■ 延期されていた静岡ダービー 台風の影響で延期になった31節の清水エスパルス vs ジュビロ磐田は10月22日(土)に行われた。J1は32節が終了して残りは2試合となったが清水が17位、磐田が18位。静岡の両雄はどちらも降格圏に位置する。清水は勝ち点「32」、磐田は勝ち点「28」となるが14位の京都ならびに15位の福岡は勝ち点「34」、16位のG大阪は勝ち点「33」となる。清水は勝てば湘南も抜いて13位まで浮上することが出来る。
ホームの清水は「4-2-2-2」。GK権田。DF片山瑛、立田、鈴木義、山原。MF松岡大、白崎、中山克、カルリーニョス・ジュニオ。FWチアゴ・サンタナ、北川航。夏に獲得したMF乾とMFヤゴ・ピカチュウはともにベンチスタート。FWチアゴ・サンタナはJ1最多の12ゴールを挙げている。右SBはDF原輝綺がベンチスタート。ロングスローを持っているDF片山瑛が起用された。FW鈴木唯もベンチスタートになった。
対するアウェイの磐田は「3-4-2-1」。GK三浦龍。DF森岡陸、伊藤槙、山本義。MF山本康、上原力、鈴木雄、松本昌、山田大、金子翔。FW杉本健。大卒2年目のDF森岡陸が右ストッパーでスタメン出場。32節の横浜FM戦(A)で途中出場して決勝ゴールを挙げた高卒1年目のMF古川陽はベンチから出番を待つことになった。FW杉本健は31節の鹿島戦(H)でPKながらようやくの今シーズン初ゴールを記録した。
■ 後半47分にFWジャーメイン良が同点ゴール! 17位の清水と18位の磐田の試合は激闘になった。序盤はどちらかというと磐田ペースだったが前半20分に清水のMF白崎とFWチアゴ・サンタナが立て続けに決定機を迎えた。流れが清水に傾く中、前半34分に右サイドのCKを獲得するとMF白崎がニアで触ってこぼれたボールをエースのFWチアゴ・サンタナが押し込んでホームの清水が先制に成功する。FWチアゴ・サンタナは今シーズン13ゴール目となった。
1対0で迎えた後半14分に磐田は選手交代を実施。MF大津祐とMFジャーメイン良を投入した。後半22分にはMF遠藤とMF松原后を投入。後半34分にはCBのDF山本義を下げて高卒ルーキーのMF古川陽を投入。終盤は3バックから4バックに変更した。負けると「ほぼthe End」の磐田は後半47分にMF古川陽のパスから途中出場のFWジャーメイン良が左足で豪快に決めて土壇場で1対1の同点に追いついた。
直後に清水はFWチアゴ・サンタナが決定機を迎えたが惜しくもシュートはクロスバーに直撃した。後半50分に今度は磐田のMF古川陽にビッグチャンスが訪れたが左足のシュートは枠を大きく外してしまう。試合は痛み分けのドローに終わった。勝利が目前に迫っていた清水は29節の湘南戦(H)に続いてまたしても後半のアディショナルタイムの失点で勝ち点「2」を失う形になったがひとまず16位に浮上した。
■ 磐田は次節にもJ2降格が確定するが・・・。 J1はこれで全18クラブの消化試合数が「18」となった。分かりやすくなったが10位の神戸と11位の名古屋の残留は確定した。12位の札幌も勝ち点「39」なので「よほどのことがない限りは大丈夫」と言える。結局、13位の湘南以下の6チームの争いになったが13位の湘南が勝ち点「35」、14位の京都と15位の福岡は勝ち点「34」、16位の清水と17位のG大阪は勝ち点「33」、18位の磐田は勝ち点「29」となる。
磐田は残り試合で2連勝したとしても勝ち点「35」止まり。状況はさらに厳しくなったがそれでも33節がG大阪(A)、34節が京都(H)なので自力で差を縮めるチャンスが残っている。後半47分のFWジャーメイン良の同点ゴールで何とか希望はつないだ。得失点差の関係で14位の京都ならびに15位の福岡との差が「6」のままだと「ほぼ16位以下」が確定する状況だった。土壇場でつかんだ勝ち点「1」の価値は小さくはない。
ただ、次のG大阪戦(A)で引き分け以下に終わると17位以下が確定する。土俵際まで追い詰められているがここ4試合は負けなし。粘り強い戦いを見せている。目立つのは何と言っても高卒1年目のMF古川陽になる。静岡学園高で活躍した高校サッカー界のスター選手がここに来てようやく出番を得るようになって躍動している。前節の決勝ゴールに続いてこの日も同点ゴールをアシスト。救世主になっている。
同点アシストの場面はセルフジャッジで清水の選手の足が止まる中、MF古川陽は休むことなくプレーを続けた。抜け目のない動きだった。悔やまれるのはその後に訪れた決定機を外してしまったこと。いい具合にボールがこぼれてきて「左足で流し込むだけ」という絶好のシチュエーションだった。MFヤゴ・ピカチュウがブロックに来たので慌ててしまったと思うが仮に決まっていたら劇的すぎる逆転ゴールだった。
■ またしても後半のアディショナルタイムでの失点 清水はこれで5試合勝ちなしとなった。21節からの7試合で4勝1敗2分けと快進撃を見せて降格圏を脱出したが28節以降は0勝3敗2分けと失速。29節の湘南戦(H)ならびに今節の磐田戦(H)は後半の終了間際まで1対0とリードを奪っていたので「勝たないといけない試合」だった。後半51分に喫した湘南のFWウェリントンの同点ゴールは清水にとっては痛すぎた。この試合で引き分けたことで良い流れは完全に無くなった。
この日も逃げ切りに失敗したが後半47分の失点シーンは複数の選手の足が止まってしまった。古巣対決となるDF松原后が相手3人に囲まれながらも強引にドリブルで仕掛けて相手のファールを誘おうとして倒れたが笛はならず。この日の佐藤隆治主審のファールに対する基準を考えると笛が鳴らないのは当たり前だったがDF松原后に対応したMFヤゴ・ピカチュウならびにMF白崎の足が止まってしまった。
ピッチに倒れたDF松原后につまづいてDF原輝綺がこけてしまったのはアンラッキーだったがMFヤゴ・ピカチュウならびにMF白崎の足が止まったことでルーズボールに反応したMF古川陽のところにエリア内のMF松岡大ならびにFWベンジャミン・コロリが引き寄せられて今度はFWジャーメイン良がドフリーになってしまった。ドフリーのFWジャーメイン良は余裕があったので上手くボールをコントロールすることが出来た。
特にMFヤゴ・ピカチュウが主審にDF松原后のファールをアピールしてプレーを止めたのは痛恨だった。勝ち点「2」を失ったが33節は鹿島戦(H)、34節が札幌戦(A)になる。次の鹿島戦が大一番になるのは言うまでもない。鹿島もずっと勝ちなしが続いており、チーム状態はどん底と言える。14位の京都ならびに15位の福岡との差が「2」から「1」になったので清水は引き分けでも残留圏に浮上出来る可能性はある。
・ 2022/09/02 【J2限定】 「今オフ、J1のクラブが獲得できたら美味しい。」と思えるJリーガー (21位~30位) ・ 2022/09/02 【J2限定】 「今オフ、J1のクラブが獲得できたら美味しい。」と思えるJリーガー (11位~20位) ・ 2022/09/03 【J2限定】 「今オフ、J1のクラブが獲得できたら美味しい。」と思えるJリーガー (1位~10位) ▼ 最新の動画 (2022年10月12日 up済) VIDEO ★ 現在の投票数 → 147票
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