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水不足

 いつの間にか明けたらしい、今年の梅雨。トンボ王国の梅雨明けを教えてくれる大形ヤンマ類の低空群飛は、もっと前にあったような…
 結局、当地方における今年の梅雨は空梅雨で、末期の大雨を密かに期待していましたが、外れました。すでに館裏のアサザ池やウチワヤンマ池は干上がり始めており、スイレンの葉はあちらこちらで茶色くなっています。この先が思いやられます。ただ、十分な水がある池ではチョウトンボなど、夏のトンボが忙しく飛び交っています。

  IMG_9527チョウトンボ♂2023・7・12トンボ王国 IMG_9634スズメの水浴び2023・7・12トンボ王国東駐車場 IMG_1063カルガモ親子2023・7・22トンボ王国
 スイレン池のチョウトンボ スズメの水浴び   カルガモ親子

  IMG_0844チョウトンボ♂2023・7・20トンボ王国 IMG_0836ショウジョウトンボ連結2023・7・20トンボ王国 IMG_1119コシアキトンボ産卵2023・7・22トンボ王国100万円池
   チョウトンボ♂  ショウジョウトンボ連結 コシアキトンボ産卵

  IMG_9154クロスジギンヤンマ産卵2023・7・10トンボ王国100万円池 IMG_9159コオニヤンマ♂2023・7・10トンボ王国100万円池 IMG_9131タイワンウチワヤンマ♂2023・7・10トンボ王国100万円池
 クロスジギンヤンマ産卵 コオニヤンマ♂  タイワンウチワヤンマ♂

  IMG_8776オオシオカラトンボ交尾2023・7・9トンボ王国中央 IMG_8788オオシオカラトンボ警護産卵2023・7・8トンボ王国中央 IMG_8807オオシオカラトンボ警護産卵2023・7・8トンボ王国中央
 オオシオカラトンボ交尾  警護産卵      飛水産卵

  IMG_0210エゾトンボ♂なわばり飛翔2023・7・16トンボ王国本谷 IMG_0723エゾトンボ♂2023・7・18トンボ王国中央 IMG_0212オニヤンマ♂2023・7・16トンボ王国本谷
 エゾトンボ♂なわばり飛翔  同 休止     オニヤンマ♂  

  IMG_0991ゴマダラチョウ2023・7・21トンボ王国秋ついお玄関 IMG_9615ニイニイゼミ20237・12トンボ王国ライオンズの森 IMG_0845カノコユリ2023・7・20
   ゴマダラチョウ   ニイニイゼミ     カノコユリ  

 林探訪は、ネアカヨシヤンマばかりといった感じで、黄昏群飛もその中にヤブヤンマやマルタンヤンマが交じっている感じです。空気が乾燥してきたためでしょうか、秋の気配と勘違い?したらしい一部の赤トンボが早々に色付き始めました。

  IMG_0271ネアカヨシヤンマ♂休止2023・7・16トンボ王国本谷 IMG_9281ネアカヨシヤンマ♀2023・7・11トンボ王国白ヶ谷 IMG_9359ミルンヤンマ未成熟♀2023・7・11トンボ王国本谷奥
  ネアカヨシヤンマ♂   同 ♀       ミルンヤンマ♀

  IMG_9344コシボソヤン半成熟♂2023・7・11トンボ王国本谷奥  IMG_0305コシボソヤンマ未成熟♀2023・7・16トンボ王国本谷奥 IMG_9605オオアオイトトンボ未成熟♂2023・7・12トンボ王国右手湿地保護区奥
  コシボソヤンマ半成熟♂  同 未成熟♀ オオアオイトトンボ未成熟♂

  IMG_0693ノシメトンボ半成熟♂2023・7・18トンボ王国右手湿地保護区 IMG_0345ヒメアカネ半成熟♂2023・7・16トンボ王国右手湿地保護区 IMG_9367タマムシ2023・7・11トンボ王国本谷奥
  ノシメトンボ未成熟♂ ヒメアカネ半成熟♂  タマムシ

