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2025-12-26

甲状腺がんRTA記録 (1/3)

首都圏ではない政令指定都市在住、独身アラフィフ独居女性甲状腺がん治療体験記。

長年のはてなユーザーであるため、がん治療RTAと知っていました。

どなたかの参考となればと思い、記録に残します。

恐ろしいほどの長文となってしまったので、お急ぎの方は概要最後のまとめのみどうぞ。

https://anond.hatelabo.jp/20251226195323 (3/2)

https://anond.hatelabo.jp/20251226195436 (3/3)

概要

治療開始までの日数
日数 概要説明
0日目 しこり発見内科診療所において、超音波検査しこりが見つかる。
2日目 紹介状受け取り 内科診療所にて、がん拠点病院の予約票、紹介状を受け取る。
3日目 生検 がん拠点病院にて、細胞検査を受ける。
17日目 がん告知 生検の結果としてがんの告知を受け、治療方針を決定する。
19日目 手術日決定 手術日程を決め、入院事務手続きを行う。
24日目 手術説明キーパーソンとともに、手術内容の説明を受ける。
32日目 手術 がんを取り除く手術を受ける。<治療開始日>
37日目 退院病院から自宅に戻る。
入院生活で役に立ったもの
グッズ名 概要説明
ドライシャンプー頭皮と髪に液体をかけふき取る シャワー禁止期間の頭のかゆみ、フケ対策に。
耳栓 遮音性が高いもの 大部屋で寝る際に。睡眠の深さで回復力が変わる。
パンツナプキン 夜用紙パンツ生理ナプキン使い捨てパンツの代わりに。ドラッグストアで買える。
貼るカイロ使い捨てカイロ冷え性対策。室温は変更不可のため。
洗濯ばさみ ベッド柵に挟む大サイズ 濡れたタオルを干す。ごみ袋をかけるなど。
魔法瓶水筒 400ml入るもの 給茶機からお湯、冷水を入れてベッドサイドへ持ち込む。
ウォークマンノイズキャンセリング機能付き 気力ゼロで横たわって時間を過ごす際に。


詳細体験


しこり発見(0日目)

内科診療所にて、一か月前に予約した頸動脈超音波検査(以下、エコー)を受ける。

健康診断の結果、高コレステロールであった。BMI生活習慣(食事運動睡眠)に問題がないため、内科からは投薬をすすめられたが、ネット記事高齢女性の高コレステロールは薬を飲む必要が少ない、心配なら頸動脈エコー確認をという記事を読んだことがあり、薬を飲みたくないがために動脈硬化が進んでいないことを確認するために頸動脈エコー希望した。

エコーを行う医師診療所に定期的に来る)が検査を行っている最中に「甲状腺検査を受けたことはありますか」と尋ねる。「ありません」と回答。検査を受けながら横目で見る頸動脈は、素人目には狭窄もプラークもなく、そら見たことか、と思っていた。

その後、内科医が診察で「甲状腺にしこり腫瘍)があるので、大きい病院検査をしてください。どこが良いですか」と近隣の病院を3、4候補に挙げる。近年、重大な病気疑いが発生し、精密検査問題なしとなることを繰り返していたので、正直またか、と思った。そのうちの一つに乳がん定期検査に通っていたためそこを希望すると、内科医がその場でネット検索し、耳鼻咽喉科が休診になっているという。そのため、他の候補で自宅から最も近い病院希望する。まったく知らなかったが、そこは厚生労働省指定地域がん診療連携拠点病院だった。コレステロールの話はどこかに行った。

内科診療所からがん拠点病院に予約を入れるので、どの日程がよいかいかを書いてその日は帰宅する。

紹介状受け取り(2日目)

内科診療所から予約票と、紹介状の受け取りにくるようにと連絡がある。

紹介状A3用紙を三つ折りにしたサイズなので怪しいと思いエコーの結果は入っているのかと受付に確認するが、入っていますと頸動脈の薄いプラーク位置記載された紙を示される。それではないと思うが、面倒なのでそのまま出る。この時点であまり深刻に考えていなかったのだ。

生検(3日目)

大きな病院入口で戸惑っていると、還暦を軽く通り越している案内係の男性が「初診ですか」と声をかけてくれて、必要カウンターに連れて行ってくれた。番号札をとるのもやってくれた。

病棟を長く歩いて耳鼻咽喉科の前で1時間ほど待つ。予約をしていても待つ。診察室に入ると、30代と見える女性医者から話を聞かれ、やはり紹介状問題があり、エコーをやり直す必要がある、血液検査必要と言われた。今日時間はありますか。あるなら生検までやりましょう、とちゃきちゃき話が進む。この医師主治医となり最後まで対応をしてくれた。病院中のあらゆる科の患者が集まる検査エリアに送られる。エコーの長い順番待ちと血液検査の結果待ちでさらに2時間経過。ようやく呼ばれた診察室で、画像血液検査結果を見た医師からから細胞検査生検)を行う旨を告げられる。医師のほか、細胞検査のためにやってきた担当者二名エコーをしてモニターを見ながら、二回ほど首に針を刺し、問題のしこりから細胞を取り出した。針の太さのせいか注射よりはやや痛い。

事前にネット甲状腺のしこりの大部分は良性である、という知識仕入れていた私は気軽に医師に尋ねた。「悪性である可能性はどれぐらいなんでしょうか」医師はあっさりと答えた。「うーん、形が悪性らしい感じなんですよね。良性だとつるっとしているんですが、そうじゃないので」確かに画像ではしこり境界線がぼやけていた。境界のはっきりしたつるっとした形ではない。足がでたキャンサーか。

ここで初めてがんかもしれない、という実感がわく。良性のしこりだと大丈夫だと自分では思っていたのだが、楽観的に過ぎた。いきなり世界が反転する。

細胞検査の結果は一週間後にわかるが、来週医師休みなので、二週間後の予約となる。ワークライフバランスは大切だ。がんだとしても、急ぎのものではないのだな、と理解する。病院のあちこち掲示されている「緩和ケア」「がん支援センター」「がん患者家族相談に乗ります」のお知らせがやたらと目についた。

がん告知(17日目)

二週間の間に、がんなのだろう、という受容が進んでいた。友人に会うたびに、「なんかさー、がんかもしれないんだよねー」と自分で話をすることで、自分自身が受け入れやすくなっていた。人と話す、ということの大切さを感じた。

会社孤立無援で追い込まれメンタルをやられていたときに比べると、守秘義務もなく何でも話してしまえるので、心の負荷はましだった。重い抑うつ状態に苦しみ世界から孤立した経験が、今の自分を助けてくれているということに不思議を感じた。あのときに比べれば地獄レベルがまだ浅い。だから平気を装える。「神と和解せよ」とは現実をそのままに受け入れろ、ということだ。

長い待ち時間後に、診察室で医師細胞検査の結果「甲状腺の乳頭がん」であることを告げられる。転移していないかを調べるためにCTを、甲状腺機能確認するための追加の血液検査、尿検査を行うこととなる。

CTの前に説明担当職員からCTについて説明され、同意書にサインを求められる。拒否をする選択肢はないと思う。検査前には、造影剤おしっこに行きたい気がするかもしれませんが大丈夫ですから、と何回か複数検査技師に念を押される。確かに造影剤を投与されるとすぐに膀胱が熱くなり、漏らしたか、と焦った。どういう仕組みなのかよくわからない。

2時間ほど経過後、診察室で医師と向き合う。CT画像からリンパへの転移は見当たらないため、甲状腺ががんの原発ステージ1と判定された。甲状腺ホルモン値は正常、他の血液、尿検査値も問題なし。1cm以下であれば経過観察もありうるが、腫瘍の最大径が1.3cmなので、手術で甲状腺を半分切除し、目に見えないがん細胞があるかも知れないのでそれにつながるリンパをとる、という治療方針になる。どこまで切るかはチームで確認する、という。また腫瘍場所が気管に近いため、浸潤していたら気管もスライスする必要があるかもしれない。これは開けてみないとわからないという。

事前に「国立がん研究センター」の甲状腺がん情報を読み込んでおり、その方針が乳頭がんの標準医療であることを理解していたため、他に方法はとかは特に質問もしなかった。甲状腺がん種別では乳頭がんが一番おとなしく予後がよいものなので最悪のパターンでなくてよかった、という気持ちだった。

