■ 第23節上位4チームが混戦になっているJ2。4位のヴァンフォーレ甲府はホームでアビスパ福岡と対戦。
GK荻。DF杉山、ダニエル、山本、吉田。MF秋本、石原、藤田。FW大西、金信泳、マラニョン。U-20世代のDF吉田が左サイドバックで今季初先発。FC岐阜から獲得したFW片桐がベンチ入り。
対するはアビスパ福岡。GK吉田。DF山形辰、長野、柳楽、中島。MF宮原、鈴木、城後、中払。FW黒部、高橋。FW大久保がベンチスタート。元日本代表のFW黒部が9節以来のスタメン。
■ 甲府が圧勝試合は立ち上がりから甲府が攻め込む。
前半27分に相手MF宮原のトラップミスからMF藤田が1人で持ち込んで先制。さらに、その4分後にもFW大西が右足で決めて2対0。2点リードで前半を折り返す。
後半も甲府ペースは変わらず。後半6分にFW金信泳がゴールを決めて3点差とすると、さらにFWマラニョンの2ゴールなどで合計6得点。チーム記録に並ぶ6得点で圧勝。得失点差のことを考えても大きな勝利をつかんだ。
■ 圧倒した甲府好調の甲府は6ゴールを奪って圧勝。立ち上がりから攻守ともに福岡を圧倒。前線から積極的にプレスをかけてボールを奪うと、素早くかつ人数をかけた分厚い攻めで6ゴールを挙げた。
得点力不足に泣いた過去2シーズンの反省から、今シーズンはフォワード陣を積極的に補強。昨シーズン途中から加入したエースのFWマラニョンが残留し、さらに過去2年間、サガン鳥栖でプレーしたFW金信泳を獲得。186cmと大柄ながら、運動量があってスピードもあるFW金信泳の加入で攻撃のバリエーションが確実に増えた。
昨シーズンまでの甲府は中盤で細かくつなぐサッカーを見せていたが、ダイナミックなプレーが身上のFW金信泳が加入したことで、ロングパスも増えていて、3トップだけでゴールを奪うシーンも目立つ。決定力に難があるFW金信泳だが、これで8ゴール。ストライカーとしての結果も残している。
■ 中盤に君臨する藤田健福岡のプレッシャーが甘かったこともあるが、この試合はMF藤田が活躍。先制ゴールのドリブル突破シーン以外でも、数多くの見せ場を作った。
2006年と2007年にプレーしたJ1でも通用するプレーを見せていただけに驚きはないが、2008年のプレーはやや低調。もっと出来る選手のはずなのに、スペシャルな存在感を発揮できずにいたが、好調うなチームに支えられて、いいプレーを見せている。
もっとゴールやアシストが増えてくれば申し分ないが、ゲームをコントロールし、前線に確実なパスを供給し続けるMF藤田の存在は大きい。
■ 崩壊アビスパ 開幕前は昇格候補に数えられていた福岡だったが、6勝12敗5分けで14位。4位の甲府との差は勝ち点で「25」。昇格は絶望的な数字となった。
失点を食らうまでは何とか持ちこたえていたが、MF宮原の軽率なプレーから先制ゴールを許すと、その後は最終ラインや中盤でビルドアップのミスを連発。不用意な横パスやバックパスを繰り返し、低い位置で10度もボールを奪われれば、6失点も致し方ない。
0対6というスコアを見れば選手が途中で意気消沈してしまったかのように思えるが、途中出場のFW大久保やFW田中といった選手を含めて、アビスパイレブンは最後まで戦おうとしていたが、それだけに余計にショッキングな敗戦となった。
■ アビスパは昇格候補だったのか?開幕前は昇格候補にも名前が挙がったが、改めて考えて見ると、本当に昇格を狙うだけの戦力やバックアップ体制があったのか、疑問に感じざるを得ない。
ここ最近は、負けが込んでいて流れが良くないのでどうしてもマイナスで見てしまうが、それでは序盤戦から歯車が狂うことなく戦うことが出来ていたら、湘南やC大阪や仙台や甲府と同レベルのチーム力を備えているといえるか、とそうとは言えないだろう。不運な面もあったが、監督のマネージメント力を含めて、もしかしたら、このくらいの成績が妥当といえるのではないか。
チームの顔はFW大久保であるが、本来であれば、生え抜きのMF城後やDF山形辰がチームを引っ張っていかなければならないし、ベテランのMF久永、MF久藤、MF宮原といった選手に頼るのは、先を考えると無理がある。脂の乗り切った中堅層に人材を考えているのは致命的といえる。
もう、監督交代は時間の問題だと思えるが、果たして監督の首をすり替えただけで改善できるのかというと疑問に感じざるを得ない。
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