サンフレッチェ広島FW 渡大生 (徳島ヴォルティス) → B+→ J2で23ゴールを挙げたストライカーに対しては札幌や仙台なども関心を寄せていたが出身地の広島を選択した。「今オフの移籍市場の目玉の1人」と言われていた選手を広島は獲得したがどのくらいの活躍が出来るのか?は未知数。北九州でも徳島でも2トップの一角でプレーする機会が多かったが「J1において1トップで行けるのか?」も未知数。戦術等の環境面に活躍度合いは大きく左右されるだろう。
FW ティーラシン (ムアントン・ユナイテッド) → B+→ タイ代表として国際Aマッチは91試合で42得点。残している成績はレジェンド級である。ACLで力を証明しているので即戦力の期待がかかるが「提携枠」なので「外国人枠」や「アジア枠」にはカウントされないのは大きい。活躍できるとタイ人の評価はさらに高まるがFW渡を獲得した広島はフォワードの層が厚くなっている。安定して出場機会を得るのはなかなか大変である。得点を量産できると面白くなるが・・・。
DF 馬渡和彰 (徳島ヴォルティス) → S-→ 2017年のJ2でベストイレブン級の活躍を見せたDF馬渡は「J1のクラブに個人昇格する可能性が高い。」と思われていたが城福監督の就任が決まった広島が獲得に成功した。鳥取→金沢、金沢→徳島に続いて自身3度目のステップアップの移籍になる。3バックを採用するのか?4バックを採用するのか?は分からないがとにかく今オフの広島は左右のSBが最大の補強ポイントだったのでビッグ補強と言える。
DF 和田拓也 (大宮アルディージャ) → B-→ 「SBの補強」は今オフの広島の重要なテーマの1つだったがDF馬渡(徳島)に続いてDF和田拓の獲得に成功した。左右のSBをこなせる選手でボランチでもプレー可能。「J1の上位クラブのレギュラーのSB」と考えるとやや物足りないところもあるが使い勝手のいい選手なので「左右のSBのレギュラー候補の1人」という立ち位置になれば心強い戦力である。広島は積極的で、かつ、充実した補強ができている。
サガン鳥栖MF 伊藤遼哉 (デュッセルドルフU-19) B-→ 何度か年代別代表に召集されているので名前は良く知られているが1998年5月2日生まれの19才。年齢はもう少し上だと思っていたので「19才という若さ」に驚く。FW久保建(FC東京U-18)は例外中の例外になるがユース年代に欧州のクラブの下部組織でプレーしていた日本人選手は(日本で)過大評価される傾向にある。不成功例をたくさん見てきたので懐疑的な見方をしてしまうが180センチのサイズは魅力がある。
DF 高橋祐治 (京都サンガ) B+→ 今シーズンの後半戦は韓国人コンビがCBを組んだ。DFキム・ミンヒョクはもちろんのこと、DF鄭昇炫も相当に能力が高い選手なので出番を得るのはなかなか大変だと思うがDF高橋祐もサイズがあってフィードも出来る選手なのでCBの競争に割って入る可能性はある。オーストラリアのクラブに期限付き移籍した期間を除くとこれまではずっとJ2でプレーしてきたので自身初となる「J1挑戦」になる。
DF 安在和樹 (東京ヴェルディ) → A+→ C大阪も獲得に興味を示していたが鳥栖入りが決まった。ロティーナ監督になった2017年は右SBや右WBでプレーする機会もあったが、当然、左利きの選手なので右SBは「出来なくもない。」というレベルである。窮屈そうにプレーしていたので右SBとしてはJ1では難しい。幸いにしてDF吉田豊は右でも左でもプレーできるので彼が右に回ってDF安在が左SBに入る可能性が現時点では一番高いように感じる。
MF 高橋秀人 (ヴィッセル神戸) → A-→ MFチョン・ウヨン(重慶力帆FC)ならびにMF三田(仙台)が加入して「ボランチの控え」に回る可能性が高かったが1年限りで神戸を離れてFC東京時代の恩師であるフィッカデンティ監督のいる鳥栖に完全移籍することになった。同じくボランチの控えに回る可能性が高まったMF藤田直の復帰を鳥栖のサポーターは期待していたと思うがMF高橋秀になった。高さがあってCBでもプレー可能。非常にいい補強と言える。
