■ 信頼できるライターサッカーはワールドワイドなスポーツで、世界中で数え切れないほどの試合が行われている。よって、全ての試合をフォローするのは、絶対に無理である。一方、Jリーグの場合は、J1が9試合で、J2は11試合と上限があるので、20試合を全て視聴することは「絶対に無理」というわけはないが、毎節、欠かさず全部の試合を観るのは、相当に大変であり、そういうときは、信頼できる人が書いたマッチレポートを参考にすることになる。
世の中には、たくさんのサッカーライターがいるが、オランダリーグの取材でおなじみの中田徹さんは、信頼できるライターの1人である。近年のエールディビジはメジャーなリーグとは言えなくなってきたが、この人の文章を読んでいると、「エールディビジも面白そうだ。」、「一度、オランダに行ってみたいな。」という気になってくる。文章も安定していて、読み終わって嫌な気持ちになることはほとんどない。
「嫌な気持ちになることがない。」というのは、大事な要素だと思う。ほとんどの人にとって、サッカーは娯楽であり、苦痛の対象ではない。日常生活で嫌なことがあったとしても、少なくとも試合を観ている90分間はそのことを忘れることができる。ただ、残念ながら、読んでいて不快になる文章を目にする機会というのは少なくない。そういうときは、「読者がサッカーに何を求めているのか分かっていないのでは?」と感じる。
サッカーライターという職種の人に期待したいのは、サッカーという競技の魅力を伝えることである。文章を読んだ人が、サッカーという競技に関心を持ってくれるような魅力のある文章を多くの人に発信することができる恵まれた職業だと思うが、残念ながら、空虚な正義感を持った人が、勘違いを起こして、ネガティブな雰囲気をまき散らすことも珍しくない。そういう人に対しては、否定的にならざる得ない。
続きをメルマガ(J3+メルマ)で読む。 タイトル一覧・登録方法など