手術で甲状腺を半分切除しがんを取り除く、という治療方針同意し、次回、手術・入院日程を決めることとする。次回は一週間後にするかと聞かれたが、できるだけ早くと依頼する。

割合人生の重大事のはずなのだが、あっさり淡々と進んでいく。

血液検査の結果の紙を見ると、コレステロール基準値内だった。

手術日決定(19日目)

耳鼻咽喉科主治医面談。チームで画像確認した。左甲状腺につながるリンパはすべてとるのではなく、半分ぐらいとれば良いとなったとのこと。

手術の日程の相談をする。入院期間は約1週間。医師から今月が良いか、来月が良いかと聞かれる。最短で依頼する。まず手術説明をして、その後に入院となる。分厚い手術台帳というもの医師が持ってきてパラパラとめくる。患者に渡す紙以外徹底して電子化している病院なのだが、これは紙の台帳なのか、と不思議に思う。「じゃあ、X/X(二週間後)はどうでしょうか」「ではそれでお願いします」。手術説明を次週に行い、手術はその次の週となった。

薬の説明部署で、服用している薬がないかアレルギーお薬手帳などの確認、問診、入院中に持参する薬など厳しいチェックが行われる。

入院説明部署で、入院生活の心得のビデオ視聴、レンタル品申込書や同意書、キーパーソン親族・連絡先の記入。日頃の生活状況のアンケート退院後の生活支援の要否、がん患者向けの就労支援の要否など確認書類への署名が続く。特養老人ホーム介護事業者のパンフレット地域別にずらりと用意されている。自覚症状のないステージ1、5年生存率95%である種別のがん患者には特に支援必要はなかった。

入院部屋タイプは第二希望まで記載するようにとされていたが、最も安い大部屋のみの希望とする。差額ベッド代の問題をうっすらと知っていたのだ。これが後で効いてくる。

この日は検査がなく、会計が230円で驚いた。

手術説明(24日目)

心電図レントゲン検査を行い、耳鼻咽喉科の診察室で順番を待つ。キーパーソンとなる家族、近隣に住んでいる後期高齢者母親に同伴してもらった。これまでの診察は午前だった。この日は午後。診察室の前で待っている人は格段に少ない。みんな手術説明対象者だろうか。

一人で来ている老人、老夫婦、そして私と母親と年齢層が高い中、一組だけ若い家族がいた。30ほどの女性小学生低学年の子供、幼稚園児らしき子供、そして会社から直行したようなスーツ姿の30代らしき男性。小さな子は退屈しきっている。子供病気はつらいな、とアラフィフの胸が痛む。

1時間ほど待機したあと、診察室に呼ばれる。母を紹介し、主治医説明が始まる。

これで手術に必要検査はすべて実施済みとなったとのこと。結果は特に問題ないという。前回の血液・尿検査結果もすべて基準値内だった。がんがあることのぞけばまったくの健康である

机の上のモニタエコー画像を表示しながら、これが気管で、これが甲状腺でここに腫瘍が、と主治医が私と母に説明をする。

「右の甲状腺を切除します。……?いや、違った違った、左!」

「……左ですよね」

お互いに左の首に手を置いて、うなづきあう。

手術でまれに起こる危険性の説明がある。首の反回神経が近いため、声帯麻痺可能性、副甲状腺が損傷してしびれ、麻痺可能性の説明がある。同意書を渡され、入院時に持参を依頼される。

手術は2時間から3時間かかり全身麻酔となる。終わったらキーパーソン電話をする、自宅の電話番号でよいかと聞かれ、携帯電話の番号でと依頼する。可能性は低いが出血が多かったら輸血をするので、同意書に署名をしておいてほしいと言われる。手術の開始時間はまだ未定だという。

先生が執刀してくれるのですかと主治医確認すると、他の先生もいて3人でやるとのこと。よろしくお願いしますと目を見て気持ちを込めてお願いし、頭を下げる。頼むよ、先生。うまくやってね!と祈る。医者にとっては毎週のように行う手術だろうが、患者には一生に一度かもしれない重大事なのだ患者としてはお願いするしかない。

麻酔科に回される。全身麻酔をした際に、まれに起こる危険性についての大変に事務的な説明があり、同意書を渡される。入院時に持参するようにと言われ、「先生麻酔をしてくれるのですか」と聞く。「んー、まだ担当は決まってはいませんねー」「……そうですか」ファンシータンブラーが机に置かれ、ペンも軸がカラフルで、なかなかにふてぶてしいねちゃん先生だった。

入院病棟で手術の流れの説明ビデオの視聴後、看護師面談をする。入院生活上の注意、服用している薬やアレルギー確認心配事がないか、と聞かれる。とにかく全身保湿をして肌のコンディションを整えてくるようにと注意を受ける。売店ヒルドイドも売ってる、なんなら買って帰れという。病棟乾燥しすぎだろう。風邪をひいたり、インフルエンザコロナウィルス感染したら入院・手術は延期、手続きはすべてやり直しになる、と警告を受ける。それは避けたいので、万全の体調管理に努めると誓う。

この日はこれで解放され、次に病院にいくのは入院日となった。

しばらくは行けなくなるであろう美容院で髪を切り、入院グッズなどを用意する日々の中、夜、ベッドで横になったとき、突然エコー画像を思い出し「がんがあるのは右甲状腺では?! 医療事故になるのでは?!」と飛び起きる。画像中の気管と甲状腺位置から甲状腺腫瘍があるように思えた。とにかく寝なくてはと横になりつつ、病院電話して確認するべきかなど考える。不安で胸がドキドキする。

しばらくしてふと、細胞検査で左の首に針を刺したことを思い出した。

あ、左だった。左だったよね?!

朝起きてから、Geminiに聞く。エコー画像は左右が逆に見えるので左甲状腺でしょう。と回答を得て安堵する。画像の端に「L」か「R」の文字はありませんでしたかと聞かれ、見ていなかったなと反省する。

