ジュビロ磐田→ 16位で参入決定戦に進んだもののJ2の東京Vにホームで2対0で完勝した磐田は辛うじてJ1残留を果たした。2018年の開幕前は「上位候補」と言われていたことを考えるとまさかのシーズンになったが今シーズンも名波監督がチームを指揮することになった。「J2に降格していたら監督の座を退いていた。」と報じられた名波監督にとっても勝負の1年になるが見通しは明るくない。タフなシーズンになる可能性が高い。
参入決定戦が行われたのは12月8日(土)だった。J1の最終節が行われたのは12月1日(土)だったので他のJ1のクラブと比べると、ちょうど1週間、オフに突入する時期が遅かった。そのことが大きく影響しているのか、オフの補強は順調とは言えない。16位に終わったチームなので「戦力補強は必須」と言えたが最小限の補強にとどまった。「J1の18クラブの中で最も補強に苦しんだクラブの1つ」に挙げられるだろう。
今オフの選手の入れ替えは本当に少なかった。退団したのはMF松浦(→横浜FC)とMF伊藤洋(→名古屋)の2名のみ。新たに加入したのはMFロドリゲス(ティラスポリ)とFW中山仁(山形)とMF森谷(川崎F)の3名。他には期限付き移籍だったDF石田崚(金沢)が復帰してきた程度である。五輪代表候補のMF伊藤洋は期限付き移籍になるがJ1のクラブでこれほど選手の入れ替えが少ないのは極めて珍しい。
MFロドリゲスはフォワード登録になっているが「3-4-2-1」を継続するのであれば右WBもしくはシャドーの位置が主戦場になるだろう。昨シーズン限りで川崎Fとの契約が満了になったMF森谷はテクニックと判断力に優れた選手になるがFW中山仁とDF石田崚も含めて前所属クラブでたくさんの出場機会を得ることができなかった選手が補強の中心になっている。「戦力アップに成功した。」とは言い難い。