■ 前・新潟のアルベル監督を招聘上位候補に挙げられながら9位に終わったFC東京はミクシーが経営権を取得した。資金力がUPして今オフは積極的な動きを見せている。また、シーズン終盤に辞任をした長谷川健太監督の後を受けてラスト3試合を指揮した森下監督も退任して前・新潟のアルベルト監督を招聘した。FC東京ではより母国での発音に近い「アルベル」という登録名になったスペイン出身のアルベル監督の元、立て直しを図ることになった。
今年度の高校サッカー界の顔であり、U-22日本代表に選ばれているMF松木玖(青森山田高)の獲得に成功したがさらにJ1で9ゴールを挙げたFW山下敬(鳥栖)、長身ボランチのMFジョアン・シミッチ(川崎F)、ボランチとCBの両方を高いレベルでこなすDF木本(名古屋)の獲得も有力となった。生え抜きのDF渡辺剛の海外移籍もほぼ確実となったが今オフのJリーグの移籍市場で話題の中心の1つになっている。
FW山下敬に関しては名古屋や磐田も獲得に乗り出したと報じられている。少なくとも3クラブの間で争奪戦が勃発したがFC東京が競り勝つ形になった。アルベル監督は新潟時代と同様でパスをつなぐサッカーに取り組むはず。2021年の新潟の「ボール支配率」は61.3%。J2で1位だったがどちらかというとカウンターやサイド攻撃主体のサッカーを展開することが多かったFC東京にとっては新たなチャレンジとなる。