2025-11-27

先日、おかあさんが、出発した。

心の中に渦巻いてる感情を、ただただ吐き出したい。

事情があって今なお涙が止まらない。

だが、言葉を出さないと耐えきれない。

そしてまだ傷口は完全にふさがってないし、どうすればいいのか分からない。

本当に分からない。誰に言ったら良いかからない。言っても良いかからない。

書き捨てではなく、見返し続け、この感情と向き合おうと思う。

前書きが長かった。

先日、おかあさんが、出発した。

その日、新型コロナ感染の診断を受けていた。

いつもおかあさんといっしょに過ごしていた飼い犬(6匹)に囲まれながら、出発した。

新型コロナ治療薬を飲んだ直後だった。

自分が買い物の声掛けに行ったら、もう、息をしていなかった。

ひとめで分かった。もう、出発したんだと。

目が動かなかった。手が緩んでいた。身体を支える生命が抜けていた。

おかあさんの身体は、もう、抜けがらなんだと。

それでもこっちに戻ってきてほしかった。やれることは全部やった。

知人が店長をしている近くのコンビニからAEDを持ってきてもらった。

110番救急隊を呼んだ。呼応した警察もやってきた。

救急隊と警察の方が曰く、「残念ながら…(以下覚えていない)」と。

いちおう不審死として、警察刑事1課)が検死解剖を行う。

慣れているのだろう。警察の方から今日は美味しいものを食べてください。」と警察的な励まし言葉をいただいた。

誰彼構わず、この旨を連絡した。

自分の交友関係が狭く、連絡相手は本当に限られていた。

それでも、クリスチャンの親戚や知人は「彼女のために祈ります。」とクリスチャンとしての言葉を送ってくれた。

どういう感情をすればいいのか分からなかった。

検視の結果は、なんとも言葉を選んだものだった。脳出血?だと。

身体から抜いた血が脳出血のものだったそうだ。

それ以上は解剖しないと分からない。解剖は、やめてもらった。

おかあさんは帰ってきた。

懇意にしている葬儀屋さんが必要ものを準備した。

懇意にしている」というと不謹慎に思われるかもしれない。

町内会を介してつながりがある、ということだ。

夏だった。おかあさんの部屋に冷房をかけた。

おかあさんが好きだった曲を流した。流し続けた。

ここまで、全くこころが動かなかった。

いいや、こころを石で封じていたのだろう。

なんとうか、そうしなければならないと思った。

通夜はしなかった。

お袋さんが好きだった曲を流し続け、親父が徹夜でお袋とのアルバムを見ていた。

儀式形式は分からない。すぐにかけつけてくれた方もいた。

おかあさんと組合が同じだった同僚の先生がいらした。

焼香を済ませた後、

先生、早すぎるよ!もっといろんなことがしたかった!」

と声をかけた。

それを聴いた瞬間、涙を流しながら腰を落とした。

それまで封じていた何かがものすごい勢いで流れ出た。

腰が抜けるとはこのことだと知った。

今思うと、さすが言葉を使う職業の方だったと思う。

そして、祖母が来た。おかあさんのおかあさんだ。

既に認知症が進み、自分名前すら分からなくなっている。

在宅介護で家がめちゃめちゃになる直前、特養当選した。

そうした方の介護をするひとでがない。

残念ながら参加はできないと特養に連絡した。

しかし、特養の方が連れてきてくださった。

夜勤の枠を開けるわけにはいかない。施設の方々のご厚意だろう。

車いすの扱いには慣れている。施設の方もそれはご存じだ。

駅係員がなりわいだからだ。

なので車いす自分が押し、施設の方は祖母に語り掛けていた。

棺と距離を見て、ちょうどいい具合まで車いすを進めた。

いつも通りに車いすブレーキをかけた。これを身体が覚えていた。

そして、祖母は「かなしい、かなしい、なんだろう、かなしい。」といった。

そこでまた腰を抜かした。

普段のこと、いつもと違うことのふたつが相まって、こころが分からなくなった。

ただただ、車いすの取っ手を握りしめながらも、そこに腰を抜かした。

このためにサービス介助士を取ったわけではなかった。

叩き込んだしぐさはこのためにあるわけじゃなかった。

いまもそれを何といえばいいのか分からない。

自分の中で探し続けたい。

何年さきになるかは知らない。それまで向き合い続けなければならないし。向き合い続ける。

これを書いたいまもなお、「先生、早すぎるよ!」の言葉反響して涙が止まらない。

享年65。

お花に囲まれた、最後担任を終えた日の笑顔があった。

2025-11-05

最近介護認定現場で起きてること

「初回の介護認定は重めに、更新時は軽めに」という運用蔓延してきている。

どういうことなのか

例えば、ある人が体調を大きく崩して介護必要となり、今回「要介護2」の認定を受けたとする。

そして良くはならないが何とか現状維持出来ている状態だと、翌年に「要介護1」、翌々年に「要支援1〜2」、に格下げされてしまうというものだ。

介護度に応じて使えるサービスは変わり、例えば要介護3から2以下に変わったら特養から追い出され、要介護1以下なら介護ベッドは自費になり、要支援ならデイサービスの回数制限が厳しくなる、などがある。現場家族はその分精神的にも金銭的にも負荷が増える。

なぜそんな運用になってしまうのか

介護保険を維持するために要介護度の悪化を食い止めよう、という厚労省の大方針がある。

介護認定を受けた人達の翌年度の変化を毎年集計しており、要介護度が下がった割合悪化した割合の差を「改善度」として介護別に集計、公表している。

例えば2022年度は要介護1はマイナス20ポイント。良くなった人より悪化した人のほうが20%多かった。なお要介護5(これ以上悪くならない)以外の全ての要介護度でマイナスである

この改善度をひっくり返そうというのが厚労省方針で、その手段が「初回の介護認定は重めに、更新時は軽めに」という認定レベル不正操作もとい調整である

具体的な認定レベル操作方法

簡単である自治体職員が、前回認定から大きく追加された医療的所見がない(例えば、余命宣告レベルのことが起きてない)人について、認定レベルを軽度化ような現地調査レポートを書いて提出するだけ。

SNSには要介護家族を抱える人から悲鳴がたくさん

Xなどを見ると「母(父)の介護認定が下がった…要介護2から支援2。本人は何も良くなってないのに」「まさかの自立判定…自力で立てないのに…」「明らかに認知症悪化してるのに要介護3から1になった…特養追い出される…」という類の悲鳴が1日数件くらい拾える。

それでも介護保険維持には足りていない

次の手段は要介護認定基準の厳格化だ。今まで要介護3となっていたのが要介護1となるレベル改革が画策されている。

今の内閣介護現場に興味がないみたいだし、首相が自費介護経験者だ。「介護保険に頼らず自助でやれ」という方針来年あたり出てくる可能性すらある。

菅義偉自助が基本と言ってたな。

安倍晋三とその信奉者(高市早苗も)が従前から言っていた「日本を取り戻す」の中には、「老父母の面倒は子供達とその配偶者が確りと見る」というのも含まれてるから

2025-10-29

2050年頃の介護界の予測

2050年人口予測は9000万人強

日本人10人に1人、約900万人が何らかの要介護認定を受けている。2024年実績の約2.3倍

・うち、1/3にあたる300万人が要介護3以上(現行規則では特養放り込み可能)。

まあこうなるまでに公的介護保険制度廃止ないしは大幅縮小されてると思う

2025-10-04

anond:20251003193103

選挙の一週間前の早朝。日通警備のワゴンから銀色投票箱が特養に運ばれていく。期日前投票制度が始まる前からよくみられる光景だった。投票日前日に再び運び出されてその街の市役所へ回収される。

あの中の人たちのどれくらいがちゃんとした意思を持って投票用紙を書くのか分からないが、あの施設オーナー県議会自民党議員団幹事長をしている。

2025-08-31

特養を期待する声もあった東3丁目の一橋職員宿舎跡地に、藤和ハウスのぼりが立ってた

まあ残当

2025/8/21♪♪♪新規分譲18区画♪♪♪

https://www.towa-house.co.jp/rec/4KT1118831000/0/

西の富士山見えないマンションの向かい職員宿舎のほうも、タワマンになるという噂があったな

資産活用という点では住宅としての価値も注目すべき区画であり、検討に際しては、例えば一部をマンションシニアレジデンスとし・・・収益性観点から定期借地権方式による民間資金活用した整備も検討すべきである

https://www.hit-u.ac.jp/guide/information/pdf/infra_campusmasterplan2024.pdf

どうなるんだろ

キャンパスマーキュリータワーがあるので

西キャンパスも○○○○タワーになるはず

2025-08-24

anond:20250824205636

かに法律論出言うなら、生活保護水準を下回っているから、資産もなしで年収100万以下というのは通常ないよな。

ただ、FIREとか資産家というよりは、ほんとんどは老齢基礎年金しかない高齢者単身世帯だと思われる。

実際には子ども支援したり、特別養護老人ホームなどに入っている。(特養に入ると補助の仕組みが変わるので収入カウントされない)

2025-07-18

anond:20250718101013

AI による概要

  1. 16

特別養護老人ホーム特養)の費用に関する高額医療費制度は、医療保険介護保険の両方の自己負担額を合算し、一定の上限額を超えた場合に払い戻しを受けられる制度です。具体的には、高額介護サービス費と高額医療・高額介護合算療養費制度があります。また、医療費控除も利用できる場合があります。

高額介護サービス

1ヶ月の介護サービス利用料が、所得に応じた負担上限額を超えた場合に、その超えた分が払い戻される制度です。

負担上限額は、所得段階によって異なり、生活保護受給者は1万5千円、住民税課税世帯は2万4,600円などと定められています

例えば、生活保護受給者が1ヶ月の介護サービス利用料が2万5千円だった場合、1万円が払い戻されます.

高額医療・高額介護合算療養費制度

1年間の医療保険介護保険自己負担額を合算し、所得に応じた負担上限額を超えた場合に、その超えた分が払い戻される制度です。

世帯内で医療保険介護保険の両方のサービスを利用している場合適用されます。

例えば、75歳以上の住民税課税世帯夫婦で、医療費介護費の年間自己負担合計が60万円の場合自己負担限度額の31万円を超える29万円が還付されます.

医療費控除

特養の利用料の一部は、医療費控除の対象となります

具体的には、施設サービス費の2分の1、介護費用、食費、居住費などが対象となります

また、病院への通院費や薬代、交通費なども対象となる場合があります.

医療費控除を受けるには、確定申告必要です.

その他

特養費用が払えない場合は、ケアマネージャー施設生活相談員相談することで、軽減制度の利用や多床室への移動などで費用を抑えられる可能性があります.

特養の3ヶ月ルールとは、特養に入居中に3ヶ月を超えて医療機関に入院した場合、退去となる規定を指します.

