ガンバ大阪→ 2018年は後半戦に巻き返して9位。何とか「J2降格」を免れたG大阪はオフに韓国代表の主力であるDFキム・ヨングォンの獲得に成功した。主力級の流出は五輪代表のDF初瀬(→神戸)くらい。最小限にとどまったので「上位候補の1つ」と言われていたが開幕から低調。15節を終えた時点では3勝7敗5分けで勝ち点「14」。降格圏の17位に位置する。2012年以来で2度目となるJ2降格の危機を迎えている。
誤算は少なくないが怪我人の多さに苦しんでいる。左SBのDF藤春は左鎖骨の骨折で離脱中。MF小野瀬も怪我のため戦列を離れている。15試合で23失点というのはさすがに多すぎる。GK東口、DF三浦弦、DFキム・ヨングォンの3人は日韓の代表クラスの選手なので「守備陣は強固になる。」と思われたがDF三浦弦とDFキム・ヨングォンを「違い」は見せられていない。GK東口にかかる負担は変わらず大きい。
一方の攻撃陣は15試合で17得点となる。攻撃が特徴のチームであることを考えると「かなり少ない数字」と言える。大きな誤算は2018年に大ブレイクしたエースのFWファン・ウィジョが15試合で2ゴールにとどまっている点になる。1試合平均のシュート数は2018年が2.52本だったが、今シーズンは1.71本。シュートチャンスで決められないシーンも目立つがそもそもとしてなかなかシュートを打てずにいる。
先日、「MLSのバンクーバー・ホワイトキャップスが獲得に興味を示している。」と報じられたが、本格派のストライカーはFWファン・ウィジョのみ。今シーズンは結果は出せていないが彼が抜けると大変なことになる。2018年は27試合で16ゴールを記録してベストイレブンに選出されたFWファン・ウィジョの復調は巻き返しのための必須の条件になる。左サイドから仕掛けてネットを揺らすシーンをたくさん見せたい。