■ リーグワースト3位という得点力の低さが課題降格2年目となるモンテディオ山形は今シーズンも苦しいシーズンになった。11節からの9試合は負けなし。突っ走った時期もあったが28節から8試合勝ちなし中。35節を終えた時点で11勝10敗14分けで勝ち点「47」の13位。6位の横浜FCとの差は「10」なのでプレーオフ出場は厳しくなっている。21位の山口との差は「19」なのでJ3降格の可能性はほぼ無いので、結局、2018年もJ2で戦う可能性が高まっている。
昨オフは石崎監督が退任して木山監督を招聘した。愛媛FCで結果を残した監督を引き抜く形になったが新監督は「木山チルドレン」と言われるMF瀬沼、FW阪野、DF茂木力、GK児玉を引き連れて山形にやってきた。他にもMF風間宏希、DF菅沼、DF加賀、MF本田拓、MF南などを獲得。FWディエゴやMFアルセウやGK山岸やMF川西などが退団した一方で即戦力クラスを大量に補強したが躍進することはできなかった。
課題は明白で「得点力不足」に尽きる。35試合で34得点/40失点。失点数はJ2で8位タイの少なさなのでまずまずと言えるが、得点数はリーグワースト3位。山形よりも下になるのは23得点の群馬、32得点の熊本の2チームのみ。14引き分けというのはJ2最多となる。木山監督は愛媛FCを率いた2016年も20引き分けでJ2最多。「引き分けの多い監督」として知られているがチームを変わってもこの流れは変わらなかった。