全く同じです。
→ 同ポイントで並んだときは投稿時期が早かった人が上の順位になります。
→ 早い時期に投稿した方がいい順位(いい成績)になる可能性が高まります。
【質問内容】
(項目1) ハンドル名
(項目2) 年代
(項目3) 性別
(項目4) 地域
(項目5) 好きなJリーグのクラブはどこですか? (複数選択可)
(項目6) J1の全18クラブの順位を予想をしてください。
(項目7) その理由を簡単にお書きください。
(項目8) 2019年のJ1で注目するクラブとその理由をお書きください。(好きなクラブ以外で)
(項目9) 2019年のJ1で注目する選手とその理由をお書きください。
(項目10) 2019年のJ1でブレイクすると思う若手選手は誰ですか?
(項目11) 特に好きだった外国人Jリーガーは誰ですか? (今、Jリーグでプレーしている選手は除く。)
・投稿用フォーム (J1編) → https://form1ssl.fc2.com/form/?id=d891dd2db0db8597
・投稿用フォーム (J2編) → https://form1ssl.fc2.com/form/?id=1d0624440ac55df6
・投稿用フォーム (J3編) → https://form1ssl.fc2.com/form/?id=855132f3d67e69b7
※ たくさんの予想が集まった方が面白いので気軽に順位予想バトルに参加してください。
※ シーズン終了後には「成績の発表」を行います。できるだけ私情を挟まずに予想することをお勧めします。
※ 誤字や脱字、クラブ名の間違い(=栃木FCなど)、言い回しの間違い等があったとしても、よほどのことがない限り、そのままアップしています。特にクラブ名の間違いにはご注意ください。
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