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記録更新

 今日の四万十地方は、今冬2度目の積雪となりました。

  IMG_2863積雪の四万十川2024・1・24 IMG_2871積雪2024・1・24 IMG_2873雪だるま2024・1・24
   四万十川      トンボ王国     大きめの雪だるま

 さる21日、1992年記録の1月20日だったご長寿記録を32年ぶりに更新、さらに翌22日にも21日とは別の個体が元気な姿を見せてくれていたヒメアカネですが、さすがに今回の寒波は乗り越えられないかもしれません。明後日26日には少し暖かくなるようで、もし生き残っていれば2020年に記録されたマユタテアカネの23日も超えることになりますが…

  IMG_2242ヒメアカネ生息地2024・1・14 IMG_2693ヒメアカネ♂2024・1・21 IMG_2828ヒメアカネ♂2024・1・22
   観察場所      21日確認の♂   22日確認の♂(別個体)  

 以下は、年明け以降、陽気に誘われ飛び回っていた成虫越冬チョウたちです。

  IMG_1815キタキチョウ2024・1・11 IMG_2418ムラサキツバメ♀2024・1・16 IMG_2688テングチョウ2024・1・21
   キタキチョウ    ムラサキツバメ   テングチョウ

 来シーズンに向けた保護区の整備作業にも取り組んでいます。依然、まとまった降雨がなく、ほとんど干上がってしまった湿地保護区に生息するトンボたちの安否が気がかりです。冬季恒例のスイレン抜きと並行して、深み作りも行っています。時々カエルが覗き?にきます。

  IMG_2581スイレン抜き終了2024・1・19 IMG_2706スイレン抜き前2024・1・21 IMG_2833スイレン抜き途中2024・1・22
 作業を終えた池(1.19) 作業前(1.21)   作業中(1.22)

  IMG_2250IMG_2249深み作り:作業前2024・1・14 IMG_2567深み作り2024・1・18 IMG_2447アカガエル2024・1・16
        湿地保護区の深み作り      ニホンアマガエル

  IMG_1824マユタテアカネ♂2024・1・12 IMG_2595スイセン2024・1・20 IMG_2672ニホンアカガエル孵化2024・1・21
 12日のマユタテアカネ 近所のスイセン 孵化したニホンアカガエル

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by 杉村光俊  at 13:58 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑

中間?発表

 年末年始、予報通りの温暖な気候が続いている四万十地方。早くも、春の花が動き始めました。

  IMG_1740フジツツジ2024・1・9 IMG_1776ニョイスミレ2024・1・10 IMG_1663ユキワリイチゲ発芽2024・1・8
   フジツツジ      ニョイスミレ   ユキワリイチゲ(葉)

 そんな中、9日現在で赤トンボ3種が健在です。もちろん個体数は僅かで、何れもオスばかりアキアカネ1頭、マユタテアカネ1頭、ヒメアカネ5頭で、8日に確認できたキトンボは何故か9日には見つかりませんでした。まだハネの破れもなく元気そうだったので、事故に遭っていなければ再会できると思います。なお、午後から晴れ間が広がってきた10日はヒメアカネ2オスの確認に留まりました。ただ、さすがにトンボ外の非越冬性昆虫は全く見られなくなりました。

  IMG_1614キトンボ♂2024・1・8 IMG_1653マユタテアカネ♂2024・1・8 IMG_1732ヒメアカネ♂2024・1・9
   キトンボ♂      マユタテアカネ♂  ヒメアカネ♂

  IMG_0860キタテハ2023・127 IMG_1342チュウダイサギ2024・1・4 IMG_1341カワセミ2024・1・4
   キタテハ       ダイサギ      カワセミ

 一方、春のトンボ・シーズン開幕に向け保護区の補修作業を進めています。最近の異常少雨の影響で渇水状態の湿地保護区は、産卵待ちしているニホンアカガエルのこともあり急遽、除草後に完全に干上がった部分の一部を掘って深みを作っています。

  IMG_1426湿地保護区2024・1・5 IMG_1690除草2024・1・8 IMG_1798湿地保護区リフォーム2024・1・10
   作業前        除草後       深み作り中
  
 並行してスイレン池エリアの間引き作業も行っていますが、在来のコウホネ類は見えている部分を夜間にコガモの群れがやってきて処理、早い話が食べてくれるので楽です。

  IMG_1420スイレンン抜き2024・1・5 IMG_1444スイレン抜き2024・1・6 IMG_1436コガモ採餌痕2024・1・6
   作業前       作業中      サイコクヒメコウホネ池

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by 杉村光俊  at 17:03 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑
イベント情報・お知らせ
トンボ王国のホームページはこちらからどうぞ
www.gakuyukan.com/

催しのお知らせ

赤とんぼまつり

開催趣旨:アキアカネを筆頭に、近年激減著しい秋の赤トンボの仲間。大半の種が水田や灌漑用の溜池や水路などで育ち、日本人の「食」と深い関りがある。改めて、多くの人々に赤トンボと食の安全を考えてもらうきっかけとしたい。



【アカトンボ写真展】

内容:アキアカネなどアカトンボ属を中心として、ショウジョウトンボなど四国内に記録がある赤い体色のトンボ26種+ハイブリッド2種の生態写真64点を展示。
期間:2024年9月21日(土)2025年2月2日(日)
場所:とんぼ館ロビー

【赤とんぼクイズ】

内容:赤とんぼ写真展のキャプションの中に答えがある、A-4版用紙の3択10問クイズ。希望により有料入館者1名1回挑戦でき、8問以上正解するとナツアカネもしくはヒメアカネを模したミニ・ビーズトンボ・ストラップを進呈。
クイズ用紙は受付で配布。年間パスポートでの入館者は、期間中8問正解できるまで何度でもチャレンジ可。

【四国の赤とんぼパズル・ゲーム】

内容:四国内で記録されているアカトンボ属17種50枚の2分割パズルを用い、10分間で5種以上完成させると、キトンボを模したミニ・ビーズトンボ・ストラップを進呈。
チャレンジ料1回500円。

【個別観察会】

内容:トンボと自然を考える会員限定。日程・時間調整の上でスタッフが適宜実施している調査・整備作業に同行でき、希望によりトンボ撮影の便宜も図ります。
ご入会は四万十川学遊館受付のほか、ホームページからもお申し込みいただけます。

毎日イベント・ビーズトンボ携帯ストラップ作り&四万十川の蛇紋岩みがき
内容:ビーズで作るトンボ・アクセサリーの携帯ストラップ版(簡素化したデザインで、所要時間約30分)と、磨くほどに輝きを増す四万十川の蛇紋岩みがき(所要時間約30分)。

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プロフィール

杉村光俊

Author:杉村光俊
1955年高知県中村市(現四万十市)に生まれる。
1985年(社)トンボと自然を考える会常務理事
日本蜻蛉学会会員
トンボ生態写真家

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