ボランチ編→ ボランチのポジションで目立った活躍を見せているのはMF中村憲(川崎F)。1stステージの中盤戦あたりからMFエドゥアルド・ネット(川崎F)が馴染んできてトップ下でプレーする機会が増えているが14節の磐田戦(H)は前半20分あたりでボランチからトップ下に移った。MF中村憲がボランチにいないとスムーズな攻撃が出来ないことが多くてトータルでのプレー時間はボランチの方が長い。ボランチの候補とする。
4節の甲府戦(A)は直接FKでのゴールを含めて2ゴールを挙げる活躍だったが今シーズンは特にキックの精度が冴えていてプレイスキッカーとしても大きな存在感を放っている。13節終了時点での1,275本というパス数はリーグ1位。2位のMF阿部勇(浦和)は1,027本なので2位以下に大きな差を付けている。このまま川崎Fが1stステージを制覇したらMF中村憲がMVPと言える。素晴らしいシーズンを送っている。
同僚のMF大島僚(川崎F)も良いシーズンを送っている。6節の鳥栖戦(H)こそ、ボランチでスタメン出場した相棒のMFエドゥアルド・ネットとの関係が不十分で前半終了間際に途中交代させられるという屈辱を味わったが風間監督の信頼は変わらず。トゥーロン国際大会でも存在感を発揮してついにキリンカップで初めてフル代表に召集された。ボール奪取力と守備の意識が向上して攻守で貢献できる選手になった。
2015年は病気の影響もあってやや精彩を欠いたMFレオ・シルバ(新潟)は完全復活を果たした。今シーズンは「4-1-2-3」を採用する試合が増えており、ボランチというよりはインサイドハーフでプレーする機会も多くなっているが、後ろのことを気にすることなく高い位置でプレーできるようになったので持ち味である「ボールを奪いに行くプレー」の迫力がさらに増している。チームの結果が出ていないのは残念。
昨シーズンのJリーグMVPのMF青山敏(広島)は今シーズンも高いパフォーマンスを発揮している。怪我で欠場した試合もあるがこれだけ精度の高いミドルパスを出せる選手は他にはいないので攻撃のときのダイナミックさは失われてしまう。シーズンの序盤は相方のMF森崎和(広島)が怪我で離脱していたので若手のMF宮原(広島)とWボランチを組む試合もあったがどういう選手と組んでも問題なくアジャストできる。
優勝争いに絡んでくるチームは例外なく「優秀なボランチ」を抱えているが浦和はMF阿部勇とMF柏木、鹿島はMF小笠原とMF柴崎岳が攻守両面でチームを支えている。オフの移籍市場で浦和はDF遠藤航、鹿島はMF永木を獲得。ポジション争いが注目されたがレギュラー2人は変わらず。ただ、MF永木は出場時間が限られる中、ハイパフォーマンスを見せており、DF遠藤航は3バックの中央で絶大な存在感を発揮している。
その他ではMF米本(FC東京)、MF中町(横浜FM)、MF末吉(福岡)あたりも活躍が目立っている。MF米本は恩師である城福監督が戻って来たことも関係しているのか、エネルギッシュなプレーは例年以上。「攻撃は永遠の課題」と言われているが自分で奪ったボールをそのままドリブルで持ち運んでチャンスを演出するシーンは少なくない。30歳になったMF中町は今シーズンもクレバーなプレーでチームを支えている。
MF末吉はとにかく右足のキックが冴えている。これまでにFWウェリントンが挙げた4ゴールはいずれもMF末吉の右足から生まれている。右足のキックの精度に関してはJ1でも上位クラスとなる。最近は名古屋で活躍したMFダニルソンや東京世代の若手のMF邦本とWボランチを組むケースが増えており、ボランチの組み合わせに関しては井原監督も試行錯誤しているがそれでも軸がMF末吉であることは変わらない。
ボランチは経験が必要なポジションなので仕方がないところもあるがこうして見ていくとMF大島僚(川崎F)とMF柴崎岳(鹿島)以外は中堅からベテランの選手ばかり。年齢を重ねるごとに試合の流れを読むことが出来るようになってきて円熟味が帯びてくるのが普通。上の世代を蹴落として出場機会を得るのが難しいポジションであるが才能のある若手ボランチは多いので彼らの台頭に期待したいところである。
【J1】 「1stステージのベストイレブン候補」というと・・・。 (ボランチ編) ・MF 中村憲剛 (川崎フロンターレ)
・MF 大島僚太 (川崎フロンターレ)
・MF レオ・シルバ (アルビレックス新潟)
・MF 青山敏弘 (サンフレッチェ広島)
・MF 阿部勇樹 (浦和レッズ)
・MF 柏木陽介 (浦和レッズ)
・MF 小笠原満男 (鹿島アントラーズ)
・MF 柴崎岳 (鹿島アントラーズ)
・MF 米本拓司 (FC東京)
・MF 中町公祐 (横浜Fマリノス)
・MF 末吉隼也 (アビスパ福岡)
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