これらの制度を適切に利用することで、特養費用負担を軽減することができます不明な点があれば、施設自治体の窓口に相談することをおすすめしま

anond:20250718101013

ブコメでも指摘されてるけど、適当すぎだろ。

厚生年金受給者の平均月額年金額は約13万円

特別養護老人ホームの一ヶ月の利用料金は、基本負担金(介護保険がきくのはここだけ)が6万~13万、食費が6万弱、その他雑費が₂万ぐらいかかるので、普通年金じゃ足りない。

そこからさら医療費健康保険介護保険などの支払いも特養に入ったからといって免除されるわけもないのでだいたい一ヶ月1万ぐらいとられる。


概ね本人の年金家族が5万円ぐらい負担するのが一般的。っていうか、わざとそんな風になるように制度設計されている。平均的な家族負担し続けられるギリギリ金額自己負担にしてあるから当然だが。

現役時代給料がよほど高くなきゃプラスになんかなんないよ。

特別養護老人ホーム所得で安くなる負担金とは、生活保護費の膨張を防ぐため程度で、普通に働いている人の扶養家族なら適用にならない。

高額療養費とは計算方法がまた別なんだよ。それから、高額療養費も医療費にだけ適用されるので、病院で出る食事や病衣などは実費かかる。高額療養費の議論でこれを認識してない奴もたまにいるが…。


単純には、施設に入った方が金はかかる。

なので、家族扶養する事も難しく、本人も無資産場合施設に入れる前のタイミング世帯分離して金のない独居老人を作り、特別養護老人ホームの順番待ちの列を飛ばして入所させ

本人の資産が完全になくなるまではそこから金を出し、生活保護を受けさせるといった事がよく行われる。

2025-07-09

anond:20250709010558

主婦のことかな?

違ったら申し訳ない

日本主婦の風当たりが強いながらも主婦必要とした社会構造を維持し続けていて

育児介護したことがなくて、両立を悩む必要もなかった議員らの考えるズレた少子化対策とか

人手不足になれば環境改善もしないまま主婦を追い詰めて引っ張り出そうとするやり方には辟易する

働ける環境主婦時間ができればパートに出る人が大半な中で、個別の状況も知らずに働け働けと迫るのは余計なお世話

ではあるんだけど

主婦主婦で家庭の状況によって一人で担うには負担が重すぎるとか立場が弱くなりすいとか保育や特養の入所判定は共働きの方が有利とか問題もあって

働くことで逃げ道を作れる場合もあるから追い詰めるのではなく環境を整える面で主婦を働かせようとしてること自体は悪くないかなと思う

あと多分だけど、全ての党が考えてない議論してないことはなかった気がする

政策が様々で賛同できるものがあっても他は部分では相入れないとかばかりだしどれを優先して選ぶのかになるのかな

参政党は変な方向に手広くて分野毎に衝突しないかちょっと心配になってる…余計なお世話申し訳ない

2025-05-06

anond:20250506090355

全体主義でも個人主義でもどうでもいいんだけど

「金持ってる奴だけがマトモなケアを受けられる世界」の話なら、放っておいてもこれからそうなってくだろうけどね

保険で他の人を養うのがもう無理だから

保険の使い所をちゃんと考えて是正していけばもうちょっと行けるんだろうけど

金持ってるジジィババァ保険使って介護受けてるとかおかしいし

(お前らが有料のサービス受ければ保険サービスの枠が空くから、ソレを使える貧乏老人が沢山居るのよって思うわ)

本当に必要人間保険を使うべきだよね。医療保険基本的にそうじゃん。怪我病気もしてないのに保険使わんだろ。そして使う場合も不必要な薬を出さないとか色々制限かけてるだろ

介護サービスに関しては金の管理なんて出来るわけがない認知症老人の「家族」が「親の金を少しでも残しておくため」に保険サービス使うからねえ

「ゆくゆくは終身の施設に放り込まないといけないから、その時の金を残しておかないと」ってのもあるだろうけどね

本人の年金でまかなえるかもしれない特養に入れるとは限らないからね。有料の終身施設利用料は天井知らずだからなー

まあ、本人の財産に合わせてちゃんと「お前は有料」「お前は保険」って国が振り分けるべきよね

介護必要になる前、現役世代の段階でそれを振り分けとかないとね。必要になった時に振り分けるのでは遅い

(そうすっと「オレは保険使えないのに払う意味わかんね」とかって声だらけになるのが目に見えて草)

いずれにせよ「自分ケア不要なまま人生完走出来るからいいもん」

って考え方は雑すぎるよね

スピリチュアル思考ならソレで良いかもしれんけど

2025-03-09

anond:20250308131459

これまで搾り取られてきたお金を溜め込んでくれてたから、ノーダメージで施設に放り込めると思うしかなかったんでは?

ちなみにうちは祖父祖母を老々介護してたけど、やや認知入ってキレやすくなった祖父祖母に手を上げたことがきっかけで認定度足りなかったけど特養に入れたよ

一回警察沙汰しろ

そしたら拒否権無しでケアマネやら包括支援の人たちが介入できるはず

anond:20250308131459

2000万は諦めて、やっかい母親を有料に叩き込むのが最善かもしれない

搾取された金は既に使い込まれていた。その上、介護にも金がかかり兄妹達から持ち出しになる」という事態よりはマシだと思うしかない

なるべく遺産が残る様に、有料ではなく特養に入れたいとこだけど介1じゃあ無理だし

妹さんがガチ虐待してるとかなら特養入れるかもしれないけどねえ。違うんだよね?

グルホかなんかが一番良いかねえ

まあ、ケアマネとよく相談するです

2025-02-16

anond:20250215201331

なんか「行政に頼め」「プロに任せろ」意見多いけど、正味この状態で使えるサービスってせいぜいデイサービスくらいじゃないの?

老健は期限付き、特養には介護度足りない、有料老人ホームお金があれば選択肢だけど

2025-01-25

氷河期世代はそんなに辛いか

現在スペック

昭和49年まれ、50歳。

実家暮らしのいわゆるこどおじ。要介護4と要介護2の両親を抱えている。

仕事継続してやってるが、キャリアアップ等にはつながらない転職をして年収300万ほど。

家庭も持てない、低収入、親の介護と辛いだろという方も大勢いると思うし、その考えは否定しない。

ただ実感として、今の生活が辛いのかと言われるとそうでもないので、要因を整理してみようと思う。

結婚しなくても許される世代

これは氷河期世代から前に始まってるだろうけど、これが一番でかい

第一に家庭問題なんてものはない。

第二に出費が圧倒的にかからない=資産形成できる。

一応、介護が始まる前は家庭に年収の1/4ぐらい入れてたけど、実質的に積立貯金である(後述)。

仮に俺が金持ちであったら、結婚たかと言われると微妙で、十分余裕があったら子供でも欲しいなと思ってるぐらい。

ちょっと貧乏だけど家庭の大黒柱としてバリバリ働いて家計を支えるぜとは思わない。

結婚しない一番の原因はおしゃべりとか一ミリも楽しくないから。

父も同じタイプで母との会話で最初沈黙。母が切れ気味に再度問いかけてようやく返事するって感じ。

多分こういう人は世の中に一定はいて、では父がなぜ結婚たかと言われると結婚はするもんだという前提でお見合いしたわけだし、母もラブラブ結婚生活に期待してたわけでもない。

両親世代はそういう世間体なのであって、結婚しないっていう選択肢があるんだったらそれ選ぶ人は多数いたのではなかろうか。

・親世代金持ち

今の20代の人たちは80代、90代の老人が金持ってると思ってるんでしょう。正解です、かなり持ってます

氷河期の前にはバブル期があったわけで、その時点で労働者の親世代は稼いでいるし、いい金融商品ってのもゴロゴロしてた時代

両親とも要介護なので貯金通帳とか家に届く保険契約のお知らせ、投信のお知らせとか見ることになるけど、かなり持ってる。

年金額も二人合わせて月25万ほど。こどおじなので70代の老人の生活なんてものを見てるけど絶対月25万なんて使わないので貯金高が跳ね上がってく。

余談になるけどなぜ使わないのかというと、食欲や体力、気力が落ちてるから。美味しいもの食べようとか旅行に行って豪遊しようって気にはならない。趣味に金掛けようとか洋服新しいもの買おうってのもない。それが70代、80代のリアル

加えて俺が家計に入れてる金も使わずそのまま貯金

介護お金飛ぶんじゃないかと思ってる方。

介護4=ほぼ寝たきりなんだけど、1日3回の見回り(オムツ替え)、週2回のお風呂、月2で訪問医の検診、ベット車いすレンタル、これ1割負担です。

特養入居費(3食、光熱費など)、オムツの実費代や嗜好品差し入れなどをしても20万そこそこで収まる。年金で大体払える。

じゃあ、その多額の金融商品最終的にどこいくの?

