ヴィッセル神戸→ 元・スペイン代表のFWダビド・ビジャを獲得した神戸はMFイニエスタ、FWポドルスキ、FWダビド・ビジャの「VIPトリオ」に大きな注目が集まった。桁違いの資金力を武器に開幕前はJリーグの話題をほぼ独占したが6節から7連敗を喫するなど低迷した。7節を終えた時点でリージョ監督が退任。吉田孝行監督が復帰したが連敗は止まらなかった。14節を終えた時点でまたしても監督が交代。2度目の監督交代となった。
フィンク監督になってからは16試合で7勝6敗3分けになる。「素晴らしい成績を残している。」というわけではないが勝ち点「38」に到達した。残り4節となったが16位の湘南との差は「7」。最近の湘南の戦いぶりや残り試合の対戦カードを考えるとここから湘南が一気に勝ち点を積み上げることは考えにくい。思うような結果が出ない苦しいシーズンになったが何とか「J1残留」は達成できそうな状況になっている。
FWポドルスキは怪我の影響で10試合で2ゴールにとどまったが新戦力のFWダビド・ビジャは25試合で12ゴール。さすがのプレーを続けている。MFイニエスタは怪我で何度か戦線を離脱しているが21試合で6ゴール6アシスト。随所に違いを生み出している。飛躍のシーズンになったのはFW古橋だった。先日、初めて日本代表に選出されたが27試合で9ゴール8アシスト。Jリーグを代表するアタッカーの1人に成長した。
リージョ監督のときはバルサ流のショートパス主体のサッカーに取り組んだがあまり結果を残せず。吉田孝行監督のときはあらゆる面が中途半端だった。対してドイツ人のフィンク監督になってからはかなり現代的なサッカーになっている。走力のある選手を重要視して攻守にスピード感が出て来た。FW古橋以外では新加入のMF山口蛍が躍動するようになった。夏に加入したDFフェルマーレンの加入も大きかったと言える。