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とんぼ帰り

多目的広場の片隅で、半ば野生化したタカサゴユリが立派な花を咲かせています。その近くでは、水不足が祟りほぼ1ヶ月遅れでサルスベリが咲き始めました。トンボ池ではヒシが純白の小さな花を咲かせています。朝のクマゼミ大合唱も続いています。また時々、あきついお四万十川学遊館のメダカ・ビオトープにナナフシが顔を出してくれています。
画像/タカサゴユリ画像/サルスベリ画像/ヒシ
タカサゴユリサルスベリヒシ
画像/クマゼミ画像/ナナフシ
クマゼミナナフシ


画像/ギンヤンマ(オス)ここ数日、豪雨のような「にわか雨」がトンボ王国を襲っています。林巡りも臨時休業、そればかりか、河川の増水でオナガサナエの産卵狙いも中断させられ、仕方なく晴れ間にギンヤンマのパトロール狙いです。(→)
11日、空模様のはっきりしないトンボ王国を離れ、管理者?のYさんに断りもせず、ナゴヤサナエを求め徳島県某所に出掛けてきました。午前1時出発、途中旧窪川町で豪雨に遭遇しながら同5時30分目的地に到着。途端、頭上に厚い雲が広がり、お目当てのナゴヤサナエはなかなか姿を見せてくれず。待つこと2時間余り、ようやく晴れ間が広がり2?3頭の♂が水面でパトロールを始めたものの、かつてないほど個体数少なく、撮影は困難を極めました。が、運良く産卵にやってきた♀と、休憩のため岸にやってきた♂、計3回のシャッター・チャンスに恵まれました。高騰したガソリン代と高速代が無駄にならず、幸いでした。
画像/ナゴヤサナエ♂(オス)画像/ナゴヤサナエ(メス産卵)
ナゴヤサナエ(オス)ナゴヤサナエ(メス産卵)

その他、ここではベニシジミを捕食するシオカラトンボ♂、休止中のウスバキトンボ♀なども撮影してきました。

画像/シオカラトンボ(オス)捕食画像/ウスバキトンボ(メス)
シオカラトンボ(オス)捕食ウスバキトンボ(メス)

9時半、香川県某所のコバネアオイトトンボ生息地目指し移動。10時過ぎに到着し、心当たりのポイントを回るも、コバネアオイトはおろか同居しているはずのアオイトすら見当たらず。池の水量が少なく、空気も乾燥していたのであるいは、もっと湿り気がある林の奧(お墓です)に逃げ込んでいる、ということならいいのですが、先を案じずにはいられません。
画像/ミヤマアカネ未熟(メス)何もしないで帰るというのもしゃくなので、たまたま居合わせた未熟のミヤマアカネにモデルをお願いしました。(→)
午後4時前、トンボ王国に帰着。取り敢えずトンボ池のチェックに取り掛かったところ、突然目の前でコフキトンボが産卵を始めたので、サンダル履きのまま撮影に望みました。シャッター・チャンスは大抵、唐突に訪れるものなのです。
画像/コフキ産卵

なお、この日はヤンマの黄昏飛翔もパッとしなかったので、林の縁でクロコノマを撮影しました。
画像/クロコノマ

(写真は全てクリックすると拡大します。)
by 杉村光俊  at 12:43 |  トンボ王国最新情報 |  comment (1)  |   |  page top ↑
Comments

No title

ナゴヤの写真があったのでびっくりしましたが、こちらへ来てたんですね。
ナゴヤは道中で様子をうかがっていますが、だんだん少なくなってきました。
8月頭にオオサカを狙って琵琶湖に行ってきましたが、やっとものにできました。

ベニトンボは昨年のところで複数いました。どうも♀もいたみたいです。去年の子孫かも
9月に入ったら再調査してみます。
by Y 2008/08/16 20:49  URL [ 編集 ]
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イベント情報・お知らせ
トンボ王国のホームページはこちらからどうぞ
www.gakuyukan.com/

催しのお知らせ

赤とんぼまつり

開催趣旨:アキアカネを筆頭に、近年激減著しい秋の赤トンボの仲間。大半の種が水田や灌漑用の溜池や水路などで育ち、日本人の「食」と深い関りがある。改めて、多くの人々に赤トンボと食の安全を考えてもらうきっかけとしたい。



【アカトンボ写真展】

内容:アキアカネなどアカトンボ属を中心として、ショウジョウトンボなど四国内に記録がある赤い体色のトンボ26種+ハイブリッド2種の生態写真64点を展示。
期間:2024年9月21日(土)2025年2月2日(日)
場所:とんぼ館ロビー

【赤とんぼクイズ】

内容:赤とんぼ写真展のキャプションの中に答えがある、A-4版用紙の3択10問クイズ。希望により有料入館者1名1回挑戦でき、8問以上正解するとナツアカネもしくはヒメアカネを模したミニ・ビーズトンボ・ストラップを進呈。
クイズ用紙は受付で配布。年間パスポートでの入館者は、期間中8問正解できるまで何度でもチャレンジ可。

【四国の赤とんぼパズル・ゲーム】

内容:四国内で記録されているアカトンボ属17種50枚の2分割パズルを用い、10分間で5種以上完成させると、キトンボを模したミニ・ビーズトンボ・ストラップを進呈。
チャレンジ料1回500円。

【個別観察会】

内容:トンボと自然を考える会員限定。日程・時間調整の上でスタッフが適宜実施している調査・整備作業に同行でき、希望によりトンボ撮影の便宜も図ります。
ご入会は四万十川学遊館受付のほか、ホームページからもお申し込みいただけます。

毎日イベント・ビーズトンボ携帯ストラップ作り&四万十川の蛇紋岩みがき
内容:ビーズで作るトンボ・アクセサリーの携帯ストラップ版(簡素化したデザインで、所要時間約30分)と、磨くほどに輝きを増す四万十川の蛇紋岩みがき(所要時間約30分)。

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プロフィール

杉村光俊

Author:杉村光俊
1955年高知県中村市(現四万十市)に生まれる。
1985年(社)トンボと自然を考える会常務理事
日本蜻蛉学会会員
トンボ生態写真家

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