  IMG_0707オオトモエ2023・7・18トンボ王国白ヶ谷 IMG_9321アオゲラ2023・7・11トンボ王国本谷奥 IMG_0725ニホンミツバチ2023・7・18トンボ王国本谷奥
   オオトモエ      アオゲラ    ニホンミツバチ(巣箱)

  IMG_0746ネアカヨシヤンマ♂黄昏摂食飛翔2023・7・18トンボ王国 IMG_0745マルタンヤンマ♀黄昏摂食飛翔2023・7・18トンボ王国 IMG_1416ネアカヨシヤンマほか黄昏摂食飛翔2023・7・23トンボ王国右手湿地保護区上空
ネアカヨシヤンマ♂黄昏摂食飛翔 マルタンヤンマ♀ ヤンマ類の黄昏群飛

 画像はすべて、クリックすると拡大します。




  




  




  







  

  


by 杉村光俊  at 12:43 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑

黄昏飛翔始まる

 ヤブカンゾウの花が見頃を迎えたトンボ王国。

  IMG_8306ヤブカンゾウ2023・7・2トンボ王国 IMG_8301ノカンゾウ2023・7・2トンボ王国 IMG_8116ハンゲショウ群落2023・6・29トンボ王国
  ヤブカンゾウ咲く観察道 ノカンゾウ   スイレンとハンゲショウ

 春のトンボはほぼ姿を消し、夏のトンボが飛び交うようになっています。
 
  IMG_6993ヨツボシトンボ老熟♂2023・6・19トンボ王国ロウ IMG_7477ヤマサナエ♂2023・6・25トンボ王国 IMG_7219サラサヤンマ♂2023・6・23トンボ王国中央
  ヨツボシトンボ老熟♂  ヤマサナエ老熟♀  サラサヤンマ老塾♂

  IMG_8108ハグロトンボ未成熟♂2023・6・29トンボ王国 IMG_7700ベニトンボ♀2023・6・26トンボ王国 IMG_7984シオカラトンボ♂捕食(ベニイト♀)2023・6・28トンボ王国
  ハグロトンボ未成熟♂  ベニトンボ♀   シオカラトンボ♂捕食

  IMG_7581コヤマトンボ産卵2023・6・25トンボ王国 IMG_7470マユタテアカネ♀羽化2023・6・25トンボ王国 IMG_7317コフキトンボ♀&ネジバナ2023・6・23トンボ王国多目的広場
   コヤマトンボ産卵  マユタテアカネ♀羽化 コフキトンボ♀  

 梅雨の中休みとなった7月2日には、多くのトンボが逆立ちポーズで暑さを凌いでいました。

  IMG_8256ウチワヤンマ♂逆立ち2023・7・2トンボ王国 IMG_8264チョウトンボ逆立ち2023・7・2トンボ王国 IMG_8286ショウジョウトンボ逆立ち2023・7・2トンボ王国
   ウチワヤンマ♂    チョウトンボ♂   ショウジョウトンボ

 黄昏時、摂食飛翔する大形ヤンマも目立ってきました。

  IMG_8357ネアカヨシヤンマ♀黄昏摂食飛翔2023・7・2トンボ王国 IMG_7860ヤブヤンマ♀黄昏摂食飛翔2023・6・27トンボ王国 IMG_7452ネアカヨシヤンマ他黄昏摂食群飛2023・6・24トンボ王国ハナショウブ池
   ネアカヨシヤンマ♀  ヤブヤンマ♀    ヤンマ類の摂食群飛

  IMG_7568ヒメナミキ2023・6・25トンボ王国 IMG_8017カルガモ親子2023・6・28トンボ王国 IMG_7230イノシシ2023・6・22トンボ王国中央
   ヒメナミキ      カルガモ親子    イノシシ

 なお、今シーズンのトンボ王国内トンボ類確認種数は、今日現在で45です。

 四万十川トンボ池では、トンボ王国では未確認のタイワンウチワヤンマやマイコアカネが姿を見せています。

  IMG_6874タイワンウチワヤンマ♂2023・6・19四万十市鍋島四万十川トンボ池 IMG_7683マイコアカネ未成熟♀2023・6・26四万十川トンボ池 IMG_6907ムスジイトトンボ♂&連結潜水産卵2023・6・19四万十市鍋島四万十川トンボ池
タイワンウチワヤンマ♂ マイコアカネ未成熟♀ ムスジイトトンボ連結産卵  