実家に住んでるけど、そこの土地建物は?

俺(と兄弟)が相続でもらう。

なので、自分資産と合わせて考えると金銭的な将来の不安って無い。

・低収入=ノーストレス仕事

基本的には仕事難易度収入の高低であろうと思う。今の仕事は”忙しい”はあっても”難しい”はない仕事である

言いたいことが伝わればいいけど、例えば保険10契約取ってくるのと、1日8時間単純労働するのでは、前者のほうがストレス抱える。

前者は相手がいる交渉必要だし、断られることを考えると数倍の顧客必要だし、上司の無言のプレッシャーもすごい。後者は休憩する暇もないほど作業詰められるかもしれないが、やれば100%終わるので淡々作業するのみ。

今の仕事は、1日疲れたわー風呂入って寝るか、で終わり仕事上のストレスは皆無。明日はどこどこにメールして、アポとって、資料作って、会議してーみたいな心配事は一つもない。

・まとめ

というわけで、子育ての苦労もない、金銭不安もない、仕事上のストレスもない、そういう生活を送っている。

介護時間だけは取られてるが、では親があと10年以上生きるのかと言われると多分死んでるので、60歳ぐらいで時間的にもフリーになる時期は来ると思ってる。

まだ体が動く60代を楽しんで70歳で死ぬ、これが理想。男の70歳(最高で75歳)以上で人生楽しむってなかなか難しいよ、って声を大にして言いたい。

唯一不安点とすれば、孤独死するんだろうなという点であるけれども、俺が死んだ時点で貯金ゼロってわけでもないし、実家土地もあるしで、姪っ子たちに死体かたずけを頑張ってもらおう。十分な見返りはあるはずだ。

2025-01-03

anond:20241231112528

70も過ぎるとどんなに健康でも体にどっかしら不具合があって苦痛を感じると思うのよね

でもボケちまうと苦痛疲労も感じない超人なっちまう

普通、体が老い散らかして苦痛満載になると「もうタヒにたい」って口癖のように言うもんなんだけど

ボケちまったらそれも無い

子供の為にボケる前にタヒにたい」と思えるうちにタヒねればいいけど、自ら命を断つわけにもいかねえし

こればっかは運だね(一族郎党全員が若タヒにするってんなら自分もその可能性が高いけど、遺伝に胡座かい安心することは出来ないね

クソ老いぼれて全員から嫌われて最後なんとか特養に入って、厄介過ぎるからって薬特盛になってメシ食えなくなってタヒぬっていう末路は誰にでも訪れる可能性あるぜ)

いずれにせよ、一生懸命生きてきて、最後最後になんもわかんなくなって

デイサービスショートステイや終身の施設で「家に帰りたい」ばっか言うのなんて悲惨まりない

(最終的に「家」に居る時も「帰りたい」って言う。たぶん「神の家」のことなんだろうな)

何がQOLだよ。臍で茶が沸くわ。誰も介護なんて受けたくねーんだよ。「ほっといてくれ」ってのが彼等の一番の「望み」なんだから

一番のところを無視しておいて綺麗事ばっかだよ

ほんと、老いという病をなんとかするか、介護というもの根本的に考え直すかしねえとどうにもなんねーよ

2024-10-08

anond:20241008110549

まず親にケアマネはついているのか?いなければ市町村役場地域包括センターに連絡して担当をつけてもらう。これが最初にやるべきこと。次に介護認定をするケアマネに聞け。ケアマネデイサービス特養への予約もやってくれる。お金相談すればより良い方法を教えてくれる。今のうちに動いたほうが良いと思うよ。

介護に関するクソバイス(親嫌い増田編)

いやあ。

それはマジ済まんかった。

ワイのクソバイス欲を満たすストレス解消悪かった。

詫びのついでにちょっとだけ。あんまり聞きたくなかったらスルーしてくれよな。

見る限り、増田の両親は「サービス付き高齢者向け住宅」の利用を検討するのが第一選択じゃねって思う。

お姉さま費用負担同意をとって、ケアマネがついてりゃ情報仕入れて、外堀埋めてから説得してはどう?

いわゆる「老人ホーム」は「特養」だけではない。大まかに住宅系と介護系と分かれる。

老人ホームは色々な種類がある。

その中で特別養護老人ホーム医療手前で最も介護必要とか、身寄りもなくお金もない人など事情がある人が優先になるため、普通の人はここには入れない。

そうなると、だいたい以下が対象になる

この他に

と言うのがある。

で、だいたいは上から順番に介護度が高いイメージ。ただし費用は比例しない。

増田場合まずサ高住へ入れるのがいいんじゃね(妄想

特養介護医療院、有料老人ホームは基本夫婦での入居不可

特養介護医療院は自分意思選択して入ると言うより、介護専門家医療専門家が勧める時の選択肢だと思った方が良い。普通希望しても枠は開かない。形だけ登録していても色々な条件で順番待ちのスキップが発生し、一般的な人はまず受からない。

ただ、労働介護世帯に老夫婦しかおらず、すぐに助けられる介護支援者がいないというのは優先度が上がる可能性もあるので、状況によっては選択肢。

お父さまが人工透析必須になり、お母さまがお父さまの病院通いをしきれなくなったら、介護医療院の選択肢になるかもしれない。


有料老人ホーム基本的には民間運営していて、お金を払って入るところだ。だいたい場所を選ばなければ入れる所は見つかると思う。

一方で、これらは基本的にはここは1人で入る場所なんだよね。

老老介護とはいえ介護が出来ているレベルのお母さまは対象外だと思われる。するとお母さまは一人暮らしになってしまって、増田の出来たら同居したくないという要件からは外れてしまう。

もちろん何事にも例外はあるが。

基本「住宅」のサービスなら夫婦での利用ができる

そこで出て来る選択肢が、サービス付き高齢者住宅サ高住だ。サ高住簡単に言うと、オンコール連携する介護事業所がサービス提供していて、高齢者向けに整備した住宅のこと。

基本的には自立の人が利用する住宅で、老人が使いやす基準に則って出来ており、見守りサービスデフォルトでついている住宅なのだが、だいたいは外部の介護サービスを受けやすく出来ているので、それらを利用する。

さらに介助型サ高住というものがあって、介護施設が併設されている場合もある。

今、子どもが手を出さずにそれなりに生活出来ているんだよね?お金もだしていないんだよね?まずはここを軸に考えてみたらどうか。

親と関わりたくないというのは分からんでも無いが、放置しておくと状況は悪化するだけにみえるな…。

から始める?どうやって説得するのか

  1. 介護本なんてたくさん溢れているので、ざっと読んでみる。Web情報おすすめしない、
  2. 親が現在どのような介護サービスを利用しているか介護度はどれぐらいか調査する。ケアマネージャーが既についているなら、ケアマネージャーに連絡をとって話を聞くのが手っ取り早いかもしれないが、本人の同意はいる。
  3. お姉さまがいるならまず費用負担について同意をとった上で動き始める(両親にはとりあえず言わず施設探し) https://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp/ ←ここが基本。他にも民間サービスもあるがかなり詳細に条件を絞って検索出来る。電話するなりなんなりしてコンタクトを取って絞っていく
  4. 施設をその施設を利用すること前提に専門家についてもらって、お姉さまにも同意を取って、資金計画とかをはっきりさせ、ある程度外堀を固める
  5. 今のケアマネにも話をして、本人たちの説得にかか

