お利口な茶器とお馬鹿な茶器
鈴木盛人さんという方のブログ「鳥獣遊画」には結構「うんうん。そうそう」と頷きたくなる記事が多くていつも楽しませてもらっています。
最初に知ったきっかけは確か「自分の暮らしに興味がないんだから、人の暮らしの提案なんか、そりゃできないよなという話」というエントリーを書いた時に、紹介&コメントする記事を書かれていたからだったと思います。
それから、書いていることに共感できる記事が多くて時々読んでます。
最近ですと、これなんかもまったくそのとおりだなって思いました。
そして、日本のデザイナーたちが「優れたデザイン」として取り上げるのが、上の写真のような椅子ばかりなのがとても気になります。「遊び心」とか「新しい概念」とか言いますが、奇抜なものばかりが取り上げられる割りに、生活の臭いが全くしない。
鳥獣遊画 デザイナーたちに時間の質を生み出すという概念はあるのか
確かに生活の臭いはしませんね。大地に足がついてない感じは江戸時代の武士の子孫だからでしょうか?
生活や生物として生きることと、あまりにかけ離れすぎてしまったデザインというのは、方法としての人間中心設計なんて話とはまったく別の次元で気になるところです。1つ前のエントリー「毎日の生活に密着した夢の実現」で書いたこととも関係して、現代に生きる僕らはいったい何のためにデザインやものづくりをしているのか?というところで。