最後にフォワードのポジション。
フォワード → 韓国戦はFW岡崎の1トップの布陣でスタートし、後半になってMF中村俊がベンチに下がりFW森本が入ってからはFW森本がトップに入り、FW岡崎はやや下がり目の位置でプレーした。FW岡崎はサイドハーフでプレーすることも可能であり、<4-2-3-1>になったり、<4-2-2-2>になったり、容易にシステム変更が可能であるが、明らかにFW岡崎の1トップは機能していなかった。
そもそも、今回、FW岡崎、FW森本、FW玉田、FW矢野、FW大久保と5人のフォワードが選ばれているが、この中で1トップをこなせそうな選手はおらず、1トップは得策ではない。日本代表の歴史を振り返ってみても、国際舞台で1トップをこなせた選手は少なく、近年では、好調時のFW西澤くらいしか思い浮かばない。
よって、2トップがベターだろう。現実には、フォワード登録の5人にミッドフィールダー登録のMF本田圭佑を加えた6人がフォワードのポジションで起用される可能性がある。
組み合わせは「15通り」が存在するが、その中で最適なコンビを選ぶとしたら、FW岡崎とFW玉田のコンビだろうか。FW岡崎はドリブルで勝負できる選手ではなく、サイドから際どいボールが入って来ないと持ち味を発揮できないタイプであるが、2009年に代表チームで残した実績は見事である。まず1人目はFW岡崎で決まり。
問題はその相方であるが、何だかんだで、FW玉田がピッチにいるときといないときでは、日本代表のボール回しのスムーズさに違いが出ている。プレーにムラがあるので全幅の信頼を置ける選手ではないが、チャンスメーカーとして機能する確率は他のどの選手よりも高い。
ただ、この2トップでは全く高さで勝負出来ない。思い切ってアルビレッス新潟のFW矢野をスタメンに抜擢するというのも有りではないだろうか。今シーズンのFW矢野はリーグ戦ではノーゴールであるが、FW矢野にはゴールゲッターとしての期待はかけず、あくまでも黒子役として献身的なプレーを求めたい。なので、得点力に乏しいというのは特に問題にはならない。(ただし、2列目に得点力のある選手を置くことが絶対の条件に必要になるが・・・。)
全く前線に高さが無い今の状態では、相手の攻撃を跳ね返すことが出来たとしても、またすぐにボールを奪われてしまう。韓国戦のように前線にFW岡崎やFW大久保といった170cmそこそこの選手だけであれば、空中戦で勝てる望みはほとんどなく、FW矢野自身はヘディングが得意というわけではないが、185cmの高さは相手にとっても気になるだろう。したがって、FW岡崎を中心にして、相手によってFW玉田とFW矢野を起用するのがベターと考える。
もし、FW岡崎のコンディションがイマひとつというなら、FW大久保をサイドではなくフォワードの一角でプレーさせるのもいいのではないかとも考える。
最後に、FW森本スタメンとという選択肢もないわけではないが、守備力や連携面での不安はぬぐい去れず、ここ一番で得点が欲しい時に投入するのが最善の策ではないだろうか。また、MF本田をフォワードに置くというプランも出ているが、スピードの無い選手なので、これはさすがに厳しいと思う。
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