■ まさかの不振で16位サンフレッチェ広島は開幕前の時点では「優勝候補の一角」と言われていたがまさかの低迷。31節を終えた時点で6勝16敗9分けで勝ち点「27」。16位と降格圏に位置する。15位の甲府との差は「1」なので十分に逆転可能な差ではあるが残り3試合の対戦相手は甲府が新潟(A)→大宮(A)→仙台(H)であるのに対して広島は神戸(A)→FC東京(H)→柏(A)になるので対戦カード的には広島がかなり不利な状況である。
「J2降格」の危機を迎えているが2017年というのは広島にとって激動のシーズンになっている。シーズン途中に森保監督が退任してヤン・ヨンソン監督が就任したが2006年の途中からずっと採用してきた「ミシャ式のサッカー」を諦めて新たに4バックを採用することになった。J2に降格すると広島と言えども簡単にはJ1に復帰することはできないと思われるので死にもの狂いで残り3試合を戦う必要がある。
大事な試合が待っているので今の時点ではオフの補強のことはあまり考えられないがどういう結果になろうとも戦いは続いていく。並行して動きを進めていく必要があるが注目ポイントを挙げてみると
・期限付き移籍で他クラブに貸し出している選手を呼び戻すのか?否か?
・チームの高齢化が進んでいるので若くてフレッシュな選手を獲得できるのか?
・4バックを継続するのであれば4バックに合った選手をしっかりと確保できるか?
あたりになる。スウェーデン出身のヤン・ヨンソン監督は一時はチームを立て直して残留圏に浮上させるなど一定の成果を出したが普通に考えると「降格→続投」は考えにくい。ただ、前回、J2に降格した2007年のときはペトロヴィッチ監督を続投させたことが実を結んだので「降格が決まったとしても監督は続投させるべき」という意見が多くなることも予想される。「降格→続投」の可能性はないとは言えない。