こんな感じじゃねって妄想するけど、ここはケースバイケースがでかすぎて、まずはとっかかりの情報として見てくれ。

なお、ワイ氏も特養検討したがワイがいるからまず無理っていわれたやし、有料老人ホームは金がなく、サ高住は既に介護度が高すぎて対象外やったやで。だから今のうちに検討しておくんやで。

anond:20241008110549

まずは、親と同居して献身的介護するというのはやったらダメだ。

行政から見たら介護は足りているとみなされて、特養ホームなどに入る

優先順位が低くなる。

家族が遠くにいたりして目が届かなくて、徘徊したりして警察保護されたり

する実績を積むと、優先順位が上がり特養ホームに入りやすくなる。

介護エントリやめてくれ

介護話題ホッテントリに入りまくってて、不安がかき立てられている

ウチの両親は先日後期高齢者デビューを果たし、持病のある親父をお袋が老々介護している

俺も姉も早くに上京して今は家庭を持っており、実家には年に一回帰る程度

年々衰えていく両親を見て、姉と「そろそろ考えなきゃね」みたいな事を毎年言っているが、

ぶっちゃけどちらも何もせず、現実から目をそむけている状況

はっきり言って俺も姉も親の人間性が好きじゃないので、そのこともあって家を出たわけで、直接介護絶対にしたくないと思っている

というわけで、ギリギリまで親だけで暮らしてもらって、どっちかが死んだり、

いよいよ生活が厳しくなったら金を出し合って施設に入ってもらうというのがぼんやり考えていることなのだが、

それに向けてどう動いたらいいのか全然分からん

もちろん金もないので安く済ませたいが、いわゆる特養と呼ばれる老人ホームは順番待ちという話も聞く

順番待ちというのは、まだ動けるうちの今から予約しといていいものなのだろうか

親父は腎臓が悪く透析寸前らしいので、たぶん親父が先に死ぬのだが、お袋は一人になったら実家を売って俺か姉の家の近くに越してきたいと考えているらしい

正直言って俺も姉も勘弁してほしいし、俺の嫁も姑と相当折り合いが悪くて(重ねて言うが母親人間性にも問題がある)、

絶対に同居はしない、近くに来るのも嫌だ、そうなったら別れると泣くほど嫌がられている

とはいえ、もう車の運転もあと数年でできなくなるだろう(正直今でも結構アブナイと思う)し、そうなれば周囲5キロスーパーもないか現実的に生活は厳しい

なんとか今の地元スーパーの近くの空き家にでも住んでもらうのがベストなのだが、独居老人に貸してくれる家を探すのも骨が折れそうだ

そもそも親を説得するところから始めないといけないのだが、はっきりいって親を好きじゃないので会話をするのもかなりストレス

というわけで現実から逃避して仕事自分家族のことだけを考える生活にもどっていくのがいつものことなのだが、

介護エントリのせいでまた嫌な現実に引き戻される

あー考えたくない考えたくない

ぶっちゃけピンピンコロリを祈るしかない

頑張って死ぬまで一人で生きてくれかーちゃん

2024-09-01

小池都知事関東大震災朝鮮人犠牲者追悼文中止に至るまで-2 項目説

前編はコチラ 

https://anond.hatelabo.jp/20240901181941

 

2009年衆院選幸福実現党候補応援

スポニチスッパ抜いて失笑を誘った。池袋の裏手で聴衆もほぼ無くビールケースに乗って面白カルト候補応援する姿が写真掲載され面白画像として出回った。

記事は削除されてこれくらいしか残っていない。https://matomame.jp/user/20yama20/86adf5030479d91ccee5#9c0b66168507bff3b75a

 

2009年11月twitterで「事業仕分け日本解放第二期工作要綱による日本弱体化の為の施策」の由発言

日本解放第二期工作要綱とは1972年日本右翼活動家によって中国にて発見されたとされる、中共による日本赤化工作の指針文書。要するに中国版の32年テーゼだ。因みに1972年田中角栄による日中国交正常化があった年だ。それに伴って国府台湾政府)とは断交した。

 

32年テーゼというのはコミンテルン1932年に定めた日本共産党の革命指針の綱領で、日本は2段階革命のどこの段階かの判断に始まり天皇制の打倒、小作廃止、7時間労働などを定めていた。後半の2つは奇しくもGHQが実現している。

日本解放第二期工作要綱は、この32年テーゼと同じもの中共が作っていた!とするものだ。だから日中が国交を樹立すると共産主義になるぞ!と。

だがコミンテルン中共立場は全線違うからそんなもんはあり得ないし、そもそも効果が無い。日共過去コミンテルン下部組織だったが中共とそういう関係であった事は無い。

 

しか右翼活動家が偶然発見しただけで、他にはその文書を見たものは居ない。という事で、これは嘘だと考えられている。

 

もう一つの文脈が、西尾幹二2007年頃?に発表したコミンテルン史観で、これが受容されるうちにドンドントンデモ化して行った。

例えば、満州事変コミンテルンが画策した、日米開戦コミンテルンの策略、GHQコミンテルンだった!、などなど。杉田水脈は「コミンテルンは今も存在しその活動が活発になっている!」と言っている。大企業学者中央官庁で経歴をいくら積んでも比例代表制で党の票は回して貰えないが、コミンテルンが生きてると言うと比例上位に就けて貰えるのだな。あれもこれもコミンテルン!と仲間内で「議論」(陰謀論)を活発に言い合うと、コミンテルン活動が活発になった事になるのだ。

田母神幕僚長がこのコミンテルン史観論文開陳して馘首された。

このコミンテルン流行の後に小池はこれに引っかかっているのである杉田水脈小池が同じ程度と思う人は少なかろうが、少なくとも同じ程度だった事はあったという事だ。

 

初登庁と共に特別秘書民族派極右野田数就任する事が報じられる

山本一郎記事をどうぞ

https://archive.is/9EaDx

 

喜多ら2人の親小池議員には発言権を与えずパシリにして議席が無い野田が牛耳る院政

最初自民党に叛旗を翻して離党し反都議会自民議連を旗印にしたので初登庁には音喜多都議二人以外がお迎えをしないアウエイ状態であった。

しか希望の塾を発足するとそんなコアの2人には発言権はロクに無くて議席の無い野田秘書が全部仕切るパシリ状態

たこの頃の野田歌舞伎町で豪遊している所を週刊誌に撮られている。

 

舛添全都知事独断で話をつけてきた市ヶ谷商業高等学校の跡地を韓国人学校転用する約束反故

市ヶ谷商業高は牛込柳町近くの新宿区矢来町にあったが廃校になり、土地活用方を探していた。当地人口減少が続く都心の坂と狭隘路の中にある土地で、高層ビルなどへの転用が難しい。また住宅街の奥にあってランドマーク的な使い方も無理がある。

そこで舛添は韓国訪問した際に韓国人学校への転用約束をしてきた。これに右派は大反対して反舛添の声を上げた。

舛添が金の問題で失脚して小池都知事就任するとこれを反故に。

これも極右ゴロとの付合いが影響していると思われる。

 

それでは転用方の代案は?と問われた小池は当時問題になっていた保育園転用すると答えた。

だがこれは相当トンデモな解答で、保育園電車で行くものではない。更に柳町渋滞の名所で朝夕に送り迎えするのは困難だ。しか付近人口減少地帯で、保育園の立地としては完全に不適だ。また保育園としては施設が大きすぎる。

故に当地保育園転用考慮もされず放置状態となっていた。最近になって、付近中学校の建て直しに伴い新宿区特養ホームを建てる計画を立て、ようやく土地活用が進みつつある。

 

2017年希望の党結成。「排除します」発言 音喜多らコアメンバー政治手法批判して叛旗、小池の元を去る

2017年衆院選希望の党大敗 小池知事大人しくなる

小池は元々リベラルだった。また、芦屋出身兵庫民で選挙区兵庫だったが、郵政選挙小泉政権刺客として東京10区に飛ばされた落下傘候補である

まり風や波に乗って立場を変えてきた人物であって、思想史とか戦後政治史とか全然頭に入っていない。戦後政治史というのは自民党史でもある。

一方、小池都知事都民ファという潮流に乗ろうとした前原誠司は逆に90年代保守エリートみたいな経歴を持つ。松下政経塾にも行っていて、更に京大高坂正堯ゼミ出身だ。高坂正堯門下生という事は、猪木正道戸部良一らの防衛校長らの系譜でもあり、それはオールドリベラリズムリアリズム系譜でもあるという事である吉田茂海洋国家論にも影響を受けているし憲法九条問題も、その護持は日米安保との合わせ技で安全保障経済発展の安定土壌を手に入れる吉田らの施策理解している。その結果、戦後日本常軌を逸した経済発展を遂げ、戦争に負けたのに極東の中心となった。

