私的インフォメーション・アーキテクチャ考:5.構造と要素間の関係性:並び順と導線
何かを伝えるには意思がいる。意思にはそれが納まる入れ物がいる。ただ、漠然と述べただけでは伝わらない。それはエレガントさに欠ける。内なる世界観によって形作ること。あなたはいったい何を伝えたいのか? そして、相手にどうして欲しいのか?
ナビゲーションもしあなたがWebサイトの設計者なら、ナビゲーションの並び順をどう決めているのでしょう?
今日、ある業界のWebサイトをいくつか見ていたのですが、どうもわかりづらい。使っていて意思が感じられないし、何をしてほしいのかがよくわからない。とりわけナビゲーションの並び順が何を伝えようとしているのかが伝わってこない。
おそらく原因は昨日までのエントリーで問題としていたようなコンテンツのカテゴライズの問題もあるような気がしましたが、それだけではなくメニューの並び順にストーリー性を感じられなかったのです。
ナビゲーションとはその名のとおり、ナビゲートするものです。それはただ単に目立たせたい順に、上から下へ、左から右へと並べるだけでは伝えたいストーリーが見えてこなかったりします。
例えば、誰かに昨日自分の身に起こったことでも、ちゃんと順を追って話すでしょう。それは単純に時系列である必要はありません。時系列的にはバラバラでも起承転結があれば話は伝わるかもしれません。はじめ淡々としていても、最後にすべてのエピソードが1つにつながり、そして、あっと驚くオチが用意されていれば、ストーリーとしては合格でしょう。
Webサイトのナビゲーションでも同じ…