■ 8位の大分と9位のG大阪の対戦J1の31節の大分とG大阪の試合は順位の近い2チームの対戦になった。前節終了時点では大分が8位、G大阪が9位だった。ただ、大分が勝ち点「43」で、G大阪は勝ち点「38」。すでに「J1残留」を確定させている大分に対してG大阪はまだ残留争いに巻き込まれている。16位の湘南との差は「7」。残り4試合なので「よほどのことがない限りは大丈夫」と言えるが何が起こるか分からないのがJリーグの残留争いである。
試合は前半11分にFW宇佐美のゴールが決まってアウェイのG大阪が先制に成功するが前半39分にクイックリスタートから右サイドを駆け上がったDF岩田がニアにクロスを入れるとMF三平が合わせて大分が1対1の同点に追いついた。さらに後半19分にはCKからゴール前でフリーになっていたDF岩田が決めて大分が逆転に成功する。2対1で勝利した大分は7位に浮上した。G大阪は勝ち点「38」のままで足踏みとなった。
1日でも早くJ1残留を確定させたいG大阪だったが手痛い逆転負けとなった。G大阪らしい連携からFW宇佐美がゴールゲット。いい形で先制に成功して試合の主導権を握ることができたかに思えたが一瞬のスキを突かれて同点ゴールを許したのは悔やまれる。16位の湘南と17位の松本山雅も同じように敗れたので残り3節で「7差」のまま。J1残留の可能性はさらに高まったが最後まで波に乗り切れないシーズンになった。
G大阪の残り3節の対戦カードは仙台(H)→松本山雅(H)→浦和(A)になる。同じように残留争いに巻き込まれているチームとの対戦が続いていくが16位の湘南は6連敗中。湘南の勝ち点が止まったのはG大阪・仙台・清水・浦和・名古屋・鳥栖などにとっては幸運だった。FW宇佐美がここ4試合で4ゴールと好調。シュート精度が高まっており、いいときの感覚を取り戻しつつあるのはG大阪にとっては光明と言える。