10位 : 浦和レッズ → 7回→ J1屈指のビッグクラブである浦和がシーズン途中に監督を交代した回数は7回。10位タイの数字になる。最近ではブッフバルト監督とペトロヴィッチ監督は安定した成績を残して長期政権になったがそれ以外の監督は短命に終わるケースが多かった。2018年は堀監督が当初は指揮を執っていたが5節を終えた時点で退任となった。常に結果が求められるビッグクラブなので監督に求められるハードルも高い。
10位 : 横浜FC → 7回→ 2001年にJ2に昇格して来た新しいクラブであることを考えると「20年弱の期間で7回」というのは確率的にはかなり高いと言える。シーズンの序盤の早いタイミングで監督交代を決断したことが何度かあるが2006年は1節を終えた時点で監督を交代。後を引き継いだ高木監督がチームを立て直して初のJ1昇格を達成している。2012年の山口監督も4節から指揮を執ったが快進撃を見せて4位と健闘した。
06位 : 柏レイソル → 8回→ ネルシーニョ監督はかなりの長期政権になったが近年はネルシーニョ監督を除くと早い段階でチームを離れる指導者が多い。2018年はJ1で17位になってJ2降格となったが14節を終えた時点で下平監督が退任。加藤望監督になっても成績は上がらずに32節を終えた時点で交代。「1シーズンで2度の監督交代」となった。2016年に指揮を執ったメンデス監督は3節を終えた時点で「家族の健康上の理由」で辞任した。
06位 : 大宮アルディージャ → 8回→ 2014年と2017年にJ2降格を経験した。2度目の降格となった2017年は渋谷監督でスタートしたが途中で伊藤監督に交代。結果は残せずにラスト3試合は石井監督に託したがJ1残留は果たせず。「1シーズンで2度の監督交代」を実施したが実らなかった。三浦俊也監督と渋谷監督は長期政権になったがそれ以外の監督は短命に終わることがほとんど。2013年の途中のベルデニック監督の解任は驚きだった。
06位 : 名古屋グランパス → 8回→ 「オリジナル10の1つ」である名古屋は2016年にJ2に降格したがこのときに指揮を執ったのは小倉監督だった。指導者としての実績が全くない小倉監督を招聘したのは大失敗だった。現役時代に小倉監督と2トップを組んだストイコビッチ監督は2008年~2013年まで指揮を執った。長期政権になったが安定した成績を残した。世界的な名将であるベンゲル監督は1996年の秋にチームを離れている。
06位 : ジュビロ磐田 → 8回→ 今シーズンも開幕から低調。結果が出なくて苦労しているので名波監督の去就が注目されているがクラブOBの名波監督は就任6年目。かなりの長期政権になっている。2011年に柳下監督が退いた後、名波監督が就任するまでは監督がコロコロ代わっているので「出来る限り、シーズン途中で監督を交代させたくない。」というフロントの気持ちも理解できなくもない。磐田の初代の監督は長澤和明監督になる。
05位 : ジェフ千葉 → 9回→ 2009年を最後にJ2生活に突入している。J2に降格して早くも10年目のシーズンになるが今シーズンも4節を終えた時点で監督交代を決断。クラブ史上9回目のシーズン途中での監督交代になった。J2に降格してからは毎年のように監督が代わっており、「監督選び」で苦労している。イビチャ・オシム監督が2006年の夏に日本代表の監督に就任するために引き抜かれたのはかなり気の毒だった。
04位 : 東京ヴェルディ → 10回→ かつては東京ヴェルディという名前で活動していたJリーグの名門クラブになるが近年は2008年を除くと全てJ2所属。すっかりJ2に定着してしまったがJ2でも好不調の波は激しい。J2で低迷するシーズンも少なくないので自然とシーズン途中での監督交代の回数も多くなってしまう。黄金時代にV川崎を率いたのは松木安太郎監督になるが1993年と1994年に2年連続でJリーグの優秀監督賞を受賞している。
02位 : 京都サンガ → 12回→ 2018年は途中で布部監督を諦めてジュロヴスキー監督に再建を託して何とかJ2残留を達成したが「いい監督」に巡り合えないケースの多いチームである。12回というのはC大阪と並んで最多タイ。京都・C大阪・神戸と関西の3クラブがトップ3を独占しているのは興味深い話である。結果が出ないと監督に批判の声が集中しがちなのは関西人の気質なのかもしれない。ちなみにG大阪は5回のみ。かなり少ない。
02位 : セレッソ大阪 → 12回→ 数年前までは回数のトップを走っていたが神戸が3年連続でシーズン途中に監督を交代。一方のC大阪は2015年のアウトゥオリ監督を最後に途中退任の監督は出ていないので近隣のライバルクラブに回数で抜かれて2位タイに後退した。2017年と2018年に指揮を執った尹晶煥監督は契約期間を全うすることができたがそれ以外の監督はクルピ監督を除くと不本意な形でチームを去るケースが多かった。
01位 : ヴィッセル神戸 → 14回→ 4月17日(水)にリージョ監督の契約解除ならびに吉田孝行監督の復帰を発表した神戸はこれで3年連続のシーズン途中での監督交代となった。途中退任は14回目でリーグ最多となるが「途中就任でも、途中退任でもなかった監督」というのは2003年に1シーズンのみ指揮を執った副島監督が最後になる。その後に神戸の監督に就任した指導者はいずれも「途中就任か、途中退任か、もしくはその両方」になる。
表1. シーズン途中の監督交代の回数 (1993年-2019年)
順位 | クラブ名 | 回数 |
1 | ヴィッセル神戸 | 14 |
2 | セレッソ大阪 | 12 |
2 | 京都サンガ | 12 |
4 | 東京ヴェルディ | 10 |
5 | ジェフ千葉 | 9 |
6 | ジュビロ磐田 | 8 |
6 | 名古屋グランパス | 8 |
6 | 大宮アルディージャ | 8 |
6 | 柏レイソル | 8 |
10 | 横浜FC | 7 |
10 | 浦和レッズ | 7 |
12 | 横浜Fマリノス | 6 |
12 | コンサドーレ札幌 | 6 |
12 | 川崎フロンターレ | 6 |
12 | 鹿島アントラーズ | 6 |
16 | アビスパ福岡 | 5 |
16 | 湘南ベルマーレ | 5 |
16 | アルビレックス新潟 | 5 |
16 | ガンバ大阪 | 5 |
20 | 大分トリニータ | 4 |
20 | 清水エスパルス | 4 |
20 | サンフレッチェ広島 | 4 |
20 | FC東京 | 4 |
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