◆ サガン鳥栖-ヴァンフォーレ甲府2勝7敗5分けで勝ち点「11」のサガン鳥栖と、3勝6敗5分けで勝ち点「14」のヴァンフォーレ甲府の試合は、後半12分に鳥栖のMF野田がペナルティエリア内で倒されてPKを獲得。しかも、このプレーでキーパーのGK河田が「決定機を阻止した。」という理由でレッドカードを受けて退場。甲府は10人となる。急遽、MF羽生に代わってGK荻が投入されるが、エースのFW豊田が右足で豪快に決めてホームの鳥栖が先制に成功する。
これで鳥栖が圧倒的に有利な立場となるが、まさかまさかで同点となる。後半36分にロングパスに反応した甲府の左SBのDF佐々木が頭で前方につなぐが、味方にはつながらず。イージーボールでGK赤星があっさりとキャッチできるボールだったが、何とトンネルをして同点ゴールとなる。「世紀のミス」と言えるほどの大チョンボで、ほとんど攻め手のなかった10人の甲府が1対1の同点に追いついた。
引き分けに終わると深刻な事態になることも予想された鳥栖だったが、後半46分にMF高橋義の縦パスを受けたFW豊田が巧みなコントロールから確実に決めてロスタイムに勝ち越しに成功する。これでFW豊田は10ゴール目となった。結局、試合はホームの鳥栖が2対1で勝利して、5月6日の大分戦以来となる勝ち点「3」を獲得した。一方の甲府はスタメンのGK河田と途中出場のGK荻が奮闘したが、泥沼の5連敗となった。
鳥栖は15位で、甲府は14位なので、一応、残留圏内に位置するが、ここ最近は負けが込んでいる。J1の中でチーム状態の良くない2チームの直接対決であり、今後を占う大きな試合だったが、ホームの鳥栖がエースの活躍で勝ち点「3」をもぎ取った。もし、FW豊田の勝ち越しゴールが生まれずに1対1で終わっていたら、GK赤星の精神的なダメージは計り知れないものがあったので、チームメイトを救うゴールとなった。
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