◆ プレーオフを制して2011年以来のJ1復帰→ C大阪との昇格プレーオフは0対1で迎えた後半42分にMF中村北が劇的な同点ゴールを決めて1対1のドロー。「J1昇格」を決めた。振り返ってみると2005年・2010年・2015年と何故か5年周期で好成績を残して「J1昇格」を達成している。2012年は18位で、2013年は14位で、2014年は16位。過去3年間はJ2でも中位以下だったことを考えると井原新監督の手腕は高く評価されるべきである。見事な戦いぶりだった。
来シーズンは2011年以来となるJ1の舞台が待っているが、前回(=2011年)ならびに前々回(=2006年)は1年限りでJ2に降格している。「J1に残留すること」がクラブとしての大きな目標となるが、シーズン終盤のホームゲームはスタンドがほぼ満員に埋まるなど市民あるいは県民によるサポート体制は整いつつある。井原監督が就任してからいい流れで来ているのでJ1に残留してクラブとして前進したいところである。
J1昇格の切符を勝ち取った理由はいくつも考えられるが、「昨オフの補強が100点満点に近かったこと」が非常に大きかった。井原監督の人脈も最大限に利用したが、新加入のGK中村航、DF濱田、DF中村北、DF亀川、MF末吉、MF鈴木惇の6人はレギュラーに定着。FWウェリントンが加入するまでCFで奮闘したFW中原貴、大卒ルーキーながらシーズン終盤はCBでスタメンが続いたDF田村友の活躍も大きかった。
今夏に加入したFWウェリントンを含めて「補強した選手のほとんど全てが大活躍する。」というかなり珍しい状況だった。選手たちの力を引き出した井原監督の手腕も見事だったが、優秀な選手の獲得に成功したフロントの力も大きかった。GK中村航とDF亀川は五輪代表でも主力になりつつあるが、「期限付き移籍中のGK中村航とDF亀川を慰留できるか?否か?」はこのオフの最大のテーマと言っても過言ではない。