■ 若手の充実度ではJリーグ屈指名将のクルピ監督を招聘したG大阪は過渡期に入っている。今シーズンは開幕から低調。開幕3連敗を喫するなど大きく出遅れた。チームを支えるはずだったMF宇佐美(デュッセルドルフ)、MF井手口(レオネサ)、MF堂安(FCフローニンゲン)の3人がいずれも欧州でプレーしており、中盤に関しては相変わらず経験豊富な元日本代表のMF遠藤とMF今野の2人に頼らざるえない状況。大変な状況に陥っている。
出だしで躓いて「J2降格の危機」を迎えているが、ただ、幸いにして今のG大阪は若手の有望株が多い。育成力に定評のあるG大阪ユースからは定期的にスーパーな選手が出てきており、年代別代表クラスの選手はユースからたくさん出てくる。また、高体連のチームで力を磨いた有望株もたくさん獲得しているので「才能ある若手の宝庫」と言える状況になっている。なので、G大阪の未来は決して暗くない。
DF初瀬、MF高木彰、MF市丸などは内山JAPANで活躍。森保JAPANの中心候補に挙がっているが他にもMF中村敬がいて、MF食野がいて、MF高江がいて、MF高宇洋がいて、FW一美がいて、MF芝本がいて、DF松田陸がいて、GK谷がいて、ユースにはMF奧野やMF岩本翔が控えている。ほとんど全てのポジションに将来を嘱望される逸材を揃えているので「若手の充実度ではJリーグ屈指」と言えるのは確かである。
■ 各ポジションに有望株を揃える。数年前までのG大阪と比べると最近は他クラブの主力を引き抜くケースは少なくなっており、若い選手が早い段階からトップチームで出場機会を得ることが増えている。開幕スタメンを飾ったMF福田湧、切り札な起用法になっているMF中村敬の2人は典型例と言える。5年間、チームを指揮した長谷川監督の後任監督として元C大阪のクルピ監督が就任したが育成力の高い指導者なので打ってつけの存在と言える。
トップチームのフォワード陣は192センチのFW長沢駿が軸になっているがG大阪U-23では181センチのFW一美が軸になっている。大津高出身で体の強さを生かしたプレーが特徴となる。昨秋あたりに覚醒してJ3でコンスタントにゴールを決めている。FW長沢駿に対するG大阪のサポーターの評価はかなり厳しくて「そろそろトップチームでFW一美を試してもいいのでは?」という声が出てくるようになっている。
アタッカー系の選手は特に充実しているが、やはり、新・高校3年生でありながらプロ入りを決断したMF中村敬に対する注目度と期待値は別格である。すでにG大阪のトップチームでもコンスタントに出場機会を得ている。17才にしてこれだけJ1でプレーする機会が与えられるのは非凡さの証明と言える。アタッカー系の選手でありながら180センチと体格に恵まれているのが大きな特徴。シュート技術が高い。
MF堂安とユース時代の同期となるMF食野もドリブラーとして高い評価を得ている。2017年はG大阪U-23の主軸として活躍。キレ味鋭いドリブルが武器で「J3では屈指のドリブラー」と評価されたが今シーズンは決定力に磨きをかけてここまでの4試合で4ゴール。ゴール前で落ち着いたプレーができるようになった。強気な性格も魅力で、G大阪のトップチームでどこまで存在感を発揮できるのか?は興味深い。
■ テクニシャン系の選手が多い。高卒2年目のMF高江は今シーズンはボランチがメインポジションになっている。攻撃的なセンスに溢れたアタッカー系の選手であるが守備力も高く評価されている。父親が元中国代表のサッカー選手で富士通サッカー部でもプレーしたMF高宇洋は川崎Fの下部組織で育って市立船橋高に進学。G大阪でプロ契約を掴むという面白い経歴を持っている。今シーズンはG大阪U-23でキャプテンマークを巻いている。
東福岡高出身のMF福田湧がJ1の開幕戦でスタメンデビューを飾ったのは特大級のサプライズだった。J1の舞台でもセンスの良さを感じさせるプレーを随所に披露しており、G大阪U-23の中に入ってプレーすると「別格の存在」と言えるほど堂々とプレーする。テクニシャン系の選手でありながら守備力も高くてここ2か月ほどで評価や知名度は劇的にアップした。五輪代表に絡んできても不思議はない選手である。
G大阪ユース出身でプロ1年目のMF芝本はゲームメーカーとして評価されている。精度の高い右足のキックが武器となる。「ポスト・遠藤」の候補として頻繁に名前が挙がるのはMF市丸とMF芝本の2人である。先のとおり、同級生となるMF福田湧が名古屋との開幕戦でスタメンデビューを飾ったが「MF芝本が開幕スタメンを飾る可能性もあった。」と報じられている。守備力の差でMF福田湧の抜擢が決まったという。
■ 守備的なポジションの選手で有望なのは?中盤から前目のポジションの選手だけでなく最終ラインの選手も充実している。CBは大津高出身のDF野田裕が早くから「世代屈指のCB」と評価されてきた。右SBのDF松田陸は前橋育英高の出身。冬の高校サッカー選手権で日本一に輝いたときはCBのポジションでプレーした。175センチなのでCBとしては小柄な選手になるが身体能力が非常に高くて空中戦に強い。プロの世界では右SBで勝負する。
左SBのDF山口竜は「高校野球の名門」として知られる東海大相模高の出身で同高で初のJリーガーとなった。パワフルな選手で左足の精度が高い。天然キャラでムードメーカーとして早くもチームメイトに愛されている。ユース所属の選手ではボール奪取力の高いMF奧野、テクニシャン系のMF岩本翔が大きな期待を受けている。どちらも新・高校3年生になるがMF岩本翔は早生まれのため東京五輪の次の五輪の対象になる。
キーパーも各年代の日本代表を経験している超・有望株のGK谷がいる。GK小島亨(早稲田大)、GK波多野(FC東京)、GK大迫(広島)、GK若原(京都)など東京世代はハイスペックなキーパーがたくさんいるがその中でも屈指のポテンシャルを秘めている。189センチのサイズがありながらフットワークも軽快。現役の日本代表のGK東口が退いた後のG大阪の守護神になるのはほぼ間違いないと考えられる。
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