ゴールキーパー編 → 豪州で開催されているアジア杯2015に出場した日本代表は準々決勝でUAEにPK戦の末、敗れてベスト8止まりでした。今回のメンバーは4年前のカタールでのアジア杯や先日のブラジルW杯に出場した選手が多くて、中堅からベテランの選手が中心のメンバー構成でしたが、今の段階で30歳を超えている選手が多かったため、今後、2018年のロシアW杯に向けて若返りは必須と言えます。
キーパーのポジションも若返りが必要なポジションです。日本代表クラスのキーパーに限定すると、海外リーグでプレーしている唯一の選手となるGK川島の経験値は捨てがたいところもありますが、1983年3月20日生まれなので、4年後のロシアW杯のときは35歳になります。『キーパーは他のポジションと比べると選手寿命が長いポジション』とは言っても、そろそろ、衰えが心配される年齢になってきました。
GK川島に限らず、MF遠藤やMF今野などにも同様のことが言えますが、実力が分かっていて、かつ、十分過ぎるほど国際経験を積んでいる選手に関しては、「当面は召集せず、万一、ピンチになった時に日本代表に戻ってきてもらう。」ということも可能です。GK川島、MF遠藤、MF今野などは今でも日本人でトップクラスの選手ですが、日本代表は意図的に世代交代を図らなければない時期に入っています。
GK川島以外でスタメンで起用しても大丈夫なキーパーを見つけることが当面の日本代表のテーマの1つと言えますが、「ポスト・川島」の1番手と言えるのは浦和のGK西川です。キャッチングの安定感は日本人キーパーの中では随一で、フィードに関しては世界でも上位クラスと言えます。ここ数年間は、怪我等が無ければほぼ必ず日本代表に招集されているので、コンビネーションの問題もありません。
今回のアジア杯では「第3キーパー」と言える立場で参加していたGK東口(G大阪)も当然のことながら、「ポスト・川島」の有力候補の1人で、彼もフィード力が大きな武器になります。キックの精度が高いのはもちろんのこと、状況判断に優れており、ボールをキャッチした後、素早く前線にロングキックを蹴ったり、ロングスローで味方につないで攻撃の起点になるシーンはJリーグの試合ではよく見られます。
「フィード力」を重視するのであれば、GK西川か、GK東口のどちらかになると思いますが、ネックとなるのはともに世界レベルで考えるとサイズがあるとはいえない点で、GK西川は183センチで、GK東口は184センチなので、185センチのGK川島よりも低くなります。今後、日本代表を強化していく上でキーワードの1つとなるのは「高さ」で、「できればキーパーも大型化したい。」というところがあります。
となると、候補の1人に挙がってくるのは187センチのGK権田(FC東京)です。フィード力ではGK西川やGK東口には劣りますが、187センチのサイズは大きなアピールポイントになります。ずっと第3キーパーだったため、出場機会はほとんどありませんでしたが、継続的にザックジャパンに招集されており、ロンドン五輪の予選と本大会を経験しているので、国際試合の雰囲気には慣れています。
面白い存在と言えるのは鳥栖のGK林彰で、195センチというのは従来の日本人キーパーにはなかった破格のサイズです。「サイズの割にはハイボールの処理に不安がある。」と言われますが、これだけのサイズがあると185センチ前後のキーパーが頑張って処理しているボールを難なく処理することができます。ハイボールの処理に関しては日本人キーパーの中ではトップレベルであることは確かです。
また、当然、腕も長いので、185センチ前後のキーパーが何とか横っ飛びで防いでいたようなシュートも楽に処理することができます。CBもサイズが必要なポジションですが、単なる身長というだけでなく、リーチの長さにも大きく関係してくるので、キーパーは出来る限り、大型選手を起用するのがベターだと思うので、GK林彰の可能性に賭けて、「しばらくの間、彼で固定する。」というのはアリだと思います。
現段階ではアギーレジャパンに招集された経験のあるGK川島、GK西川、GK東口、GK権田、GK林彰の5人以外が日本代表のゴールマウスを守る姿は想像しにくくて、この5人の争いになるのではないか?と思われますが、その他では、新潟のGK守田と清水のGK櫛引の2人は、今後、フル代表に招集される可能性を秘めたキーパーと言えます。GK守田は24歳で、GK櫛引は21歳ですが、将来性のあるキーパーです。
新潟のGK守田の魅力は何と言っても191センチの身長で、非常に腕も長いので、ポテンシャルの高いキーパーです。まだ24歳ということでキーパーとしては若い部類で、かつ、J1のクラブでレギュラーとして活躍したのは2014年シーズンが初めてだったので、経験値は不足しています。「現段階で代表レベルなのか?」と問われるれると微妙な気もしますが、今後、さらなる成長が期待できます。
一方のGK櫛引は手倉森ジャパンの絶対的な守護神です。2013年シーズンの途中に先のGK林彰からポジションを奪取しました。この年齢でこれだけ実戦経験を積んでいるキーパーは他にはおらず、しかも、リオ世代はこれから活動が本格化するので、親善試合や五輪予選や本大会で様々な経験を積むことができます。年齢バランスを考えて「第3キーパーをGK櫛引にする。」というのは十分にあり得る話です。
★ 現在の投票数 → 644票
→ 選手を選択してから左下の「投票」のボタンをクリックしてください。
→ 最大で5人まで投票することができます。
→ 管理人の意見は「(投票 by じじ)」で確認してください。
→ 「コメント」のところは何も書かなくてもOKです。(投票可能です。)
→ 記事内容に関係のないコメント(政治的な内容も含む。)はご遠慮ください。
→ 「複数選択」に失敗するときは
こちらに移動してから投票してください。
※ 投票は10秒~15秒程度で完了します。
※ たくさんの意見が集まった方がいいので、日本代表に興味のある方は投票をお願いします。
※ 次回は右サイドバック編になります。
関連エントリー 2015/01/25
アギーレJAPANのレギュラーは誰がいいのか?を考える。 (GK編) → 644票
2015/01/25
アギーレJAPANのレギュラーは誰がいいのか?を考える。 (右SB編) → 738票
2015/01/26
アギーレJAPANのレギュラーは誰がいいのか?を考える。 (CB編) → 898票
2015/01/27
アギーレJAPANのレギュラーは誰がいいのか?を考える。 (左SB編) → 390票
2015/01/28
アギーレJAPANのレギュラーは誰がいいのか?を考える。 (アンカー編) → 691票
2015/01/29
アギーレJAPANのレギュラーは誰がいいのか?を考える。 (インサイドハーフ編) → 1052票
2015/01/30
アギーレJAPANのレギュラーは誰がいいのか?を考える。 (右ウイング編) → 475票
2015/02/01
アギーレJAPANのレギュラーは誰がいいのか?を考える。 (センターフォワード編) → 6票
- 関連記事
-