ヴァンフォーレ甲府→ 佐久間監督の続投が決定したが、今オフの甲府の監督選びは相当に難しかった。「佐久間監督の続投というのが最善の策だったのでは?」と言えるので「いい判断だった。」と思うがオフは苦戦している。攻撃の中心だったMF阿部拓は争奪戦の末、FC東京への移籍が確実視されており、攻撃の武器の1つだった左WBのMF阿部翔はJ2の千葉に移籍することが決定した。MF阿部翔の移籍は計算外と言える。
千葉は左SBのDF中村太を磐田に引き抜かれた穴を埋めることができたが、ここから甲府が左WBのレギュラー候補を見つけるのはかなり大変である。攻撃のバリエーションが乏しい甲府の中でMF阿部翔の左足は相手の脅威になっていたので早急に後釜候補を見つけないと大変なことになる。今年の夏にJ2の金沢に移籍したDF野田紘は(期限付き移籍ではなくて)完全移籍だったので呼び戻すことは難しいだろう。
MF阿部拓の抜けた穴を埋める候補の1人だった期待のMF堀米勇は愛媛FC時代の恩師である石丸監督が率いる京都に移籍するのでは?という話が出ている。「甲府の下部組織の最高傑作」と言われている選手なので完全移籍となるとショックは大きい。一方、J2の栃木SCで24試合で6ゴールとまずまずの成績を残したFW河本が戻ってくるのはポジティブなニュース。この1年でかなり成長してチームに復帰してくる。
ネガティブなニュースが多いオフになっているが、名古屋U18から加入のFW森晃太は楽しみな選手である。大卒ルーキーのFW伊東純が台頭したが期待の若手は多くないチームである。FW森晃太については「ノビシロという点でどうなのか?」という疑問はあるがすでに体も出来上がっているように思える。「将来性に期待するタイプ」というよりは「早い段階から試合に絡むことが期待されるタイプ」と言える。