人間能力向上のための教育について
今日は「第2回ユーザー中心のWebサイト設計・ワークショップ」の反省会でした。
そこで話題にあがった内容をちょっと僕なりに展開。
話題になったのは「サービスが行き届きすぎている」という話。
何から何まで手助けしてくれ、人間が自分で考えて自分の力でやるという機会が減っているために、普段の生活のなかでいろんな人間的能力を向上する機会が失われているのではないかという話でした。「人的資源の生態学的問題」で書いた「地球資源の問題が社会的問題であるのと同様に、社会的レベルでの人的資源の不足という問題として社会生態学的に捉える必要があるのではないか」ということともつながる話。
どういうことか、いくつか例をあげるなら、
キーボードを叩いて変換すれば文章は書けるので、漢字が書けなくなった携帯電話にメモリーされた電話番号をつかって電話をかけるので、電話番号を覚えなくなったPowerpointなどのプレゼンテーションソフトを普段使っているために、いざ何かをある程度見栄えよく一枚の紙に手描きでまとめあげる作業をさせると空間構成力がなっていない描画になってしまう
といったあたりが、それにあてはまります。