国際的立場が上がったので安全保障の美味しいトコ取りは出来ないというのが当時の課題であっし、9条改正問題はその為のものであった。

しか小林よしのりブーム以後の保守論壇というのはバカが出来る人をパージする場となってしまい、9条は亡国の策略とかGHQコミンテルンだとか言うのがまかり通ってしまう。

小池後者代表で、高坂正堯の本なんかも読んでないだろう。

前原は焦っていたのだろう。自分が確りとした思想地盤にのっているのにポピュリズム駆逐されてその地盤が無くなり、保守政治との接点が無くなってしまった。一方、コミンテルンが未だに活動盛んと言えば政治的に重用される。

そこでポピュリスト権化である小池に接近して合流する事で党勢を伸ばせると考えた。

ところが調子に乗りすぎた小池は「排除します」発言をしてしまう。前原はこれを説得できると思ったようだが、何せ前提の知識経験が違う。小池の「保守思想」の全てがネトウヨっぽい天ぷらだとは考えていなかったようだ。しかしそこに至るまでの経緯を見れば天ぷらというのは明らかだ。

 

その後希望の党大敗して党勢ほぼゼロとなってしまう。ずっと時代の風と波に乗ってやってきた小池にとってここを起点にマスコミバッシングが始まり7つのゼロも含めて問題にされ一つ一つの発言施策根拠ガチ詰めされる流れになるというのは恐怖だったのではないかと思う。

そこでそれまでのイデオロギー的振舞いは全部止めた、というところじゃないか?ずっとその後は本当に大人しくしていた。

2020年コロナ流行し、当初安倍総理が甘く見て放置し、国民の怒りが上がってきた辺りで感染防御に切り替えた。この流れに乗って「3密」や移動抑制を呼びかけたところ、ポピュリストの才能がいい方向に作用して過去のヘマは忘れられて今に至る。

 

まあそれは良かったが、やっぱりロッカーの奥に仕舞ったままのマルチ商材は反省して処分すべきだと思うよ。

2024-08-19

クルド問題で良くやり玉にあがる解体トラックの積載とヤード問題に就いてパート2

パート1→  https://anond.hatelabo.jp/20240819184907

木曽呂(神根東)

木曽呂はまっ平らな川口市大宮台地が張りだした高台地区。この木曽呂の東には川口ICがあり、その東側には人家希な地域がある。神根東と言えばいいのか。住所としては赤芝、石神という地域だ。

ここの場合一般的調整区域建築制限されているのではなくて、近郊緑地保全区域という規制が掛かっている。

家やマンションが建てられないので畑をやるしかない。しか都心から近い畑地域では花卉栽培が人気になる。そこでこの周囲では盆栽植木名産になっている。

しかし、植木って今は人気だろうか?あまり植木に精を出しているおじさんとかは見ない。なので下火となり、都市化によって農業自体廃業してしまう人も多い。

すると土地が遊んでしまうし、そこに固定資産税も掛かってくる。

一方、建築規制だけなので用途規制されていない。

そういう訳で駐車場用途ヤード用途の買い手に売却、となる。緑地保全区域なのにホコリっぽいヤードだらけになるのが皮肉だ。

特に外環道川口IC付近にはヤード類がまとまった箇所が数か所ある。

 

特養ホーム調整区域サイン

特養ホームというのは収益性が然程は高くないのに広い面積が必要施設で、故に訳アリの土地、崖の下などに造られやすく、その為に災害犠牲者が出る事がままある。

調整区域特養ホーム例外に入っている場所などは当然候補地となる。

産経は近所の迷惑度を強調したくて特養ホームを入れたのだろうが、増田場合は逆に「ああ、人家希な地域なんだろうな」と考えてしまうのだ。

因みに学校が一緒に挙げられているが、学校は今夏休みだ。

 

増田産経のこの手の報道を信用していない理由

増田はこの手の産経キャンペーン記事を信用していない。何故ならクルド叩きキャンペーンは「中国人が水源地を買っている、日本の水が危ない」キャンペーンの続きだからだ。

この中国人水源キャンペーンの時は遂に具体的な売買の経緯などを取材して書かなかった。

増田含めてネットには不動産のうち、「負」動産クラスタというのが居る。不良不動産インチキ売買や怪しい不動産ゴロの事などを調べるのが好きな人間だ。

そんな負動産クラスターズが「水源までの道路はあるのか、それは誰の管理か」「水源地の分筆は売主がやったのか、仲介第三者取引か」「もしや嘗ての原野商法土地を買い上げて今度は中国人騙してる原野二毛作か」とウキウキでいたのに、結局最後まで具体性のある記事は一切書かなかった。

朝日新聞取材して「どうやら中国人相手原野商法しているようだ」という一定取材記事を出したのに、アンサーは無し。朝日の件と違うケースがあるのかどうかも書かないし、一切の掘り下げも無し。原野商法は整地もせずに登記簿だけで行われる詐欺商売で、売主が現地にも行かないという信頼?の元に為されるバカみたいな取引だ。だから地上からは一切の変化も見えず、金だけが動いてゴミを得るという事が行われる。故に掴んだ情報がどこの事かと言ってくれないと困るし、言ってくれたら登記簿取って何があったか調べられるのだ。

そういう掘り下げを全くせずに、今度は自衛隊基地の近くに外国人土地持ってるのが判った、日本危機だ!と煽る方向にだけ行ってそれっきりだ。

 

元々産経には一般向けではない産経記事というのがずっとある街宣右翼とか宗教右翼とか向けなので程度は極端に低く、社会人読者が常識的スキルで疑問を持つという想定がされない。例えば「なんで登記簿取って書かれている買い手や司法書士銀行などに取材に行かないんだ?」という疑問を持つ人は想定読者じゃないのだ。そういう人は一般的には社会人と呼ぶ。

書いてる記者もまともな能力がない。公害問題の時に地盤沈下が起こり井戸水の汲み上げ規制が全国で出来ていたはず、という常識やそれらにアタッチする能力もない。かなり特殊記事群と言っていいだろう。

クルド問題では他の新聞医療センターでのケンカを報じるくらいで取り上げない。地元紙の埼玉新聞はたまに取り上げるがトーンや内容が全然違う。「Xで定積載の平トラック撮影して『過積載クルド』とする盛り上がりに迎合してやはり定積載の平トラック掲載してアイキャッチにする」なんて事は当然しないし、そういう読者を想定していないのだ。それは良識とかじゃなくてただの常識だ。

 

という訳でしてこの記事自体は「いつものアレ」であって、「領海侵犯」「刑事裁判での被害者人権」なんかと同じ枠なので全く信用していないのであります

具体的にはクルド盆踊りのその迷惑度が信用できないから。

 

しかし、定積載のトラック捕まえて「警察がなぜか検挙しない!1」ってそりゃ定積載だからだよなぁ。しかもその写真ガイジン悪事として記事掲載する新聞があるって言うんだからすげえよなぁ。しかもよく見たら読者に提供してもらってるのな。つまりXでバズってるのを鵜呑みにした情弱さんを鵜呑みにしたって事よな。

 

地理がよく分からずにあの手の情報に踊らされている場合もありそうなんで、川口地理説明したいんだが、紙幅が尽きたので今度なー。そんじゃーね

クルド問題で良くやり玉にあがる解体トラックの積載とヤード問題に就いてパート1

産経新聞が報じているクルド人ヤードで大騒ぎ問題に関して。因みに本稿では記事事件のものには触れない。

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.sankei.com/article/20240818-Q7DJ43L7IVGBVIXACY4JX5FRBY/

 

トラック制裁制限

産経記事では冒頭に「過積載の(解体業)トラック」の写真掲載されている。Xでもよく同じような写真が「クルド人解体屋の過積載トラック」として掲示され「何故か警察検挙しない!」と指弾されている。

これらは違法積載なのだろうか?

