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【名古屋×FC東京】平山相太とマリオ・ハース | | |　

■　J1の第28節

J1の第28節。ACLで準決勝に進出している名古屋グランパスがホームでFC東京と対戦。

名古屋は<4-2-2-2>。GK広野。DF田中隼、増川、吉田、阿部。MF吉村、三都主、小川、マギヌン。FWケネディ、玉田。MF中村直、MFブルザノビッチはベンチスタート。

アウェーのFC東京も<4-2-2-2>。GK権田。DF徳永、茂庭、今野、長友。MF米本、梶山、石川、羽生。FW平山、鈴木達。DFブルーノ・クアドロスは出場停止でDF茂庭が21節以来のスタメン。

■　7位に浮上

試合は前半18分にCKからFWケネディの折り返しをDF吉田が決めて名古屋が先制。DF吉田は今シーズン3点目。しかし、FC東京も前半24分にMF石川が同点に追い付く。MF石川は2試合連続ゴールで14ゴール目。さらに、前半29分にもFC東京はDF徳永のクロスからFW鈴木達が決めて逆転に成功する。

後半開始から名古屋はMF中村直とMFブルザノビッチを投入。後半の最後の時間帯は圧倒的に攻め込むが、同点ゴールは奪えず。結局、FC東京が2対1で勝利。名古屋を逆転して7位に浮上した。

■　披露困憊

ミッドウイークにACLの準々決勝があって疲労困憊の名古屋は、前半の立ち上がりは悪くなかったが、次第に運動量が落ちてFC東京に逆転を許した。

リーグ戦に加えてACLが残っていて、ここからは過密日程となるが、リーグ戦3位以内というのが1つの目標となる。幸いにも、MFブルザノビッチやMF三都主が機能し始めていて、選手層は厚くなってきている。ACL準々決勝の川崎F戦ではうまくいったターンオーバーを駆使し、選手をうまく使っていく必要がある。今後は、ストイコビッチ監督の選手起用も注目される。

■　14ゴール目の石川直宏

5年ぶりに日本代表に選ばれたMF石川が同点ゴールを記録し、今シーズン14ゴール目。ここ一番の決定力が光るが、シュート本数の多さも見逃せない。この日はシュート6本。合計でも71本となって、日本人最多のシュート数であり、リーグ全体でも6位にランクインされる。

残りは6試合。トップのFW前田との差は1ゴールのみであり、完全に射程圏内である。もし、MF石川が得点王に輝くと、純粋なミッドフィールダーとしては初の得点王となる。

■　マリオ・ハース

FW平山相太はこの日もスタメン出場。18節の大宮戦以来のリーグ戦のゴールはなかったが、前線で大きな存在感を示した。シーズン途中にFWカボレが退団したが、FC東京の得点力はそれほど落ちていないが、やはりFW平山の力による部分も大きい。

ナビスコカップではゴールを量産しているのでそういう感じはしないが、リーグ戦に限定すると21試合で3ゴール。やや物足りない数字である。ただ、MF石川を筆頭に2列目の選手のゴールのほとんどにFW平山が絡んでいるのも事実である。ポスト役とつぶれ役に加えて、いいタイミングでパス出しが出来るので、FW平山のアシストからMF石川のゴールというのが、最大の得点パターンになっている。

ここ最近のFW平山のプレーを見ていると、ジェフ千葉にいたFWマリオ・ハースにダブる部分がある。FWハースは2005年と2006年の2シーズン在籍し、2005年は25試合で6得点、2006年は23試合で5得点。得点力はそれほどでもなかったが、万能型のフォワードで味方を使うのが非常にうまかった。

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