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  モクレン開花

ここ数日の暖かさで、駐車場のモクレンが開花しました。この冬は、ほどほどに寒さが続いたので春の訪れが早まると予想してはいたものの、2月の開花はやっぱり早過ぎる気がします。
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啓蟄はもう少し先ですが、多くの動物がもうお目覚めの様子。ホソミイトトンボの越冬地ではマルクビツチハンミョウと遭遇、「学遊館あきついお」のメダカ・ビオトープには大きなウシガエルが鎮座していました。
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          ホソミイトトンボ越冬型♂           マルクビツチハンミョウ

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ウシガエル

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by 杉村光俊  at 17:58 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑

 追い込み

暑くなったと思ったら、また寒くなりました。
ただ、この冬は適度に寒さが続いたので、春の訪れは早いかもしれません。ヤゴが動き出すと、池の中での作業ができなくなります。トンボ王国のスタッフたち(といっても、私を含めたったの3?4人ですが)は池の水が温まぬうちにと、スイレン抜き作業の追い込みに勤しんでいます。
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スタッフの1人が増水したトンボ池の排水口で身動きがとれなくなっている「ミドリガメ」を発見、助け上げるのですが、なぜかまた排水口にまっしぐら。「7転び8起き」で、ようやく危機を脱することができました。
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はまる               助ける              またはまる

わけあって魚の水中写真撮影を手がけていますが、今回は「とある渓流」でルリヨシノボリを撮ってきました。
ルリヨシノボリ1.gif ルリヨシノボリアップ2.gif

学遊館あきついおの植え込みにやってくるメジロはずいぶん人馴れし、ちょっとやそっとでは逃げ出さなくなりました。
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by 杉村光俊  at 16:18 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑

変で暑

春を通り過ぎ、初夏の陽気となった14、15日。学遊館あきついお・さかな館では、早くも西表島産ゴクラクハゼと四万十水系産ドンコが産卵を始めました。
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ゴクラクハゼ(左)とドンコ(右)の産卵

保護区では、冬眠中の昆虫たちが時ならぬ暖気に大慌て?の様子。いくら暖かな日でも、この時期には陽だまりで翅を広げての日向ぼっこが「関の山」の越冬チョウ。早々に開花したツボスミレで吸蜜するキチョウくらいならまだしも、激しい縄張り争いを繰り広げるキタテハやルリタテハに加え、交尾行動まで見せるツマグロキチョウには、ただただ唖然とさせられるばかり。
_MG_9886キチョウ吸蜜2・14.gif _MG_9977キタテハ2・15.gif _MG_9998ツマグロキチョウ交.gif
 キチョウ吸蜜          キタテハ縄張          ツマグロキチョウ交尾

湿地保護区近くの林縁で越冬中のホソミイトトンボに出合えたことは、儲けものでした。
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       陽だまりでホソミイトトンボ越冬型♀を発見

潮まわりがいいので再度「とある河口」に出向き、今度はヒメハゼを撮ってきました。ここで、四国では死滅回遊魚とされてきたギンガメアジの若魚2尾を目撃、温暖化によって本種がすでに四国の地でも越冬できるようになっていると聞いてはいましたが、今回図らずもそのことが確認できたわけです。
ヒメハゼワイド2009・2・14下.gif ヒメハゼ2009・2・14下ノ加江.gif ギンガメアジ?2009・2・14下.gif
          ヒメハゼ             同左            ギンガメアジ 

トンボシーズン再開が近づいてきたので、スタッフは昼下がりの2時間ほど、暑さに負けずスイレン抜きに「結構な」汗を流しました。
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by 杉村光俊  at 15:37 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑

   春近し

 寒さが緩んで、春の花が咲き始めました。
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トンボ王国近所のウメ                       ツボスミレ
        _MG_9699ツバキ2・8ヤブツバキ _MG_9696トンボ王国2009・2・.gif トンボ池


11日は、とある河口へ汽水魚の調査に出掛けました。水中撮影にもチャレンジ、初めてスジハゼ(正確にはスジハゼ近似種とすべきもののようですが)の映像が撮れました。が、汽水域の悲しさで、水中は淡水と海水が交じり合って常に陽炎状態。粘りに粘りましたが、本種を特徴付ける金青色の鱗が織別できるところまでがやっとでした。
スジハゼ?2009・2・11下ノ加.gif スジハゼ?2009・2・11下ノ加.gif スジハゼ2009・2・11下ノ加江.gif
 スジハゼ近似種

12日は、また成虫越冬のトンボ探し。今年初めてホソミオツネントンボの♀(前回は♂)を見つけました。ホソミイトトンボ♂の腹端は、幾分青味が差してきたようです。
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         ホソミオツネントンボ♀              ホソミイトトンボ越冬型♂


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by 杉村光俊  at 12:37 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑

