■ 第5節第4節に栃木SCに勝利して今シーズン初勝利を挙げたアビスパ福岡と3敗1分けで勝利の無い横浜FCの対戦。
ホームの福岡は<4-4-2>。GK吉田。DF山形辰、田中、柳楽、中島。MFウェリントン、鈴木、城後、岡本。FW高橋、大久保。
対するアウェーの横浜FCも同じく<4-4-2>。GK岩丸。DF吉田、戸川、早川、田中。MF八角、三浦淳、加藤、片山。FW難波、池元。
■ 高橋泰の決勝ゴール試合の序盤はイーブンの展開。しかし前半15分を過ぎると福岡が190cmのFW大久保を中心に攻め込む。
0対0で迎えた後半は横浜FCもFW難波らの個人技から何度かチャンスをつかみ決定的なシュートを放つがゴールには至らず。
決着がついたのはスコアレスで迎えた後半41分。福岡のFW高橋がゴールまで30メートル以上はあるかという位置から意表を突くロングシュートを放つと、きれいにネットに突き刺さった。
1対0で勝利した福岡は2連勝。一方の横浜FCは1分け4敗となった。
■ 機能的なフレッシュな中盤千葉から復帰したDF早川を中心とした横浜FCの守備も堅く、なかなかゴールをこじ開けられなかった福岡だったが、再三にわたって流れるようなパスワークを披露。開幕4試合でわずかに1勝というチームには思えなかった。
新外国人のMFウェリントン、U-20代表のMF鈴木、背番号10を背負うMF城後、ガンバ大阪から加入したMF岡本のフレッシュな4人で組む中盤は機動力も技術もある。2トップのFW大久保とFW高橋はストライカーとしてだけでなくチャンスメーカーとしても高い能力を持つオールラウンドなタイプなだけに、この中盤がさらにコンビネーションを高めていけば、破壊力は増大するだろう。
オフにMF中村、MF布部、MFタレイを放出し、戦力ダウンが見込まれていたが、一新された福岡の中盤の力は侮れない。
■ 決勝ゴールの高橋泰スコアレスの状況を打破したのがロアッソ熊本から獲得したFW高橋泰。素晴らしいボールコントロールから誰も予想のつかないエリアからネットを揺らして見せた。勝ち点が「1」で終わるのか、「3」で終わるのかは大きな違いであり、たった一人で勝ち点「2」をつかみ取った。
移籍して5試合目であり、まだまだコンビネーションは確立されておらず、特にFW大久保といい関係を見せるシーンは無かったが、共にエゴイスティックなタイプではないので時間が経てば機能するようになるだろう。
■ 勝ちがない横浜FC一方の横浜FCは攻守ともに内容は悪くなかったが決定打を欠いた。新監督に前大宮アルディージャ監督の樋口氏を迎えているが、思うような結果は出ておらず、苦しい戦いとなっている。
得点力が不足しているのは昨シーズンから続く課題であり、FW難波やFW池元にはシーズンで15ゴール程度を記録するだけのポテンシャルを備えるはずであるが、まだまだ経験が不足していてコンスタントにゴールを決めることはできない。
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