7月19(水)にJ1が再開される。その見所を紹介する企画です。
① 川崎フロンターレ
トップ下のマルクスがヴェルディに移籍して、その代わりに獲得したのが、MFマギヌン。「抜群のスピードが武器」ということで、マルクスとはタイプが異なる選手のようだ。老獪なプレーで中盤にタメが作れた、マルクスの穴は大きいのではないかと推測する。MF中村のゲームコントロールがより重要になるだろう。再開後は、鹿島、浦和、ガンバ大阪と上位との対戦が続く。優勝に向けて、勝負の3連戦となる。
② 浦和レッズ
ワシントンとポンテがともに怪我で、再開後の数試合は欠場が濃厚。しかしながら、エース・田中達也がようやく戦列に復帰。フォワードには黒部や永井も控えており、両外国人の不在も厚い選手層で何とかなりそう。注目は、オシムJAPANの核と期待されている、MF長谷部のプレー振りだろう。
③ ガンバ大阪
エース・マグノが怪我で戦線離脱中。代役候補には、播戸や中山、前田がいるが、やはり、マグノの穴は、簡単には埋まらない。マグノ不在の時期にどれだけ勝ち点を重ねられるかが、ポイントだろう。
④ 鹿島アントラーズ
切り札として、U-20ブラジル代表のファビオ・サントスを獲得。左サイドハーフとして起用すれば、本山とポジションがかぶり、左サイドバックとして起用すれば、新井場とポジションがかぶる。ベンチに座ることが多かった、田代、深井、野沢ら、優秀なタレントが揃う前線をどう組み合わせていくのか、アウトゥオリ監督の手腕が注目される。
⑤ ジェフ千葉
オシム監督に代わって、アマル氏が監督に就任した。アマル氏は、父のオシム氏以上に、攻撃的なメンタリティをもつという評判。ボランチの阿部は、センターバックでの起用が濃厚。
⑥ アルビレックス新潟
前半戦は、エース・エジミウソンがわずか5試合の出場に終わったが、中原と矢野の若手フォワードが健闘を見せ、6位につけた。エジミウソンが復帰して、上昇気流に乗りたいところだ。中断期間中には、内田潤(鹿島)と松下(G大阪)という二人のユーティリティプレーヤーを獲得し、若干、選手層が厚くなった。
⑦ 清水エスパルス
藤本、兵働、青山、枝村といった若手の急成長で、前半戦のJ1の主役となったエスパルス。やや得点力に欠ける攻撃陣に、ポルトガルリーグ所属のMFアレシャンドレを獲得。これで、MF兵働を左サイドバックで起用する攻撃的なオプションも生まれた。ベースとなる守備力を維持したまま、どれだけ攻撃力をアップできるかが、上位進出の鍵となる。
⑧ 横浜Fマリノス
久保、マルケス、山瀬ら、主力に怪我人が多く出て、この順位に甘んじた。ポテンシャルがあるだけに、不満が残る。救いは、ハーフナーや狩野といった新戦力の台頭。
⑨ ジュビロ磐田
山本監督に代わって、アジウソン氏が監督に就任。1トップから2トップに変更し、巻き返しを図る。西、成岡、カレンら、ベンチスタートが予想される攻撃的なタレントを、どのように使いこなすかに注目。
(下)に続く。
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