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2011-10-25(Tue)

北海道はでっかいどう

昨日今日で、ちょっと遠出をしてきました。

走行距離700キロ程、走りすぎた感はありますが、良い旅になりました。まずは写真を少々。
滝
紅葉はほとんど終わってましたが、この滝、きれいでしたよ。しっとりして寒くて、大自然の中の滝という感じがすごく良かった。

こっちも広葉樹の紅葉はほぼ終わりですが、地面に降り積もった木々の葉がとてもきれいで、何とも良い感じでした。
紅葉
昨日はゆっくり家を出て、オークションで手に入れた子供用の自転車を受け取り、釧路まで行って来ました。

目的は「釧路湿原」と「タンチョウ」って言いたい所ですが、写真は置いといて釣りです。「またかよ」って言われそうですが、またです。

久々の夜釣り、今回はシシャモを釣ってきました。

釣り方も餌もわからないので、とりあえず釣れそうなサビキを持ってみんなが釣ってる所へ行きました。

そしたら餌付けないと釣れないと教えてもらい、釧路の釣具店の場所も聞いて仕掛けと餌のイソメを買ってきました(600円也)。

そうこうしているうちに夜になり、周りの人は発電機のエンジンをかけ始め煌々と照明を海面に当てています。

自分は持っていたヘッドライト(頭に付けるライト)を点灯し、これで勝負とばかりに海面を照らすのですが、全然照度が足りない(電池もほとんど無い)。結局両隣のおじさんの光をちょっと拝借して、釣ってしまいました。どうもありがとうございました。

夕方4時半から始めて雨がザァザァ降りになった9時までで、なんと70匹!初めてにしては上出来の釣果です。

止まる場所も全然決めていなかったので、湿原か鶴居村が良いなぁと思って車を走らせたのですが、トイレのある駐車場も道の駅らしいものもない!

疲れていたし走り回っても仕方ないので鶴居村役場の駐車場を借りて泊まる事にしました。

10時過ぎに寝て、今朝の2時過ぎには雨音で目を覚ましてしまいました。うとうとしながらずっと寝袋の中でいたら、いつの間にか寝ていて6時!

天気は雨、撮影には見通しも効かなそうだったしまた海まで戻って釣りするのもかったるいので、帰路につく事にしました。

そしたら今まで走ったはずの道も含めて、見慣れない風景が広がっていて心地良いんですね。

原始の森(と言うにはちょっと細い木が多いのですが)みたいな雰囲気の場所や、防風林の整備された牧草地など、美瑛の周辺では見られないような風景が広がっていて、学生時代に一人旅をした時のような感動に浸れました。

数年前に走って「もう二度と走りたくない」はずの砂利道を走ったら、道路脇の細い川なのにヤマセミ!(鳩みたいにまぁるくてトトロみたいな鳥)がいたり、丘から湧く雲にかすむ幾重にも連なるカラマツ林が見られたり、見事なまでのカエデの紅葉が見られたり、季節によってこうも違うのかと新たな発見も。

今回もとても良い旅が出来ましたよ。やはり小さな場所にこもりっきりになるのは、自分には良くないとわかりました。



さてご心配をお掛けした先日のショッキングな事ですが追記に書きます。ただ人の死に関してになりますので、読みたくない人も多いと思います。くれぐれもフラッシュバックには気を付けてください。
先日も釣りに行っていました。

何事もなければ楽しい釣行で終わったのです。


釣りをして遠くの釣り人の様子を見ようと思ったら、交通機動隊のパトカーが来ていたんです。

どうせ接触事故か何かの処理だろうと思っていたのですが、違ったんです。

詳細は書きませんが、警察の事情聴取中に海に飛び込んじゃった人がいたのです。

そして自分の見ている目の前(約100メートル沖合)で、海に消えてしまいました。

たくさんの人が釣りに来てその様子を見ていて、誰もがきっと救助の船が来るだろうと信じていたに違いありません。

近くに外国船も、海上保安庁の船も、漁船もあったからです。

報道によると、飛び込んでからおよそ15分も泳いでいたそうです。


自分が気が付いたのは、外国船の影から泳いでいる人が出てきたのを隣の釣り人が見つけてからです。

反対の隣側では、刑事らしい人が写メを撮って、携帯で実況中継していたのです。

その時「そんな事する位なら、外国船にレスキューボートを借りて助けろよ」って思っていました。

自分が飛び込もうとも一瞬考えました。ライフジャケットありましたから。

でも水温も低いので自分が心臓麻痺を起こすかもしれないと思った事と、警察も消防も来ていた事で安心していたので飛び込もうとは最終的には思いませんでした。家族の顔も浮かびました。

泳いでいる人が見えてから数分後、水面から見えなくなる直前に、苦しそうな声が聞こえました。

そして見えなくなってしまったのです。

刑事らしい人は実況で、「現状水没、現状水没」と冷静な声で繰り返し、パトカーの方へ歩いていってしまいました。

見えなくなってからも自分たちではどうする事も出来ないし、自分は釣り竿を持ったまま、釣りをしていました。

人が目の前で亡くなってしまったというのに(発見されたのは翌日だそうです)、ひどく冷静な自分が恐ろしくも思えてしまいました。



自分が飛び込んでいれば・・・自分が外国船にレスキューボートを出すように頼んでいたら・・・重たい錘に釣り針を付けて投げれば引き上げられたかも・・・

いろんな事が頭を駆けめぐって、ふとした時に見えなくなった時の声と映像がはっきりよみがえってきてしまうのです。


ひとつ警察に言いたい事は、非常時の対応の悪さです。一所懸命だったのかもしれませんが、足りない所もあったはずです。

事情聴取をしていた時、逃亡させなければ、命を守る事が出来たのです。

「事情聴取は適正に・・・」と報道されていましたが、もしも指名手配中の極悪人を見つけたのなら、逃走出来る状態ではなかったはずです。

そして飛び込んだらすぐに、助ける為にあらゆる努力をしなければならないはずです。外国船に助けを求める事も。一番地近くに外国船があり、乗組員も気付いていたのです。

なぜ外国船に助けを求めなかったのか?国際問題になるから?

くだらない事考える前に、人の命を助ける方が先だと思います。自分にも同じ事が言えますが。



現場で知らない人が言ってました。「酒飲んでいたらしい」と。

もし本当にそうなら、お酒が原因で自分の近くで亡くなった人が二人目です。

酒に飲まれる程飲んでしまう人は、大嫌いです。

でもお酒飲まなければやってらんない人の心も、わかってあげられる人が必要だと思います。

お酒に走らないように、心を分かち合える人が。



学生時代に一度、交通事故で亡くなった人を見た事がありました。今でもはっきりとその人の表情を覚えています。

今回の事も、一生脳裏から消える事はないのでしょう。

あの時の自分の異常なまでの冷静さも、忘れる事はないでしょう。


亡くなられた方のご冥福をお祈り致します。
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豊瀬 恒介

Author:豊瀬 恒介
ご訪問くださり、ありがとうございます!自然写真家であり、自然循環栽培(無農薬・無化学肥料・草生栽培)で自給自足を目指しています。その他、木工品を作ったり、天然酵母のパンを焼いたり、釣った魚を卸したり、観光バスの運転もしています。人生一度切り、自分の想うがままに生き、悔いの無い人生を歩みたいです。

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