V・ファーレン長崎DF 徳永悠平 (FC東京) → A+→ 経験豊富な元日本代表が地元に誕生したJ1のクラブに加入することになった。チームの中心となって大活躍するタイプではない。彼1人の力で勝ち点をもぎ取るケースは少ないがバイプレーヤーとしては極めて優秀な選手である。クラブへの期待感や注目度を大きく高める補強と言える。守備的なポジションであればどこまでもこなすユーティリティー性を持っているがストッパーの位置で起用される可能性が高いか。
FW 鈴木武蔵 (松本山雅) → D+→ 手倉森JAPANではフォワードの軸としてゴールを量産した時期もあったが所属クラブではさっぱりのシーズンが続いている。身体能力の高さを生かせずにいるがついに完全移籍。新潟を離れることになった。潜在能力が高い選手であることは間違いないのでいずれは開花するかもしれない。ただ、現時点でJ1で活躍できそうなイメージは全く沸かないのでJ1に昇格した長崎への移籍は「選択ミス」のように感じる。
MF 黒木聖仁 (ヴァンフォーレ甲府) → B-→ 2014年の途中から2015年まで1年半、長崎でプレーした。2015年に長崎が6位と躍進した時は34試合で4ゴールを記録。ボランチの主軸として大活躍してJ1の甲府に「個人昇格」を果たした。2015年以来の復帰となるが甲府では本来のボランチではなくてシャドーの位置あるいは最前線でプレーする機会もあった。フォワードの位置でも巧みなキープ力でチームに貢献するなどプレーの幅を広げて長崎に戻ってくる。
GK 徳重健太 (ヴィッセル神戸) → A-→ GKキム・スンギュの加入で出番がなくなっていたGK徳重は噂に挙がっていたとおり、長崎に移籍することになった。国見高時代は「フィールドプレーヤーを含めても世代最高の選手」と評価されるほどの有名選手だったので長崎の人は歓迎するだろう。(※ 鹿児島市出身なので長崎出身ではない。)GK増田とのポジション争いになるがサイズ・実績・経験値ではGK徳重の方が上。正キーパーになる可能性は高い。
DF 中村北斗 (アビスパ福岡) → B-→ 噂どおりに出身地のクラブへの移籍が確定した。右WBにはMF飯尾竜がいるので「右WBの1番手」とはならないと思うが左WBやボランチでもプレー可能。ユーティリティー性が高い選手なので貴重な戦力になる可能性は高い。黄金時代の国見高で中心を張った選手の1人なので長崎県民はこの移籍を歓迎するだろう。J1ならびにJ2でたくさんの試合をこなしてきた経験値の高さも魅力といえる。
MF 中原彰吾 (ガンバ大阪) → C-→ G大阪ではU-23が主戦場になったが年長プレーヤーとして10代の選手が多いチームを引っ張った。もともとは攻撃的なポジションでプレーする選手であるがG大阪ではボランチやCBなど下がり目の位置でプレーする機会もあった。プレーヤーとしての幅を広げることができた。全ての能力が標準以上。体の強さも魅力と言えるが突き抜けた武器はない。J1レベルで存在感を発揮できる可能性はあまり高くない。
MF ベン・ハロラン (ハイデンハイム) → B+→ 2014年のブラジルW杯のときにオーストラリア代表の10番を背負って3試合に出場しているが記憶には残っていない。22・23才のときにW杯に出場しているがキャップ数は「6」。ずっとドイツ2部でプレーしているので伸び悩んでいるのかもしれない。動画を見ると推進力のあるアタッカーである。シャドーの位置が基本になると思うがWBでもプレーできるのかもしれない。いずれにしても長崎のキーマンの1人。
MF 名倉巧 (FC琉球) → A-→ 国学院久我山高時代からテクニシャンとして評判だったがFC琉球で目立った活躍を見せた。プロ1年目は22試合で4ゴールを記録。テクニックに関してはJ3の中では先輩のMF富樫(FC琉球)と並んで最高レベルと言えた。「今オフの個人昇格はあり得る。」と考えていたがいきなりJ1の長崎というのは驚きだった。才能豊かな選手で素晴らしい補強と言えるがJ1で即戦力として活躍できるとは考えにくい。慣れが必要。
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