メダカの学校・開校ほか

6日と7日は久しぶりでトンボ池に浸かり、スイレン抜き兼イノシシによるところの観察道補修に汗を流しました。池の水が温んできたのか、あちらこちらでメダカが群れていました。
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突然ですが、話題をエンゼル・フィッシュに移します。トンボ王国の中に、「四万十川学遊館あきついお」なる、トンボと淡水・汽水魚に特化したフィールド・ミュージアムが建てられていて、この内、アカメなど四万十川水系産約120種などを飼育展示している「さかな館」の一角に繁殖コーナーがあります。口の中で子育てする魚や、泡で作った巣で子育てする魚など、物怖じしない性格に加えユニークな繁殖方法を見せてくれる魚ばかり約10種を紹介しています。夫婦揃って子育てする魚の代表としてエンゼルを展示していて、ちょうど今、ゴールデンと呼ばれる品種のペアーが子育ての真っ最中です。よく見ると子供たちの中にゴールデンダイヤと呼ばれる、ウロコがキラキラと輝くタイプの品種が混じっています。実は、この親カップルは今から3年近く前、ゴールデンの♂とゴールデンダイヤの♀から生まれた個体。つまり、メンデルさん提唱の「遺伝の法則」さながらの光景が、小さな展示水槽の中で展開されているという訳です。
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                    育児中のゴールデン    ダイヤモンドの子供

なお、飼育担当さんによれば、近々ヨツメウオの孫も生まれそうとのことですが、こちらは改良品種がないので、肉眼による遺伝の法則検証はムリでしょう。

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by 杉村光俊  at 15:40 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑

   おさかな三昧

 2月に入り、1、2日と好天に恵まれました。トンボ王国は相変わらず、野鳥天国です。
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ダイサギ+アオサギ      ダイサギ

「学遊館あきついお・さかな館」は、魚たちのベビーラッシュに沸いています。エンゼルやブリチャージといった熱帯魚は元より、厳しい寒さが一段落してカネヒラ、アブラボテに続き、シロヒレタビラやキタノアカヒレタビラなどの♂にも婚姻食が出始めました。ミヤコタナゴに至っては、もう幼魚段階のものまで。そこで1日は、近くの川に出掛けタナゴ産卵用二枚貝堀り。
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子育て中のエンゼル       ブリチャージの大家族     シロヒレタビラ+スゴモロコ

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キタノアカヒレタビラ     ミヤコタナゴ+コウライモロコ(幼魚)

2日は年末に昇天させてしまったハリセンボン調達で、足摺岬近くの漁港へ。とりあえず、夏に小さいものが取れるまでということで、20cm近い2尾をキープしてきました。採集はしませんでしたが、たくさんのクロサギやサツキハゼと共に、真冬にも関わらずトゲチョチョウウオ、ソラスズメ、ミノカサゴなどまで見られ、さすが亜熱帯の海というか、温暖化というか・・・。
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ハリセンボン            クロサギ              サツキハゼ

5年以上も見られなかった、チャイロチビゲンゴロウも復活していました。
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生息環境             チャイロチビゲンゴロウ       拡大(全長約3?)


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by 杉村光俊  at 13:58 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑
イベント情報・お知らせ
トンボ王国のホームページはこちらからどうぞ
www.gakuyukan.com/

催しのお知らせ

赤とんぼまつり

開催趣旨:アキアカネを筆頭に、近年激減著しい秋の赤トンボの仲間。大半の種が水田や灌漑用の溜池や水路などで育ち、日本人の「食」と深い関りがある。改めて、多くの人々に赤トンボと食の安全を考えてもらうきっかけとしたい。



【アカトンボ写真展】

内容:アキアカネなどアカトンボ属を中心として、ショウジョウトンボなど四国内に記録がある赤い体色のトンボ26種+ハイブリッド2種の生態写真64点を展示。
期間:2024年9月21日(土)2025年2月2日(日)
場所:とんぼ館ロビー

【赤とんぼクイズ】

内容:赤とんぼ写真展のキャプションの中に答えがある、A-4版用紙の3択10問クイズ。希望により有料入館者1名1回挑戦でき、8問以上正解するとナツアカネもしくはヒメアカネを模したミニ・ビーズトンボ・ストラップを進呈。
クイズ用紙は受付で配布。年間パスポートでの入館者は、期間中8問正解できるまで何度でもチャレンジ可。

【四国の赤とんぼパズル・ゲーム】

内容:四国内で記録されているアカトンボ属17種50枚の2分割パズルを用い、10分間で5種以上完成させると、キトンボを模したミニ・ビーズトンボ・ストラップを進呈。
チャレンジ料1回500円。

【個別観察会】

内容:トンボと自然を考える会員限定。日程・時間調整の上でスタッフが適宜実施している調査・整備作業に同行でき、希望によりトンボ撮影の便宜も図ります。
ご入会は四万十川学遊館受付のほか、ホームページからもお申し込みいただけます。

毎日イベント・ビーズトンボ携帯ストラップ作り&四万十川の蛇紋岩みがき
内容:ビーズで作るトンボ・アクセサリーの携帯ストラップ版(簡素化したデザインで、所要時間約30分)と、磨くほどに輝きを増す四万十川の蛇紋岩みがき(所要時間約30分)。

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プロフィール

杉村光俊

Author:杉村光俊
1955年高知県中村市(現四万十市)に生まれる。
1985年(社)トンボと自然を考える会常務理事
日本蜻蛉学会会員
トンボ生態写真家

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