 ミナミヤンマは、県中央部の無条翅型♀グループも出揃った感じですが、濃条翅や淡条翅型グループが見られる足摺岬など県西部の産地は数年前からの減少傾向に歯止めがかかりません。生息河川周辺でエサ場として利用されていた耕作水田の減少と、それに起因する山林荒廃が主な原因のようです。

  IMG_7000ミナミヤンマ未成熟♂摂食飛翔2023・6・20土佐市 IMG_7096ミナミヤンマ無条翅型半成熟♀摂食飛翔未2023・6・20土佐市 IMG_7035ミナミヤンマ無条翅型半成熟♀休止2023・6・20土佐市
  
   ミナミヤンマ♂      同 無条翅型♀摂食飛翔&休止

  IMG_6729オジロサナエ♂羽化(翅伸張)2023・6・18日高村 IMG_6779オジロサナエ♂羽化(排水)2023・6・18日高村 IMG_6818オジロサナエ♂羽化(完了)2023・6・18日高村  
   オジロサナエ♂羽化(翅の伸張) 同 排水  同(完了)  

 四万十地方では今、明るく風通しの良い渓流を好むミナミヤンマに換わり、陰湿な環境を好むシコクトゲオトンボが平野部にも進出しています。

   IMG_6967シコクトゲオトンボ♂産卵警護2023・6・19四万十市名鹿道端ロウ IMG_6947シコクトゲオトンボ産卵2023・6・19四万十市名鹿道端 IMG_6937シコクトゲオトンボ警護産卵2023・6・19四万十市名鹿道端
 シコクトゲオトンボ♂産卵警護 同 産卵     同 警護産卵

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by 杉村光俊  at 16:29 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑
イベント情報・お知らせ
トンボ王国のホームページはこちらからどうぞ
www.gakuyukan.com/

催しのお知らせ

赤とんぼまつり

開催趣旨:アキアカネを筆頭に、近年激減著しい秋の赤トンボの仲間。大半の種が水田や灌漑用の溜池や水路などで育ち、日本人の「食」と深い関りがある。改めて、多くの人々に赤トンボと食の安全を考えてもらうきっかけとしたい。



【アカトンボ写真展】

内容:アキアカネなどアカトンボ属を中心として、ショウジョウトンボなど四国内に記録がある赤い体色のトンボ26種+ハイブリッド2種の生態写真64点を展示。
期間:2024年9月21日(土)2025年2月2日(日)
場所:とんぼ館ロビー

【赤とんぼクイズ】

内容:赤とんぼ写真展のキャプションの中に答えがある、A-4版用紙の3択10問クイズ。希望により有料入館者1名1回挑戦でき、8問以上正解するとナツアカネもしくはヒメアカネを模したミニ・ビーズトンボ・ストラップを進呈。
クイズ用紙は受付で配布。年間パスポートでの入館者は、期間中8問正解できるまで何度でもチャレンジ可。

【四国の赤とんぼパズル・ゲーム】

内容:四国内で記録されているアカトンボ属17種50枚の2分割パズルを用い、10分間で5種以上完成させると、キトンボを模したミニ・ビーズトンボ・ストラップを進呈。
チャレンジ料1回500円。

【個別観察会】

内容:トンボと自然を考える会員限定。日程・時間調整の上でスタッフが適宜実施している調査・整備作業に同行でき、希望によりトンボ撮影の便宜も図ります。
ご入会は四万十川学遊館受付のほか、ホームページからもお申し込みいただけます。

毎日イベント・ビーズトンボ携帯ストラップ作り&四万十川の蛇紋岩みがき
内容:ビーズで作るトンボ・アクセサリーの携帯ストラップ版(簡素化したデザインで、所要時間約30分)と、磨くほどに輝きを増す四万十川の蛇紋岩みがき(所要時間約30分)。

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プロフィール

杉村光俊

Author:杉村光俊
1955年高知県中村市(現四万十市)に生まれる。
1985年(社)トンボと自然を考える会常務理事
日本蜻蛉学会会員
トンボ生態写真家

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