サッカーコラム J3 Plus+　

J1・J2・J3・日本代表などを幅広くカバーするサッカーコラムです。基本的には毎日更新しています。よろしくお願いいたします。

最近のエントリー (20記事)

　2024/01/14 【J1：順位予想】 2024年の予想の受付を開始しました。 (現在の参加者：342名)
　2024/01/09 【J2：順位予想】 2024年の予想の受付を開始しました。 (現在の参加者：172名)
　2024/01/10 【J3：順位予想】 2024年の予想の受付を開始しました。 (現在の参加者：83名)

お勧めしたいエントリー (15記事)

【J1】 2017年-2018年オフの補強ポイントについて考える。 (ジュビロ磐田編) | | |　

■　2005年以来のACL出場権獲得なるか？

29節を終えた時点で14勝7敗8分けで勝ち点「50」。ACLの出場権争いに絡んでいる。3位の柏との差はわずか「3」。2005年以来となるACL出場の大きなチャンスを迎えている。「常勝軍団」と言われた磐田であるが入替戦に回った2008年以降でJ1で1桁順位になったのは2011年の8位のみ。シーズン途中でアジウソン監督が就任して5位になった2006年以来の好成績でシーズンを締めくくることが出来そうな情勢である。

DAZN効果で今シーズンからJリーグの賞金額と分配金の額は激増するが1位になった場合は3億円、2位になった場合は1億2,000万円、3位になった場合は6,000万円の賞金が与えられる。その上で1位～4位のチームには傾斜分配金が入ってくるので「2017年のJ1で好成績を残したチームには莫大な賞金と分配金が与えられてその資金を元手に積極的な補強ができるため著しく戦力を充実させやすい。」と言える。

トランプの大富豪式で「格差が生じやすいリーグ」になるが大事なDAZN元年に好成績を残すことが出来そうなのは大きい。さらに「俊輔効果」でヤマハスタジアムは大入り満員の試合が続出している。ホーム戦の平均の観客動員数は2016年が14,611人、2017年がここまで16,533人なので約2,000人増。入場料収入の大幅な増加も確実と言える。近年稀にみる大きな額の補強費を持って移籍市場に飛び込むことが出来る。

■　オフの注目ポイントを挙げてみると・・・。

名門復活に向けて大きなシーズンになったが来シーズンのタイトル獲得のためにはさらに戦力を充実させたい。当然、ACLの出場権を獲得できると積極的な補強を行って選手層を厚くする必要性が出てくるが今オフの注目ポイントを挙げてみると

　・絶対に欠かせない選手になったMF川辺を引き留めることができるか？
　・他のポジションと比べると質も量もやや見劣りするCBを強化できるか？
　・またしてもレアな国から外国人選手を獲得するのか？否か？

あたりになる。当然、これほどの成績を残している指導者なので名波監督の続投は間違いない。2014年の途中に磐田の監督に就任したので早くも今シーズンで就任4年目。なかなかの長期政権になっているがいい流れで来ているこのタイミングでチームを離れることは考えにくい。監督自身のキャリアアップとして「代表監督(フル代表・五輪代表)」というのは視野に入っていると思うがまだそのタイミングではない。

この時点で早くも「2018年シーズンも引き続いてJ1で戦うこと」が確定しているのでオフの動きは取りやすいがまず最初のフロントの大きな仕事はボランチのMF川辺を引き留めることである。2015年の春に広島から磐田に期限付き移籍したがずっと期限付き移籍のまま。2015年のオフも、2016年のオフもMF川辺の動向が大いに注目されたが磐田で著しい成長を遂げたMF川辺が抜けるようだと大きな穴が空いてしまう。

難しいのは広島が残留争いに巻き込まれている点である。「清水・甲府・広島の3チームで2つの残留枠」を争う形になっているが最終節まで残留争いがもつれる可能性が高まっている。「広島がJ2に降格した場合は磐田に残る可能性が高まる。」とも言えるが一方でずっと広島で育った選手なので「J2降格」など広島が危機的な状況に陥ったときは「自分で広島を助けたい。」という気持ちが芽生えることもあり得る。

■　他のポジションと比べると見劣りするCB陣

結局のところ、MF川辺に関してはどう転ぶのか？は予想が難しい。最悪の事態を想定して代役候補を探しながら状況を見守るのがベターである。MF中村俊、FW川又、MFムサエフ、DF大井、GKカミンスキーと「センターラインの軸」はしっかりしているチームであるがポジション別に顔ぶれを見ていくとCBは質も量も他のポジションと比べると見劣りするのは否めない。CBが分かりやすい補強ポイントと言える。

もちろん、今シーズンはDF大井、DF高橋祥、DF森下俊あたりが奮闘してリーグ最少失点を争うレベルであるが「ものすごく頑張った結果のリーグ最少失点クラス」である。同じレベルのパフォーマンスを2年連続で期待するのは酷である。「高さのあるCBが少ない。」という慢性的な課題を解消するために185センチ級のCBを獲得したい。「退団濃厚」と言われているDF岩波(神戸)を獲得できれば戦力はアップする。

「FW川又の控えがいない。」という点が今シーズンの磐田の弱点の1つだったがU-20W杯の本大会でケガをして長期離脱中のFW小川航がケガを治して復帰してくるはず。さらに「大学ナンバー1のストライカー」と評価されているFW中野誠(筑波大)の加入が決まっているので補強は必要なさそうだ。また、元10番のMF山田大を獲得した2列目は充実している。MF針谷やMF藤川も控えているので補強ポイントではない。