清水エスパルス→ 2017年は最終節で何とかJ1残留を決めた清水はヤン・ヨンソン監督を招聘したが前評判は非常に低かった。長崎や湘南などとともに降格候補の1つに挙げる人が多かったが、開幕から4試合負けなし。好スタートを切った。W杯の中断明けも3連勝スタートを切ったので一時は残留争いのグループから抜け出すことに成功したが、20節以降は9試合で2勝6敗1分けと低調。またしても残留争いに巻き込まれている。
降格圏のチームとの差が「4」まで接近したので2度目のJ2降格の危機を迎えているが、ポジティブなニュースの多いシーズンになっているのは間違いないところである。FW鄭大世が怪我の影響もあって満足にプレーできていないのは大きな誤算と言えるが、23才のMF金子翔が自己最多の9ゴールを記録するなどエースに成長。22才のFW北川航もJ1における自己最多の8ゴールを記録するなど奮闘している。
20才のDF立田は本来のポジションではない右SBでプレーする機会が多くなっているがレギュラーとして活躍中。森保監督の評価は高くて五輪代表の主軸の1人になっている。対して左SBのDF松原后はスランプ気味。2016年や2017年のようなハツラツとしたプレーを見せることが出来ずにいるがJ2の岡山から戻ってきたMF石毛は左SHの位置で存在感を発揮。大卒2年目の右SBのDF飯田貴も出場機会を大幅に増やしている。
もともと期待の若手の多いチームだったがヤン・ヨンソン監督がうまく若手を登用して彼らの成長を助けている。残留争いに巻き込まれているので十分な結果を出すことは出来ていないが、若手の育成という部分での手腕は高く評価できる。他にも高卒1年目のFW平墳、MF高橋大、MF滝、MF西村恭、DF伊藤研も楽しみな若手なのでいい流れになってきた。数年後、面白いチームになっている可能性は高い。