12位 : セレッソ大阪→ 移籍市場の早々にFW杉本健(→浦和)とMF山口蛍(→神戸)とMF山村和(→川崎F)が流出した。危機的な状況に陥ったが終わってみると主力の流出は3人のみ。FW都倉(札幌)、FWブルーノ・メンデス(グアラニ)、MFレアンドロ・デサバト(ヴァスコ・ダ・ガマ)、MF藤田直(神戸)、MF奥埜(仙台)の獲得に成功したので「(戦力的な面での)流出した選手の穴は埋まった。」と言える。リカバーに成功したと言えるだろう。
ロティーナ監督がどんなチームを作るのか?に注目が集まるがアルゼンチン出身のMFレアンドロ・デサバトは攻守ともに能力が高い。MFレアンドロ・デサバトとMFソウザとMF清武が中心となる中盤は「J1でも屈指の陣容」と言える。心配されるのは生え抜きのスター選手が抜けたことで人気や華やかさが大きくダウンした点。クラブとしての懸念材料である世代交代は「来オフまで持ち越された課題」になる。
11位 : 湘南ベルマーレ→ 最終節でJ1残留を決めた湘南は積極的な動きを見せた。例年、主力の流出に苦しんできたが、今オフの流出はMF石川俊(→大宮)くらい。生え抜きの流出は残念だったがMF金子大やMF齊藤未が控えているので、むしろ、「世代交代が進む。」とポジティブに考えたい。逆に新たに加入したのはFW指宿(千葉)、MF武富(浦和)、MF中川寛(柏)、DFデュマス(フラメンゴ)、DFフレイレ(清水)、MFレレウ(アトレチコ)など。
清水でレギュラーを張っていたDFフレイレを獲得できたのは大きい。MF武富やMF中川寛やMF古林などは湘南でプレーした経験のある選手なのですぐにチームに馴染むだろう。使える選手が増えて選手層は厚くなった。特にDFフレイレとDFデュマスが加わったので最終ラインの迫力は増すだろう。一方で弱点になっている「得点力のある選手」の獲得には至らず。引き続いて得点力不足に悩まされる可能性が高い。