 

道交法は近年改正され、車両からのはみ出しの制限が緩和された。

後方については車両長の20%以下となった(はみ出しが後方だけの場合)。これはいすゞエルフ2t積みの場合全長が4.7mなのではみ出しの最大は940cmとなる。写真トラックはそんなにでっぱっていない。

 

側方については片方10%づつの両方で20%までが可能になった。

産経写真トラックは上の方が広い積み方がされている。一番上に畳が2枚並んであるのでこれを基準に幅を考えてみる。

畳は地方により寸法が違うが関東で使われる江戸間だと短辺は88cmだ。これが2枚で176㎝。真ん中に間隙があり、柱も一本挟まっている。また少し斜めになっている。それらを修正すると188cmくらいか

エルフの全幅は1.7mなので両側合わせて34㎝まではみ出し可能だ。幅は1.7+0.34=2040㎝まで積載okであるから全然余裕である違反ではない。

 

では高さは?というと、実は規制がないのだ。いくらでも積んでいい。

でも道交法では「道路運行する車両の最大寸法」が決まっていて、3.8mとなっている。だから荷台の高さに拘らずに全車3.8mまで積める。

しかし3.8mというのは観光バス屋根とか電車の2階建てグリーン車屋根の高さで、とんでもない高さだ。だからトラックでそこまで積むという事はあまり無い。で、写真トラックもそこまで積んでいない。見たところ3.2~3.4mくらいだ。

 

重量は?というのは測らないと判らない。でも間隙が多い廃材なので重量はそこまでいかない。2tくらいではないだろうか?因みに木造住宅の重さは30坪2階建程度で30t強といったところ。検索すると1600kg/㎡という数字が出てくるだろうが、これは家の積載荷重と耐雪荷重を合わせた重さで、自重は半分程度になる。また壁材のモルタル石膏ボード漆喰を合わせた重さだから木材だけだと大した事ないのだ。

 

となると、これは過積載でも何でも無い定積載なのだ

 

トラックの積み方

トラックに積む場合、まずはあおりの内側にコンパネなどで壁を造る。その中で安定するようにテトリスみたいにぴっちり積んで、時にTスピンなんかも駆使して動かないようにする。

コンパネ壁の上に来たら安定する大物を外側に積んで真ん中の方に小物を積んで行く。これもテトリスっぽいな。

いい所まで来たらロープを掛けて思い切り絞り完成。コンパネと大物が押さえになって荷崩れを防止する。

 

多分、Xとかで騒いでいる人らは平トラックの積み方知らないのだろう。なので解体屋のトラックを見たら全てで「過積載」と騒ぐ。しかも慎重に情報を流すという動機がない。

しかも後ろからではドライバーが何人かなんて判る由もない。クルド人かどうかなんて聞かないと判らない。更に言うと撮影場所がどこかとかどこナンバーかというのも確認しないしその動機もない。

警察はなぜ検挙しない!」ってそれは平トラックの定積載だからだ。アホやね。

 

ヤードの中が見えない問題

ヤードっていうのは物流基地屋根のない構内をいうのだが、特に自動車解体屋の車両置き場の事も指す。最近ではそこから建築業の資材置き場や金属スクラップ置き場なんかのことも指す。これは自動車解体屋のヤード誤用っぽい転用だ。

で、この自動車解体ヤードは簡易な壁で仕切られて中が見えない、中で盗難解体しているのではないか?と言われ、それもクルド人問題として語られる事がある。

 

だがこれは無体な論難だ。壁を建てるのは法規制に拠る。

昔の自動車解体屋はテキトーで、その辺に廃車を積み上げ、外して売り物にするエンジンやボディーパーツをその辺に積み上げていた。

だがこれだと廃油や廃冷却水がタレ流しになって土壌にしみ込んでしまう。廃冷却水は河川流れると魚毒性が高い。

そこで各条例でこういう規制が出来た。

・1.廃車置き場と作業場コンクリ打ちして排水路を作り、オイルトラップを設置せよ

・2.1が難しい場合作業場だけコンクリ打ち+排水路+オイルトラップとしてそこで全液体を抜いてから廃車置き場に置け

・十分な高さのある塀で囲って部外者が入れないようにせよ

 

最後の塀は子供が入り込んでかくれんぼをしてたら転落したり、車ごとプレス機に突っ込まれキックアスの悪役みたいな死に方するのを防ぐ為の規制だ。

増田学生時代、金がないかマイカーは買えなかったが整備の腕は幾分あるのでバイト先の友人に駆り出されて工具箱持参で解体屋にフォークリフト86の廃車を下ろしてもらいミッション自分たちで外したり、シルビアのノンスリップデフを外したりして金払って帰り、それらを交換したりしていた。日産のL型エンジンは重かったな。

でも今はそういうのは出来なくなっていて、勝手ヤードの中歩いたりさせてくれないしそもそもから見えないか在庫が判らない。つまらん。

こういう仕事は当然がっつり汚れて暖房冷房も無いところで働くから人気が無く、外国人従業員が多くなっている。

それで色の黒いガイジンヤバいとなって、「中が見えない=犯罪?」と連想ゲームになるのだが、法規制ぐらい知っておけという話である

 

事件地の推定

「本稿では記事事件のものには触れない」って書いがあれは嘘だ。やっぱ記事の中身に触れたくなったわ。というのも地理的条件説明したいから。

 

記事中に「(川口)市東北部とあるが、市の東北側には人家がまれ地域があるのだ。一つは旧見沼、もう一つが木曽呂という地区だ。

 

見沼

 

江戸時代まで川口から大宮にかけて見沼という巨大な沼があった。土木工事狂の三代家光になると、見沼の下の方に堤を造って、今の川口市~足立区開拓する事になった。その直接指示官は利根川東遷事業荒川西遷事業を為した治水土木界のチャックノリス、かの伊奈忠治である

そこで八町堤が築造され、見沼は巨大溜池となり、その南は広大な田圃となって幕府石高を上げ、財政情況改善したのである

ところで荒川はそれまで元荒川を流れていたので、上尾より下流入間川けが流れていた。しかしこの入間川下流は今の荒川と相当に違う所を流れていた。

指扇付近からは今の荒川の西を蛇行して流れ、中浦和駅武蔵浦和駅南浦和駅浦和シリーズスランプラリーしてるみたいな流路を取ってから浦和競馬場に踵を返して川口市を横切り今の外環道クロスして、川口オート→毛長川→八潮という風に流れていた。地方競馬からオートレースはしごかよ。

で当時綾瀬駅を流れていた利根川に合流して自由に氾濫し辺りをぐちゃぐちゃにしていた。オケラオヤジの大暴れみたいな奴である

この川も荒川西遷で廃川になったので広大な土地を開墾でき、その辺は川が無くなったから見沼の溜池で潤すって感じだ。

この川の痕跡戦後すぐの航空写真にはくっきりと写っている。

https://ktgis.net/kjmapw/kjmapw.html?lat=35.841125&lng=139.699960&zoom=14&dataset=tokyo50&age=10&screen=2&scr1tile=k_ort_USA10&scr2tile=k_cj4&scr3tile=k_cj4&scr4tile=k_cj4&mapOpacity=10&overGSItile=no&altitudeOpacity=2

河川跡は出水やすいので田んぼとし、その横に形成された微高地自然堤防曽根)に集落を築いていたので川跡がくっきり残ったのだな。

 

享保の改革吉宗時代になると、見沼に泥が溜まって貯水力低下。そこで、見沼を全部干拓しちゃえという事になった。でもそのままじゃ水が足りないね。そこで見沼代用水という用水路を作るのだが、どこから取水してるというと羽生なのだ。見沼から60㎞以上あるのだ。

途中には当然沢山の川がある。そこでどうしたかというと、全部立体交差で通したのだ。江戸時代なのにちょっとイカれた工事だ。舎人ライナーに見沼代用親水公園って駅があるが、この代用水とは見沼の代わりの用水って意味なのだな。

それ以来、旧見沼は田んぼ地帯となっていて、地盤も悪いし土地が低いか都市化した後もそこに家を建てたり開発行為をしてはならないという規制が敷かれている。

武蔵野線東浦和東川口間、東武野田線大宮公園~大和田七里岩槻で突然住宅街が途切れて田園地帯や荒れ地が広がるのを見た事ないだろうか?あれが見沼なんである

 

で、八丁堤の下にあたる川口市の方は開発一切禁止というんじゃなくて調整地域という形になっている。これは一般都市計画建築物規制するやり方で、住宅工場などは建ててはならない。でも例外が設けられていて、学校病院特養ホームなんかはokなので、家は無くそういう建物ばかりが閑散に建つという風景になっている。

建物規制なので駐車場など建物がない用途では規制されない。すると、中古車屋(事務所は移動可能プレハブ)、解体ヤード建築資材置き場などは規制されないのでそれらが集まってしまい、景色としてはあまり良くない地域になっている。

 

パート2→https://anond.hatelabo.jp/20240819185125  

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